ニューヨーク・ニューヨーク (漫画)
以下はWikipediaより引用
要約
『ニューヨーク・ニューヨーク』は、羅川真里茂による少女漫画作品。白泉社『花とゆめ』にて、1995年19号から1998年14号まで休載をはさみながら連載された。
概要
ゲイの男性を主人公にしたシリアスな話。BL的な内容ではなく、ゲイである事を隠して生活をする難しさやそれに伴うジレンマ、ゲイへの偏見や弾圧、肉親への罪悪感、エイズ (HIV)、更にはゲイカップルが養子を取る事で発生する問題まで、現実に生活しているゲイの人々が直面している、あるいはするであろう極めて深刻なテーマを多岐に渡って扱っている。
コミックスは全4巻。文庫本は全2巻。2000年にドラマCDが発売された。
あらすじ
ニューヨーク州クイーンズで警官を勤めるケイン・ウォーカーはゲイだった。普段は異性愛者を演じている生活に疲れ、渇きを潤すためにゲイ・ネイバフッズ(ゲイ地域)に脚を運ぶ生活を続けていた。特定の恋人は作らず、ゲイバーで気に入った相手を引っ掛けては一夜だけのセックスの関係を楽しむ事にしていた。
ある晩、ゲイバーに好みの金髪碧眼であるメル・フレデリクスが訪れる。お互いを一目で気に入った2人は、ケインのアパートで飲み直し、ケインは自分の性の初体験は女性である事やゲイだと気付いた事、メルは恋人と別れ手首を切って自殺未遂した事を話した。その晩2人はセックス無しで夜を共にし、翌朝まだ眠っているケインを置いてメルは玄関の鍵をポストに入れ、アパートを後にした。メルが出て行った直後に目を覚ましたケインが慌ててアパートの窓から通りを見下ろすと、メルは笑顔で手を振って去って行くところだった。ケインは、住所も電話番号も聞かなかったことを後悔する。
その夜、ケインは再びマンハッタンに出てメルを探すが出会えず、メルのような金髪の男性を自分のアパートに連れ帰ったところ、アパートの階段でメルとすれ違う。アパートの玄関のドアには、メルからの伝言が書かれた紙が挟まれ、そこにはメルの住所と電話番号、仕事が休みの日が書かれていた。
翌日、メルの部屋に巡回中のケインが警官の制服で現れる。ケインのアパートをメルが訪れ、ケインは肉体的にも精神的にも今までで一番満たされたセックスをした。以後、2人は時に苦難に見舞われながらも良好な関係を築き、ケインは両親に自分がゲイである事を打ち明け、恋人としてメルを紹介することを決めた。
登場人物
ケイン・ウォーカー
声 - 中井和哉
本作の主人公。ニューヨーク市警所属の警官。ゲイ。登場時25歳。マサチューセッツ州ミドルセックス、ニュートン出身。両親との3人家族。メルとは恋人→養子縁組によってできた夫婦関係。85歳没。
メル・フレデリクス
声 - 石川英郎
コーヒーショップのウェイター。登場時22歳。ニューヨークアッパーマンハッタンハーレムの近くで生まれ育った。母の自殺後、血縁関係の無い伯母夫婦に育てられたが、義父(義理の伯父)から性的虐待を受け、高校在学中に家出した。天涯孤独。かつて、ジョシュアに裏切られて自殺未遂を図った。腎臓癌により52歳で死去。
ダニエル・ハワード
ブライアン・バーグ
エイダ・ウォーカー
声 - 菅谷政子
ケインの母親。2度流産したが故に、息子を溺愛している。ケインがマサチューセッツではなくニューヨークの大学を選んだ時には号泣した。敬虔なクリスチャン。最終的には2人の関係を受け入れ、結婚の報告を受けた時には花を贈った。88歳没。
ジョーイ・クライン / テッド
ルナ・ピッツバーグ
エリック
マシュー・ライアン / マット
書誌情報
- 羅川真里茂 『ニューヨーク・ニューヨーク』 白泉社〈ジェッツコミックス〉、全4巻
- 1998年3月発売、ISBN 4-592-13178-9
- 1998年5月発売、ISBN 4-592-13342-0
- 1998年8月発売、ISBN 4-592-13343-9
- 1998年11月発売、ISBN 4-592-13344-7
- 羅川真里茂 『ニューヨーク・ニューヨーク』 白泉社〈白泉社文庫〉、全2巻
- 2003年3月14日発売、ISBN 4-592-88428-0
- 2003年6月13日発売、ISBN 4-592-88429-9
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