プラスチックマン
以下はWikipediaより引用
要約
プラスチックマン(Plastic Man)は、DCコミックスの出版するアメリカン・コミックスに登場する架空のスーパーヒーロー。ジャック・コールによって創造され、 1941年に初登場した。クオリティ・コミックスが発行するコミックスに登場していたが、同社の倒産後はDCコミックスが版権を引き取っている。ゴムのように伸縮自在で何にでも変形する能力を持つが、変形後も体色とトレードマークのサングラスや笑った口だけは残る。
なお、このキャラクターが硬いプラスチックの名前を冠しているのは「Plastic」とはもともと「可塑性の」という形容詞であり、名の由来は化学物質としてのプラスチックではなく、「Plastic Substance(可塑性物質:粘土や蝋)」である。物質名としての「プラスチック」が一般化したのは1960年代になる。
かつて水木しげるが貸本漫画時代に漫画化した(水木しげる版を参照)。
人物
本名はパトリック・"イール"・オブライアン (「イール」は英語で「うなぎ」の意)。ストリートで生活する孤児として育ち、成長するとギャング団の一員になっていた。逃走中に肩を撃たれ、そのまま謎の薬液槽に転落し、ギャング団からは見殺しにされた。 その後、助けてくれた修道士に善の性質を見いだされて改心する。 そして、薬液が血液中に流入したことにより能力に目覚め、世のため人のためにその能力を使うことを決意し、 プラスチックマンとして犯罪者と戦うようになった。
力と能力
全身を自由自在に変形できる。指先を鍵に変えたり、体を風船のようにして腹の中に大量のものを入れて運んだり、乗り物に変形したりと応用範囲は広い。銃で撃たれても簡単に復元できるためほとんど不死身に近い。ただし、体色は赤や黄色から変えることは難しい。トレードマークのサングラスは何に変身しても残っている。 弱点は、体が柔らかいため、極低温や高温に晒されると変形しにくくなってしまう。また、アセトンをはじめとする一部の薬品に対しても耐性が低い。
その他のメディア
アニメ
1979年に放送されたテレビアニメ版の声優は、マイケル・ベル。日本語版は羽佐間道夫。
以下の作品に、ゲストや準レギュラーとして登場する。
バットマン:ブレイブ&ボールド
原語版ではトム・ケニーが声を当て、吹き替え版は川田紳司が担当。なお、トム・ケニーは、プラスチックマンを主役にしたアニメのパイロット版でも起用されたが、製作には至らなかった。
ヤング・ジャスティス
ドラマ
THE FLASH/フラッシュ
水木しげる版
1958年7月に貸本漫画向けの単行本として、綱島出版社より刊行された。デビュー作である『ロケットマン』に続いて水木しげるが漫画化したもので、水木漫画にしては珍しくポップ調で、アメコミ風の絵柄が特徴的なSF作品である。身体の姿を変える等の設定はオリジナルを踏襲しているものの、男性が妊娠させて産むという誕生方法や、ロードローラーに後ろから轢かれる等といった演出(しかも彼はその自覚がない)は、『ロケットマン』譲りの水木テイストの滑稽さが溢れている作品である。また、翌年にはこの『プラスチックマン』をベースに、設定やストーリー等を新しく画き直した短編の『プラスチックボーイ』が刊行された。
あらすじ
水木博士は、小学生の息子である三吉に「新しい人造人間を育てるように」と遺言を残して息を引き取る。そして助手のデブさん(中学生)は、水木博士の遺言通りに「人造人間を妊娠させる薬品」を飲み込んで、新しい人造人間を宿すことになった。妊娠してプラスチックを食べ続けながら十月十日経って産気づいたデブさんは、あまりの産苦のために悶絶しながらも人造人間を産む事に成功した。人造人間は身体を自由自在に変化する事が可能だった。 こうして生まれたプラスチックマンは、三吉・デブさんと共に、不吉博士の悪事を阻止する為の活躍を始める。
登場人物
プラスチックマン
三吉
デブさん
不吉博士
単行本
- 『貸本漫画集(1) ロケットマン他』(講談社〈水木しげる漫画大全集〉、2013年9月、ISBN 978-4-06-377501-3)
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