小説

ハッピー・リタイアメント


ジャンル:経済,



以下はWikipediaより引用

要約

『ハッピー・リタイアメント』 (Happy Retirement) は、浅田次郎の小説。

2008年12月号から2009年11月号まで『GOETHE(ゲーテ)』(幻冬舎)に連載され、2009年11月に幻冬舎から単行本が刊行された。

2011年8月には、幻冬舎文庫版が発刊された。

キャッチコピーは「最高の人生とは“たいそうな給料をもらい、テキトーに仕事をする”ことである。」

30年以上前の借金を、法律上は時効であるものの道義的責任を感じて返済した、という浅田自身の実体験を元にしている。

2015年10月18日にテレビ朝日系でテレビドラマ化された。

あらすじ

財務省を早期退職したノンキャリア役人・樋口と、自衛隊を早期退職した大友が再就職先として斡旋されたのは、全国中小企業振興会、通称・JAMS。そこは、業務実体のないいわゆる天下り機関だった。日がな一日のんびり過ごすのが仕事というこの職場に、ずっと真面目に仕事をしてきた2人は到底馴染めない。

元銀行員で、天下りの巣窟であるJAMSを憎む立花葵は、そんな2人を相棒に「本来の仕事」を始めたところ、想像以上の成果を上げ始める。

登場人物

樋口 慎太郎(ひぐち しんたろう)【慎ちゃん】

56歳。財務省に33年間勤め、課長代理の肩書きを手に入れて間もなく退職勧奨を受け、全国中小企業振興会 (JAMS) に再就職する。官舎を出ることになり、妻は離婚届にサインをし、2人の子(成人)と財産を山分けしてあっさり出て行った。
大友 勉(おおとも つとむ)【ベンさん】

陸上自衛隊に37年間勤め、叩き上げで二等陸佐まで昇進したが、退官しJAMSに再就職することになる。外来語を嫌っており、軍人たるもの世事に関わってはならないという信念を持っている。
立花 葵(たちばな あおい)

JAMSの職員。40代半ばを過ぎているが、細身の体型を保っている。元銀行員。矢島と肉体関係を持っている。
矢島 純彦(やじま )

JAMSの理事。元財務官僚。樋口とは過去に因縁がある。
山村 ヒナ(やまむら ひな)

JAMS神田分室の嘱託職員。JAMS草創期からの古参の職員。天下り機関へと堕落したJAMSを内心嘆いている。

テレビドラマ

2015年10月18日にテレビ朝日系の「日曜エンタ」枠でドラマ特別企画として放送された。主演は佐藤浩市。

キャスト
  • 樋口 慎太郎〈55〉 - 佐藤浩市
  • 大友 勉〈54〉 - 石黒賢
  • 立花 葵〈40〉 - 石田ゆり子
  • 樋口 タイキ〈30〉 - 大東駿介
  • 樋口 マナミ〈22〉 - 真野恵里菜
  • 永田〈59〉 - 神保悟志
  • 山村 ヒナ - 大島蓉子
  • 矢島 純彦〈45〉 - 八嶋智人
  • 筑波 卓也(金尾 為太郎)〈60〉 - 竹中直人
  • 筑波 祥子 - 岩本千春
  • ニック・オノ(小野寺 光一)〈55〉 - 梅沢富美男
  • 安井 清子 〈45〉- 菊池桃子
  • 樋口 佳子〈55〉 - 浅野温子
  • 新井康弘、高橋努、金児憲史、藤重政孝、田畑祐一、松尾由美子
  • ナレーション - 大塚明夫
スタッフ
  • 原作 - 浅田次郎
  • 脚本 - 岡本貴也
  • 演出 - 秋山純(テレビ朝日)
  • 音楽 - 仲西匡
  • サウンドデザイン - 石井和之
  • ゼネラルプロデューサー - 黒田徹也(テレビ朝日)
  • プロデューサー - 杉山登・秋山純(テレビ朝日)、木村元子・神通勉(MMJ)
  • 制作 - テレビ朝日、MMJ