ナニワ・モンスター
題材:医療,
以下はWikipediaより引用
要約
ナニワ・モンスターは、2011年に新潮社から発行された海堂尊の長編小説。
概要
『チーム・バチスタの栄光』から始まる海堂尊の作品群は、架空の都市である桜宮市、極北市を舞台に各作品とその登場人物が関わり合うクロスオーバー展開されてきたが、新たな架空都市として浪速府を設置し、2009年に発生したインフルエンザ騒動をモデルに新型インフルエンザ罹患者に接する浪速府の医師親子の奮闘と、その裏で繰り広げられていた浪速府知事・村雨弘毅と霞が関の官僚たちとの暗闘を描く。
本作は「第一部・キャメル」、「第二部・カマイタチ」、「第三部・ドラゴン」の順で構成されているが、時系列ではカマイタチ(2008年6月~10月)→キャメル(2009年2月~4月)→ドラゴン(2009年5月)の順という変則的なものとなっている。
週刊新潮で2010年に約1年かけて連載され、2011年に書籍化された。
ストーリー
2009年、関西最大の都市である浪速府で、新型インフルエンザの国内初の発症例が報告された。発症を報告した浪速診療所名誉院長の菊間徳衛は、浪速市医師会の講演でこの新型インフルエンザの死亡率が低い事をすでに知っていたが、浪速大学医学部の本田准教授が発信する情報を中心に、徳衛の目に映ったのは異常とも思える役所の対応とマスコミの報道だった。その結果、浪速府は経済的な大打撃を受けることとなる。だが、その遠因は水面下での前年から続く浪速府知事の村雨弘毅及び浪速地検特捜部副部長の鎌形雅史と、官僚たちとの対立によるものだった。
事態を深く憂慮した村雨府知事は、ブレーンの彦根新吾とともに浪速府の未曽有の危機を打開するため立ち上がる。
登場人物
菊間徳衛
浪速診療所名誉院長。浪速市医師会の講演で新型インフルエンザの低死亡率を知り、国内初の発症を確認した際にも冷静に対応する。祥一の提案で東城大学医学部付属病院の「愚痴外来」を模した「名誉院長特別外来」を開設する。
本田苗子(みつこ)