ファーレンハイト9999
小説
著者:朝倉勲,
出版社:集英社,
レーベル:ダッシュエックス文庫,
巻数:既刊2巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『ファーレンハイト9999』 (ファーレンハイト フォー・ナイン)は、朝倉勲による日本のライトノベル。イラストは一色箱が担当している。ダッシュエックス文庫(集英社)より2014年12月から刊行されている。第13回スーパーダッシュ小説新人賞大賞を受賞した。
あらすじ
女子児童だけを狙った連続猟奇殺人事件「金曜の模倣者事件」をきっかけに、漫画、アニメ、ゲームなどのオタク文化が全面的に規制されるようになった現代日本。高校生維刀臥人は、オタクを取り締まる警視庁焚書課に所属する捜査官として、年下の先輩捜査官奏手イリナとともに違反者の摘発に当たっていたが、彼には秘密があった。臥人自身が大量の漫画やアニメを隠し持つ「隠れオタク」であり、またさらに、政府の規制に抵抗するために「聖堂騎士エル・ガット」に変装して焚書課の捜査妨害を行っていたのだ。そんな中、臥人は「レディ・パルム」を名乗る謎の美女から、核兵器を使ったテロを画策する「東のサン・キュロット」の阻止を依頼されるのだが……。
登場人物
主要人物
維刀 臥人(いとう がっと)
主人公。高校二年生にして、警視庁文化保全部焚書課強襲特務室に所属する捜査官。
オタク文化を取り締まる焚書課に所属する身でありながら、アニメ・漫画など数々の「違法コンテンツ」を秘蔵する隠れオタクであるばかりでなく、「聖堂騎士エル・ガット」に扮して焚書課の捜査活動を妨害し、オタクを救う裏の活動を行っている。
驚異的な戦闘能力を有しており、その戦力は一人で二個大隊約2,000人に匹敵するといわれている。「バレット・ダンサー」の異名を持つ。
アニメや漫画を弾圧する焚書課に所属しているため、学校で孤立し、友人ができないのが悩みである。オタ友達が欲しいと試行錯誤を繰り返すが、うまくいっていない。そんな中、臥人に常に寄り添い、オタ話にもつきあってくれる幼馴染の藍には感謝している。
奏手 イリナ(かなで イリナ)
女子中学生にして、警視庁文化保全部焚書課強襲特務室に所属する捜査官。臥人とコンビを組む。
ツインテールを赤いリボンでまとめた金髪碧眼の美少女である。身長は低く、135センチメートルしかない。フランス人とのハーフである。
オタクを過剰なまで敵視しており、容赦ない仕事ぶりから「焚書課の金色夜叉」と呼ばれ、恐れられている。自身は「人生をオタク検挙に捧げる」と語り、その覚悟を披歴している。
一度見たものをたちどころに記憶し、決して忘れないという特殊能力を持つ。
焚書課に設立当時から所属し、当時は小学生だった。臥人の3歳年下ながら仕事上は先輩に当たるため、高校生の臥人は中学生のイリナに対して敬語を使うことを余儀なくされている。
迅早下 風雅(はやさか ふうが)
その他
用語
オタク文化規制関連
改正児童ポルノ禁止法(かいせいじどうポルノきんしほう)
金曜の模倣者事件(きんようのもほうしゃ じけん)
事件に衝撃を受けた社会では、「オタク文化の悪影響」の排除を求める声が強まり、ついに政府が全面規制に乗り出すこととなった。
小型立像所持法(フィギュアしょじほう)
不快メディア迷惑禁止法(ふかいメディアめいわくきんしほう)
焚書課(ふんしょか)
作品名となっている「ファーレンハイト9999」とは、焚書課制式拳銃の名称である。
その他
東のサン・キュロット(ひがしのサン・キュロット)
活動スローガンを「武力に頼らず世界を変革する」としてきたが、由樹矢正らの加入により、核兵器を利用するテロ組織に変質してしまっている。
Bottom of the Bottle(ボトム・オブ・ザ・ボトル)
バーはオタク規制対象外とされていることから、店内でアニメや漫画を話題にしても摘発されることはない。また、特別許可を受けているため、他所では禁じられているコスプレは、この店内では可能である。
既刊一覧
- 朝倉勲(著) / 一色箱(イラスト) 『ファーレンハイト9999』 集英社〈ダッシュエックス文庫〉、既刊2巻(2015年4月24日現在)
- 2014年12月24日第1刷発行(12月19日発売)、ISBN 978-4-08-631018-5
- 2015年4月29日第1刷発行(4月24日発売)、ISBN 978-4-08-631043-7