ブラックナイトパレード
以下はWikipediaより引用
要約
『ブラックナイトパレード』は、中村光による日本の漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2016年49号から2019年34号まで連載された後、『ウルトラジャンプ』(同社刊)に移籍して2019年10月号から連載中。2021年、8月から中村の育児休暇による休載を挟み、2022年1月号から連載が再開された。中村の代表作のひとつとされる作品。
2016年12月には本作の単行本第1巻の発売と『聖☆おにいさん』の実写ドラマ化を記念して、2作がコラボレートしたポスターが制作された。ほかにも単行本第1巻発売記念として『少年ジャンプ+』(同社)にて、うすた京介の『フードファイタータベル』とのコラボ読み切りが12月9日と12月10日に公開された。
2022年12月23日に映画版が公開された。
あらすじ
「どこにも取り柄のない」と自負する青年の日野三春は、大学受験に失敗、就活するも実らず三年の間、コンビニバイトで同僚の田中皇帝(カイザー)の不手際の責任を押し付けられるなど、冴えない毎日を送っていた。
三度目のクリスマスの夜、限界を迎えた三春は同僚と同じように廃棄するケーキを盗んでしまう。アパートの前に現れた黒い服を着た覆面のもつ屋の店員に「悪い子」だと告げられた三春は誘拐され、気づいたときにはサンタクロースの本拠地である北極の会社に居た。サンタの本拠地であるにもかかわらず黒いサンタしかいない、さらに会社として成り立っている奇妙な環境に三春は困惑するが、コンビニバイトよりもはるかに好待遇である誘惑にあらがえず働き始める。そして三春は自分とクリスマスとの重要な関係を思い出していく。
登場キャラクター
日野 三春(ひの みはる)
本作の主人公。大学受験に失敗し、就活するも実らず三年間のコンビニバイトを経て黒いサンタの会社にスカウトされる。善良な性格で、困っている人を見捨てることが出来ないお人好し。趣味は他人のほしいものリストを見ることで、その結果配属された『石炭課』で頭角を表す。幼いころに配達員の父親を亡くしている。
目(観察眼)が良く、上記の性格や趣味、ポーソンでの経験等によりサンタとしての能力は群を抜いている。
父親が亡くなる前、なぜか自宅に赤サンタとともにいたクネヒトからブラックカードを受け取り、父親の死後、「自分が欲しい物(父親)」に会うために玩具を1000万円分注文したことがある。
大量の玩具を見た母親はショックで入院してしまい、何とかしようとクネヒトに連絡した結果、おもちゃをすべてプレゼントにして家から出すことを提案され完遂させた。
クネヒト
袋
北条 志乃(ほうじょう しの)
古平 鉄平(こひら てっぺい)
工場長
妖精/子帽子
田中 皇帝(たなか カイザー)
赤井 稲穂(あかい いなほ)
トナカイ課の受付
ベン
世界観・用語解説
サンタクロース
赤いサンタクロース(以下、赤サンタ)
かつては存在していたが、現在はいなくなっている。
現在は衣装のベルトや道具のみが残されており、赤サンタの資格があるもの以外は使うことができないとされている。
黒いサンタクロース(以下、黒サンタ)
赤サンタに付き従い、「悪い子」にバツとしてのプレゼントを配る役割。
すべて「悪い子」で構成されていて、何年所属するかは犯した罪の重さに比例する。
手分けをして赤サンタの不在を補填している。
石炭課
黒サンタの定番のプレゼントである石炭を名に関した部署。「悪い子」用のプレゼントを選別する業務を行っている。子供の嫌がる感情をシミュレートしたデータを、社員の脳に入力することで結果を確認しているが、精神への負荷が高く過酷な仕事。
赤いサンタクロース(以下、赤サンタ)
かつては存在していたが、現在はいなくなっている。
現在は衣装のベルトや道具のみが残されており、赤サンタの資格があるもの以外は使うことができないとされている。
黒いサンタクロース(以下、黒サンタ)
赤サンタに付き従い、「悪い子」にバツとしてのプレゼントを配る役割。
すべて「悪い子」で構成されていて、何年所属するかは犯した罪の重さに比例する。
手分けをして赤サンタの不在を補填している。
石炭課
黒サンタの定番のプレゼントである石炭を名に関した部署。「悪い子」用のプレゼントを選別する業務を行っている。子供の嫌がる感情をシミュレートしたデータを、社員の脳に入力することで結果を確認しているが、精神への負荷が高く過酷な仕事。
トナカイ
大型トラックの運転手であり、屋外にしか姿を見せず、誰がトナカイかは秘密とされている。
継ぐ名は『ダッシャー』『ダンサー』『プランサー』『ヴィクセン』『コメット』『キューピッド』『ドンダー』『ブリッツェン』『ルドルフ』。
赤鼻のトナカイであるルドルフがリーダー。
継いだ名の刻まれたブラックカードが支給され、そのカードを扱うことにより特殊な能力を発揮できる。
判明している能力は以下の通り
ダッシャー:「泥除け」。体がカーボンに変化しあらゆる衝撃に耐えられる、露払いの能力。
ヴィクセン:目玉の二つ付いた尻尾のような動物を操り、対象の記憶を消すことができる、証拠隠滅の能力。
コメット:一つ目の星を召喚。星は周囲の状況をスキャンしてコメットの脳内に直接送信する、子供の状況を探る能力。普段黒サンタのやっている監視衛星の原型と目される。
キューピッド:ボウガンを召喚し、射った相手を味方にし命令を聞かせることができる。伝承のキューピッドは二種類の矢を持っているとされるが、こちらは一種類のみ。
ドンダー:「雷鳴」。他人に命令を聞かせることができる。対象は味方のみであり、従わせるというよりは司令塔として支援することが本質。実際には筋肉や脳の電気信号を操作増強している。
ブリッツェン:「稲妻」。掌から電撃を発することができる。「雷鳴」とは相性がよく、どこからでも命令を聞き、通常よりも強力に発揮することができる。良すぎるがために、能力発動中に「雷鳴」と触れあってしまうと、付近に落雷が発生する。
ルドルフ:巨大な縫い針とリッパ―を持つ。縫い針は人や人同士を痛みなく縫い合わせることができ、リッパ―はそのまま攻撃手段に用いる。一人だけカードからの使用ではなく、赤サンタから受け継いだ道具を使用している。
ポーソン練間北口店
書誌情報
- 中村光 『ブラックナイトパレード』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、既刊9巻(2023年12月19日現在)
- 2016年12月14日発行(12月9日発売)、ISBN 978-4-08-890564-8
- 2017年11月22日発行(11月17日発売)、ISBN 978-4-08-890799-4
- 2018年12月24日発行(12月19日発売)、ISBN 978-4-08-891067-3
- 2019年12月24日発行(12月19日発売)、ISBN 978-4-08-891317-9
- 2020年6月24日発行(6月19日発売)、ISBN 978-4-08-891447-3
- 2020年12月23日発行(12月18日発売)、ISBN 978-4-08-891739-9
- 2021年12月22日発行(12月17日発売)、ISBN 978-4-08-892175-4
- 2022年12月24日発行(12月19日発売)、ISBN 978-4-08-892503-5
- 2023年12月24日発行(12月19日発売)、ISBN 978-4-08-892503-5
- 中村光(原作)、鎌田哲生・福田雄一(脚本)、七緒(著者)『映画ノベライズ ブラックナイトパレード』 集英社〈集英社オレンジ文庫〉、全1巻、2022年12月20日発行、ISBN 978-4-08-680484-4
映画
2022年12月23日に公開された。監督は福田雄一、主演は吉沢亮。
キャスト
- 日野三春:吉沢亮
- 北条志乃:橋本環奈
- 田中皇帝:中川大志
- 古平鉄平:渡邊圭祐
- 赤井稲穂:若月佑美
- 三浦春子:藤井美菜
- 日野冬馬:山田裕貴
- ムロツヨシ
- 吉川輝:佐藤二朗
- クネヒト(声):玉木宏
- 村本明久
スタッフ
- 原作:中村光『ブラックナイトパレード』(集英社『ウルトラジャンプ』『デジタルマーガレット』連載)
- 脚本・監督:福田雄一
- 脚本:鎌田哲生
- 音楽:瀬川英史
- 主題歌:Eve「白雪」(TOY'S FACTORY)
- 製作:市川南
- 共同製作:瓶子吉久、荒木宏幸、渡辺章仁、松橋真三、谷澤淳一
- エグゼクティブ・プロデューサー:臼井央
- 企画・プロデュース:岸田一晃
- プロデューサー:松橋真三、鈴木大造、江見威彦
- 撮影監督:工藤哲也
- アクション監督:難波一宏
- 撮影:各務真司
- 照明:藤田貴路
- 録音:柿澤潔
- スクリプター:廣瀬順子
- 美術プロデューサー:吉田敬、大倉謙介
- 美術デザイナー:竹中健
- 装飾:高橋寛
- 特殊衣装制作:川上登
- 衣装デザイナー:YOU-KO
- 衣裳:加藤友美
- ヘアメイク:内城千栄子
- 編集:臼杵恵理
- VFXスーパーアドバイザー:道木伸隆
- 選曲:小西善行
- 音響効果:荒川望
- 監督補:井手上拓哉
- 制作担当:白井麻理
- 宣伝プロデューサー:大竹隆道
- メディアプロモーション:松本令菜
- プロダクション統括:會田望
- 配給:東宝
- 制作プロダクション:クレデウス
- 制作協力:TOHOスタジオ
- 製作:「ブラックナイトパレード」製作委員会(東宝、集英社、アミューズ、ローソンエンタテインメント、クレデウス、三菱地所)