ブギーポップシリーズ
小説
著者:上遠野浩平,
出版社:メディアワークス,アスキー・メディアワークス,KADOKAWA,
レーベル:電撃文庫,
巻数:既刊24巻,
漫画:ブギーポップは笑わない
原作・原案など:上遠野浩平,
作画:緒方剛志,
出版社:メディアワークス,
掲載誌:電撃hp,電撃Animation Magazine,
レーベル:DC animation magazine wide,
巻数:全2巻,
漫画:ブギーポップ・デュアル 負け犬たちのサーカス
原作・原案など:上遠野浩平,
作画:高野真之,
出版社:メディアワークス,
掲載誌:コミック電撃大王,
レーベル:Dengeki comics,
巻数:全2巻,
漫画:夜明けのブギーポップ
原作・原案など:上遠野浩平,
作画:カワバタヨシヒロ,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:電撃G'sコミック,
レーベル:電撃コミックス,
巻数:全2巻,
漫画:ブギーポップは笑わない VSイマジネーター
原作・原案など:上遠野浩平,
作画:越水ナオキ,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:コミック電撃大王,
レーベル:電撃コミックス,
巻数:全2巻,
話数:全11話,
映画:ブギーポップは笑わない Boogiepop and Others
監督:金田龍,
以下はWikipediaより引用
要約
『ブギーポップシリーズ』は、上遠野浩平による日本のライトノベルシリーズ。第1作『ブギーポップは笑わない』は第4回電撃ゲーム小説大賞受賞作品で、著者のデビュー作でもある。イラストは緒方剛志が担当。電撃文庫(KADOKAWA)より1998年2月から刊行されている。2018年12月時点でシリーズ累計発行部数は480万部を突破している。
“世界の敵”と戦うために一人の少女の中から浮かび上がってくるブギーポップと名乗る人格と、様々な夢や、希望や、あきらめや、悩みや、いろいろな思いを持っている少年少女達の物語。「ブギーポップ(不気味な泡)」とは、周囲に異変を察知した時に自動的に人格が浮かび上がってくることを由来とする、同名のキャラクターの自称を指す。作者自身は一作目で『笑わない』は完結しており、その後のシリーズ作品は『笑わない』の姉妹作に当たると説明している。
あらすじ
登場人物
用語
下記のいくつかは他の上遠野作品にも多く登場しており、そういった用語は説明を補足して表記する。
深陽学園
世界の敵
統和機構(後述)でもMPLSの排除活動は行われているが、中枢であるオキシジェンは真に危険な敵は何者かが常に排除しており、自分達はそのセンサーにも掛かっていない小物を処理しているに過ぎないと気づきつつある。
反統和機構組織のように(裏の世界で)表立って、世界への反意や悪意を示す訳ではなく、それまでの自身の日常生活を送り続けながら、水面下で自身の欲望や悪意を満たしている者が多い。そのため、平穏に見えて変化が無いように思える日常においても、常に多くの大小様々な世界の敵が潜んでいる。危険度の大小はあっても、世界の敵そのものは希少性のある特別な存在ではない。前述のように能力が発現しても本人の自覚がないまま、一気に世界を滅亡に追い込む事態になりながらも、半日と立たずにブギーポップに能力だけを殺された「敵」なども存在している。
MPLS
合成人間のベースとなる能力もMPLSの研究成果の一端であるが、比較してMPLSの方が強力な存在が多く、特に心理的に影響を及ぼす能力は他者には認識されにくい効果を持っているため、一見すると大した能力とは思えなくても、世界にとっては合成人間とは比較にならない危険性を孕む。その中からさらに、世界の敵になった者は統和機構の存在にも気づいている場合が多く、合成人間すら利用、駆逐してその活動を拡大していく。ブギーポップシリーズの姉妹作『ヴァルプルギスの後悔』では「人の思考の隅で眠っている、世界に影響を与える、非現実的な作用をする力」と説明された。
なお、合成人間からもMPLSへと目覚める者は存在しており(その場合は合成人間の能力とMPLSの能力の両方が扱える)、加えて「MPLS=世界の敵」というわけではない。
自動的存在
本シリーズにおいて登場し、判明している自動的存在はブギーポップ、歪曲王、プーム・プームの3名(『ロンドン・コーリング』では19世紀に現れた「切り裂きジャック」も世界の敵を排除する自動的存在とされ、その自動性はジャックの子孫にも継承されていた)。また、水乃星透子は自己の意識を残しながら、その行動力と意思の力が自動的な存在と変わりないほどに強大な存在であったため、「半自動的な存在」と成りえていた。ブギーポップとプーム・プームは「世界の敵の敵」として機能しており、プーム・プームの言によれば彼らは「世界の敵に対してのカウンター・抑止力」となる者と明かされている。ただし、ブギーポップ自身の敵であった水乃星透子が死亡した後も、彼が浮き上がる理由は不明となっている。
合成人間はおろかMPLSとも比較にならない規模の能力を持ちながら、統和機構も捕捉すら出来ていない感知外の存在である。
突破
統和機構
虚空牙であるエコーズの捕獲に成功することで合成人間の製造技術を実質独占し、世界中のあらゆる場所、政治経済エリートから地域社会の隅々に至るまでに端末と呼ばれる構成員をおく。戦闘用合成人間などの戦力や開発技術はほぼ独占、強力なMPLSなども多く保有しており、様々な反統和機構組織は有する戦力から規模に至るまでその比較対象とは成り得ていない。構成員は中枢の名で発せられる命令に従って動き、MPLSの探索および危険と判断された場合の排除を主な活動内容とする。
その活動目的は、MPLSを進化した人間であると仮定し、現在の人間種を守るために成り立っている。そのため、作中でその存在意義を表す際には「未来に抵抗する現在」とされていた。彼らが“敵”と定める判定基準はMPLSが主であるが、その中には世界の敵として覚醒しているものが含まれていることがある。この点でブギーポップの目標と交差していることが幾度かあった様子。
設立の起源は魔女の一人アルケスティスが、自身の「敵」に対するために組み上げたシステムである。しかし長い年月に渡って繰り広げられているその戦いの最中、MPLS殲滅という自らの役割を果たしながらもシステム内部に属する者達(特に中枢)は、魔女たちに対する策を同時に張り巡らせて行くこととなった。
中枢(アクシズ)
合成人間
身体能力や戦闘能力は常人に比べて高く、科学物質や技術を用いたことで発動する特殊な能力を持つ。本編中で確認されている能力は「戦闘型」「殲滅型」「索敵型」「洗脳型」「万能型」など。この内洗脳型のスプーキーは「C」、戦闘型のユージンは「B」に該当するタイプであったと語られている。また、製造コストが高い「スーパービルド」と呼称される特別製の合成人間も存在しており、その能力の影響効果は通常の合成人間と比較して高い。
本シリーズの姉妹作である『ビートのディシプリン』では、合成人間誕生の秘密が明かされている。合成人間は完全にゼロから造る方式と、普通の人間に投薬して強制的に進化させたものの2種が存在しており、前者にスプーキー、後者にピート・ビートや矢嶋万騎などが該当する。
I.C.E (In・Complete Error)
正義の味方
MCE(ムーンコミュニケーションズ・エンタープライゼス)
上遠野の書く他作品にも度々登場している。
PW(ペパーミント・ウィザード)
本編ではPWとしか呼ばれていないが、姉妹作のソウルドロップシリーズにて正式名称が明かされた。
ダイヤモンズ
集団昏睡事件
ロックボトム
ペイズリーパーク
ジンクス・ショップ
牙の痕
なお、牙の周囲の領域は異次元のような状態で隔絶されており、普段は侵入不可となっている。この内部ではオキシジェンの見る「運命の糸」すら断絶される。
提案者
クレイムクラブ
反響・影響
眉村卓などのジュブナイルSF小説に菊地秀行や荒木飛呂彦などの作品要素を加え、現代的にアップデートした本作のヒットは、『ブラックロッド』(古橋秀之著)によって源流が作られた、先行レーベル以上にゲーム的なSFファンタジー小説という電撃文庫の個性を強めると同時に、ライトノベルレーベルとしての電撃文庫の立ち位置を明確にした。
また、ライトノベル業界全体にも大きな影響を与え、「ブギーポップ以降・ブギーポップ以前」という言葉を生み出した。
そのため、ライトノベル作家を中心に、1990年代から2000年代にデビューした多くの後進作家に影響を与えている。西尾維新は本作ひいては上遠野浩平の作品が、執筆業を志した決定打であったと度々インタビューで答えている。上遠野との対談の際には、自身のデビュー作である『戯言シリーズ』が本シリーズのオマージュ、『人間シリーズ』が『ビートのディシプリンシリーズ』のオマージュであることを明かしていた。時雨沢恵一は本作を読み、「電撃ゲーム小説大賞」への投稿を決めたと語っているほか、奈須きのこは武内崇とその実兄にある日突然「これがお前のやりたいことだ!」と、本作を見せられて宣言されたと述べている。また、佐藤友哉も強い影響を受けたことが明かされている。
評価
評論家の大森望は、それまでのストーリーやキャラクターをわかりやすく面白く伝えるための文体が主流だったライトノベルにて、時系列をばらした叙述スタイルの特徴を持った本作が、昔ならそんなわかりにくい書き方はやめて最初から順番に書くべきだと言われそうなところだったが、電撃文庫ではそのスタイルがかっこよさとして売りになったのだと評価している。
作家の新城カズマは、本作をライトノベルの最初に押さえたい名作のひとつとしてあげ、「スレイヤーズ!」「無責任艦長タイラー」の両シリーズの人気が作品の陽性によるものだとすれば、こちらはライトノベルにおける「陰性」「抒情性」の可能性を引き出して成功したシリーズであると紹介している。また、イラストについてもCG系のイラストレーターとして緒方剛志が大きな影響を与えたと述べている。
評論家の榎本秋によると、80年代末のファンタジーブームの影響下にあったライトノベルに、うって変わって「現代もの」がメインになるきっかけとなった特筆すべき存在で、超常的な能力によるアクションを題材にとった「現代ファンタジー」や「学園異能」などと呼ばれるジャンルとして目新しく映るものだった。現代社会問題とともにキャラクター設定やストーリーを絡めて読者の感情移入をより強く誘えることもでき、それまでの(狭義の)ファンタジー色が強めだったライトノベルの中のジャンル勢力図が本作のヒット後、現代ものに傾いたと紹介されている。
児童文学研究者の井上乃武によるライトノベルと児童文学の違いに対する考察で、新城カズマの「ゼロ・ジャンル」や東浩紀の「ゲーム的リアリズムの誕生」のような「文学性」によって(ライトノベルが)一般文芸や児童文学との共通の基盤を持ちつつあるという仮説が、東の「いまネットでは、上遠野浩平のデビューに切断を見出し、ライトノベルの中心をセカイ系や一般文芸との境界的な作品に定め、『スレイヤーズ!』や『ロードス島戦記』から切り離して考える言説が現れ始めている。」という見方や、評論「小径から見る青空」の見解により裏付けられるものだといっていいように思われると、しかし置き去りにされている事象もあるという批判の余地の意見とともに取り上げている。
言語学者の泉子・K・メイナードは『ブギーポップは笑わない』について、複数の登場人物の語りで物語構成が展開されることは本作特有のものではないが、本作では物語の中に5人の重要人物が登場し、時にはあらすじ全体が把握しにくくなるほど交錯していると述べた上で、過去のライトノベルとは異なった作風を生み出した作品として重要な地位を占めていると考察している
ライターの前島賢は、2018年1月26日に朝日新聞に寄せた記事の中で、『ブギーポップは笑わない』について、「…本書が描いた等身大の『脇役』たちの悩みや、あるいはそれを通じて語られる小さな希望には、時代を超えた普遍性が宿っていると思いたい。」と評価している。
既刊一覧
小説
巻 | タイトル | 初版発行日 | 発売日 | ISBN | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ブギーポップは笑わない | 1998年2月25日 | 1998年2月10日 | 4-8402-0804-2 | |
2019年1月10日 | 978-4-04-912271-8 | 電撃の新文芸から発売。上記の電撃文庫版の新装版。 | |||
2 | ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART 1 | 1998年8月25日 | 1998年8月10日 | 4-8402-0943-X | 3巻との同時販売。 |
2019年1月10日 | 978-4-04-912272-5 | 電撃の新文芸から発売。上記の電撃文庫版の新装版。 | |||
3 | ブギーポップ・リターンズ VSイマジネーター PART 2 | 1998年8月25日 | 1998年8月10日 | 4-8402-0944-8 | |
2019年1月10日 | 978-4-04-912273-2 | 電撃の新文芸から発売。上記の電撃文庫版の新装版。 | |||
4 | ブギーポップ・イン・ザ・ミラー パンドラ | 1998年12月25日 | 1998年12月10日 | 4-8402-1035-7 | |
5 | ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王 | 1999年2月25日 | 1999年2月10日 | 4-8402-1088-8 | |
2019年3月9日 | 978-4-04-912275-6 | 電撃の新文芸から発売。上記の電撃文庫版の新装版。4巻より先に発売。 | |||
6 | 夜明けのブギーポップ | 1999年5月25日 | 1999年5月10日 | 4-8402-1197-3 | |
2019年2月9日 | 978-4-04-912274-9 | 電撃の新文芸から発売。上記の電撃文庫版の新装版。4巻・5巻より先に発売。 | |||
7 | ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師 | 1999年8月25日 | 1999年8月10日 | 4-8402-1250-3 | |
8 | ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ浸蝕 | 1999年12月25日 | 1999年12月10日 | 4-8402-1358-5 | |
9 | ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生 | 2000年2月25日 | 2000年2月10日 | 4-8402-1414-X | |
10 | ブギーポップ・パラドックス ハートレス・レッド | 2001年2月25日 | 2001年2月10日 | 4-8402-1736-X | |
11 | ブギーポップ・アンバランス ホーリィ&ゴースト | 2001年9月25日 | 2001年9月10日 | 4-8402-1896-X | |
12 | ブギーポップ・スタッカート ジンクス・ショップへようこそ | 2003年3月25日 | 2003年3月10日 | 4-8402-2293-2 | |
13 | ブギーポップ・バウンディング ロスト・メビウス | 2005年4月25日 | 2005年4月10日 | 4-8402-3018-8 | |
14 | ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟 | 2006年4月25日 | 2006年4月10日 | 4-8402-3384-5 | |
15 | ブギーポップ・クエスチョン 沈黙ピラミッド | 2008年1月25日 | 2008年1月10日 | 978-4-8402-4141-0 | |
16 | ブギーポップ・ダークリー 化け猫とめまいのスキャット | 2009年12月10日 | 978-4-04-868197-1 | ||
17 | ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト | 2011年1月10日 | 978-4-04-870122-8 | ||
18 | ブギーポップ・ウィズイン さびまみれのバビロン | 2013年9月10日 | 978-4-04-891870-1 | ||
19 | ブギーポップ・チェンジリング 溶暗のデカダント・ブラック | 2014年11月8日 | 978-4-04-869047-8 | ||
20 | ブギーポップ・アンチテーゼ オルタナティヴ・エゴの乱逆 | 2016年3月10日 | 978-4-04-865831-7 | ||
21 | ブギーポップ・ダウトフル 不可抗力のラビット・ラン | 2017年7月7日 | 978-4-04-893233-2 | ||
22 | ブギーポップ・ビューティフル パニックキュート帝王学 | 2018年4月10日 | 978-4-04-893800-6 | ||
23 | ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき | 2019年5月10日 | 978-4-04-912323-4 | ||
24 | ブギーポップは呪われる | 2023年9月8日 | 978-4-04-915264-7 |
タイトル | 掲載号 |
---|---|
メタル・グゥルー | メディアワークス『電撃hp』3号 |
ロンドン・コーリング | メディアワークス『電撃hp』4号 |
死神を待ちながら | メディアワークス『電撃hp』5号 |
チャリオット・チューグル | メディアワークス『電撃hp』6号 |
ブギートーク・ポップライフ | CD『ニュルンベルクのマイスタージンガー第1幕への前奏曲ブギーポップ・ヴァージョン』に掲載 |
漫画
- 上遠野浩平(原作) / 緒方剛志(作画) 『ブギーポップは笑わない』 メディアワークス〈DC animation magazine wide〉、全2巻
- オリジナル版
- 2001年2月10日発売、ISBN 4-8402-1754-8
- 2002年12月10日発売、ISBN 4-8402-2279-7
- 新装版
- 上巻 2018年12月28日発売、ISBN 978-4-04-912241-1
- 下巻 2018年12月28日発売、ISBN 978-4-04-912242-8
- 上遠野浩平(原作) / 高野真之(作画) 『ブギーポップ・デュアル 負け犬たちのサーカス』 メディアワークス〈Dengeki comics〉、全2巻
- 2000年4月10日発売、ISBN 4-8402-1526-X
- 2000年11月27日発売、ISBN 4-8402-1705-X
- 上遠野浩平(原作) / カワバタヨシヒロ(作画) 『夜明けのブギーポップ』 KADOKAWA〈電撃コミックス〉、全2巻
- 2018年12月28日発売、ISBN 978-4-04-912133-9
- 2019年5月25日発売、ISBN 978-4-04-912551-1
- 上遠野浩平(原作) / 越水ナオキ(作画) 『ブギーポップは笑わない VSイマジネーター』 KADOKAWA〈電撃コミックス〉、全2巻
- 2018年12月28日発売、ISBN 978-4-04-912236-7
- 2019年9月26日発売、ISBN 978-4-04-912754-6
オリジナル版
新装版
関連書籍
- 『ブギーポップは笑わない Boogiepop and Others THE MOVIE 映画ファンブック』2000年4月5日初版発行(3月14日発売)、ISBN 4-8402-1521-9
- 『緒方剛志画集 BOOGIEPOP AND OTHERS』2000年4月20日初版発行(3月30日発売)、ISBN 4-8402-1422-0
- 『TVシリーズシナリオ集 ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom I』2000年4月25日初版発行(4月10日発売)、ISBN 4-8402-1491-3
- 『TVシリーズシナリオ集 ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom II』2000年6月25日初版発行(6月10日発売)、ISBN 4-8402-1536-7
テレビアニメ
1度目のテレビアニメが『ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantom』のタイトルで2000年1月から3月まで放送された。
2度目のテレビアニメが『ブギーポップは笑わない』のタイトルで2019年1月から3月まで放送された。
実写映画
『ブギーポップは笑わない Boogiepop and Others』。2000年3月11日公開。第1作の映画化。
主演の吉野紗香がメディアワークス主宰のラジオ番組『電撃大賞』の第6期パーソナリティに起用された。
キャスト(映画)
- 宮下藤花 / ブギーポップ - 吉野紗香
- 霧間凪 - 黒須麻耶
- 竹田啓司 - 川岡大次郎
- 百合原美奈子 / マンティコア - 酒井彩名
- 紙木城直子 - 三輪明日美
- エコーズ - 寺脇康文
- 末真和子 - 清水真実
- 新刻敬 - 広橋佳以
- 木村明雄 - 沢木哲
- 早乙女正美 - 高野八誠
- 田中志郎 - 笠原秀幸
- 草津秋子 - 黒石えりか
- 木下京子 - 馬場喬子
- 斉藤理恵 - 皆川香澄
- 渡辺実咲 - 安田良子
- 坂本清 - 柴木丈瑠
- カラオケ店店員 - 坂上香織
- 田所五郎 - 螢雪次朗
- 麻美粧子 - 海野けい子
- 和子の母 - 鹿取洋子
- 光生 - 真日龍子
- 中山春男 - 八木橋修
- 深陽学園女生徒 - 関口つばさ、久積花里、阿部麗子
- 他校生徒 - 関奈緒美、酒井奈都美、大道順子、星善博
上遠野浩平がエキストラ(階段で本を読む男性)として登場している。
スタッフ(映画)
- 原作 - 上遠野浩平
- 監督 - 金田龍
- 助監督 - 隈田靖
- 脚色 - 村井さだゆき
- 美術 - 和田洋
- 撮影 - 前田智
- 編集 - 阿部嘉之
- 照明 - 中元文孝
- 衣裳 - 高杉真実
- 音楽 - 梶浦由記
- 企画 - 佐藤辰男、大塚康高、黒澤満
- プロデューサー - 宮野洋美、曾根康正、加藤和夫、服部紹男
- 製作協力 - セントラルアーツ
- 製作 - メディアワークス、博報堂、東映ビデオ
- 配給 - 東映ビデオ
主題歌(映画)
「夕立ち」
ゲーム
電撃学園RPG Cross of Venus
電撃文庫 FIGHTING CLIMAX
関連作品
上遠野作品は全ての作品がどこかでリンクし、繋がっている。以下に、ブギーポップシリーズと直接リンクしている作品を挙げる。
ビートのディシプリン
わたしは虚無を月に聴く(ナイトウォッチ三部作)
しずるさんシリーズ
ソウルドロップシリーズ
戦地調停士シリーズ
ギニョールアイの城/ドラゴンフライの空
酸素は鏡に映らない
ヴァルプルギスの後悔
戦車のような彼女たち
螺旋のエンペロイダー