ニコイチ (漫画)
漫画
作者:金田一蓮十郎,
出版社:スクウェア・エニックス,
掲載誌:ヤングガンガン,
レーベル:ヤングガンガンコミックス,
発表期間:2004年12月3日 - 2012年1月,
巻数:全10巻,
話数:全120話,
以下はWikipediaより引用
要約
『ニコイチ』は、金田一蓮十郎による日本の漫画作品。『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2004年創刊号から2012年3号まで連載された。
金田一蓮十郎の青年漫画誌での初連載作品。須田真琴と藤本菜摘を中心に、女装、母子家庭に近い物、擬似同性愛(レズビアン)、血の繋がっていない家族の複雑な感情、我儘な子供とそれを叱れない親など、シリアスなテーマを扱ったラブコメ作品。
『ぱふ』(雑草社)2010年7月号に掲載された特集「まんがキャラ☆カタログ 女装男子&男装女子編」にて、女装男子が登場する漫画のひとつとして本作が取り上げられた。
あらすじ
須田真琴(異性愛者の男性)平凡な会社員。大学時代に事故死した恋人・成美の子供・崇(真琴との血縁関係はない)を引き取り、実子として8年間以上育ててきた。しかし、家庭では女装して、近所で評判になる程の美人。会社(男装)と家庭(女装)という二重生活に陥っていた。30歳になるまでには息子にカミングアウトして窮屈な生活を抜け出したいと願っていたものの、育児に忙しく恋人を作る時間を作り出せないまま、ただ時間だけが過ぎていた。
そんなある日、女装している状態で電車に乗っていると、以前から気になっていた女性・藤本菜摘が痴漢に遭っている所に遭遇し、助けてあげた事を機に仲良くなる。
登場人物
主要人物
須田真琴(すだ まこと)
本作の主人公。物語開始時、29歳。丸井紡績株式会社に勤める、ごく普通の冴えない会社員。8年前、幼くして母親を亡くした崇の為、女装して母親を演じている。あくまで女装趣味や性同一性障害者、トランスジェンダーに該当する人物ではない。女装時の姿は美人で、近所や学校では美人な母として評判。会社では元の姿で会社員として過ごす。女装時は「戸田須真子(とだ すまこ)」(須田真琴のアナグラム)と名乗り、同僚には自分の恋人と説明している。崇には、須真子が「実は男である」とカミングアウトする機会を窺っている。
菜摘とは女装時に出会ったことで同性愛カップルとしてスタートし、後にカミングアウトを経てようやく異性愛カップルとなる。8巻にて、ついに崇に対してのカミングアウトを成し遂げるが、それ以後も女装を続けるハメになる。
須田崇(すだ たかし)
藤本菜摘(ふじもと なつみ)
真琴の会社の同僚で、彼が想いを寄せる女性。経理部所属。会社では「仕事の鬼」と呼ばれており、周囲の人間(特に男性)を寄せ付けないほどクールに振る舞う。眼鏡をかけている時とかけていない時の差が激しい。元恋人の浮気が原因で軽い男性不信に陥る。定期的に甘いものを摂取しないと不機嫌になるが、度々カロリーオーバーになる。女装のためとはいえ、節制を欠かさず理想体型を維持している真琴には恨みがましい目を向けることも多い。
電車で痴漢に遭った所を須真子に助けられた事をきっかけに、須真子に好意を寄せ、彼女に対しては心を開くが、その正体の真琴については出会いが最悪で鬱陶しく思っていたが、後に須真子=真琴のカミングアウトを経て、異性愛カップルとなる。
主要人物の近親者
成美(なるみ)
安部武明(あべ たけあき)
崇の祖母(仮称)
母(仮称)
藤本智(ふじもと さとる)
その他の人物
武内隆平(たけうち りゅうへい)
杏野(あんの)
嘉村名保子(よしむら なおこ)
多田理沙(おおた りさ)
三澤(みさわ)
書誌情報
- 金田一蓮十郎『ニコイチ』スクウェア・エニックス〈ヤングガンガンコミックス〉、全10巻
- 2005年12月24日発売、ISBN 4-7575-1593-6
- 2006年11月25日発売、ISBN 4-7575-1814-5
- 2007年6月25日発売、ISBN 978-4-7575-2031-8
- 2008年2月25日発売、ISBN 978-4-7575-2224-4
- 2008年10月25日発売、ISBN 978-4-7575-2420-0
- 2009年7月25日発売、ISBN 978-4-7575-2624-2
- 2010年4月24日発売、ISBN 978-4-7575-2860-4
- 2010年11月25日発売、ISBN 978-4-7575-3076-8
- 2011年7月25日発売、ISBN 978-4-7575-3298-4
- 2012年3月発売、ISBN 978-4-7575-3536-7