ピロンの秘密
以下はWikipediaより引用
要約
ピロンの秘密(ピロンのひみつ)は、手塚治虫による日本の漫画、及び手塚治虫が原作を担当した同名のテレビドラマである。本稿では本作の幼年版漫画『ピロンちゃん』(2回目以降を藤子不二雄の藤本弘が執筆)についても述べる。
漫画版
『小学四年生』1960年10月号から『小学五年生』1961年7月号まで連載された。
あらすじ
少年昭男(あきお)とその兄で警視庁刑事である鉄男(てつお)は山でキャンプをしていた際、ピロンという少年と女性型ロボットのミラに出会った。ピロンの正体はふたご座の「カストル星」という星の王子で、カストル星の大臣バレスが起こした反乱のため追っ手の手を逃れてミラと共に地球へ避難してきたという。昭男と鉄男の兄弟はふたりと打ち解け、ピロンの地球での暮らしに協力することにした。しかし、バレスは追っ手を地球に仕向けていた。
登場人物
昭男
鉄男
ピロン
ミラ
バレス
内容
出会い〜黒星一号との戦い
カバン型ミラの盗難〜黒星二号との戦い
人食い自動車
ピロンちゃん
『ピロンの秘密』の幼年版。1960年から1961年にかけて『幼稚園』と『小学一年生』に連載された。手塚が執筆したのは第1話のみで、第2話以降は藤子不二雄名義で連載された(藤本弘担当作品)。
幼年向けにアレンジされたため、バレス(『ピロンちゃん』ではバラスとして登場)が内乱を起こした設定は語られず、手塚による第1話ではただ楽しく遊ぶのみ、藤本による第2話でも「星のわるものがぼくをねらっているの」と悪者がいることが簡単に語られるのみとなっている。
『小学一年生』の連載は2話のみで終了した。翌月から連載された藤子不二雄の『すすめピロン』(藤本担当作)は、タイトルは似ているが別作品である。
登場人物
漫画『ピロンの秘密』の項で紹介されていない人物と、設定が変化している人物を以下に記す。
くろぼし
まだら仮面
ピロンのおとうさん
バラス
内容
『ピロンちゃん』全11話は3つに大別できる。
幼稚園1960年度版
手塚が執筆した第1話に、藤本が執筆した6話(「エネルギー人をやっつけろ」「空とぶめだま」「さらわれたピロン」「まだら仮面あらわる」「ピロン、星の国にかえる」「星の谷の怪物」)を加えた7話。「ピロン、星の国にかえる」以降は、あきおとてつおは登場しない。
幼稚園1961年度版
『幼稚園』1961年4月号「空とぶマント」、同5月号「けが人をはこべ」の2話。兄のまだら仮面からマントをプレゼントされたピロンが地球へ遊びに行き、墜落した飛行機の乗組員や、交通事故にあった少女を救う、藤子が5年後に執筆する『パーマン』の原型のような内容になった。4月号から初めて雑誌を読む読者のために、脇役を知らなくても楽しめるようになっている。『ピロンの秘密』でアクションシーンを担っているミラは、『ピロンちゃん』の1961年4月号以降は一切登場しない。
小学一年生版
『小学一年生』1961年4月号「つかまったピロン」、同5月号「ガムのみがわり」の2話。兄のまだら仮面からマントを切り分けてもらったピロンが、空を飛べるようになるところから始まる。「ガムのみがわり」では、どんな形でも自由に作れる不思議なガムが登場する(手塚の連載『ガムガムパンチ』はこの6年後)。『小学一年生』版ではミラは一切登場しない(アクションシーンはまだら仮面が担当)。