ハトよ天まで
以下はWikipediaより引用
要約
『ハトよ天まで』(ハトよてんまで)は日本民話をモチーフにした手塚治虫の漫画作品。サンケイ新聞連載作品(1964年~1967年)。
概要
日本の民話を連想させる世界を舞台に、故郷を苦しめる妖怪を退治するためにそれぞれ旅立った兄弟の運命を描く。
通常の漫画のパートと、長文と挿絵の組み合わせからなる絵物語の体裁を取っている。手塚治虫はこの作品を描いた背景に松谷みよ子の童話作品「龍の子太郎」の影響があるとしている。
ものがたり
昔々、久呂岳に豊かな水源を湛える龍ヶ淵に、竜田姫という大蛇の化身が住んでいた。
あるとき、血の池の主アビルと黒姫山の主である天狗・黒主との縄張り争いに巻き込まれ、竜田姫は龍ヶ淵を追われてしまう。途方にくれ人里に下りた竜田姫は、人買いに母親をさらわれた赤ん坊の兄弟を見つけた。不憫に思った竜田姫は2人の母親に化け、タカ丸・ハト丸と名づけて赤ん坊を育てるのだった。だが幸せな日々も束の間、2人の父親が黒主によって殺されてしまう。
月日は流れ、2人はすくすくと成長し、たくましく育って故郷と父を奪った仇を討って欲しいとの母の密かな計らいで、岩をも持ち上げる怪力を振るうまでになった。だが、竜田姫は自身の正体を息子に知られてしまい、やむなく2人のもとを去る。ハト丸とタカ丸は、黒主に戦いを挑むも負けを喫してしまう。
力の未熟さを悟ったタカ丸は、都へ上京し侍に出世して妖怪討伐を果たす道を胸に、そして、ハト丸は村に留まり悪者と戦いながら、豊かな暮らしの開拓に尽力していく道を胸に……。2人は同じ志を持ちながらも違った道を歩み、やがては思わぬ形で対立していく事になるのだった。
主な登場人物
小鹿
佐々木大次郎
単行本
- 手塚治虫作品集1『ハトよ天まで』(文民社)全1巻
- 手塚治虫漫画全集『ハトよ天まで』(講談社)全3巻
- ほるぷ版手塚治虫選集『ハトよ天まで』(ほるぷ出版)全2巻
- 手塚治虫作品集1『ハトよ天まで』(翠楊社)全1巻
- 中公コミックス愛蔵版『ハトよ天まで』(中央公論社)全1巻
- 中公文庫『ハトよ天まで』(中央公論社)全2巻
- 手塚治虫文庫全集『ハトよ天まで』(講談社)全2巻