ビューティー・ポップ
以下はWikipediaより引用
要約
『ビューティー・ポップ』は、あらいきよこによる日本の漫画作品。『ちゃお』(小学館)にて2003年9月号から2008年2月号まで連載された。単行本は全10巻。2004年11月25日にドラマCDが発売された。
概要
天才的なヘアカットの腕前を持つ高校生の少女が、過去にカットに失敗したトラウマを引きずりながらもそれを乗り越え、当初は興味がなかった「プロの美容師」になるという夢を見出し、目標に向かって成長していく「学園美容漫画作品」。
あらすじ
小学生の男子3人にいじめられた挙句、髪を切られて泣いていた少女の前に、一部始終見ていた一人の女子高生・小柴綺里が現れる。「魔法をかけてあげようか?」と言われ、その少女は綺里によってヘアメイクされたことによって美少女に変身し、いじめを振り切ることに成功する。プロ並みのヘアカットテクニックを持つ綺里だが、実は過去にカットに失敗して傷つけてしまったことがあり、それを今でもトラウマとして引きずっていた。そのため、プロの美容師になることには無関心だったが、次第にそれを夢と定め、目標に向かい成長していく。
登場人物
声の項はドラマCDの声優。
S・P(シザーズ・プロジェクト)
小柴 綺里(こしば きり)
声 - 皆川純子
主人公。緑風学園高等部2年生。幼少時は明るくよく笑う美少女だったが、過去の出来事から、現在は感情を表にあまり出さない性格。髪はボブカットだが、幼少時は長い髪を二つにまとめたツインテールだった。身長157cm。視力は右左ともに1.2。血液型はO型。靴のサイズは23.5cm
ヘアカットに関しては「天才」と謳われる腕だったが、幼少時に恵実の髪をカットする際に誤ってはさみで恵実の耳を切り、それからは表舞台に出るのを拒むようになる。カットへの恐怖心はなくなったが、いまだにトラウマとして引きずっている。
美容師に興味はないと言っており、S・Pのメンバーに加わるつもりもなかったが、ある出来事を通じて美容師になるという夢を見つけ、正式にS・Pの一員になる。
カット時には髪をうしろに縛り、赤いキャップをかぶる。普段は右手でヘアカットを行うが本当は両利きで、時間を問う場合などには左手を使い、内に秘めた真のカリスマ性を覗かせる。当初は正体を明かさず、「X」と名乗っていた。実は鳴海が小4の頃のヘアメイクコンテストで鳴海を負かした張本人だった(綺里本人は覚えていなかったが、幼馴染みであるコマったろーの発言から間接的に判明した)。
鳴海からは「ボサボサ」と呼ばれているが、本当は嫌らしい。実は絵がとても下手なためにヘアデザイン必須のコンテストを辞退したことがある。また、怖がりで、虫や暗闇が苦手。
鳴海 彰伍(なるみ しょうご)
声 - 関智一
緑風学園高等部の3年生。とにかく怒りっぽく、プライドが高く負けず嫌いな性格だが、実は素直で努力家。困っている人を見ると文句を言いながらも助けるような面もあり、曲がったことが大嫌い。身長178cm。血液型はB型。靴のサイズは26.5cm。
落合 計彦(おちあい かずひこ)
声 - 青木誠
緑風学園高等部の3年生。S・Pのメイク担当兼部長。身長180cm。血液型はAB型。靴のサイズは27.5cm。
成績は学年トップで、頭の中のデータファイルに全校生徒の顔と名前がインプットされている。
父親が経営している二流化粧品会社「アリックス」を日本一の会社にすることが夢。
南 啓(みなみ けい)
源 伊織(みなもと いおり)
緑風学園高等部2年生。S・Pのアロマテラピー担当。ニューヨークからの転入生で綺里の幼馴染。
ナルシストな美少年。陽気な性格で子供っぽい。美しい女性が好きで、香水を振舞っていることが多い。綺里のことを「キリティ」、鳴海のことを「ナルスィー」など、しばしば人を勝手に作ったあだ名で呼ぶ。
普段から英語がまじった喋り方をするが、本当は英語が喋れないらしい。
千佐美のことを「シュリンプ(シュリンプとは「子エビ」のことで、アメリカでは「チビ」という意味もあるらしい)」と呼んでおり、彼女とは顔を合わせるたびに喧嘩ばかりするほどの犬猿の仲。
綺里の母の小柴恵実のことが小さいころからずっと好きで、恵実の夫で綺里の父の小柴政司からは目の敵にされている。
関 謙一郎(せき けんいちろう)
青山 加奈子(あおやま かなこ)
小松 太郎(こまつ たろう)
声 - 下崎紘史
緑風学園高等部2年生。あだ名は「コマったろー」。不真面目な性格で、気は小さい。綺里とは幼馴染でくされ縁(小3から高2まで同じクラスである)。
綺里がカットが得意なことは綺里と鳴海のヘアカット対決まで知らなかった。鳴海を抜いて世界一の美容師になると言っているが、本当はカットはできない。家は88円ショップを経営。
情報が早いところを落合に買われ、S・Pでは情報収集を担当する。
小柴家
小柴 政司(こしば せいじ)
声 - 星野充昭
綺里の父親。愛煙家で無精髭を生やしている。かつては美容界きっての天才と謳われた超有名カットマンだったが、結婚を機に第一線から身を引く。
今は下町で小さな美容室「こしば美容室」を経営しているが、昔の腕はまったく衰えていない。綺里が子供のころ美容師になりたいと思うようになったきっかけは政司の影響から。
地位や名声に興味はなく、かつてのライバルだった鳴海の父、裕次郎からの誘いを断っている。綺里の性格や才能は父親譲りである。
妻の恵実とはかなりのおしどり夫婦で、恵実が外国に行ってからも毎日メールは欠かさないらしい。
小柴 恵実(こしば えみ)/ エミ・コシバ
ビリー 池谷(ビリー いけたに)
2年前にわずか15歳でパリコレで鮮烈デビューした天才ヘアメイクアーティスト。身長172cm。視力は右0.1、左0.2(コンタクトレンズを使用)。靴のサイズは26.0cm。
お笑い芸人のような名前だが、これは日系3世であるため。サロン・ド・ナルミ・ハリウッド校でときどき講師もしているらしい。
両親は有名な美容師だったが、数年前に事故で亡くなっている。現在、綺里の家に同居中。猫アレルギーで、シャンプーが苦手。
綺里に対して、以前は表面上仲良く話しかけていても、心の中では敵対視をしていた。そのため、S・Pの部室荒らしの犯人を綺里に仕立て上げるなどの卑劣な手を使うが、その後は心を開いて親しくなり、綺里に惹かれるような描写も少なくない。
鳴海家
鳴海 裕次郎(なるみ ゆうじろう)
鳴海 千佐美(なるみ ちさみ)
緑風学園中等部2年生。身長145cm。血液型はB型。靴のサイズは22.0cm。鳴海の妹。
プードル系のふわふわした髪の毛が特徴の美少女。人懐っこいが実は「ぶりっ子」で、同級生の男の子たちからの人気は高いが、同級生の女の子たちからはかなりひがまれており、女性を相手にすると腹黒い本性を見せる。女の子たちからは千佐美が自分たちの意中の相手を奪っていると思われているが、千佐美本人も別に好きでその相手に「ぶりっ子」になっているわけではなく、むしろ相手側から言い寄られているのが殆どである模様。性格は兄に負けず劣らず強烈で、たいへんな少女趣味の持ち主。
裁縫が得意で、制服を勝手にフリル調に改造したり、度々高等部の校舎に侵入しては教師に叱られ連れ戻される。
女の子たちからのひがみでジュースをかけられ服を汚されたうえ、髪がからまったところを偶然通りかかった帽子を被った状態の綺里に綺麗に戻してもらい、ジャージをかけてもらったことで綺里を「王子様」だと思うようになるが、綺里が女だと知ってショックを受ける。その後は綺里のことを「自分を誑かした悪女」と一方的に目の敵にしていたが、ナンパされそうになったところをふたたび助けられ、女と分かったあとも綺里のことを王子様と呼び、見かけると抱きついてくる。
綺里にべた惚れな一方、伊織とは仲が悪く、顔を合わせるたびに喧嘩ばかりだが、最終回では結婚することになる。
綺里がカットする人物
※以下巻順
リカちゃん
万屋 広代(よろずや ひろよ)
金沢 平八
森川 亜由美(番外編)
マオ
ミカ
結
円
被服室で泣いていた女子生徒(本名不明)
大沢 ミノル
ジョディ・マッカートン(番外編)
武田 真(番外編)
その他の登場人物
大沢 千景(おおさわ ちひろ)
書籍情報
- あらいきよこ『ビューティー・ポップ』小学館〈ちゃおコミックス〉全10巻
- 2004年2月26日発売、ISBN 978-4-09-138382-2
- 2004年7月発売、ISBN 978-4-09-138383-9
- 番外編「ドリームズ カム トゥルー」(『ちゃおDX』2004年初夏号)収録。
- 2004年11月30日発売、ISBN 978-4-09-138388-4
- 番外編「ティーンズ・ドロップ」「ビューティー・ポップ番外編1」「ビューティー・ポップ番外編2」収録。
- 2005年6月発売、ISBN 978-4-09-138390-7
- 2005年12月26日発売、ISBN 978-4-09-130295-3
- おまけ4コマまんが(描き下ろし)
- 2006年6月発売、ISBN 978-4-09-130408-7
- おまけまんが(描き下ろし)
- 2006年11月29日発売、ISBN 978-4-09-130666-1
- 番外編「ひねくれ台風」「王子様になりたい」「放課後は夢うつつ」「ビューティー・ポップ Stage2」収録。
- 2007年4月27日発売、ISBN 978-4-09-131096-5
- 扉絵ギャラリー(雑誌掲載時の扉ページイラスト)、おまけまんが(描き下ろし)
- 2007年10月発売、ISBN 978-4-09-131258-7
- 2008年2月発売、ISBN 978-4-09-131500-7
- 番外編「シャンプーの心配」「ヒステリック・ハート」(『ちゃおDX』2005年秋の増刊号)、「鳴海家の日常」(描き下ろし)収録。
- 番外編「ドリームズ カム トゥルー」(『ちゃおDX』2004年初夏号)収録。
- 番外編「ティーンズ・ドロップ」「ビューティー・ポップ番外編1」「ビューティー・ポップ番外編2」収録。
- おまけ4コマまんが(描き下ろし)
- おまけまんが(描き下ろし)
- 番外編「ひねくれ台風」「王子様になりたい」「放課後は夢うつつ」「ビューティー・ポップ Stage2」収録。
- 扉絵ギャラリー(雑誌掲載時の扉ページイラスト)、おまけまんが(描き下ろし)
- 番外編「シャンプーの心配」「ヒステリック・ハート」(『ちゃおDX』2005年秋の増刊号)、「鳴海家の日常」(描き下ろし)収録。