ハッスル (漫画)
漫画
作者:一色まこと,
出版社:小学館,
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ,
発表期間:1995年,1997年,
巻数:全6巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『ハッスル』は、一色まことによる女子プロレス・スポ根漫画。
概要
「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)誌上において1995年43号から1997年45号にかけて、多くの休載を挟みつつ連載された。単行本はビッグスピリッツコミックスより全6巻。
作品タイトルは『ハッスル』のみであるが、単行本表紙には『青春バトル無差別級 ハッスル』と煽り文句のようなものと一緒に表記されている。なお、中表紙では『青春ストーリー無差別級 ハッスル』と文面が変わっている(全巻共通)。
女子プロレスを題材としたスポ根漫画。京都の祇園で舞妓をしていた主人公が、憧れのプロレスラーの復帰を契機にプロレスの道を歩み始めるまでを描きプロローグにあたる「祇園編」と、プロレス団体に所属してからのデビュー戦に向けての特訓とデビュー戦の様子を描いた「プロレス編」の2編からなっている。なお、「プロレス編」の名は単行本に拠るが、「祇園編」は特に命名されておらず、本稿執筆のために便宜的に名付けたものである。
作者の得意とする人情話が非常に上手にまとまっており、思わずほろっとさせられる様な一面があり、また同じく作者の得意とする愛らしい子供の描写も健在であり、他作同様に内容・絵共に心温まる作品となっている。
作中の展開、および取材協力として長与千種率いるGAEA JAPANが挙げられていることから、山吹涼子と山吹組は彼女達をモデルとしていることが推測される。
あらすじ
祇園編
祇園の舞妓リンダは、プロレス好きと一風変わりながらも、確かな人気を誇り将来を有望されていた。引退していた憧れのプロレスラー山吹涼子の復帰と新団体設立する事となった。意を決して試験に参加したリンダは見事に合格し、人間関係から祇園に後ろ髪を惹かれながらもプロレスラーとなる事を決意する。
プロレス編
試験の合格者は5人はボロ寺に泊まり込み、一切の取材拒否でわずか3ヶ月後のデビュー戦に向けて雑用や練習に明け暮れる事となった。修行でやって来た栄心が潜入取材記者である事を知った山吹は口からでまかせで「リンダが自分の後継者である」との情報を栄心に流す。この情報が元で、リンダは対戦相手である東日本女子プロレスから狙われる事となり、特別訓練の為、単身男子プロレス竜神舎に預けられる事となる。遂にデビュー戦当日を迎え戦いの火蓋が切られる事となる……。
登場人物
※体重は試合時の物、もしくはオーディション時→試合時
主人公
林田 鈴(はやしだ すず) / リンダ / 鈴太(りんた) / RINDA
168cm、45kg→120パウンド (55kg)。10月10日生まれの16歳(ただし開始3話で17歳に)。
本作の主人公で通称リンダ。かつて芸妓であった、男に依存し勝ちな母親を持つ。中学2年時に母に振られた男に襲われた事をきっかけとして芸妓になる事を決意し、母の口利きで卒業を待たずに祇園へと単身でやって来た。舞妓としての芸名は鈴太。プロレス好きで羽目を外す事はありながらも器量・度胸・頭の良さと三拍子揃っていることから、芸子としての将来を嘱望される。
引退していた憧れのレスラー山吹の新団体設立を知り、プロレスラーになる事を決意。見事試験に合格しデビューに向けて特訓を積む中、栄心をだます為に山吹が口からでまかせで言った「リンダが山吹の後継者」との嘘の情報により、東女からの潰す標的とされる。これを乗り切る為の特別訓練として悪名高い男子プロレス団体竜神舎において特訓を行い、山吹とのタッグによってデビュー戦を果たす。リングネームはRINDA。
非常にスタイルはいいものの、レスラーとしては細すぎる。ただし、肝が据わっていて機転がきくなど才能はある模様。
祇園編
甲田屋
馴染みの客とその関係者
木村 / キムちゃん
その他
晴臣(はれおみ) / 晴ちゃん(はれ-) / 晴にいさん
林田 礼子(はやしだ れいこ)
プロレス編
山吹組関係者
女子プロレスを引退していた山吹が復帰戦で旗揚げを宣言した新団体。一般募集によるオーディションによってメンバーを選び、最終的には5人が残る事となった。モデルはGAEA JAPAN。
山吹 涼子(やまぶき りょうこ)
関 咲子(せき さきこ) / セキコ
180cm、90kg→220パウンド (100kg)。17歳。柔道をかじっている。
小学5年生以来のリンダの親友(マブダチ)で、リンダが祇園に来る際に母や弟よりも別れがつらかった人物。山吹組のオーディション会場において3年振りの再会を果たす。リンダをプロレス好きにした張本人であり、リンダと同じく山吹の大ファン。小女時代にはいつもリンダとプロレスごっこをして遊んでいた。見事試験に合格しリンダと共に山吹組の一員となる。巨体の割には非常に素早く、体力もあり実力はあるが、優しい性格故、相手を無意識に気遣ってしまい手加減をしてしまう。あさ美によってタッグ戦のパートナーに指名され、デビュー前から東女に出向き、敵として山吹組の旗揚げに参戦し、山吹&リンダ組と対戦する。
木藤 忍(きとう しのぶ) / カメ
172cm、60kg→143パウンド (65kg)。20歳。神奈川県出身。空手二段、柔道初段、合気道と少林寺も嗜む。OL経験者。
山吹の新人メンバーの中で最年長である事からか勝手に新人代表を名乗り始め、いつも勝手にしきり出し口うるさい。容姿に劣等感を持っており、過去のトラウマから美人が嫌い。ブスと言われるとキレて手がつけられなくなる。格闘技経験が豊富で、メンバーの中でも実力は高いが、体が非常に硬い。男性的な体格をしており腹筋が割れており、スタイリストのすすめで髪を短くしてからは男性にしか見えない。山吹組の旗揚げの初戦を飾り、西女の五月と対戦する。パンフレットに伊村の悪戯で亀頭と誤表記され、初戦にして「カメ」と言うあだ名がつくこととなる。
英 かおり(はなぶさ -) / KAORI
伊村 千春(いむら ちはる)
東日本女子プロレス
通称「東女」(とうじょ)。かつて山吹が所属していた団体。全日本女子プロレスがモデルと推測される。
藤村 あさ美(ふじむら あさみ)
177cm、143パウンド (65kg)。
東女のエースであり女王。山吹引退後の最強の選手。ある日突然山吹が街で拾って来て鍛え上げ、自分のパートナーにまで育て上げた。過去に単身で竜神舎に修行に乗り込んでおり、その事をきっかけとして竜崎と付き合う。引退時に山吹があさ美が自分の後継者である事を否定したのを聞いて、自分が認められていないと思い込み、嘘から山吹の後継者として名指しされたリンダに異常な敵対心を燃やす。そしてかつてその重さから自分が着け続ける事の出来なかった「鉄の下着」を来て練習をこなすリンダを目の当たりにし、その潜在力を認め打倒の為にと普段はしない練習を始める。目的の為には手段を選ばない。
その他の団体の女子プロ選手
竜神舎
男子プロレスの中で最低最悪のド腐れ軍団であり、女が来ると聞いて犯す順番を争う様な危険な集団。地元では「竜神舎に連れて行く」と言えば泣いた子も泣きやみ、若い女性は老婆に化けて身の安全を図る。特訓の為にとリンダが単身で預けられる事となる。本部は海辺にある。
竜崎(りゅうざき)
八神(やがみ)
榎戸(えのきど)
毎度プロレス
プロレス専門誌。他のスポーツ新聞が山吹VS藤村にばかり注目する中、唯一山吹組の新人にも注目する。
新庄 栄心(しんじょう えいしん)
放送関係者
その他
パン / パンツ
麦久(むぎひさ)
主な舞台
祇園
オーディション会場
道明寺
後楽園ホール