小説

ハピネス (嶽本野ばらの小説)


題材:闘病,



以下はWikipediaより引用

要約

『ハピネス』は、嶽本野ばらによる日本の小説。2006年7月14日に小学館より刊行され、2010年7月6日に文庫化された。

余命1週間と告げられ残りの時間を精一杯輝かせようとする少女と、恋人の夢を全力で支えようと奔走する少年とが繰り広げる青春ラブストーリー。

2024年5月に映画化の予定(後述)。

あらすじ

僕は、父の転勤により高校1年生の1学期の途中に東京の荻窪のマンションに転居して、新居近くの高校に編入した。京都の高校では美術部に入っていたので、編入した高校でも美術部に入部し、彼女と出会った。2003年の6月に話し掛けた。同年10月に井の頭公園でキスをして、高校2年生の5月に肉体関係を持った。そこから7ヶ月間は互いの身体を求める関係に。そして、ある日唐突に「私、一週間後に死んじゃうの」と告げて思い切ってInnocent Worldのロリータデビューすると宣言。それから、Innocent Worldの原宿の店舗や大阪の本店での買い物、資生堂パーラー銀座本店でのスペシャルカレー飲食などを果たし彼女は旅立った。

登場人物

小説版では「僕」や「彼女」のみで、固有氏名はウィリアム・アドルフ・ブグローや竹久夢二など著名な画家を除き無い。


本作の語り手。編入した学校で彼女に話しかけたときから、彼女が死んだ時までをふりかえるように語る。

彼女

僕の彼女。三鷹台在住。三尖弁が通常より狭く下にずれている心奇形があり、定期的に通院していた。心筋梗塞で倒れた際の検査結果余命10日を宣告された。僕のことは「君」と呼ぶ。

僕の姉

3歳年上で北海道の大学に進学して寮に入った。高校1年生からロリータファッションに目覚めた。両親はそれを快くは思わず、当初はカウンセリングを受けさせようとしたが、姉はなんと言われようが罵られようがロリータを続けると宣言した。両親は自分たちの目の届かない遠方の大学に入学してくれて安堵したのか、帰省してこいとも言わない。

僕の両親

父は荻窪に転居後半年も経たないうちに会社から1年間のオーストラリア赴任を命じられた。単身赴任のつもりだったが、父はろくに家事もできないので結局母も同行していった。

彼女の父と母

彼女のことは「このコ」や「あのコ」と呼ぶ。僕に対して好意的に接する。

あの先生

ボディービルダーの身体を持ち竹刀を携帯している化学教師

書誌情報
  • 嶽本野ばら『ハピネス』
  • 単行本:2006年7月14日発売、小学館、ISBN 978-4-09-386168-7
  • 文庫本:2010年7月06日発売、小学館文庫、ISBN 978-4-09-408524-2
  • 単行本:2006年7月14日発売、小学館、ISBN 978-4-09-386168-7
  • 文庫本:2010年7月06日発売、小学館文庫、ISBN 978-4-09-408524-2
映画

2024年5月17日に公開予定。監督は篠原哲雄、主演は窪塚愛流と蒔田彩珠。

キャスト
  • 国木田雪夫 - 窪塚愛流
  • 山岸由茉 - 蒔田彩珠
  • 国木田月子 - 橋本愛
  • 山岸英生 - 山崎まさよし
  • 山岸莉与 - 吉田羊
スタッフ
  • 原作 - 嶽本野ばら『ハピネス』(小学館文庫刊)
  • 監督 - 篠原哲雄
  • 脚本 - 川崎いづみ
  • 制作プロダクション - 光和インターナショナル
  • 配給 - バンダイナムコフィルムワークス
  • 製作 - 『ハピネス』製作委員会