パティシエール!
漫画
作者:野広実由,
出版社:芳文社,
掲載誌:まんがタイムジャンボ,まんがタイムファミリー,
レーベル:まんがタイムコミックス,
発表期間:パティシエール!2005年6月号 - 2008年8月号2005年7月号 - 2008年9月号ダブルパティシエール!2008年9月号 - 2010年3月号2008年10月号 - 2010年4月号,
巻数:全4巻全2巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『パティシエール!』は、野広実由による日本の4コマ漫画作品。
25歳で女性菓子職人(フランス語でパティシエール)になることを志して料理学校に入学した主人公・まさこと、料理学校の生徒・教師達のまさことの交流を、コメディタッチで等身大に描いた漫画作品である。本項では、続編の『ダブルパティシエール!』についても取り扱う。
あらすじ
森山まさこは大卒の25歳。菓子職人を目指して四ツ葉製菓専門学校の門を叩いた。自分より6歳若い同級生たちに「ねーさん」や「アネキ」と慕われながら、菓子職人のいろはを学んでいく。
パティシエール!
『まんがタイムジャンボ』(芳文社)2005年6月号に第1話を掲載。以後、『まんがタイムジャンボ』にて2008年8月号まで、平行して同じく芳文社の漫画雑誌『まんがタイムファミリー』にて2005年6月号から2008年9月号まで連載された。単行本は全4巻であり、1巻は野広の初めてのオリジナル単行本である。
物語は基本的に、コック帽とコックコートに身を包み職人修行に励む生徒や教師達の学校生活を描写しており、コメディ色の強い学園漫画である。
作者である野広の妹が製菓専門学校に通ったことが執筆のきっかけとなっており、料理に関する描写には現実感がある。連載中に料理学校の「エコール辻」へ取材に訪れた際には教師に本作品を読んでもらい、読んだ範囲で間違った描写はないとの言葉を貰った。3巻でまさこがアルバイトを始めるのに合わせ、作者も洋菓子店でアルバイトに挑戦している。
作品の合間に、作者の母親直伝の菓子のレシピを掲載している。
登場人物
森山まさこ(もりやま まさこ)
3人姉弟の長女で、そのせいか非常に面倒見が良い。両親とも健在。高校時代に付き合っていた彼のために作り出した事がお菓子作りの始まりだったが、大学時代にその彼の誕生日プレゼントを買うために始めたケーキ屋のバイトにのめり込んだ事で振られてしまった(2浪しているので最低5年のお付き合いだった)。その後卒業後の進路に悩んでいたが、大学3年の秋に親友の律子の後押しもあって四ツ葉製菓専門学校を受験することとなった。
自他共に認める節約家であるが、時にはそれが仇になる事もある(学校でもらった業務用あんこのせいでカバンが壊れたり等)。アルバイトで貯めた生活費が在学中に底を突きかけ、新しいバイトを探す事に。子供の日の食べ歩きの時、最後に行った店「パティスリー・ミナ」で偶然臨時で手伝う事になり、大学時代の経験と、その笑顔で店長に気に入られ、バイトを募集していなかったにも拘わらず即決で採用される。仕事はてきぱきとして客にも好評だが、実は計算の類は苦手。ただし安売りの勘定だけは早い。健康管理に今一問題があり、作中、2度ほど風邪を引いた状態で出席し、2回目はその上がった体温のせいで普段失敗していたパン作りを成功させる。学校で実習で幾種類ものお菓子を作っていくうちに自作のウェディングケーキを作る夢を持つように(ただし実は見栄)。帰省時の母の言動より普通免許所持者らしい。
夏井にホワイトデーにマシュマロを贈られた事が切っ掛けで仲が進展し、卒業時に告白を了承、卒業1年後には付き合うようになっていった。
宮城みか(みやぎ みか)
洋平とはそりが合わない事が多いが、一方で話が合う事も多く、物語が進むにつれていつの間にか意識し始めるようになっていた。終盤、サンマルクの実習中に失敗した事で本当にお菓子作りが好きだった事に気付き、以後は熱心に勉強するようになる。最終的に、洋平の店に従業員として就職する事になった。
手島洋平(てじま ようへい)
描けるジャンルがどんどん広がり、擬人化や萌え絵まで得意になる。更にその研究の副次的効果で、恥じらいポーズが色っぽく演じられるまでに。志村が作ったおっぱいキャンディーのデザインを考案するなど基本的にデリカシーのないところがあるが、一方でノリが良いところがあり、特にみかとは口喧嘩する間柄。また、開けっぴろげな性格が進行し、校内で萌えキャラメモを見せびらかすまでになった。
川原弥生(かわはら やよい)
どちらかと言うとネガティブ思考の傾向であったが、カラオケ初体験の後で実習中に鼻歌を歌うようにしてリラックスできるようになったことで少し自信がつき、卒業アルバムの実行委員に立候補するなど少しずつ積極的になり、さらに卒業旅行で出掛けたフランスで「イサベル」の日本人店長と出会った事で「もっと自分を変えたい。」との決意から留学を決める。
植竹理奈(うえたけ りな)
4人姉妹の末っ子。更に全員容姿がそっくりということで、学校祭の時、みかに増殖したと勘違いされる。3人の姉が誕生日も近いと言う事もあってバースデーケーキもいつも4人で1つしか作って貰えなかった事もあり、クラスメイトがバースデーケーキを製作してくれた時には少し照れるような感じで感動していた。入学前に行った旅行で「空とぶだんご」(厳美渓の「郭公だんご」)を見た事があり、そのパフォーマンスを実演してみたいと思っている。
宮本絵里(みやもと えり)
助手時代から隣に立つだけで居眠りしてる生徒を起こしたりと優秀であり、目力も強く元ヤンの大垣をもたじろがせる事がある。学園祭の日は大垣が言いふらした事が原因でウェイトレスのコスプレをやる羽目に。その逆襲に夏井が淹れたお茶の温度に難癖を付けた大垣にオーブンで200度で温めたお茶や糖液にして180度まで温めたお茶を出した事も。ペット関係の資格を取る夢を持っている。まさこ等の卒業前には机の上が愛猫モデルのグッズでいっぱいになるほどに。
夏井一樹(なつい かずき)
まさこに気があり、在学中はかわされっぱなしだったが、まさこにホワイトデーにマシュマロをプレゼントしてしまった事が切っ掛けで(マシュマロの「嫌い」と言う意味を知らなかった事が原因の誤解から)徐々に進展し、卒業式の日に抱えきれないほどの大量のバラと一緒に受け入れられ、結果的に付き合うようになった。自分の結婚式でウェディングケーキを丸ごと食べるのが夢。
大垣義雄(おおがき よしお)
佐々木律子(ささき りつこ)
川口(かわぐち)
志村(しむら)
居酒屋でバイトをしている。普段、ストレスが溜まりやすいのか、黒い一面を抱えている。
洋菓子科製パン講師
隣の奥さん
まさこの母
洋平の父
他人と同じ事をする事が嫌いで常に新しいメニューに挑戦するも、進み過ぎて外すタイプ。店は夫人の趣味でファンシーな作りが強調されている。洋平に関しては未熟であると思っているらしく、誕生日のケーキの飾り付けも簡単にOKを出さなかった(結局自分が仕上げた)。ロールケーキが得意で、店の看板メニューになっている。牛丼が好物。
店長
作中取り上げられた菓子類
- カスタードプディング(プリン)
- パン
- マルチパン(マジパン)
- スワン(シーニュ)
- タルト・オ・ポワール
- ブッシュ・ド・ノエル
- パート・ド・フリュイ
- チョコレート
- マーブルケーキ
- グラニテ
- 棒アイス(当たり付き)
- シュークリーム
- ババ・オ・ロム
- コーヒー
- バウムクーヘントルテ
- チョコレートファウンテン(作中、「チョコフォンデュ」と誤記)
- クレープ
- サントノレ
- タルト・オ・ポム(名称のみ)
- モンブラン
- ガトー・オ・フレーズ(「イチゴのショートケーキ」として紹介)
- タルト
- ガレット・デ・ロワ
- タルト・タタン
- クッキー
- ダクワーズ(ダックワーズ)
- シトロン(レモン)ムース
- ドーナツ
- チーズケーキ(ベイクド・スフレ・レア)
- トゥルト・フロマジュ
- ミルフィーユ
- バンブルムースジュレ
- シュガークラフト
- アマーン・オ・ショコラ
- マカロン・ムー
- エクレア
- ジンジャーマンクッキー
- ハードロール
- ギモーヴ(マシュマロ)
- フリュイ・デギゼ
- ポワソン・ダブリル
- 菓子パン(あんパン・メロンパン・クリームパン)
- サンマルク
- この他にも飴細工を始め、数種類の菓子について触れられている。また、中には同じ菓子が何回も取り上げられた事もある。
- この他にも飴細工を始め、数種類の菓子について触れられている。また、中には同じ菓子が何回も取り上げられた事もある。
エピソード
- 作中、当時「ナムコ・ナンジャタウン」で開催されていたイベントが休日ネタに使われている。イベントの途中で、洋平達男衆3人がケーキ以外(佐世保バーガーや餃子)のものを食べて満腹になるエピソードがある。同回ではトルコの伸びるアイスも紹介されている。
ダブル パティシエール!
『パティシエール!』の続編。『まんがタイムジャンボ』にて2008年9月号から2010年3月号まで、平行して『まんがタイムファミリー』においても2008年9月号から2010年3月号まで連載された。単行本は全2巻。
まさこが四ツ葉製菓専門を卒業した3年後が舞台となっている(その為、まさこは28歳)。本作(以後「W〜」)では新たにもう1人の主人公として、新人のかほ(通称「ニー本」)や、マスターを始めとする新たなレギュラーが登場する他に、前作『パティシエール!』のレギュラー陣も時々登場している。「W〜」は題名ロゴが大きく一新されると同時に内容もストーリー性の強い連作4コマとなっている。なお、続編のタイトルロゴが前作の面影を残さないほどに大きく作り替えられるのは極めて稀なケースである(コミックスのタイトルロゴはスタイリッシュ、且つファッショナブルなデザインに改められており、女性2人が主人公である事を強く意識したものになっている)。
登場人物
情報はコミックス1巻までのもの(2009年10月現在)。
吉本果歩(よしもと かほ)
元々志望先が外資系の企業だった為、英会話教室に通っていた事もあって日常会話くらいなら話せる。「ゲロタン」と言うカエルのキャラがお気に入り(はまったのはニート時代)。実は密かにいいサイズの胸の持ち主ではあるのだが、同期の堂本には「胸が貧相」として相手にされていない(一番の貧乳はまさこの製菓時代の同級生の宮城みか)。まさこと一緒に働いていくうちに、パティシエールとしての喜びに目覚めていく。
店長のダメ元の発案でケーキショーの県大会のコンテストに同期の堂本と一緒に出品するも、あえなく選外になった事が原因で自信を失くし、まさことも口論の末に店を飛び出してしまう。
森山まさこ
在学中は失敗続きの場面が多かったが、本作ではむしろバイト時代からの有能なパティシエールとしての面が強調されている。卒業してから就職先に悩んだ時期があり、その時に立ち寄った店で様々な年代の客層が訪れている事に感銘を覚え、現在の就職先を選んだ。将来は出身地の方に「街の美味しいケーキ屋さん」を開くという明確な目標を持っている。ただし、3年経った現時点においても一樹との結婚には未だ至ってはいない。目下の悩みは、その一樹が甘いものを大量に食べる事であり、本人には控えめにして欲しいと思っている。相変わらずの倹約家であり、特売のチラシチェックも相変わらず店に持ってきてまでしている有様。
果歩との出会いと彼女のバイトを機に、自分を見つめ直して新鮮な気持ちを取り戻したりもしている。ケーキショーのコンテストでは銅賞に甘んじる。その折、自信を失くした果歩と口論の果てに彼女のクビを宣告してしまうが、内心では店に戻ってきて欲しいと思っている。
堂本豊(どうもと ゆたか)
果歩の事をライバル視しており、一方でまさこに憧れている。エロ本を日常的に見ている事もあって、巨乳好き。果歩もいいサイズ(普通よりは幾分はあるらしい)なのだが、好みのサイズには満たないようで、「胸が貧相」と思っている。しかし、夜中に女性一人で帰るのは危険だと果歩を自転車で送るような気配りも見せる。
店長の末娘のすぐりと仲が良く、からかう事もあり、その都度手痛い仕打ちを受ける羽目に陥っている。デザインセンスに難があり、ポスターなどは1回でOKが出た例しがない。果歩と一括りで店長に「本々コンビ」と命名された。ケーキショーでは選外に甘んじた。実は背が低いことを気にしているらしい。
乃輪哲也(のわ てつや)
ケーキ作りの腕は確かで、客の嗜好もメニューに採り入れるなど柔軟性もあるが、末娘のすぐりを猫可愛がりし、しかもすぐりの事となると性格が一変する超親バカである。果歩を「ニー本」と呼び始めたのもこの人。まさこの彼氏が「伝説のケーキ屋荒らし」である事を見抜いた。
藤川春馬(ふじかわ はるま)
乃輪すぐり(のわ すぐり)
片思いの男の子が同じクラスにおり、時々家に来ているらしいが、その度に追い返されているらしい。果歩のことは心の底から気に入っており、突然店に来なくなった事を心配し、早く戻ってきて欲しいと思っている。
実は1巻P37で苗字を間違えて名札に書いてあるシーンがある。名前の由来はカシスの和名(クロスグリ)からで、苗字の方はフランス語で「実」を意味する。
夏井一樹
佐々木律子
手島洋平
宮城みか
果歩の母
果歩の父
川原弥生
単行本
いずれもまんがタイムコミックスより刊行。全巻を通して単行本に掲載されているお菓子の写真は、野広自身による手作りの物のほか、野広の知り合いのお菓子屋「パティスリー・アンジュ」の店員の手による物で構成されている。
- パティシエール!
- ダブルパティシエール!
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