ピコラ♥ピコラ
以下はWikipediaより引用
要約
『ピコラ♡ピコラ』は、たちいりハルコによる日本のギャグ漫画作品。小学館の漫画雑誌『週刊少女コミック』1976年16号から1983年24号まで連載された。単行本は全7巻で、第1巻から第5巻までは「フラワーコミックス」として小学館から、第6巻と第7巻は「別冊エースファイブコミックス<少女版>」として松文館から刊行された。第8回日本漫画家協会賞優秀賞(1979年度)を受賞。
本作はほとんどが1話2頁か4頁あるいは5頁の短編だが、まれに6頁以上の話もある。同時期に小学館の子供雑誌で連載されていた、同じ作者の漫画『パンク・ポンク』よりは登場人物のアラヤダがアダルトネタを振りまくせいか大人っぽい話が多い。その時代の流行を取り入れた内容が多い。
あらすじ
インコのピコラと少女コミイ、コミイの友だちの少年ルネ、コミイの伯母アラヤダを中心とする、ほのぼのしたり、ハラハラしたりする物語。ピコラを始めとする登場動物が人間と同じようにしゃべったり食べたりして、扱いはペットだが人間と共同生活をする。しゃべれない動物もいるが、人間の言葉は理解する。
ある日、主人公の少女コミイが空から飛んできたインコをペットにする。そのインコはまるまると太っていて、体がコミイより大きく、自称どおりピコラと呼ばれることになる。ピコラは雑食で人形まで食べようとし、過食のためにますます太り、コミイにときどき「ブタインコ」とか「ブスインコちゃん!」とか言われる。ピコラは『ふたりのロッテ』や テレビで見た映画のキスシーンやブルース・リーなどに次々と興味を示し、過度に影響を受けたり曲解したりして、コミイやルネを当惑させたり困らせたりする。そのうちピコラはいつのまにか言葉をだいぶ話すようになり、アルバイトで客の呼び込みまでしたりもする。
ピコラは夏にコミイとルネと一緒に海に行ったり、お化け屋敷に行ったりする。ピコラはコミイの作る料理に不満があり、テレビで『きょうの料理』を見て料理を覚え、料理が出来るようになると、料理べたのコミイとは違って料理上手になる。コミイの母の姉であるアラヤダおばさんが訪ねて来て、ひと騒動あったあと、ピコラはオウムのロージィに一目ぼれするが失恋に終わる。
キャラクター
ピコラ
突然、コミイの元にやってきた、大型の緑色のインコ。身長は連載始めはコミイより高かったが、物語が進むにつれコミイたちが成長したのかコミイより低くなる。体型はかなりの肥満。性別はオス。初恋はメスのオウムのロージィだが、次に犬のジョゼフィンを好きになる。コミイの所に来た時は飛んでやってきたが、普段は飛ばない。窮地で夢幻状態に入ると隠されている羽が伸びて空を飛ぶことがある。空を飛ぶときは記憶がないことが多い。性格はちょっとドジでやきもち焼きだが、優しくて愛嬌がある。手先が非常に器用で料理や手芸が得意でコミイの家の家事を物語中盤から一気に引き受けている。喧嘩は体格の割に弱くコミイやホゲにやられることが多い 食べることが大好きで、なんでも食べ物に結び付けるところがある。口癖は「プギ」「ブギャ〜」「プッ」「プギリパ」など。演歌歌手が好き。
コミイ
両親がつけた本名はコミ。ピコラの飼い主でピコラからは「コミちゃん」と呼ばれる。両親は外国で働いているため13歳ながらも一人暮らしだったが、ピコラがやってきてから二人で暮らすことになる。性格は連載始めの頃はズボラで狂暴なところが目立っていたが、物語が進むにつれ、可愛いく優しい面も見せるようになる。喧嘩は強いがスポーツは苦手で運動会が大嫌い。家事も大の苦手で料理も手芸も下手。本作恒例のバザーではいつもブサイクなクッションを作っては売れ残っている。ピコラが作った商品はいつも完売。またルネがコミイの作ったクッションを買って使った時、中に裁ち鋏と多数の針が残っていて怪我をしたこともある。大好物はカボチャで大嫌いなのは毛虫。宝塚の大ファンでもある。
ルネ
アラヤダおばさん
コミイの母の姉。「あらヤダ〜」が口癖で、服のサイズはキングLLサイズでピコラ以上の肥満体の持ち主。性格は豪快で図々しく人にたかるのが大好きな反面、ピコラには意外と優しい面を見せる場面もある。大型バイクを乗り回すほどの怪力と身体能力の持ち主で熊と戦っても勝つ。年齢は物語の終わり頃まで非公開で本人曰く「20歳」あたりだったが、どうやら38歳らしいことがベビーシッターのバイト編で判明する。仕事はアルバイトを気が向いた時にするだけなので常に貧乏で、ドンブリ君というカップラーメンが主食。流行りものに弱くジュリーやマッチャといった男性流行歌手が大好き。独り暮らしの独身生活が長く男性に対して異常な執着心を見せるが男性には報われず、オスの熊にしかもてない。年少の読者に不向きなおばさんネタも多いので、単行本に収録されていない回がある。
アラウソ
ロージィ
ピコラの初恋のオウムの女の子。お金持ちに飼われていて別荘に来たときにピコラと出会い、ピコラの求愛に応じるも、ピコラをイノシシと勘違いしたまま別荘から町に帰ってしまい、ピコラを悲しませる。「愛してる〜〜っ!!」などと大声で話しかけられるとオウム返しで物真似をする癖がある。
ジョゼフィン
スミレちゃん
ミズラくん
しょう太くん
イネカリ・マサオ
ホゲ
ポケ
ブーさん
熊(クマ、クマ公)
参考文献
- たちいりハルコ『ピコラ♥ピコラ』1小学館〈フラワーコミックス〉、1978年、コンテンツワークス〈コミックオンデマンズ〉、2010年。