ブラック・キャット (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
『ブラック・キャット』は、新井素子による全4作のライトノベルシリーズ(集英社コバルト文庫)、及び同作品に登場する3人組の怪盗集団の名称である。
表記について
第1話では「ブラック キャット」、第2話以降では「ブラック・キャット」と表記されている。作中で予告状の署名などは「BLACK CAT」が使われている。本項では、シリーズ名としても使われている「ブラック・キャット」で統一する。
概要
「運動のできない泥棒」と「天才的に不器用なスリ」と「虫も殺せぬ殺し屋」。三重苦の怪盗団ブラック・キャットの奇想天外な活躍ぶりを描く。第1話は千秋を主人公とする一人称形式で書かれたが、第2話以降は三人称形式となった。
各話のタイトルにはチェス用語が使われている。これはブラック・キャットによる犯行=オペレーションの名称でもあり、それぞれの犯行の性質を表している。
全4作であるが、完結までにほぼ20年かかった。
各話の構成
- ブラック キャット1(副題アンパッサン)
- 『コバルト』1983年春号掲載
- 追われていたスリの千秋を助けたのは、キャットと名乗る謎の美女だった。明拓を加えた3人組は、岡沢デパートの美術館から皇帝サファイアを強奪しようとするが、三者それぞれの思惑が絡まり合い、事件は予想外の方向へ進む。
- ブラック・キャット(2)ナイト・フォーク
- 『コバルト』1985年冬号、春号掲載
- デパート襲撃事件の1ヵ月後、千秋は健気な女子中学生の青木春美と知り合う。彼女の級友の南くんは、異様に成功率の高いPKを持つ超能力少年だった。そして次の獲物は南くんの「超能力」。
- 計画は着々と進行し、キャットの過去と目的の片鱗が明かされる。
- ブラック・キャット(3)キャスリング
- 『コバルト』1994年2月号、4月号掲載
- 今回の獲物は、前々から狙っていたブルーダイヤのネックレス「海の涙」。持ち主のララベス妃はキャットと深い因縁があり、逆に何かを企んでいるようだ。虚々実々の対決のさなか、千秋は刑事ひろふみと出会い、意気投合してしまう。
- ついにキャットと明拓の正体が語られ始める。ブラック・キャット・ゲームとは何なのか。
- ブラック・キャット(4)チェックメイト
- 『コバルト』2003年8月号、10月号掲載、後編部分は書き下ろし
- 「海の涙」事件の後、アジトを動かずに何かを待つキャット達。やがて「あの人」からのメッセージが届き、人里離れた美術館を舞台に最後の対決が始まる。何故か絡んでくるひろふみのせいで、物語は作者にも予想外の展開をとげる。キャットの秘密が明かされる完結編。
『コバルト』1983年春号掲載
追われていたスリの千秋を助けたのは、キャットと名乗る謎の美女だった。明拓を加えた3人組は、岡沢デパートの美術館から皇帝サファイアを強奪しようとするが、三者それぞれの思惑が絡まり合い、事件は予想外の方向へ進む。
『コバルト』1985年冬号、春号掲載
デパート襲撃事件の1ヵ月後、千秋は健気な女子中学生の青木春美と知り合う。彼女の級友の南くんは、異様に成功率の高いPKを持つ超能力少年だった。そして次の獲物は南くんの「超能力」。
計画は着々と進行し、キャットの過去と目的の片鱗が明かされる。
『コバルト』1994年2月号、4月号掲載
今回の獲物は、前々から狙っていたブルーダイヤのネックレス「海の涙」。持ち主のララベス妃はキャットと深い因縁があり、逆に何かを企んでいるようだ。虚々実々の対決のさなか、千秋は刑事ひろふみと出会い、意気投合してしまう。
ついにキャットと明拓の正体が語られ始める。ブラック・キャット・ゲームとは何なのか。
『コバルト』2003年8月号、10月号掲載、後編部分は書き下ろし
「海の涙」事件の後、アジトを動かずに何かを待つキャット達。やがて「あの人」からのメッセージが届き、人里離れた美術館を舞台に最後の対決が始まる。何故か絡んでくるひろふみのせいで、物語は作者にも予想外の展開をとげる。キャットの秘密が明かされる完結編。
登場人物
広瀬千秋(ひろせ ちあき)
キャット
エカテリーナとも名乗る。クオーターのファニイ・フェイスで、ブラック・キャットの中心人物。本名・年齢・国籍・過去の経歴など一切不明の謎の女。身長や体格は千秋とほとんど同じ。ほぼ万能のスーパーレディーだが、心臓に障害があり激しい運動ができない。本名キャサリン・オヴライエン(通称キャシー)。年齢は20代後半。テレポーターとして、とある国の秘密組織で働いていた。能力を使い過ぎて体を壊した後、ララベス妃の替え玉となるために顔を変え、全ての過去を捨てるが、その計画も失敗し、組織を出奔した。「キャット」は組織時代の暗号名。家族の縁が薄く、肉親の情を理解できずにいたが、妹・娘のような千秋と出会い変わっていく。母親は東京出身だが、日本に来た事はなかった。
黒木明拓(くろき あきひろ)
山崎ひろふみ(やまさき ひろふみ)
単行本
- ブラックキャット1
- 1984年1月15日発行 ISBN 4-08-610630-2
- 併録 「あ・ら・かると三品」「山手線のあいちゃん」「夕暮れ・七つの情景」
- ブラック・キャット(2) ナイト・フォーク
- 1985年9月15日発行 ISBN 4-08-610777-5
- ブラック・キャット(3) キャスリング(前)
- 1994年12月10日発行 ISBN 4-08-614016-0
- ブラック・キャット(3) キャスリング(後)
- 1994年12月10日発行 ISBN 4-08-614017-9
- 併録 「αだより」(『星へ行く船』番外編)
- ブラック・キャット(4) チェックメイト(前)
- 2004年1月10日発行 ISBN 4-08-600361-9
- ブラック・キャット(4) チェックメイト(後)
- 2004年1月10日発行 ISBN 4-08-600362-7
1984年1月15日発行 ISBN 4-08-610630-2
併録 「あ・ら・かると三品」「山手線のあいちゃん」「夕暮れ・七つの情景」
1985年9月15日発行 ISBN 4-08-610777-5
1994年12月10日発行 ISBN 4-08-614016-0
1994年12月10日発行 ISBN 4-08-614017-9
併録 「αだより」(『星へ行く船』番外編)
2004年1月10日発行 ISBN 4-08-600361-9
2004年1月10日発行 ISBN 4-08-600362-7
他作品との関連
- 山崎ひろふみは、著者の多数の作品に名前が出てくるキーパーソン。『星へ行く船』の山崎太一郎の先祖でもある。
- 秋野警部は『…絶句』の登場人物と同一人物であり、第2話で出てくる彼のトラウマは同書のエピソードに由来するもの。同書には、部下の春日みのりや浜田刑事も登場している。第3話で警部と知り合った秋野信拓や、第1話冒頭で出てくるグリフォの客3人も、同書の登場人物達。
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