バーサスアース
漫画:バーサスアース
原作・原案など:一智和智,
作画:渡辺義彦,
出版社:秋田書店,
掲載誌:週刊少年チャンピオン,
レーベル:少年チャンピオン・コミックス,
発表期間:7月19日,2月27日,
巻数:全9巻,
話数:全78話,
漫画:ウォーハンマー
作者:一智和智,
出版社:佐藤漫画製作所,
掲載誌:マンガ on ウェブ,
発表期間:2015年,7月,
巻数:既刊8巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『バーサスアース』(VS EARTH)は、原作:一智和智、作画:渡辺義彦による日本の漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2012年34号から2014年13号まで連載された。実質的な打ち切りにより、ストーリーは未完。連載終了後、一智による続編「バーサスアース78アフター『ウォーハンマー』」の制作が行われる事となり、Pixivなどで公開され、現在は『マンガ on ウェブ』(佐藤漫画製作所)で連載中である。
日常の崩壊と共に出現した怪物との戦いを描いたSF漫画で、キャッチフレーズは『人類の敵は地球』。
あらすじ
目標もなく、退屈な日常を過ごす高校生のハルト。しかし、その日常は突如として出現した「深柱」によって急変した。居合わせたハルトと西崎カナは、友人達を無残に殺されるが、「地質災害研究機構」に属する「ピラーブレイカー」と共にこれを撃退する。カナとともに生き残ったことを安堵したのも束の間、ハルトは深柱の外甲片に頭部を貫かれ瀕死の重傷を負う。搬送中、謎の「ヘルメットの少年」が召喚した深柱に再び襲撃されるが、その中でハルトは「融合者」として覚醒する。
深柱の力を自らの中に取り込んでしまったハルトは、地災研と深柱の戦いに否応なく巻き込まれていくが、ハルトは自分が人間であり続けていくためにも、戦う覚悟を決め、ピラーブレイカーとなる。こうしてハルトは、地球と人類の戦いに挑むことになる。
登場人物
主人公
寺鐘 晴斗(てらがね はると) / ハルト
主人公。高校2年生。目標もなく退屈な日常を過ごす平凡な少年。親との接点が薄く、友人達との繋がりを大切にしていた。
ある日、偶然にも練馬の深柱事件に遭遇。深柱の外甲片に頭を貫かれ瀕死の重傷を負うが、結果として深柱体組織を体内に取り込んだ「融合者」となる。その後の戦闘において、深柱外甲を結合出現させ「盾」「剣」を形成することができるようになるが、自由なコントロールは難しい様子。また定期的にワクチンを接種しないと、体内で深柱が暴走を始め、自意識・肉体ともに乗っ取られる危険性がある。当初はワクチンを巡る取引のような形で地災研に協力したが、後に戦う覚悟を決め、自ら志願してピラーブレイカーとなった。
当初は無気力な一面が見られたが、深柱との戦いで率先して戦おうとする自己犠牲の一面が現れ始める。兵真の戦死以降はこの思想に拍車が掛かり、彼の能力に多大な影響を及ぼしており(クサナギノツルギ・ライコウの出現、砕かれた顎の修復等)、火魅子からも深柱に近づきつつあると判断されている。
コードネームは「ブレイカー4」。マッスルコート・ライトを装備する。
ハルトの友人
槇原 ユミ(まきはら ユミ) / ミス・ピラー
地災研
鷹村 玲央(たかむら れお)
藤堂 兵真(とうどう ひょうま)
ピラーブレイカー。巨大な盾・「対熱多層防護盾」を操るドレッドヘアーの大男。見かけに劣らない筋力を持ち、防御を担当する。玲央の肉親が死んだ深柱事件の現場に居合わせ、彼女の父親に助けられた過去を持つ。そのため「護る」という目的意識が暴走しがちで、無茶な突出もある。
玲央と同じくハルトを弟のように思っており、戦場に引き出すのはよしとしていないが、本人が覚悟を決めた後は同志として、また兄貴分として見守っている。
コードネームは「ブレイカー2」。主に守備用兵装「十式対熱多層防護盾」を装備、板橋戦では「対甲裂砕打刀」を使用したが、これもマントル熱線を「防ぐ」目的であった。通常型マッスルコートを使用している。
銀眼王による本部侵攻時には、仲間と地災研の職員が逃げる時間を稼ぐために銀眼王と単独で対峙し、左腕を失いながらも身に着けた爆弾を炸裂させて道連れを図った。
林 進ノ助(はやし しんのすけ)
ピラーブレイカー。眼鏡をかけた小柄な男性。実働隊戦術主任で、深柱処理においては指揮・支援を担当する。前線における司令官の役目を持ち、その分析力・作戦立案能力には、玲央、兵真ともに全幅の信頼をおいている。ただし精神面において未熟な部分もあり、状況によっては絶望感に打ちひしがれたり、冷静さを見失ってしまったりすることもある。ハルトから「進ノ助兄さん」と呼ばれることを期待していたが、叶わなかった。
コードネームは「ブレイカー1」。直接的な戦闘力はないため後方に控えているが、深柱の攻撃が予想外に多彩であるため負傷することもある。池袋の戦闘において左腕を失った後、PCに直接接続したり、視神経と連動して精密射撃を可能にしたりする機能をもった、高性能な義手をつけている。板橋戦からマッスルコート・ライトを装備。
萩原 火魅子(はぎわら ひみこ)
三輪 征史郎(みわ せいしろう)
スレイヤー6
アメリカ地災研本部所属の深柱処理実動隊
ゲトレー・バートレー
シェリカ
ケイラン
マーベリック / マーベル
イヨ・ハギワラ
深柱勢力
二十四の銀眼王(エンプトノート)
アーカス
人間型の深柱。屈強な体躯を高い防御力を有する鎧で覆っている。銀眼王から与えられた衝動は「闘争」。
普段纏っている鎧は外甲で形成されているが、本気を出すことで肉体にも外甲の筋肉を生み出すことが可能で非常に高い防御力を持つ。
本人は殆ど無口。強者との戦いを渇望しており、一片とは言え実力を出させたマーベルに強い執着心を抱いている。地災研からは「鎧の人型(アーマーナイト)」と呼称されている。
『ウォーハンマー』では、マーベルの速さに翻弄されつつも自身の持つ高い防御力と折った刃を包帯代わりにして弱点の口を覆う事で対処した。マーベルの十字分断を食らった事で肉体に限界が訪れたが、銀眼王の言葉に反応して使い物にならなくなった上半身を放棄し、外甲が自在に動く形態に移行した。その能力を持ってマーベルと救援に来たハルトとイヨを圧倒したが、彼ら三人の決死の攻撃によって一度は停止した。だが、死力を振り絞った一撃を放つ直前に林に髄幹を狙撃されて塔解する。
ビゼリア
フェルゼル
人間型の深柱。側近であるビゼリアですらその正体を知らない。護国寺での戦いで窮地に陥ったビゼリアを救助した時にハルト達と対峙したが、ハルトはある人物と同じ姿を重ねている。
マッスルコートに似た外甲を身に着けており、ヤタノカガミに似た外甲の盾を用いる。顔にも外甲を付けているため、地災研からは「仮面の人型(マスクマン)」と呼称されている。
その正体は、銀眼王によって深柱に向かいれられた藤堂兵真。人間としての意識は残っていないが、行動原理は生前と同じく仲間を守ろうとする。圧倒的な防御力と怪力によってハルトとゲトレーを追い詰めたが、復活したハルトのクサナギノツルギ・ライコウを喰らう(チャンピオン連載版では描写されなかったが、『ウォーハンマー』では生存している)。
ララン
サークェ
人間型の深柱。フードをかぶった白髪の少年。銀眼王から与えられた衝動は「残虐」。
口数は少ないが、同族のラランを解体することに躊躇せず、人間の悲鳴を聞くことが好きだと言い張る程に残虐。水を操る能力を持ち、凍らせて御剣を生み出す。
『ウォーハンマー』では、深柱を構成する「黒鋼の肉」の力を突き詰めた結果、深柱の中で再生能力が最速となったということが銀眼王によって語られた他、黒鋼を混ぜることで水なども自らの支配下に置くだけでなく、血液すらも外甲化させることが可能で、分断された肉体を独自に再生して行動することも出来る。ただし、支配下に置けるのは自身の血や身の回りにある水などの自身が触れられるものだけで、空気中の水分や氷の槍を介して相手の体内の血や水分を操ることは出来ず、支配下に置ける量も決まっている。地災研からは「水蛇使い(サーペント)」と呼称された。
H小隊との戦いでは変幻自在の能力を持って圧倒し、彼らに重傷を負わせた。救援に来た玲央との戦いでは自身のトラウマを刺激されたこともあり、自身の身体を刻んで操れる限界量も超えた極大の水の竜を生み出した。玲央の「阿修羅切撃百練走」によって切り刻まれて塔解し、人間型深柱側の初の戦死者となる。
その他
真宮寺 ルイ(しんぐうじ ルイ)
練馬戦直後、自ら「スルト」と呼ぶ深柱を従え、ハルト達を襲撃した「融合者」。地災研設立メンバー・真宮寺誠伍(しんぐうじ せいご)教授の関係者を名乗るメガネをかけた少年。左目の形状が変化しており、至近距離から深柱を見据えることによって、その深柱を自分の配下にする能力を持つ(一方で銀眼王の配下である「戦士」には効果が無い)。
本人の言によればハルトより下位レベルの融合者であるが、力の使い方において大きく凌駕している。深柱のエネルギーを利用した「レーバテイン」なる剣を使うが、ハルトの防御と玲央の反撃により「スルト」とともに撤退した。後日、怪しげな宗教団体の中に紛れ込んでいる姿が描写されている。
護国寺での作戦後、移動型に変化したスルトの柱獣形態(フェンリル)と深柱を自分の配下にする能力、出所不明のマッスルスーツを披露して自身が真宮寺誠伍の関係者を名乗り、地災研と深柱に宣戦布告を行った。
用語解説
深柱関連
深柱(しんちゅう)
攻撃により深柱中心部の「髄幹」を破壊することで「深柱塔解」し、砂になって崩れる。この砂は微粒子であり、すぐ大気に四散してしまうため、これを回収する専門のチームが存在する。回収された「砂」は対深柱兵器や研究素材として転用されるため、非常に価値が高い。
当初は地面から突き出した柱の形状をしたもののみだったが、両腕を生やし自力で移動したり攻撃を防いだりするタイプや、上空から出現して巨大な蛇のように動き回りながら人間を襲うタイプなど、様々な深柱の存在が確認されている。
一般的には「溶岩噴出体」という自然災害であるとの情報統制がなされており、政府や自衛隊は一貫してそう呼んでいる。
作中の描写から、明確な自意識があることが示されている。人類を「地球の敵」と認識し、これを殲滅することを目的としている。ただし、人類以外の生物を殺すのは「無益」であるとして、猫一匹ですら攻撃することをためらっている。
深柱の種類
練馬型
形状:円柱
ファミリーレストランで談笑中のハルトたちの前に出現。眼球が現れた直後シンタやユミ及びファミリーレストランの客らをマントル熱線で無差別に殺害。眼球を1つから複数個に増やしたりまた1つに戻したりすることができる。
「二十四の銀眼王」からは「アゼル」と呼ばれている。
スルト
真宮寺ルイと行動を共にする深柱。非常に刺々しい外見をしている。真宮寺ルイはこの深柱から剣を引き出しており、マントル帯炎を纏わせることで「レーヴァティン」と呼ばれる非常に強力な武器になる。初戦ではハルトの防御と玲央の反撃によって塔解寸前にまで追い込まれたが、ルイの指示で撤退した。
ビゼリアとの戦いの後にルイと共に登場し、空中を浮遊して移動する姿に変化している。更には「柱獣形態(フェンリル)」と呼ばれる姿にも変形できるようになり、その攻撃力は深柱でも強力な部類に入る新宿型を一撃で撃破している。
『ウォーハンマー』では、練馬型と同じ防御力を持つ外甲が鱗状に折り重なり、衝撃を吸収する柔軟性を持つことが明かされた。他にも形態変化が可能で、公私をサポートする「執事」、纏う事で身体能力を高める「格闘外装形態(ジークフリート)」が存在する。
池袋型
形状:円錐→球体
出突時はマントル熱線を普通に撃つ他、発射しながら眼球を素早く水平に動かすことで、広い範囲を攻撃する。腕を生やし、形状を球体に変化させ、地面に熱線を撃ちその反動で飛び上がるなど様々な機動を駆使して戦う。
新宿型
形状:蛇型
日本で初めて確認された空中生成型。蛇のような体躯を持ち、大きさも15メートル並みと巨大。これまでと違って「口」を持ち、人間を捕食する行動を取る。口内部には今までと同じくマントル熱線を放つ目が出現するが、独立しているために地面からのエネルギー補給が出来ず、放つ数には限りがある。自身の表皮を超高温化することで銃弾や砲弾を着弾前に蒸発させる防御手段を持つ。頭部の外甲を変化させることで突進の威力を上げることもできる。深柱の中でも取り分け感情を示すことが多く、捕食できないことに駄々をこねる、ハルトが現れた時は明確な敵意を見せるといった行動が確認された。
人間型
いずれもの個体が極めて高い戦闘力と特異な能力を備えており、地災研の見立てでは1体当たり新宿型5体分の戦闘力を有すると考えられている。内骨格が外甲で構築されているため、小型でありながらも非常に高い防御力を有する。マントル熱線を「御雷(みかづち)」、外甲片を「御剣(みつるぎ)」、髄幹を「魂の器」と呼んでいる。
融合者
アメリカの施設で保管されている「融合者の死体」は「ミスター・ピラー(深柱の囚人)」と呼ばれ、ピラーブレイカーの各装備やワクチンに使われている深柱体組織は、この死体から採取されている。
フレアーボール
地災研関連
地質災害研究機構
新宿戦において自衛隊と初の共同作戦を実施、その後は「対深柱戦のプロ」と認識され、板橋に出現した深柱を被害0で撃退したことから政府も一目置くようになった。
人体実験ともいえる行為も極秘で繰り返し実施されており、火魅子は「目的のためには手段を選ばない」と公言している。
地災研実働隊(ピラーブレイカー)
人工筋強化服(マッスルコート)
軽式人工筋強化服(マッスルコート・ライト)
対甲破壊槌(ヤサカノマガタマ)
着甲爆震(ブラストストライク)
着甲爆震(ブラストストライク)
対熱多層防護盾(ヤタノカガミ)
深柱髄幹裂断刀(クサナギノツルギ)
ハルトが外甲変形によって形成する「剣」はこれをイメージしており、破壊槌による圧入も可能な形態になっている。
深柱髄幹裂断刀・雷光(クサナギノツルギ・ライコウ)
深柱髄幹裂断刀・飛燕(クサナギノツルギ・ヒエン)
重力針(じゅうりょくしん)
後に「重力大針」と呼ばれる「槇原ユミの左手」をそのまま使用した装置が開発された。能力が飛躍的に上がり、出突地点のピンポイント予測はもちろん、深柱の型から出突時間まで100パーセントの正確さで探知、板橋戦で多大な成果をもたらした。
対甲裂砕太刀(スカルペル)
対甲裂砕打刀(たいこうれっさいたち / カムドノツルギ)
スカルペルⅡ
対甲一粒弾(アンチピーラーシェルスラッグショット)
ASURA(アスラ) / Assult Support Unit for Reo's Armament(アサルト サポート ユニット フォー レオズ アーマメント)
玲央の音声入力で起動する「自律型連々復式格闘支援兵装(トリプルアームズ)」により4本の義手と玲央自身の両腕の計6本の腕を同時に使った攻撃が可能となる。
ASURA・CORE(アスラコア)
十三式三連新堂破断刀(ナナツサヤノタチ)
自立五連式防御盾機構(カシオペア・ディフェンサー)
超弩級複合式耐熱耐甲防御盾(ギガントリーフ)
単行本
- 一智和智(原作)、渡辺義彦(作画)『バーサスアース』秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉、全9巻
- 2012年12月7日発売、ISBN 978-4-253-21858-0
- 2013年2月8日発売、ISBN 978-4-253-21859-7
- 2013年4月8日発売、ISBN 978-4-253-21860-3
- 2013年7月8日発売、ISBN 978-4-253-21861-0
- 2013年9月6日発売、ISBN 978-4-253-21862-7
- 2013年11月8日発売、ISBN 978-4-253-21863-4
- 2014年1月8日発売、ISBN 978-4-253-21864-1
- 2014年3月7日発売、ISBN 978-4-253-21865-8
- 2014年5月8日発売、ISBN 978-4-253-21866-5
- 一智和智 『ウォーハンマー』(個人出版)、既刊8巻(2017年12月現在)