プラモ天才エスパー太郎
漫画
作者:斉藤栄一,
出版社:小学館,
掲載誌:月刊コロコロコミック,
レーベル:てんとう虫コミックス,
発表期間:1983年,1984年,
巻数:全3巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『プラモ天才エスパー太郎』(プラモてんさいエスパーたろう)は、斉藤栄一による日本の漫画。小学館の月刊漫画雑誌『月刊コロコロコミック』に1983年4月号から1984年8月号にかけて連載された。
概要
連載開始当時、ライバル誌の『コミックボンボン』でプラモデル漫画『プラモ狂四郎』(以下、『狂四郎』と略)が人気を博していたため、それに対抗し得るプラモ漫画として描かれた作品である。作者の斉藤がプラモを大の趣味としていることに加え、熱烈なSFファンだったこともあり、同じプラモ漫画でも『狂四郎』とは違った要素を盛り込むために『幻魔大戦』『七瀬ふたたび』といった作品をベースとして、超能力の要素が盛り込まれることとなった。
プラモ漫画ではあるが、当時の小学館が『超時空要塞マクロス』の掲載権を所有していたため、本作で登場するプラモはマクロスをはじめ、ほとんどが「超時空シリーズ」のものである。
テーマに超能力を盛り込んだため、連載開始当初の『コロコロコミック』編集部が意図していたプラモ漫画とは異なる作品として仕上がってしまったが、プラモデルに対する読者からの反応は少なく、むしろ超能力作品として愛読する読者が多かったという。また、それまでにギャグを多く手がけていた斉藤が、初めて原作なしでのストーリー作品に取り組んだ作品であり、斉藤も非常に思い入れの深い作品と語っている。
単行本はてんとう虫コミックスレーベルで全3巻が発売されたが最終回と直前の2話が収録されなかった。後年になって未収録を追加した完全版がコミックパークの小学館オンデマンドコミックスから発売されたが、コミックパークが2022年9月20日をもってサービス終了しており、同年10月より単行本基準収録の電子書籍版が各電子書籍配信サービスにて販売開始した。
作者の斉藤と『狂四郎』の作者のやまと虹一氏は同郷出身の友人同士であった。
あらすじ
主人公・茂寺太郎をはじめとする少年少女たちが「エスパープラモ戦隊」を結成、プラモの中に入り込んで戦う「プラモイン」と呼ばれる超能力を駆使し、超能力の悪用を企む魔仁塔の野望に立ち向かう。
主な登場人物
エスパープラモ戦隊
茂寺 太郎(もでら たろう)
主人公。小学5年生。信五が実家の模型店の看板としてフルスクラッチした1/25バルキリーVF-1Jにプラモインする。タイトルの「プラモ天才」に反して組み上げたバルキリーを「ボロキリー」と言われるほどプラモ製作技術はさっぱりだが、プラモ製作中の集中力は超人的と言え、これが強力なプラモイン能力に繋がっている。成長力に長け、戦いを重ねるたびにサイコキネシス、テレポート、透視など次々に新能力に開眼してゆく。この1/25バルキリー自体は本来変形可能なフルスクラッチモデルなのだが、太郎は当初バルキリーが可変戦闘機であるという基本設定すら知らなかった。変形できることを知ってからも超能力が未熟だったうちはバトロイド形態のみで戦っていたが、作中で超能力の成長と共にバトロイドバルキリーをガウォーク、ファイターへ変形させる能力を会得した。終盤では長らく愛機としていたバルキリーが遂に破壊され、最終回では『サザンクロス』に登場するポール中尉のアーミング・ダブレットの改造モデルで最終決戦に臨む。
高橋 信五(たかはし しんご)
泉 佳子(いずみ けいこ)
泉 健市(いずみ けんいち)
魔仁塔と仲間たち
魔仁塔 烈(まにとう れつ)
黒田 実(くろだ みのる)
阿朱良 走司(あしゅら そうじ)
用語
プラモイン
1/25バルキリー
しかし太郎のエスパー能力が増すに伴い、エスパー能力がプラモの耐久力を超えるとバルキリーが分解してしまうという弱点が露見。中盤よりこれを補うため、各所をプラ板で補強し、さらに分解の危険性を察知するためのコンピューターが内蔵され、分解30秒前に頭部ゲージが点滅する等の改造が施された。改造バルキリーは全身に補強パーツが取り付けられたため、変形はバトロイド、ガウォークの2形態のみでファイター形態は変形不可能。そのため、空中戦では空を飛べるように改造された大吉のナイキックに苦戦を強いられていたが、ブースターユニットを換装することでバトロイド形態のまま空中戦が可能になった。
最終回直前ではストライクパックを装備したストライク改造バルキリーで吹雪のラーナ(アーミング・ダブレット)と戦うも、死闘の末ついに分解し、『サザンクロス』のアーミング・ダブレットに乗り換えることとなる。
超能力強化リング