マクロス・ザ・ライド
小説
著者:小太刀右京,
出版社:アスキー・メディアワークス,
掲載誌:電撃ホビーマガジン,
レーベル:電撃ホビーブックス,
発売日:2011年,6月25日,
巻数:2冊,
話数:12話,
以下はWikipediaより引用
要約
『マクロス・ザ・ライド』(MACROSS The Ride)は「マクロスシリーズ」の模型による作例記事と小説による『電撃ホビーマガジン』の連載企画。同誌2011年1月号から12月号まで全12話が連載された。『マクロスR』と表記されることもある。
概要
「マクロスシリーズ」の主役メカであるバルキリー(可変戦闘機)のオリジナル改造模型と、命知らずのエアレーサーたちの物語をフィーチャーした誌上連載企画。雑誌『電撃ホビーマガジン』には模型作例の写真と小説の一部が掲載され、小説の全文は公式ウェブサイトに掲載されるという形式で連載された。ただし、ウェブで閲覧できるのは第1話と最新の3話分のみ。ウェブ小説の更新は毎月25日頃とされているが、数日遅れて掲載されたこともある。
時代設定はテレビアニメ『マクロスF』の一年前となる西暦2058年。前半は巨大宇宙移民船団マクロス・フロンティアを舞台に、バルキリーを使って行われるエアレース「バンキッシュ」の模様を描く。後半はマクロス・ギャラクシー船団へ舞台を移し、謎の武装勢力「ファスケス」に立ち向かうバンキッシュレーサーの戦いが描かれる。マクロスシリーズの作品では初めて、主人公が歌手兼パイロットの女性と設定されている。
小説は『マクロスF』のノベライズを手掛けた小太刀右京によるもの(河森正治監修)。メカは従来の「マクロスシリーズ」の機体が多数登場する。バルキリーのスタイルアレンジを天神英貴が、ペイントアレンジを宗春が担当している。キャラクターデザインはエナミカツミ。Web小説の挿絵はトミイ大塚が担当。
『電撃ホビーマガジン』掲載の模型はハセガワやバンダイ、ウェーブから発売されているプラスチックモデル商品を改造して製作された。プラモデルが発売されていない機体についてはガレージキットを改造したり、フルスクラッチで製作されたりしている。小説のストーリーに登場しないバンキッシュ・レースの機体を紹介するコーナーもある。
単行本はウェブ公開版に大幅な加筆修正を行い、上巻(第1-6話)と下巻(第7-12話)が刊行された。また、雑誌に掲載された作例をまとめたビジュアルブック2冊も発売されている。
関連商品では、『電撃ホビーマガジン』とハセガワのコラボレーションにより、作中に登場する「VF-11D サンダーフォーカス」と「VF-11B ノートゥングII」の模型が限定生産された。また、ハセガワのプラモデルを改造したオリジナルの機体を募集するコンテスト「マクロス・ザ・ライド コンクールデレガンス」も開催された。
あらすじ
西暦1999年、巨大宇宙戦艦(のちのマクロス)の地球墜落を機に、異星種族との戦闘に備えて「可変戦闘機(バルキリー)」と呼ばれる兵器カテゴリーが誕生した。やがて民生機としても活用されるようになり、バルキリーを使ったエアレース「バンキッシュ」が「宇宙一過激なレース」として一大人気競技になっていった。
西暦2058年、銀河中心を目指し航行を続ける第25次新マクロス級超長距離移民船団「マクロス・フロンティア」の環境艦「アイランド・リノ」でもバンキッシュが行われていた。ゼントラーディ人女性チェルシー・スカーレットはアイドル歌手を引退してから、民間軍事企業S.M.Sのバルキリー部隊で戦っていたが、ある任務中の出来事を機にバンキッシュレーサーに転身し、元軍人のハクナとコンビを組むことになる。チェルシーは環境の変化に戸惑いながらも、個性的なライバルたちと激しく自由に空を飛ぶことの魅力を感じていく。最強レーサー、ベルティエとの対戦では、歌手を辞めてから封印していた歌声でハクナを勝利に導く。(第1話 - 第4話)
フロンティア船団の選抜パイロット一行はバンキッシュの最高峰イベント「星天カップ」に出場するため、近傍を航行するマクロス・ギャラクシー船団のリゾート艦「エヴナ」を訪れる。大会は謎の武装勢力「ファスケス」の襲撃で混乱に陥り、バンキッシュレーサーは船団から孤立したエヴナを守るため義勇航空隊を結成する。チェルシーはS.M.Sで姉のように慕っていたアンジェ先輩と再会するが、その正体がファスケスの幹部だったことにショックを受ける。(第5話 - 第8話)
ファスケスの指導者ナレスワンはプロトデビルンとの戦い(バロータ戦役)で発見した自動兵器工廠衛星を再稼働させるため、チェルシーの歌声を利用しようとする。チェルシーはバロータ戦役でプロトデビルンの捕虜となって以来、「ソフィアスピリチア」という特殊な資質を秘め持っていた。ファスケスに捕らえられたチェルシーを救出するため、S.M.S・ギャラクシー・義勇航空隊の混成部隊は突入作戦を仕掛ける。乱戦の最中、アンジェはナレスワンを殺害してファスケスを掌握すると、工廠衛星の無尽の生産力を用いて、銀河系を戦乱に陥れようとする。チェルシーはバルキリーでアンジェに一騎打ちを挑み、プロトデビルンの魂を鎮めようとゼントラーディ語で祈りの歌を歌う。(第9話 - 第12話)
登場人物
設定年代が2058年と『マクロスF』の1年前となるため、同作品の登場人物も多数登場する(設定は劇場版に準じる)。詳細は「マクロスFの登場人物」を参照。
主要キャラクター
チェルシー・スカーレット (Chelsea Scarett)
本作の主人公。銀色の髪をもつゼントラーディ女性パイロット。19歳。乗機はVF-19EFカリバーン、VF-19ACTIVEノートゥング、YF-27-3シャヘル♂、YF-25プロフェシー、VF-11BノートゥングII。
ロックボーカリスト、熱気バサラに憧れて歌手になり、銀河ネットワークで人気アイドルとして成功したが、「他人の気持ちが自分の中に入り込んでくる感覚」が怖くなり3年前に芸能界を引退した。その後、バルキリーの運転免許を持っていたため、民間軍事プロバイダーのS.M.Sに縁故入社し、フロンティア支社のアポロ小隊所属パイロットとなる(最終階級は中尉)。天性の操縦センスを持つが、はぐれゼントラーディとの戦いで受けたショックで敵機を撃てなくなり、「出向」というかたちでバンキッシュ・レーサーに転向する。
幼いころは宇宙移民船メガロード13の住民だったが、バロータ戦役でプロトデビルンに捕獲され、氷の惑星のカプセルに閉じこめられ、人体実験のサンプルにされた。本人には「氷の棺で眠っていた」という朧げな記憶しかないが、プロトデビルンの遺産にアクセスできる「ソフィアスピリチア」という特殊な存在になり、2058年のファスケス蜂起事件の展開を左右するキーマンとなる。
純血のゼントラーディである自分のアイデンティティを見つけられず、地球人類へ同化することも、戦闘種族として戦うこともできないことに悩んでいた。しかし、バンキッシュの世界に居場所を見つけ、仲間を守るために飛び、ファスケスとの最終決戦ではゼントラーディの文化を歌で表現できるようになる。
『マクロスΔ』小説版では、2059年のバジュラ戦役でフロンティア船団がバジュラ本星に入植した後、新統合政府の上院議員に選出され、船団の利益の代弁者として多忙な日々を送る様子が描かれている。
ハクナ・青葉 (ハクナ あおば / Hakuna Aoba)
チェルシーとコンビを組む凄腕のエアレーサー。28歳。乗機はVF-1X++ダブルプラス、VF-0改ジーク。
機体のAIアシストを好まず、オーバーチューンした旧型機で最新鋭機と渡り合うのがモットー。フロンティア船団のアイランド15に住み、ソロレーサーとして自由気ままに飛んでいたが、S.M.Sからチェルシーを預かり、彼自身の生き方も変わり始める。優勝目前でマシントラブルに見舞われ続けたため「無冠の帝王」と呼ばれていたが、船団カップ最終戦で目標にしていたベルティエを制してバンキッシュ初優勝を果たす。
もとは統合軍のパイロットで、特殊可変戦闘機隊「SVF-473 エトワール・フィラン」に所属していた。バロータ戦役ではマクロス7艦隊の「オペレーション・スターゲイザー」を偵察する任務でプロトデビルン封印チャンバーに侵入し、捕らえられていたチェルシーを見つけて救出した。12年後に再会することになるが、師と仰ぐミリア・ファリーナ・ジーナスとの約束を守り、過去を隠したままチェルシーを見守ろうとする。
ファスケスとの戦いではバンキッシュ仲間の信任を受け、義勇航空隊のリーダーとして奮戦。かつて特殊部隊の指揮官であったナレスワンとの因縁にけりを付けようとする。
バンキッシュ・レーサー
マグダレーナ・ツェロナスカ (Magdalena Zielonaska)
ニコラス・フランソワーズ・ベルティエ (Nicolas Francoise Berthier)
オスカー・ブラウヒッチ (Oscar Brauchitsch)
アンソニー・クレメンス (Anthony Clemens)
バンキッシュ関係者
カトリ・ブラウン・ロビンズ (Katori Brown Robbins)
タケル・ゴウルデンラウプ (Takeru Goldenlaub)
ローズ・グリューネシルト (Rose Guryunesilt)
D・アイヴォリー ("D" Aivori)
アンリ・マールベルク (Anri Mahlberg)
ファスケス
ナレスワン (Naresuan)
ファスケスのカリスマ的指導者。ゼントラーディとしての旧名はオゴル7312。乗機はネオ・グラージbis、YF-27-5シャヘル♀。
第一次星間大戦時、地球を襲撃したゼントラーディ軍ボドル基幹艦隊分岐艦隊の司令官だったが、リン・ミンメイの歌とブリタイ・クリダニクの演説に心を動かされマクロスに味方した。戦後、地球に実在したタイ王国の国王にちなんで「ナレスワン」と改名し、統合軍の再建に貢献するが、プロトカルチャー由来の地球文化に心酔するあまり、極端な中央集権主義を信じるようになる。
かつては新統合軍の特務部隊エトワール・フィランの司令官で、(時期はずれるが)アンジェやハクナを部下として鍛え上げた。バロータ戦役時に氷の惑星でプロトデビルンの遺産の情報を入手し、部隊を壊滅させたまま消息不明となる。その後、ファスケスの頭領としてふたたび姿を現し、新統合政府に反旗を翻す。
アンジェ672 (Angers672)
ファスケス親衛隊隊長をつとめる緑色の髪をしたゼントラーディ女性。26歳。乗機はクァドラン・ロー、VF-22HGシュヴァルヴェ・ツヴァイ、クァドラン・アルマ。
正体を明かす以前は統合軍やS.M.Sのパイロット、人権問題のフリージャーナリストに姿を変えながら、情報収集活動や裏工作を行っていた。S.M.S所属時には新人のチェルシーに戦闘機乗りの心得を授け、面倒見のよい先輩と慕われた。
外面ではナレスワンの地球至上主義に恭順しながら、本心では地球文化に馴染んでしまったゼントラーディを否定し、戦闘種族として闘争本能を取り戻すべきだと考えていた。ナレスワンを撃ち殺してファスケスの実権を握ると、プロトデビルンの遺産の力で全人類を洗脳し、果てなき銀河戦争に導こうとする。しかし、チェルシーとの対決に敗れて行方不明となる。
S.M.S
ホセ・シュレイア
ジェフリー・ワイルダー
ギャラクシー船団
グレイス・ゴドゥヌワ
マリス・ステラ
その他のキャラクター
早乙女 アルト
登場兵器
*印が付くものは、本作品のためにカスタムデザインが用意されたメカ。
可変戦闘機
バンキッシュ・レーサーの機体
VF-19ACTIVE ノートゥング*
ACTIVEはAdvanced Control Technology for Integrated Valkyries:先進制御技術統合可変戦闘機)の意味で、ノートゥング (Nothung) は歌劇『ニーベルングの指環』で英雄ジークフリートが魔竜ファーフナーを倒す剣のこと。
L.A.I社がS.M.Sに運用試験を委託している実験機であり、実戦に近い環境で新技術のデータを収集するため、民間のバンキッシュ・レースに投入された。VF-19EFをベースにしているが、主翼を前進翼からデルタ翼に変更し、翼端の可動式ウイングレットにYF-21で使用されたOTM自由変形素材を使用している。EX-ギアシステムや高性能AIブリュンヒルデ(チェルシー命名)を搭載しているが、乗りこなすためには操縦者の技量が問われる。
チェルシーの留守中にタケルが搭乗し、YF-25-5を盗んだナレスワンを追いかけたが、アンジェのVF-22HGに攻撃され大破する。
YF-25 プロフェシー
YF-25 パラディンプロフェシー*
VF-1X++ ダブルプラス*
エンジンを新型無人戦闘機用の熱核バーストタービンに換装し、脚部に緊急加速用ブースターユニットを装着。機体各所にもプロテクターやサブスラスターを追加し、主翼や機体下面の空力の見直しも行っている。強大な推力とピーキーな運動性、それを操るハクナの腕でライバルに対抗している。
初飛行から50余年経つロートル機に無茶な改修と無謀なフライトを重ねた結果、機体の劣化が進んでおり、整備不足も祟ってレース本番ではマシントラブルが頻発していた。第8話にてナレスワンのネオ・グラージbisとの戦闘で全損する。
VF-0改 ジーク*
かつてカトリが債権者の倉庫からスクラップ状態で発見し、仕事とは別に道楽でレストアをしていた。VF-1++を失ったハクナのため、L.A.Iやガルドワークスの協力を取り付けて急遽完成させた。
主翼・頭部・脚部など全体の70%をVF-25Fからミックスビルドしており、熱核バーストタービンエンジン・ステージIIやISC、リニア・アクチュエーターなどの新技術を装備し、最新鋭機VF-25やYF-27に比肩しうる機体に仕上がっている。
SV-52γ オリョール*
統合戦争当時、反統合同盟が開発したSV-51の熱核反応タービンエンジン搭載型。主翼翼端に鳥の羽根のような多段式フラップを装備する。リーナの機体は第一次星間大戦で壊滅した地球上でシェルターに保管されていたオリジナルのうちの一機であり、一族の財力を惜しげもなく投じてレストアした。参考資料が少ないため、外見はSV-52よりもSv-51γに近い。大柄な機体(ファイター形態の全長約23m)を活かしてVF-17D用のエンジンに換装しており、宇宙用のスーパーパックを装備することも可能。
VF-9E カットラス
ゼネラル・ギャラクシー社が2020年代に開発した小型可変戦闘機。E型はVF-22と同等のエンジンであるRR熱核反応バーストタービンFF-2450Cを搭載し、AVFの速度とVF-9の機動性の両立を図っている。
VF-19A エクスカリバー
新星インダストリー社が2040年に開発した次世代全領域可変戦闘機 (Advanced Variable Fighter) 。ブラウヒッチ機は新星インダストリーのフロンティア船団支社が投入したレースモデルであり、量産型のVF-19Aに19C、19Pのデータが反映されている。
VF-11 サンダーボルト
VF-11C サンダーボルト・インターセプター
エンジンをVF-16A用のFF-3600J熱核バーストタービンに換装。パートナーのベルティエをアシストするため各種の防御装備を備え、短時間ならばバトロイド形態でピンポイントバリアを使用可能。
VF-11D サンダーフォーカス
複座練習機のVF-11Dを報道用に改造したもの。搭載AIは放送局並みの即時編集機能を持つ。機体下面に装着する大型カメラポッド (GCU-M3) は軍の強行偵察機用に開発されたもので、カメラや各種センサー、通信用フォールドアンプユニットなどを搭載し、エネルギー転換装甲で保護されている。
VF-11B ノートゥングII
払い下げのVF-11Bを3機つぶして組み上げられ、変形速度と照準精度はVF-19に匹敵する。歌手であるチェルシーらしく、スピーカーポッドや指向性マイクポッドを搭載する。
VF-17D ナイトメア"ソン・チューロン"
2037年に正式採用されたゼネラル・ギャラクシー製のステルス可変戦闘機。ミンは武装を外した以外は軍仕様と変わらぬままで運用している。
VA-3 インベーダー
VF-14 バンパイア
S.M.Sの機体
VF-19EF カリバーン*
フロンティア船団におけるVF-19Eの量産を地球本国が嫌ったため、フロンティアの新星インダストリーとL.A.Iが共同開発したモンキーモデル。一部性能にリミッターがかけられている。前進翼は翼面積が拡張されている。S.M.S仕様は対Gスーツ兼パワードスーツであるEX-ギアシステムの試作型を搭載する。
RVF-19EF ウォーニング・カリバーン
RVF-19EF/CAT
VF-25 メサイア
VB-6 ケーニッヒモンスター
ギャラクシー船団の機体
YF-27-5 シャヘル♀(フィメール)*
YF-21系のBDI(ブレインダイレクトイメージ)システムとインプラントを用いた脳直結式操縦の技術実証機。右翼に長砲身のBGP-02αビームガンポッド、左翼にガンポッド用の反応炉エネルギーユニットを懸吊する。また、隠密任務用として装甲にビジュアルステルス(光学迷彩)を備える。
YF-27-3 シャヘル♂(メール)
VF-171 ナイトメアプラス
RVF-171
ファスケスの機体
VBP-1/VA-110 ネオ・グラージbis
VF-22HG シュヴァルベII(ツヴァイ)*
BDIシステムを採用したVF-22の改良型として数機が生産され、おもにギャラクシー企業軍のブラックオペレーションに試用された(アンジェの機体は4号機)。コクピットのキャノピーはVF-22よりも滑らかで透明部分が少ない。
Fz-109G エルガーゾルン・グスタフ
Az-130 パンツァーゾルン
Fbz-99 ザウバーゲラン
誌上作例の機体
小説作品中には登場しないが、『電撃ホビーマガジン』誌上で模型作例として紹介された機体を以下に記す。
VF-4SL ライトニングIII
元はストンウェル・ベルコム社が2012年に開発した機体。エンジンを 新中州/P&W/ロールス・ロイス・ホールディングス製 FF-2011熱核タービン(宇宙空間最大推力165KN×2。チューンナップにより出力20%向上)、その他 P&W 製高機動バーニアスラスターHMM-1A、スラスト・リバーサー、3D機動ノズル装備し、防御用兵装として「エネルギー転換装甲SWGAシステム」一式を搭載。ライトニングIIIの大気圏内仕様であるS型の腕部と一部変形機構をオミットし、対艦攻撃・邀撃機に特化した仕様で“VF-4軽装型”と呼ばれることもある。バトロイドへの変形は行なえず、腕のないガウォークにのみ変形が可能。統合軍の移民船団護衛部隊で愛された同機のほとんどは、VF-11 サンダーボルト、VF-14 バンパイアへの機種転換によって民間に払い下げられており、この機体でオストリッチ・レースのように腕部を必要としないレースなどに参戦している。
VF-19C/MG21 エクスカリバー
VF-19A2 エクスカリバー
VF-11B エル・カミノ・レアル
VF-11B/X シスター・バルキリー
VF-11B ラクリモーサ
VF-11B サンダーベルIII
デストロイド
ADR-04-Mk.XV スーパー・ディフェンダー*
MBR-04-Mk.VI トマホーク
SDR-04-Mk.XII ファランクス
ワーク・デストロイド
バトルポッド / バトルスーツ
リガード
ヌージャデル・ガー
クァドラン・ロー
クァドラン・レア
クァドラン・アルマ*
艦船
マクロス・フロンティア
アイランド・リノ
マクロス・ギャラクシー
エヴナ
星天カップを襲撃したファスケスにより船団から離れた宙域へ強制フォールドさせられ、しばらく孤立無援で宇宙を漂流することになる。
メガロード-13
マクロス・クォーター
バブ・イル
アリデッド
トファルドフスキ
ケアドウル・マクドミラ
用語
バンキッシュ
バンキッシュレース (Vanquish Race) は、可変戦闘機(バルキリー)の三段変形機構を駆使して競走するエアレースである。基本的には先着順で決まるタイムレースであるが、単に飛行技術を競うだけではなく、実戦さながらの激しい肉弾戦も行われる。新旧様々なバルキリーが対戦し、クラッシュが続出する過激さが人気を呼び、銀河規模のプロスポーツとして開催されている。
運営方法
レースの模様は銀河ネットワークで中継され、巨額の独占放映権料が出場者に分配される。また、公認ギャンブルであるため、ブックメーカーから収益の一部が振り込まれ、本戦出場クラスのレーサーには八百長防止のため補助金が支給される。それでも、機体の改造やメンテナンスには多大なコストがかかるため、プライベーターはスポンサーを探し、機体をスポンサーカラーに塗ったり、スポンサーロゴを貼って広告塔の役割を果たす。
クラス
アルティメット・クラス
サンダーボルト・クラス
オストリッチ・クラス
レース進行
ファイター・エリア
スラローム・エリア
フラッグ・エリア
選手と機体
機種は2030年代に量産されたVF-11やVF-14、VF-17のような、2058年時点で中古機や予備パーツが民間に出回っている一世代前のものが標準的である。チェルシーやブラウヒッチが乗るVF-19系は2040年代に採用された現役世代機であり、(ピンポイントバリアなど)性能面では他よりも有利になる。また、選手個人のポリシーやスタイルにより、ハクナのVF-1++やリーナのSv-52γのように敢えて50年前の最初期の機種にこだわる場合もある。
PS3用ゲーム『マクロス30 銀河を繋ぐ歌声』では、惑星ウロボロスを舞台にしたバンキッシュレースのミニゲームが楽しめる。自機のみのタイムアタック方式で、ターゲットを通過・破壊する所要時間を競う。
その他の用語
プロトデビルンの遺産
ソフィアスピリチア
ファスケス
SVF-473 エトワール・フィラン
プロジェクト・ステラ
スカイラブ
ヴィスワ&オーデル
タキオン&エクスプレス
書籍
小説
アスキー・メディアワークス発行(電撃ホビーブックス)。新書版。著:小太刀右京、イラスト:トミィ大塚。電撃ホビーウェブで連載されていた小説に加筆・修正を行っている。
マクロス・ザ・ライド 上巻
マクロス・ザ・ライド 下巻
ビジュアルブック
アスキー・メディアワークス発行(電撃ホビーブックス)。A4版。『電撃ホビーマガジン』に掲載された模型作例と設定・イラスト、スタッフへのインタビューなどを掲載。
マクロス・ザ・ライド ビジュアルブックVol.1
マクロス・ザ・ライド ビジュアルブックVol.2