プリティフェイス
漫画
作者:叶恭弘,
出版社:集英社,
掲載誌:週刊少年ジャンプ,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
発表期間:2002年,2003年,
巻数:全6巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『プリティフェイス』は、叶恭弘による日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)に2002年24号から2003年28号まで連載された。単行本はジャンプコミックス全6巻。公式での略称は「プリフェ」。
概要
叶の初連載作品で、他の作品に比べると女性キャラの裸やパンチラといったお色気・下ネタのシーンが多い。叶の出身地でもある北海道を主な舞台としている(2巻では沖縄、番外編では東京を訪れた)。
読者アンケートでは安定した人気を得たものの自ら「遅筆」と語る叶が執筆キャパシティの限界を迎え(『叶恭弘短編集III Snow in the Dark』より)、幾度かの減ページ掲載を経て連載開始から約1年で終了した(連載終了の数ヶ月後に番外編1話を発表)。
ストーリー
高校生の乱堂政は空手の北海道大会で優勝した帰りのバスで事故に遭い、意識を失う。その一年後、とある病院で目を覚ました乱堂が鏡を覗くと、そこに映っていたのは乱堂が密かに思いを寄せていた少女・栗見理奈そっくりの顔であった。
登場人物
主要人物
乱堂政(らんどう まさし)
本作の主人公。誕生日不明。身長161cm。
空手部所属で校内では無敵の男子生徒だったが、北海道大会から帰る途中のバス事故に巻き込まれて全身火傷の重傷を負ってしまう。外科医の真鍋による整形手術で回復、1年後に目覚めるも、顔をたまたま持っていた写真を見た真鍋の勘違いで栗見理奈の顔にされてしまっていた。その後、自分の家と家族を探して街を走り回っていたところ偶然出会った理奈に行方不明の姉・由奈と間違われ、そのまま由奈として栗見家で生活するはめに。本物の由奈を探し出して元の男だった顔を取り戻すのが乱堂の最終目標であり、本作のメインストーリーである。
乱堂の顔の頃は典型的な不良で、少しでも背を高く見せるため髪を逆立てていた。基本的に傍若無人な性格であるが、集団いじめや軟派な男を嫌い、また小動物や溺れた子供を助けるなど、性根そのものは悪ではなく、硬派で芯の通った「漢」である。ただ、表面上は媚び諂っていた空手部の後輩たちからは、内心では快く思われてはおらず、自分のいないところでは「乱堂」と呼び捨てにされ、バスの転落事故で自分が死んだ事を誰も悲しんでおらず、寧ろ死んでくれて清々したと陰口を叩かれており、運動部の特待生であった事を良い事に、校内を我が物顔で傲慢不遜に振舞っていた事もあって、教師たちからも嫌われており、周囲から人望がなかったも事実である。しかし、流石にヤクザは怖いらしく、凄まれたり、チャカを突き付けられた時は、普段の様子からは考えられない程怯えて、ベソすらかいている。
空手の北海道大会で圧勝するなど物理的には最強レベル。感性においては比較的まとも。そのため、周囲の変人たちに巻き込まれて大変な目に遭うことが多い。
真鍋以外の人間からは、事故で死んだものと思われている(第1話時点)。由奈になりすましてから、美人ながら圧倒的な強さと運動神経を持っているという強い女性像がウケて、学園のアイドルとなる。とくに、各方面(主に迷惑な人種)からカルト的人気を誇る。また、慣れない女の中で生きることになった為か、以前の傍若無人さと腕っ節は男相手にのみ発動され、奥手な性格が前面に出てくるようになった。元々小柄なことと、1年の植物状態で筋肉が落ちたこと・パッド入りブラや真鍋製作のBカップ人工胸(2巻以降)・局部サポーターを着けていることなどでなんとか女性らしく見える体格を保っており、直接股間を見たり触れたりされない限りは男だと気づかれることはほぼ無い。
理奈を純粋かつ一途に愛している。その想いの深さは、理奈に危害を加えた男に対し制裁をするほど。
バス事故当時は私立成華高校3年生だが、バス事故から1年後に由奈として理奈と同じ2年生クラスへ編入した(第47話で3年生へ進級)。人気投票第1位。
栗見理奈(くりみ りな)
本作のメインヒロイン。バス事故から1年後は成華高校2年生(第47話で3年生へ進級)。1985年10月22日生まれ。身長159cm。
乱堂の後輩で、実は乱堂の事が好きだった。成績優秀でしっかり者だが、料理は苦手で、センスも若干ずれたところがある。好みの男性は強く頼りがいのある人間と思われる。女性からの人気が高い優男系の男子には全くなびかない。しかし、アルコールが入ると普段は控えめなところが一変して積極的になる。また、自身の胸があまり大きくない事に劣等感を抱いているのか巨乳に憧れている。
物語中盤からは、乱堂以上に姉の由奈(中身は乱堂)を一層好きになる。理由は由奈の乱堂然とした男気と愛情深さによるもので、序盤では由奈に乱堂の強さを見て取る場面もある。人気投票第2位。
栗見由奈(くりみ ゆな)
理奈の双子の姉で、物語のキーパーソン。1985年10月22日生まれ。身長161cm。整形後の乱堂は彼女の人格を演じ、由奈として生活している。
美容師になる夢を叶えるため中3の冬に家出し、行方不明状態。活発な性格で、親の反対を押し切ってまで夢を叶えようとする程の強い根性と真面目さを持ち合わせている。成績は数学を初めとして優秀だった。
美容師になるという夢は、幼少期の理奈との約束から生じている。一時帰宅したとき、乱堂から全てを打ち明けられると、美容学校卒業まで、自分の身代わりになってくれるよう乱堂に依頼する。人気投票第10位。
真鍋順(まなべ じゅん)
事故に遭った乱堂を、彼が持っていた理奈の写真そっくりに整形した外科医。27歳(バス事故当時)。「腕だけは確か」で、個人病院の「真鍋医院」を経営しており、成華高校の指定医でもある。乱堂が由奈として生きていることを(第1話時点で)知る唯一の人物で、乱堂の由奈捜しにインターネット等を使って協力する。
外科医だが、それ以外の医療分野に関しての腕も良い。かつては医学界からも注目されるほどのエリート医師で大病院に勤務していたが、自由を求めて現在は個人病院をしている。特殊な道具を開発する医療技術者が知り合いにいる。
異常なほどの女好きな変態。乱堂が目覚める前、彼に色んな服を着せて遊んだり、性転換手術を強行しようとするなどその行為は限りなく変態的である。乱堂を完全に女性化することが夢で、現在もしきりに性転換手術を勧めている。それが原因で乱堂のサンドバッグになることが多い。
陣内が乱堂をコスプレ(映画の衣装のテスト着用)させて乱堂がキレた時、何もしていないのに制裁に巻き込まれた。乱堂による暴力被害回数は彼がダントツに多く、この漫画随一のタフな肉体の持ち主。人気投票第4位。
小林夏緒(こばやし なつお)
乱堂を慕う高校2年生(第47話で3年生へ進級)の女子で、空手部合宿で使う寺の住職の孫娘。本作のお色気要員。
東京育ちだが、2年の後半(第35話)に成華高校へ転入してきた。巨乳の持ち主。
かつて乱堂に空手の稽古をつけてもらったことがあり、厳しく指導してくれたその男らしさに惚れた。しかし、当時彼女の外見は子供っぽかった(胸は全くといっていいほどなかった)ので、乱堂は男と思ってかなり厳しい稽古を課したというのが真相である。もともと筋はよく、更に乱堂に指導を受けたためかなりの実力を誇る。普通の男子よりは遥かに強く、作中では乱堂に次ぐ実力者。
第37話で由奈(乱堂)の正体を知り、その後は秘密を知っている事を盾に、逆らえない乱堂を半ば脅迫しながらもアタックを繰り返しつつも、さりげなく彼の秘密を守る協力者的な立場になる。人気投票第3位。
由奈(乱堂)・理奈の友達
乱堂・理奈と共に行動する機会の多いクラスメート3人の女子生徒。初登場時は成華高校2年生(第47話で3年生へ進級)。
三バカ
由奈(乱堂)に心酔し舎弟となった空手部員3人組の男子生徒。乱堂のことは生きていた頃は逆らう事を良しとせず、表面上は敬い媚びていたが、内心では傍若無人な彼を嫌っていたため、死んで清々したと思っている。全員、バス事故当時は成華高校2年生でその1年後は3年生。第35話で、由奈(乱堂)に惚れ込むあまり卒業を拒否して自主留年した。
その他登場人物
栗見家
成華高校
植田望(うえだ のぞみ)
その他
陣内(じんない)
小林一二三(こばやしひふみ)
小樽編の登場人物
吉田仁(よしだ じん)
木ノ内(きのうち)
コミックス
- 第1 - 8話 (『WJ』2002年24号 - 31号)
- 第9 - 17話 (『WJ』2002年32号 - 41号)
- 第18 - 27話 (『WJ』2002年42号 - 51号)
- 第28 - 36話 (『WJ』2002年52号 - 2003年10号)
- 第37 - 45話 (『WJ』2003年11号 - 20号・18号休載)
- 第46 - 最終話(第52話)+番外編 逃げて走って修学旅行(『WJ』2003年21号 - 28号+2003年サマー『赤マルジャンプ』)
第34話(4巻)の浴場シーンでは、本誌連載時に湯気でぼかされていた美和の上半身が乳首も含め鮮明に描かれている。同様の修整は他にも存在。