パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
題材:ギリシア神話,
以下はWikipediaより引用
要約
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(Percy Jackson & the Olympians)は、アメリカ合衆国の作家リック・リオーダン (Rick Riordan) による、ハーフ(半神半人)の少年パーシーの活躍を描いたファンタジー小説のシリーズ。パーシーらに加え、新たな七人のデミゴッドが活躍する続編「オリンポスの神々と7人の英雄」シリーズもある。
概要
本編は全5部からなり、2005年から2009年にかけて年1冊ずつ発行された。
アメリカ合衆国を中心に人気が高く、『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラーリストには200週以上にわたって入り続けている。
日本語版はほるぷ出版より金原瑞人と小林みき(第1巻では翻訳協力者)の翻訳で発売されている。なお、本シリーズはタイトルが長いため、『パーシー・ジャクソンシリーズ』(The Percy Jackson series,英語圏ではPJO)といった略称で呼ばれることが多い。
世界観
ギリシア神話の神々やモンスターなどは不死身の存在であり、時代に応じて、最も栄えている地域に移動し暮らしている。
そして現代、21世紀においては、アメリカ合衆国がその地域である。
デミゴッド(ハーフ) (DEMIGODS)
神々の中には人間と交わり、子を儲けるものもいる。そうした子供たちは半神半人「デミゴッド(日本語訳版では「ハーフ」)」と呼ばれ、親の神から引き継いだ特別な能力を持つ。デミゴッドに共通の特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ADHDと難読症をもつことがある。前者は戦場での集中力を高め、生き残るのに役立つ。また、後者は意識が古代ギリシアの文字を強く記憶していることの代償である。
- 「ミスト」を見通すことができる。つまり、普通の人間には見ることのできない神やモンスターを見ることができる。
- 睡眠中、夢を通じて様々な情報を得る。遠くの出来事や探している敵や仲間の様子を見たりすることがある。
- 特有の臭気を持ち、モンスターを引き付ける。但し、臭気の強さは親の神によって異なる。
物語の要所
ハーフ訓練所 (CAMP HALF-BLOOD)
教官はケイロン。支配人はディオニュソス。
オリンポス山 (MT. OLYMPUS)
冥界 (THE UNDERWORLD)
入口はロサンゼルスのDOAレコーディングスタジオにあるが、ニューヨーク、セントラルパーク内にも「オルフェウスの扉」と呼ばれる秘密の入口がある。
魔海 (THE SEA OF MONSTERS)
オシリス山 (MT. OTHRYS)
ラビュリントス(THE LABYRINTH)
各巻概要
日本語題 | 原題 | 出版日 | ISBN |
---|---|---|---|
盗まれた雷撃 | The Lightning Thief | 2005年6月28日 | ISBN 978-4593533862 |
魔海の冒険 | The Sea of Monsters | 2006年5月3日 | ISBN 978-4593533879 |
タイタンの呪い | The Titan's Curse | 2007年4月1日 | ISBN 978-4593533886 |
迷宮の戦い | The Battle of the Labyrinth | 2008年5月8日 | ISBN 978-4593533893 |
最後の神 | The Last Olympian | 2009年5月5日 | ISBN 978-4593533909 |
盗まれた雷撃 (The Lightning Thief)
自他共に認める問題児のパーシー・ジャクソンは学校で不可解な事件に遭遇する。その後も学校では問題ばかり起こし、とうとう退学になり、学校最終日には乗っていたバスが事故に遭うと、また奇妙な出来事を目にする。共にバスに乗っていた親友のグローバーはパニックを起こし、彼を家まで送っていくと言ったがパーシーはそれを気味悪がりグローバーをおいて家へ帰ってしまう。
家へ着くと、母の再婚相手である義理の父親ゲイブと揉め、母サリーはパーシーを海へ連れ出す。そこはパーシーの実の両親が出会った場所であり、彼が一番好きな場所でもあった。夜、海辺にあるコテージで寝ていると、空が荒れ始め、グローバーが現れ、危険が迫っている、と慌てた様子で話す。しかし、パーシーはグローバの正体を見て困惑する。グローバーは実はギリシア神話に出てくる半人半ヤギのサテュロスであった。
親友の姿に混迷するものの、サリーとグローバーに急かされ”訓練所”と呼ばれる場所へ避難するパーシーだが、訓練所まで後数百メートルと言うところでミノタウロスに邪魔され、グローバーは負傷し、サリーは消されてしまう。負傷したグローバーと共に訓練所へ着いたパーシーはそこで自分の父親がギリシア神話に出てくる神の一人だと聞かされる。その訓練所はそのような子供のための施設”ハーフ訓練所(英語版ではCamp Half-Blood)”であった。そこでは訓練生は親の神ごとに決まったコテージで生活し、神話界の危機に立ち向かうための訓練をしていた。
父親の正体がわかるまで、訓練所では”親の正体がわからない訓練生”として旅の神であるヘルメスのコテージで生活することになったパーシーはヘルメスの息子ルーク、アテナの娘アナベスと交流を持つ。
平凡な訓練生として生活していたパーシーだが、ある日旗取り合戦に参加後”ビッグスリー”と呼ばれる神話界で最も大きな力を持つ神の一人、ポセイドン の息子であると判明する。これは深刻な問題であった。とある予言によりこのビッグスリーは人間との間に子供を作ってはならないことになっているのだ。
訓練所にとって存在が危険なパーシーは訓練所の所長であるデュオニュソスから半ば追い出される形となって最高神ゼウスの、盗まれた雷撃(ライトニングボルト)を取り戻すたびにアナベス、グローバーと共に送り出される。
旅の途中、様々な困難に直面しながらも犯人から雷撃を取り戻したパーシーだが、訓練所に戻るとそこには真犯人と、雷撃が盗まれた背後にある陰謀が待っていた。
魔海の冒険 (The Sea of Monsters)
ハーフ訓練所を外敵から守る結界が破られ、訓練所は危機に陥る。結界を修復するには金の羊毛が必要と知ったパーシーは、捕虜になっているグローバーの救出も兼ねてアナベス、タイソンと共に魔海を目指す。
タイタンの呪い (The Titan's Curse)
アルテミスの助けで過酷な戦闘をどうにか乗り越えたパーシーたち。しかしアナベスが戦闘中に姿を消し、その後アルテミスまで行方不明になってしまう。アナベスとアルテミスの救出を目指し、パーシーは仲間たちと共に再び大陸横断の冒険に旅立つ。
迷宮の戦い (The Battle of the Labyrinth)
ハーフ訓練所内に迷宮の入口が見つかり、訓練所は再び危機に陥る。クロノス軍の襲撃を未然に防ぐには、迷宮工ダイダロスに会い、クロノス軍より先にアリアドネの糸玉を手に入れねばならない。パーシーはアナベス、タイソン、グローバーと共に迷宮に足を踏み入れる。
最後の神 (The Last Olympian)
復活した最強のモンスターテュポンとオリンポスの神々が戦っている間、パーシーたちハーフ軍団はオリンポスの守備につく。やがてそこにクロノス軍が到着し、ニューヨークを舞台に果てしない決戦が始まる。
関連書籍
外伝 ハデスの剣 (The Demigod Files)
本編と同じく、著者はリック・リオーダン。『ハデスの剣』など3本の短編小説に加え、キャラクター紹介などが収録されている。短編小説はいずれも第4巻と第5巻の間の時期に起こった出来事として書かれている。
盗まれた二輪戦車 (Percy Jackson and the Stolen Chariot)
偶然クラリサに出会ったパーシーは、彼女が、父アレスに借りた戦車を2人の兄ポボスとデイモスに奪われてしまったことを知る。パーシーとクラリサは2人の追跡をはじめる。
青銅のドラゴン (Percy Jackson and the Bronze Dragon)
ハーフ訓練所恒例の旗取り合戦の最中、ベッケンドルフが巨大アリの群れに捕まってしまう。パーシーは居合わせたアナベス、サイリナと共にベッケンドルフの救出を試みる。
ハデスの剣 (Percy Jackson and the Sword of Hades)
ペルセポネはビッグスリーの子どもたち3人(パーシー、ニコ、タレイアの三人)を冥界に呼び出し、夫ハデスの未完成の剣が何者かに盗まれてしまったことを告げる。止むを得ず3人は冥界にいるという盗人を探すことになる。
The Ultimate Guide
日本語訳版は未発売。また著者はリック・リオーダンではない。シリーズのガイドブックにあたり、キャラクターやアイテムの紹介などからなる。イラストが多用されている。
登場キャラクター
ハーフたち (THE DEMIGODS)
神と人間から生まれた神々の血をひく者たち。半分が神の半神半人なため、人間より全体的に身体能力が高い。また、それぞれの親の神の持つ特別な力がある。特有の臭気を持ち、それが怪物たちを引きつける。その臭気は親の神の強さによって変わる。ビックスリー(ゼウス、ポセイドン、ハデス)の子供はその臭気が他のハーフより強い。
一巻から登場するハーフたち
パーシー・ジャクソン (Percy Jackson)
本シリーズの主人公兼語り手。
ポセイドンの息子。
フルネームは「ペルセウス・ジャクソン(Perseus Jackson)」。ただしアナベスなどからは「ワカメ君(Seaweed Brain)」といった愛称で呼ばれることもある。
目は海のような深い緑色。髪は癖のある黒色。顔立ちは良く、アナベスをはじめ様々な人物(レイチェル・エリザベス・デア、カリュプソ、続編ではレイナや、ニコなど)を惹きつける。
ぶっきらぼうだが、心優しく、勇敢な性格。頭の回転も早い。またユーモアのセンスは抜群。恋愛に関しては少々奥手である。
「大切な人への忠誠心(personal loyalty)」が強く、これが致命的な弱点であるとされている。
他の多くのハーフたちと同様に、ADHDと難読症をもつ。ただしそれゆえ、戦闘時の集中力が高く、また古代ギリシア文字の読解が得意。
剣の扱いに特に優れ、シリーズ中でも屈指の実力をもつ。だが一方、弓の扱いは苦手。
海の神ポセイドンの子であるため、水の扱いに関して特別な能力をもつ。また、馬やペガサスと会話をすることもできる。最終巻ではハリケーンを起こすこともできると判明。
最終巻にてステュクスの川に入ったため不死身を手に入れる。
キャップを取るとボールペンから剣に変わる魔法のアイテム、アナクルーズモスを使う。これは英語版では'Riptide'とも表記されており、「激流」という意味。もとはゾーイがヘラクレスに与えた武器だが、長い年月を経てケイロンからパーシーの手に渡る。
腕時計に仕組まれた盾を使うこともある。これは異母弟タイソンにプレゼントされたアイテム。
ニューヨーク生まれ。誕生日は1993年8月18日。
小学校ではADHDと難読症のため劣等生の問題児として扱われ、転校を繰り返してきた。時には事件の容疑者として指名手配されることもある。(毎回ケイロンがミストを使い誤魔化している)
名前の由来は英雄ペルセウス。
アテナの娘アナベス・チェイスとは最初こそ折り合いが悪かったものの年齢を追ううちに関係が深まり、最終巻では恋仲となる(3巻では愛と美の女神アフロディテにあった際、"アナベスに似てる"と言っている)。2人の関係は続編でも続いており、互いのことになると2人の致命的弱点がむき出しになっている。
アナベス・チェイス (Annabeth Chase)
アテナの娘。
目は美しい灰色。髪はカールのかかった金髪。背が高く、容姿はパーシー曰く「元から可愛いらしかったが、最近は美人になった。」
勇敢で正義感が強く、優しい性格。やや気の強い面もある。
少々傲慢なところがあり(hubris)、これがアナベスの致命的な弱点であるとされている。
他の多くのハーフたちと同様に、ADHDと難読症をもつ。ただしそれゆえ、戦闘時の集中力が高く、また古代ギリシア文字の読解が得意。
知恵と戦争の女神アテナの子にふさわしく、博識で聡明。建築学に強い。また、運動神経が良く、短剣を戦闘でも使いこなすことができる。
愛用の武器はルークにもらった短剣。
被ると透明人間になれる魔法のアイテム、隠れ帽をもつ。これは母アテナにもらったもので、見た目はニューヨーク・ヤンキースの野球帽。
カリフォルニアのサンフランシスコ出身。
父フレデリックが再婚したことをきっかけに父と不和になり、7歳の時に家出した。母アテナの導きで、その頃同じく家出をしていたルークとタレイアに出会い、行動を共にするようになった。ルーク、タレイアと共にグローバーに連れられてハーフ訓練所にやってきたが、途中タレイアは自ら囮になって戦死した。その後はハーフ訓練所での生活が続いていた。
名前の由来は知恵の女神アテナ(Athena)。アナグラム様になっている。またキャラクターとしてのモデルは英雄アタランテー。
当初はヘルメスの息子ルーク・キャステランのことを想っていた描写があるが、続編では12歳の頃からパーシーが気になっていたと判明。ただ、彼とあった初めの頃は彼女の母アテナと彼の父ポセイドンの確執もあり嫌っていた。
ルーク・キャステラン (Luke Castellan)
ヘルメスの息子。大学生ぐらい。
目は青色。髪は砂色。顔に大きな切り傷があるものの、容姿は非常にかっこいいため、女子にモテる。筋骨たくましい青年。
面倒見が良く、優しい性格。だが、しばしば冷酷さを見せる。
他の多くのハーフたちと同様に、ADHDと難読症をもつ。ただしそれゆえ、戦闘時の集中力が高く、また古代ギリシア文字の読解が得意。
剣の扱いに優れ、シリーズ中では最高クラスの実力をもつ。
盗みや旅人の神ヘルメスの子であるため、盗みや旅に関して特別な能力をもつ。
一巻の末に裏切りが発覚し、パーシー、特にアナベスは非常にショックを受ける(理由は父親への不満からと言っている)。対人間、対モンスター共に効果のある両刃の剣バックバイターを使う。
コネティカットのウェストポート出身。母メイが正気を失ったため、恐怖心から家出した。その後、同じく家出をしていたタレイアとアナベスに出会い、行動を共にするようになった。14歳の時、タレイア、アナベスと共にグローバーに連れられてハーフ訓練所にやってきたが、途中タレイアは自ら囮になって戦死した。その後はハーフ訓練所での生活が続いていた。アナベスを妹のように可愛がっている。最後にアナベスを好きになるが英雄として死んでしまう。死後は生まれ変わりを選んだ。
タレイア・グレイス (Thalia Grace)
ゼウスの娘。
目は雷のような青色。肩ほどの長さの黒髪をつんつんに立てている。目の下にそばかすがあるが、顔立ちは良い。長距離ランナーのように筋骨たくましい容姿をしている。
勇敢で仲間想いな性格。また、天空の神ゼウスの子であるにもかかわらず高所恐怖症である。
「力への欲望」が強く、これがタレイアの致命的な弱点であるとみられる。
他の多くのハーフたちと同様に、ADHDと難読症をもつ。ただしそれゆえ、戦闘時の集中力が高く、また古代ギリシア文字の読解が得意。
槍の扱いに長け、シリーズ中では最高クラスの実力をもつ。
雷の神ゼウスの子であるため、雷を操るなど強力な特技をもつ。
愛用の武器は長槍。これは普段はスプレー缶の形をしている魔法のアイテム。
青銅製のアイギスを好んで使う。相手を石にすることこそできないが、大きく動揺させることができる。普段は腕輪の形をした魔法のアイテム。
母とは兼ねてより不仲であったが、9歳の時に起こったとある重大な事件(詳細は本シリーズでは語られていない)をきっかけに家出した。その後、同じく家出をしていたルークとアナベスに出会い、行動を共にするようになった。12歳の時、ルーク、アナベスと共にグローバーに連れられてハーフ訓練所にやってきたが、仲間たちを逃がすために自ら囮になって戦死した。しかし、その後パーシー達がとってきた金の羊毛によって復活し、後にアルテミスのハンター隊の隊長、アルテミスの副官になる。
クラリサ・ラ・ルー (Clarisse La Rue)
二、三巻から登場するハーフたち
ビアンカ・ディ・アンジェロ (Bianca di Angelo)
ハデスの娘。ニコの姉。
目は茶色。髪は黒色。肌はオリーブ色。
物静かで内気な性格。だが、ハンター隊入隊を契機に変化していく。
「根にもつ(holding grudges)」ことがビアンカの致命的な弱点であるとされている。なお、これはハデスの子たちに共通する性質である。
他の多くのハーフたちと同様に、ADHDと難読症をもつ。ただしそれゆえ、戦闘時の集中力が高く、また古代ギリシア文字の読解が得意。
アルテミスのハンター隊に入ったこともあり、運動神経が良く、弓などの武器の扱いにも長けている。さらに、年を取らない。
3巻でパーシー、タレイア、グローバーを守るために自ら危険な役を買って出、死亡する。(遺体は行方不明)
冥界の神ハデスの子であるため、死者を操るなど、特別な能力をもつ。
70年以上も前に生まれたが、弟ニコと共にロータス・カジノに入れられて年を取らずにいた。その後はメーン州の軍学校(ウェストーバ校)で過ごしていた。3巻でグローバーにより発見され、パーシー、タレイア、アナベスとともに学校を抜け出そうとする。
ニコ・ディ・アンジェロ (Nico di Angelo)
ハデスの息子。ビアンカの弟。
目は茶色。髪はくしゃくしゃの黒髪。肌はオリーブ色。カードゲームが趣味。
やんちゃな性格。だが、徐々に冷静さがついてくる。
「根にもつ(holding grudges)」ことがニコの致命的な弱点であるとされている。なお、これはハデスの子たちに共通する性質である。
他の多くのハーフたちと同様に、ADHDと難読症をもつ。ただしそれゆえ、戦闘時の集中力が高く、また古代ギリシア文字の読解が得意。
ビアンカを守るとパーシーが約束したにもかかわらず、ビアンカが亡くなったためにパーシーを恨む。しかし、シーズン2以降はパーシーに憧れるようになる。4巻ではビアンカを蘇らせようとする。
冥界の神ハデスの子であるため、死者を操るなど、特別な能力をもつ。
愛用の武器はステュクスの鉄の剣。これは、刀身に触れた者の存在を吸収してしまう強力な武器である。
70年以上も前に生まれたが、姉ビアンカと共にロータス・カジノに入れられて年を取らずにいた。その後はメーン州の軍学校(ウェストーバ校)で過ごしていた。3巻でグローバーにより発見され、パーシー、タレイア、アナベスとともに学校を抜け出そうとする。影を伝って高速で移動するシャドードライブができる。
四、五巻から登場するデミゴッドたち
神話にも登場する英雄たち
人間 (THE MORTALS)
神の血をひかない者たち。
精霊・動物・モンスターなど
オリンポスの神々 (THE OLYMPIANS)
十二神
タイタンたち (THE TITANS)
執筆に至った経緯
シリーズが生まれたきっかけは、筆者リック・ライアダンが、当時小学生だった息子ヘイリーに語り聞かせたストーリーだった。ヘイリーは学校で習ったギリシア神話に興味を抱いていた。しかし、ヘイリーはADHDと難読症をもっており、読書は困難だった。そこで筆者リックは息子ヘイリーにギリシア神話を語り聞かせた。リックの話の種が尽きた時、ヘイリーは提案した。新しい神話を作れないかと。そこで生まれたのが、ADHDと難読症をもつ主人公パーシーだった。これは結果的に、ADHDと難読症をもつために学校で不当に低い評価をされていた子どもたちにとって、大きな救いとなった。
続編
2010年10月には、世界観を受け継いだ新シリーズ『The Heroes of Olympus』の第1巻『The Lost Hero』が続編として発売された。
また、2011年10月にはこれの日本語訳版が『オリンポスの神々と7人の英雄』シリーズとして発売された。
『オリンポスの神々と7人の英雄』シリーズは『パーシー・ジャクソン』シリーズの後の時代を舞台としており、新たな大預言をめぐるデミゴッドたちの冒険が描かれる。また、『パーシー・ジャクソン』シリーズのキャラクターたちも多数登場する。
派生作品
映画
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海』
映画版は原作との相違点が非常に多く、原作ファンの間でも賛否が大きく分かれている。
続編の執筆にあたり世界観やキャラクターのイメージを壊されたくないという理由から、原作者であるリオーダンもこの映画を観ていないと述べている。
テレビドラマ
『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』
ミュージカル
『盗まれた電撃』
2017年1月12日、テレビドラマ『世にも不幸なできごと』のストーリー・エディターであるジョー・トレイツが新作オフ・ブロードウェイ・ミュージカルとなる『盗まれた雷撃』舞台化の脚本を執筆した。2019年、全米ツアー公演が開幕した。