マジン・サーガ
舞台:火星,
以下はWikipediaより引用
要約
『マジン・サーガ』は、永井豪作の漫画作品。
漫画『マジンガーZ』およびその続編『グレートマジンガー』、『UFOロボ グレンダイザー』をモチーフとし、本来巨大ロボットだった主人公・兜甲児の操縦する「Z」を、主人公が超能力を有した甲冑を纏う形に装着変身する姿に設定変更し、ロボット物から、超能力・SF物にシフトを試みている。
1990年から1992年にかけて『週刊ヤングジャンプ』(集英社)に連載、その後『月刊ベアーズクラブ』(集英社)の読み切りを経て中断。現在未完である。
1993年にセガよりメガドライブにてゲーム化されているが、原作からやや改変されたストーリーとなっている。
作品概要
『マジンガーZ』や続編作品に登場したキャラクターが、敵・味方問わず設定を変えてそのまま登場し、巨大なロボットだった「Z」を、主人公が彫刻のようなマスクを被ることで装着する、全身に纏う甲冑のような超能力兵器に設定を変更して登場させている。物語は、近未来の地球と火星を主な舞台とし、宇宙に進出し始めた地球人類と、謎の生命体との戦いを描いている。
作者としては挑戦的な作品であり、さまざまなアイディアが用意されていたようであるが、後のコメントによれば、あまりにも精神的にエネルギーを費やす作品となってしまい、途中で筆を置かざるを得なかったとのことである。
掲載誌が青年誌であった為、それまでのマジンガーシリーズとは違い、過激な性描写もされている。
1992年までに『ヤングジャンプ』連載分をまとめた大判コミック(JUMP COMICS SPECIAL)『地球壊滅編』『火星暗黒編』『火星風雲編』が刊行された後、未収録だったベアーズクラブ版を加筆・再構成した続刊分を含めて1997年から扶桑社よりA5サイズで6巻まで発売後、以下続刊のまま中断。作者からは、コミックスでの描き下ろしにて継続し、ゴッドカイザー・ヘルの息子として不動明が登場する旨が語られた後、長らく続きは発表されなかった。同じ『マジンガーZ』のリメイクである、『Zマジンガー』の執筆を挟み、2012年に発売された講談社版コミック6巻にて、構想の一部が執筆され、巻末インタビューにて後の構想も語られたが、現在最終巻となっている。
キャラクター
兜甲児
キャラクターとしてはオリジナルの『マジンガーZ』に登場したものと同じ。だが、オリジナルは高校生だったが、今作では地球上の大学生との設定。オリジナルのやや不良っぽい活気ある性格に比べ、真面目でやや大人しい性格となっている。好青年な一面とは裏腹に全裸で寝る習慣があり、一度はさやか、二度はヌケにそれぞれ目撃されてしまっている。とある事がきっかけで、肉体が消滅する形で謎の死(と思われる)を遂げた物理学者の父・兜教授が遺した『Z』の力を制御出来ずに暴走させ、世界大戦を引き起こすきっかけを作ってしまう。その後、近未来に人類が殖民を始めた火星に時空を超えてテレポーテーションし、『Z』の力を用いて、地球人類の危機を救い、そのまま軍隊に入隊、少尉の階級を得る。火星移民は地球の1/3の重力に適応して体力が低下しているため、彼らから見れば甲児は生身でも3倍の筋力を持つ超人である。なお、『Z』は甲児の周りのごく一部の軍関係者以外には巨大ロボットという事にされ、甲児はそのパイロットとされている。
Z
甲児が仮面型の『超精神物質Z』を装着した際の姿で甲児にしか変身できない。全身が青の魔神の姿であり、一心同体となっており、その為、ダメージを受けると甲児そのものに反映され血を流す。そのポテンシャルは未知数であり、様々な能力を秘めている。身長は自由自在に変える事が可能であり、等身大のサイズから巨人のサイズまで可能。『マジンガーZ』のロケットパンチやブレストファイヤー等と似た攻撃も持っているが、作中では特に名称はない。また、『グレートマジンガー』のように剣も持つ。羽織っている赤いマントは翼に変える事もでき、飛行能力を持つ。初期は父である兜教授の霊魂らしきものが宿っており様々なアドバイスを甲児に指南していたが、甲児が火星にテレポートした際、最後の力を貸すかのように彼の魂も消滅している。現代において甲児の怒りが最高潮に達した際は、ボディが青から黒に変化し、悪魔のような姿に変貌して世界崩壊を導く結果となった。また、後述の弓さやかの前世の末路を甲児は『Z』を介して知る事となる。
弓さやか
アフロダイA
剣鉄也
デューク・フリード
ボス
シロー・フランソワ
神皇帝・地獄(ゴッドカイザー・ヘル)
暗黒大将軍
いずれも、バイオ・テクノロジーでDr.ヘルによって誕生させられた生命体で、ヘルの手下の四人衆。いずれもオリジナル同様、各自、「生体機械獣」(バイオマシン・ビースト)を含む配下の部隊を持ち、互いに反目し合っている。いずれも巨大な体を持つ。また、キャラデザインは剛金を除き、オリジナルから大きくアレンジを施されている。あしゅらは左右で男女半身ではなく、男女の顔が回転して入れ替わる形。ブロッケンは、巨大な首だけの存在だが、数体の首無しの体を従えておりその体達は『マジンガーZ』のブロッケン伯爵のものとほぼ同一。講談社版6巻にてZによって倒されるが、永井のインタビューによれば『マジンガーZ』のような姿で復活するとのこと。比丘魔はピグミー族の上半身がマサイ族の首からの上に合体した姿だったオリジナルのピグマン子爵に代えて登場。ピグミー族の上半身に代わり、女性の比丘尼の腰から上が、男の巨人の首から上に乗っている形状になっている。このため、普段は女言葉で語るが、人間の女性に欲情するなど、感極まった際には女性の上半身部分が男の化け物の顔に変化する。暗黒大将軍は講談社版最終6巻の最後にて登場、不動明がデビルマンXを装着する場に神皇帝・地獄と同席しているが、部下なのかは不明。また剛金大公と同じ身長となっている。
生体機械獣(バイオ・マシン・ビースト)
虻銅羅(アブドラ)U6
殺人生命体ガミュラ
不動明
デビルマンX