ボーパルバニー
以下はWikipediaより引用
要約
『ボーパルバニー』は、江波光則による日本のライトノベル。イラストは中原が担当している。ガガガ文庫(小学館)より2015年9月から2016年4月まで刊行された。登場人物が自分たちの過去を交えながらストーリーを語るスタイルをとっており、語り手は章ごとに異なる。SUGOI JAPAN Award 2017のラノベ部門にもノミネートされた。
あらすじ
#1
ある日、リーダー格の青年・怜を頂点に裏社会で生計を立てる男女6人組が地下銀行から中国へ移送されている現金3億円の横取りに成功した。その後、6人組の1人である来霧がバニーガール姿の女に首を斬られて殺され、助けを聞いて駆けつけてきた玻瑠人もバニーガールによって気絶させられた。その日から、彼らは1人ずつバニーガールに立ち向かって殺されていった。
#2
なんとか生き残った怜は大金の扱いに困り、灰人を名乗りある反政府ゲリラに非合法ダイヤモンドとの交換を持ちかけた。ゲリラが壊滅したため、取引は成立しなかったものの、ゲリラが雇っていた傭兵軍団「ナイト・オブ・ダイヤモンド」がその取引に応じた。その時から「ナイト・オブ・ダイヤモンド」は何者かの依頼を受けた件のバニーガールによって戦力をそがれつつも、諜報兵プリーストの活躍もあり取引の準備を進めることができた。灰人もまた、知り合いの老人・南斗から美舟という女剣客を預かり、取引の準備を進めていた。そして、バニーガールを差し向けるよう持ち主である呂商会に依頼したグレイ・T・デイモンもまた、取引の対象品を横取りするための計画を進めていた。
登場人物
#1からの登場人物
道場 怜(みちば れい) / 灰人(はいと)
#2からの登場人物
ラスネイル
プリースト
グレイ・T・デイモン
フロスト・G
ヴァイパー
評価
おたぽるの是枝了以は『#1』について、「これまでガガガ文庫はライトノベルとは思えない残酷展開を広げる作品をいくつか出してきたが、『ボーパルバニー』は度を越えてハードだ。(中略)もうどこをどう見ても偶然ライトノベルのレーベルで出されただけで、本来だと早川書房だとかの大衆文芸系の出版社でハードカバーで出される作品としか思えない。(中略)絶対にまねしたくない美しさ、魅力をこの作品は教えてくれるであろう」と述べた。
また、是枝は『#2』の帯に夢枕獏の名前が挙がっていたことに触れ、「本作は『キマイラ・吼』や『サイコダイバー』に近いような作品で、若い読者にライトノベルは楽しいだけではない広大な世界であることを教えるきっかけとなると思う」と評している。是枝は『#2』に登場するキャラクターたちが珍妙な服装ながらも魅力的だと評しており、ライターの前島賢も朝日新聞に寄せたコラムの中で「銃弾も効かない無敵のバニーガールが巫女装束の女剣士と戦う、そんな冗談のような光景を、迫真の描写でひたすらかっこよく見せてくれる筆力は素晴らしい。」と評している。
既刊一覧
- 江波光則(著) / 中原(イラスト) 『ボーパルバニー』 小学館〈ガガガ文庫〉、既刊2巻(2016年4月19日現在)
- 2015年9月18日発売、ISBN 978-4-09-451574-9
- 2016年4月19日発売、ISBN 978-4-09-451606-7