マスケティア・ルージュシリーズ
以下はWikipediaより引用
要約
『マスケティア・ルージュシリーズ』は、角川ビーンズ文庫(角川書店)から刊行されている、志麻友紀著、さいとうちほ挿絵のライトノベル。
概要
ローゼンクロイツから遡ること100年前。男の子同然に育ったジュリアは、ある日突然告げられた結婚話に反発し村を飛び出し職を求めて王都に向かう。「自分の生きる道は自分で切り開く」そして彼女は女性であることを隠し、王妃の唯一の騎士として、陰謀と自らの運命に立ち向かっていく。
なお、本作の刊行前、『ローゼンクロイツシリーズ』の最終巻「2人のノワール」のあとがきで作者は、次の作品(本作)はデュマの『三銃士』をモチーフにしたものを考えている、と語っていた。
あらすじ
深紅の銃士
白の王妃
銀の聖騎士隊
亡国の公女
金獅子の枢機卿
公子の帝宮
虹色の宝石箱
虚飾の婚礼
永遠への凱旋
登場人物
主要人物
ジュリア
声 - 小林沙苗
主人公。アキテーヌの王妃ディアナに仕える唯一の銃士であり、女性である素性を隠してジュリアンとして行動している。その剣の実力からユーグらと並び、四銃士と称される。
後に自身がオルテス大公の娘、公女レートリーヌであることを知り、アキテーヌとの戦乱に巻き込まれてゆく。アレッシオの策略にはまるが、三銃士とロザリアの協力で逃げ出し、旧オルテス領の戦士達に戦いをやめるよう説得した。
王妃の銃士として王都で起きた反乱を鎮圧後、ただのジュリアとしてユーグとともに生きるため、都を出た。以降行方は知れない。
ユーグ
声 - 子安武人
銃士隊の一員で、銀髪で端正な顔立ちをした美貌の剣士。他の二名と一緒に三銃士と呼ばれる(後にジュリアも含み四銃士と呼ばれる)。ジュリアンの正体を知っている。本名はユグノシアで、モンフォール侯爵を父に持つ。
リリアとクロードとは幼馴染だが、リリアを救えなかったことを悔やんでいる。
ジュリアを愛しており、彼女を望まぬ運命から救おうとする。
ディアナ
声 - 田中理恵
アキテーヌの王妃で、本来はディアーナという名前。オルテスの公妃とは縁戚関係にある。
ロンバルディアの田舎に亡命した王女であり、その地の領主の息子・アルフォンソと惹かれあうが、身分の違いから父に反対された。二人だけでこっそり結婚するも、オルテス公女が“死亡”したことにより、二人の仲は引き裂かれてしまう。彼からもらった指輪を大切にしている。
アルフォンソと密通してしまい彼の子を身ごもるが、自分の子ではないと知りながら彼女の罪を許し、その子供は時期国王だと断言し崩御したギュスターヴのために、子供を国王として育てることを決意。アルフォンソと決別する。
息子のギョーム二世は、ローゼンクロイツでのアキテーヌ王ルネの祖父にあたる。
アルフォンソ
声 - 小杉十郎太
枢機卿としてアキテーヌに来た、王妃反対派の国王の叔父・オギュスタン公の養子となる青年。幼い頃は黄金の若獅子と呼ばれており、聖職者とは思えないほど猛々しい。義父が死亡した後は、宰相として実権を握り、戦乱により国を成長させていく。
幼い頃愛し合ったディアーナに執着している。彼女の妊娠を知り、子供の父は自分だと確信。国王が崩御した後“オルテス公女”を使い彼女を自由にしようとするが、彼女の決意に従いアキテーヌを去った。
ロザリア
声 - 山口由里子
クロードと行動を共にする美女であり、アルフォンソの配下である。
オルテス公の侍従長の娘として育ち、真の名はリリア。ユグノシアとは事実上の許嫁だったが、戦乱に巻き込まれ修道院に送られかける。以後“オルテスの亡霊”に取り付かれており、ジュリアがオルテス公女だと知ってからは、アレッシオのもとに身を寄せ姫教育などで彼に協力する。
クロードの説得に心を動かされ、ジュリアの逃亡の手助けをし、彼と共に生きる道を選んだ。
クロード
声 - 櫻井孝宏
ロザリアの父に拾われ育った。幼い頃から彼女を愛していたが、身分の違いのためと自分の実父は彼女の父なのではないかとの疑いから、ずっと口に出せずにいた。彼女が修道院に送られそうになり、助けに行った際に左目を失う。以後は彼女と共におり、リリアの婚約者ながら彼女を救おうとしなかったユーグを許せずにいる。
アルフォンソ枢機卿の配下であり、王直属の銃士隊とは反発する立場にある。彼に協力し王妃排斥のための活動を行うも、銃士隊にいつも邪魔されている。
ジュリアの正体が判明して以降のリリアの行動に、彼女がオルテスの亡霊に惑わされているとの思いを強くする。ユーグの申し出を飲み、リリアを説得。囚われたリリアを助けた後、二人で生きて行くことを誓った。
アキテーヌ関係者
リヴィエール
声 - 石田彰
ユーグと並び称される、三銃士の一人。愛称はヴィ。女性に間違われるほどの美貌だが、それを大変気にしている。喧嘩っ早い性格のため、美貌のことを出されるとすぐに決闘騒ぎを起こす。あだ名は「烈火のリヴィエール」。決闘では全勝しているが、ジュリアとの決闘の際にずるをしてしまったことを気にしている。
ジュリアが女性と知り恋心に気付くも、彼女のユーグに対する気持ちはバレバレなため失恋してしまう。
ラスタード
ギュスターヴ
声 - 野島健児
アキテーヌの国王。わずか10歳でディアナと結婚し、恋心を抱いていた。しかし幼さと彼女の聡明さゆえに、自身の気持ちを素直にあらわすことが出来なかった。成長してからもそれは続き、愛人を次々と変えたり、不遇な扱いをしていた。彼女と真の意味では夫婦になっていない。
病に治れた後、ディアナの妊娠を知りその裏切りを知るが、死期を悟った彼は彼女に優しく接する。「彼女が選んだ男なら間違いはない」と、その子を自分の子“次期国王”として育てるように言い残し逝去した。
ガンナ
声 - 麦人
ジュリアの祖父。ジュリアの将来のことを案じ、彼女を強い意志を持ち自身の道を切り開ける人間に育てた。結婚話で彼女をわざと家から出て行かせる。クロードが来たとき、半ば自殺のように彼の剣に刺される。
デュトワ
既刊一覧
小説
- マスケティア・ルージュ 深紅の銃士 2005年2月1日 ISBN 4-04-445115-X
- マスケティア・ルージュ 白の王妃 2005年6月1日 ISBN 4-04-445116-8
- マスケティア・ルージュ 銀の聖騎士隊 2005年10月1日 ISBN 4-04-445118-4
- マスケティア・ルージュ 亡国の公女 2006年2月1日 ISBN 4-04-445119-2
- マスケティア・ルージュ 金獅子の枢機卿 2006年6月1日 ISBN 4-04-445120-6
- マスケティア・ルージュ 公子の帝宮 2006年11月1日 ISBN 4-04-445121-4
- マスケティア・ルージュ 虹色の宝石箱 2007年3月1日 ISBN 978-4-04-445122-6
- マスケティア・ルージュ 虚飾の婚礼 2007年8月1日 ISBN 978-4-04-445123-3
- マスケティア・ルージュ 永遠への凱旋 2007年11月1日 ISBN 978-4-04-445124-0
漫画
作画は神月凛。「ビーンズエース」(Vol.8 - 16)にて深紅の銃士と白の王妃が連載され、あすかコミックスDXより全2巻で発売。
- マスケティア・ルージュ 1 2008年6月26日 ISBN 978-4-04-854175-6
- マスケティア・ルージュ 2 2009年1月26日 ISBN 978-4-04-854280-7
ドラマCD
フロンティアワークスより発売。
- マスケティア・ルージュ ドラマCD第1巻 深紅の銃士
- マスケティア・ルージュ ドラマCD第2巻 白の王妃