ファイヤーガール
題材:地球外生命体,
小説
著者:星空めてお,
出版社:TYPE-MOON,
レーベル:TYPE-MOON BOOKS,
巻数:全7巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『ファイヤーガール』は、TYPE-MOON(レーベルはTYPE-MOON BOOKS)より刊行の日本のライトノベル作品。著者は、TYPE-MOON所属のシナリオライター・星空めてお。キャラクターデザイン・イラストはBUNBUN。
概要
筆者の初の長編小説作品。文体は狂言回しの体裁をなしており、ありふれた日常を描いた学園コメディと、未知なる惑星への冒険譚、魔法や妖精(エルフ)などのファンタジー要素を織り交ぜた作品となっている。第3話までの予定で全て上・下分冊のため全6冊予定であったが、実際には第3話が上・中・下に分冊され、全7冊構成で完結した。
雑誌『TYPE-MOONエース VOL.8』(月刊コンプティーク2013年1月増刊号、角川書店)に『ファイヤーガール 1』と『Fate/Apocrypha』の抜粋版(TYPE-MOON Edition)の小冊子(二タイトル分冊)が収録された。
ストーリー
青藍高校に入学した日ノ岡ほむらはある日、同学年の少年・東野巧に「魔法使いやんねー?」と部活に勧誘される。そこは、天才数学者によって12年前に発見された虚惑星(ヌテラ)を探索するための、国連所属の探検部だった。
登場人物
青藍高校探検部
日ノ岡 穂群(ひのおか ほむら)
主人公。青藍高校一年。音羽中出身。探検部の新入部員で初等調査官。
明るくて前向きな性格で、頻繁に軽口を叩く。見た目は可愛らしく愛想も良いが、面倒くさがり屋で飽きっぽく、深く考えるのは苦手。何度か男と付き合ったことがあるが、ただ気が合ったから付き合った程度の関係なので長続きしていない。進学校である青藍高校にほぼ運だけで合格しており、校内の成績は芳しくない。当初は帰宅部であったが、東野からの勧誘で探検部への入部を決意し、いくつかの条件をクリアしたのち正式な探検部員となった。中学2年のときに【80:B】という優秀なIE反応を計測したが、現在では【52:D】にまで下がってしまっている。想定外の出来事が起こり続ける虚惑星で、それでも自分の力で乗り越えようと奮起している。
クラスは「魔法使い」だが見習い。虚惑星では身体能力が向上し、魔法が使えるようになるが、簡単な魔法でさえ失敗するほどの腕でしかない。ただし「火球」の魔法だけは並外れた才覚を表し、小さな炎を無数に増殖させて壁を作ったり、相手の魔法ごと火球群を一点に集めて爆縮させる等の芸当ができる。その尖った才能ゆえか「ファイヤーガール」と呼ばれている。
東野 巧(とうや たくみ)
青藍高校一年。探検部の新入部員で三等調査官。金髪で眼鏡をかけた少年。
よく気がまわり世話を焼くことが好きな人柄だが、そのせいで気苦労が多い。中学時代までは剣道部に所属しておりインターミドルに出るほどの腕前だった。高い身体能力を有しており、探検部に入ってからは即戦力として扱われている。小学校の頃に起きた事件で姉を亡くしており、刑事をしている父親は単身赴任で出張し、母親も家出中なため、実質一人で生活している。真世に好意を抱いており、しばしば彼女の負担が軽くなるように行動している。
クラスは「軽戦士」。虚惑星では身体能力向上のほか、視力が向上するため眼鏡を外している。魔法も使えるようだが得意ではない。二刀流で、探索時には長短二振りの剣で武装する。
御陵 真世(みささぎ まよ)
青藍高校三年。探検部部長で五等調査官。後ろ髪を縛った、ほむらでさえ見入るほどの美少女。
あまり起伏の激しくない性格で、基本的にとぎれとぎれの丁寧語で話す。親友である直が休部し、仲違いをして以来、ほむらたちが入部するまで彼女が一人で探検部を運営させていた。父親が虚惑星探索の権威で、中学生のころから探検部に入るべく正式なレンジャー訓練を受けてきており、実力は東野を上回る。おとなしい性格だが探検部へかける情熱は強い。酒に弱いらしく、トレードマークは金魚。
クラスは「魔法戦士」。虚惑星では転移の影響で妖精種(エルフ)の姿に変異し、髪や肌の色が変わり、地磁気の磁力線を眼で捉えられるようになる。魔法も使用可能で、水の魔法が得意なようである。
藤森 雨乃(ふじもり あめの)
稲荷 直(いなり すなお)
青藍高校二年。元探検部部員。短く切った茶髪の少女。
子供の頃から世界の各地を旅して回っていた。それ故か稚鮎と先代部長に誘われて探検部に入部した。しかし入部して半年後、虚惑星で遭難、その時のトラウマと真世との軋轢が原因で退部した。その後入院や登校拒否をしていたが、リハビリであるセパタクロー等の甲斐あって復帰した。大の動物好きだが、動物アレルギー持ちであるため大して触れ合えていない。IE反応は低いが身体能力は高く、天竜でも気に掛けるほどの逸材だが、本人は探検部に戻る気はないらしい。トレードマークは狐と猫を合わせたキツネコ。
クラスは不明。動物格所有者(TAPC)であり、虚惑星ではフェネックに似た狐との憑依者(トランス)となる。かつては使い魔がいたらしいが、現在は失っている。
藤森 稚鮎(ふじもり ちあゆ)
青藍高校の現代文教師。探検部顧問。教師ではあるがやや大人げない言動が目立つ。以前音羽中学校のIE適性試験に試験官として参加しており、ほむらとは面識がある。かつてほむらを勧誘して断られたことを根に持っており彼女の入部を断ったが、自らが提示した条件をクリアすると入部を受け入れた。雨乃の保護者でもあり、何かしらのトラブルが起きた時は回収したりしている。自分の生徒に対し辛辣な言葉が多いが、内心は心配や信頼の念を抱いている。
実は虚惑星を初めて探索した初代の調査官の一人。棚倉や舎人とも同じパーティにいた。舎人によると稚鮎の前ではどんな天才もたいまつに過ぎないらしい。雨乃曰く棚倉と以前付き合っていたらしいが本人は否定しており、詳細は不明。
青藍高校生徒
九条 織江(くじょう おりえ)
六地蔵 宝(ろくじぞう たから)
他校の探検部
上狛 倖(かみこま さち)
多賀 太一(たが たいち)
天竜 主馬(てんりゅう かずま)
姫川 閑音(ひめかわ しずね)
乙丸 弦也(おとまる げんや)
鼎 結理(かなえ ゆり)
大嵐 岬(おおぞれ みさき)
虚惑星
御陵・昴・プレイアデス・ミニュアス・五百津之美須麻流ノ姫(みささぎ・すばる・ぷれいあです・みにゅあす・いおつみすまるのひめ)
虚惑星人(ヌテラリアン)。虚惑星の魔女。通称すばる姫。
虚惑星で住んでいるが純血ではなく、正確には地球人と虚惑星人との間に生まれたハーフ。父親は徳川家斉に仕えた奉行の旗本だったが、家斉に濡れ衣を着せられて追放され、謹慎地にて偶然虚惑星へと飛ばされてやってきた。父親が死んでから千年以上も一人で過ごしていたが、鈴蘭が来てから娘のように育てるようになった。実は御陵の直系の血筋で、真世の先祖になる。魔法のことを塵却術(マテマテカ)と呼び、強力な力を有する。ややおっとりとした性格で、落語を好んでそらんじている。
いきさつは不明だが精霊石を所有しており、その影響で突然凶暴で非情な魔女の人格へと豹変する。そうなると一切の話は通じず、魔法で全てを吹き飛ばそうとする。自分から離れて地球へ戻る選択をした鈴蘭を攻撃し、その事に激昂したほむらによって倒された。その後は鈴蘭と別れることを承諾し、ほむらたちに協力することを約束した。
鈴蘭(すずらん)
虚惑星の狼に育てられた狼少女。
十二、三歳ほどの小柄な少女で、演目じみた古語で話す。常に狼の群れといっしょに行動する。雪割丸を親と呼び、すばる姫を養い親や主人だと思っている。やや攻撃的な性格だが、まだ子供らしい無邪気さや好奇心を残す。ほむらたちを盗人と勘違いし、狼と共に襲ってきた。突然別人のように変わるすばる姫を恐れ、姫とよく似た真世を母代りに誘拐している。腕に壊れたガラガラを巻いている。
実は虚惑星人ではなく、三年前に行方不明になった地球人の赤ん坊。『鈴蘭』はすばる姫に名づけられたもので、本名は小野恵理香。生後一歳余りの時に誘拐され、捜査の手を恐れた誘拐犯によって冬の山中に捨てられ、そのまま行方不明となった。本当の母親がいることに気づいた鈴蘭は、ほむらの説得もあって実の母親のもとへ戻ることを選ぶ。その後、地球に戻り、実の母親との再会を果たした。
その他
舎人(とねり)
用語
虚惑星(ヌテラ)
探検部
IE反応