ポピーザぱフォーマー
以下はWikipediaより引用
要約
『ポピーザぱフォーマー』(POPEE the ぱフォーマー)は、瑞鷹(ズイヨー)とキッズステーションが製作したCGアニメ。
概要
2000年1月からキッズステーションで放送。CGアニメーションの制作を模索していた増田龍治が知り合いに頼み込みキッズステーションの空いていた5分枠を担当することとなり、月10万円の低予算を元に制作。CGの製作や編集などの作業は瑞鷹社内で社員が行った。非常に少人数で作られた作品である。
キャラクターや背景が全て3DCGで描かれている、1話5分(本編4分)の短編作品。低予算の為、最終話を除きキャラクターボイスによる台詞や字幕は一切無いのが特徴である。この他に背景処理を軽減すべく砂漠を舞台とする、出すキャラクターは当初2人までとする、同じシーンを使い回す演出を入れる、重いCGモーションと軽いCGモーションのエピソードを繰り返す等といった節約策がとられた。
スタート時は1クール13話の予定だったが、人気の為に放送中に2回延長されて全39話となった。キッズステーションが制作に加わった初のアニメーションであり、局のステーションIDや次の番組予告にも使用され、またスペシャル番組が制作されて清水香里と青柳常夫が出演し、何度か放送されていた。2002年末から翌年へのカウントダウン番組なども制作され、クレー射撃、ボーリング、古式泳法、マラソン、障害物競走、ゴルフ、剣道というスポーツを題材にした7つのエピソードも作られた。また、原作者である龍治・若子による漫画化作品が講談社「月刊マガジンZ」で連載されていた。
2017年にはキッズステーションから続編制作のオファーが龍治に寄せられたが、制作過多となっているアニメ業界の雰囲気を鑑みて辞退した。
2023年4月、主題歌とサウンドトラック収録曲が、各ダウンロード・サブスクリプションサービスで配信開始された。また併せて日本コロムビアの公式YouTubeチャンネルにて主題歌『ポピー the クラウン」』のオフィシャル・ミュージック・ビデオが公開された。
作品内容
ウサギの被り物をした見習いクラウンの「ポピー」と仮面を被った謎の動物「ケダモノ」らによる、シュールでブラックユーモア溢れるドタバタギャグコメディサイレントアニメである。
爆弾を炸裂させる・やたらと凶器を振り回して登場人物を切断する・登場人物を銃で射殺する・登場人物を食べる・登場人物を車で引き摺り回す・剣を飲み込むなど、子供向けアニメとは思えない刺激の強い残虐な描写・表現が多い。このため、体裁上子ども向けチャンネルであるキッズステーションでは、放送を自粛した回も2話存在している(後述参照)が、デザインと3DCGの特性を生かした演出の妙がシュールな不条理ギャグへと転化させている。
登場キャラクター
基本的にキャラクター達は決まった言語を喋る事はないが、叫び声や鳴き声などは存在する。
ポピー
主人公。17歳。多分男子。マジック・玉乗り・パントマイムなど毎日様々な芸を磨いているが、何時も失敗しては自分より芸が上手いケダモノに嫉妬してトラブルを引き起こす。性格はマイペースなのんびり屋。子供のように無邪気だが非常に嫉妬深く、周りを巻き込んで騒動を引き起こしても知らぬ顔をするずるい一面もある。初期のころは暴走しがちで一番のトラブルメーカーだったが、パピーが登場してからはむしろ一番ひどい目に遭う役になってしまった。
名前の由来はヒナゲシを意味する「poppy」。また11話ではポピーが笑い声や呻り声を発した事がある。
また、上述の漫画版には妹が登場する他、設定資料の中に帽子を脱いだポピーも描かれている。
ケダモノ
ポピーの助手。オオカミの子供らしいが、本当は何の動物なのかは不明。年齢は5歳。何時も被っているお面は何枚も重なっており、古い仮面を捨てて新しい仮面に変わる事で感情を表現している。普段は臆病で繊細だが、食いしん坊であり、好物のフライドチキンを見ると何もかも見捨てて飛びつく浅ましい一面もあるなど、時にその食欲が暴走して九死に一生を得たり騒動が悪化する事もしばしば。全体的にポピーより芸が上手く、特にパントマイムは最早芸の域を超えて超能力に近い。毎日ポピーの身勝手な行動や嫉妬に振り回され、悲惨な目に遭いやすい損な役だが、お人好しで友達思いな一面もあり、そこまでポピーを嫌っているわけではない。また意外に機転が利くときもあり、騒動でポピーとパピィが死亡しても彼だけ生き残った事もある。仮面は干されていたり、磨いていたりしているが仮面が完全に外れて素顔を晒すシーンは一切無く、落ちた仮面の行方も含めて謎に包まれている。
パピィ(パピー)
カエル
パオラ
宇宙人 (グレイ)
蠍
スタッフ
- 原作・監督・脚本・演出 - 増田龍治
- 原作・キャラクターデザイン・美術設定 - 増田若子
- 編集・モデル制作 - 村井昌平
- CGアニメーション - 村井昌平、伊藤敬之
- 音楽 - 手塚理
- スーパーバイザー - 吉田健次郎
- 制作 - 添田弘幸、高橋茂美、高橋友茂
- 製作 - 瑞鷹(ズイヨー)、キッズステーション、日本コロムビア
主題歌
オープニングテーマ・エンディングテーマ「POPEE the クラウン」
本編で使われたオリジナルバージョンと日本語翻訳バージョンの2種類が存在する。
2023年4月、主題歌及びサウンドトラックなど作品で使用されたすべての楽曲が各種音楽配信サービスにて配信開始。
本編で使われたオリジナルバージョンと日本語翻訳バージョンの2種類が存在する。
2023年4月、主題歌及びサウンドトラックなど作品で使用されたすべての楽曲が各種音楽配信サービスにて配信開始。
各話リスト
未放送・封印された回
いずれもDVDには収録されている。
第11話"SWALLOWER"
第27話"KNIFE GAME"
放送局
キッズステーションで放送されていた。BS局BS-i、地上波局tvkやチバテレビ、サンテレビ、テレビ北海道などでも後に放送されていた。2007年3月よりバンダイチャンネルキッズにてインターネット配信もされていた。
関連商品
DVD・CDとも発売は日本コロムビア。
DVD
DVDは2002年、レンタル版(DVD、VHS)は2004年の発売。
- ポピーザぱフォーマー Vol.1
- ポピーザぱフォーマー Vol.2
- ポピーザぱフォーマー Vol.3
- ポピーザぱフォーマー DVD-BOX
- POPEE the MANIAX笑
CD
- オリジナル・サウンドトラック『P.O.S.T.&K.O.T.』
- POPEE the クラウン:歌 - 青柳常夫
漫画
講談社・マガジンZ連載。2002年12月初版、ISBN 4-06-330193-1。
また、2015年4月に復刊ドットコムより復刻版が刊行されている。
LINEスタンプ
LINEクリエイターズスタンプにて若子が書き下ろしのスタンプが発売中である(2022年9月現在)。