ビーナスは片想い
以下はWikipediaより引用
要約
『ビーナスは片想い』(ビーナスはかたおもい、英:Venus in Love)は、なかじ有紀による日本の漫画作品。『LaLa』(白泉社)にて、1999年4月号から2004年4月号まで連載された。完結後に由樹と洵について描かれた特別編『Ωραιο!』が、同誌2004年6月号に掲載された。本作は同誌の1990年代の主な作品のひとつである。兵庫県にある架空の大学・甲東大学での生活を中心に、芦原紗菜と魚住英知の関係が展開されている。
なかじが画業40周年を迎えた2022年の時点で、最長の作品である。
あらすじ
芦原紗菜は甲東大学への入学を機に、魚住英知と知り合う。英知の友人・深見慎哉に好意を抱く紗菜であったが、英知も深見のことが好きだと知る。紗菜は恋のライバルである英知と友好を深めるにつれ、英知に対する感情が変化していく。
登場人物
芦原 紗菜(あしはら すずな)
魚住 英知(うおずみ えいち)
池内 由樹(いけうち ゆき)
作風・テーマ
本作は「性別を超えた恋愛」をテーマに描かれており、ストーリーと絵柄の両方を売りとしている。
なかじは本作を発表したことにより、世界的な躍進を遂げた。本作もそうであるが、ほかに『ZIG☆ZAG』など、なかじの作品は学生をテーマとしており、若い読者をターゲットにした内容となっている。
制作背景
作者のなかじによると、「特に印象に残っているシーン」は「お互いに告白することもなく、戦友という立場でいかに自然にキスをするか」という部分に工夫を凝らしたという「英知と紗菜の初キスシーン」である。「何かに抗ってジタバタしてる男の子が好き」ななかじの作品には「かわいい系の男の子」がメインの作品が多いが、中でも一番お気に入りのキャラクターとして本作の英知を挙げている。
評価
書評家のジョイ・キムによると、本作のなかじのキャラクターデザインは、典型的な少女漫画らしいスタイルとなっている。画面のレイアウトがわかりやすく描かれており、快適に見られるため、同じ髪色の登場人物を区別することが困難な場合があっても、それは小さな問題に過ぎないという。
書誌情報
- なかじ有紀『ビーナスは片想い』白泉社〈花とゆめコミックス〉、全12巻
- 1999年11月初版発行、ISBN 4-592-17641-3
- 2000年4月初版発行、ISBN 4-592-17642-1
- 2000年8月初版発行、ISBN 4-592-17643-X
- 2001年2月初版発行、ISBN 4-592-17644-8
- 2001年8月初版発行、ISBN 4-592-17645-6
- 2002年1月初版発行、ISBN 4-592-17646-4
- 2002年6月初版発行、ISBN 4-592-17647-2
- 2002年11月初版発行、ISBN 4-592-17648-0
- 2003年3月初版発行、ISBN 4-592-17649-9
- 2003年10月初版発行、ISBN 4-592-17650-2
- 2004年3月初版発行、ISBN 4-592-18061-5
- 2004年7月初版発行、ISBN 4-592-18062-3