マリア様がみてる
小説
著者:今野緒雪,
出版社:集英社,
掲載誌:Cobalt,
レーベル:コバルト文庫,
巻数:全37巻,
小説:お釈迦様もみてる
著者:今野緒雪,
出版社:集英社,
掲載誌:Cobalt,
レーベル:コバルト文庫,
巻数:全10巻,
漫画
原作・原案など:今野緒雪,
作画:ひびき玲音,
出版社:集英社,
掲載誌:Cobalt,
レーベル:コバルト文庫,
漫画:お釈迦様もみてる
原作・原案など:今野緒雪,
作画:見城さくら,
出版社:集英社,
掲載誌:Comic Cobalt,
アニメ
原作:今野緒雪,
監督:ユキヒロマツシタ,
シリーズ構成:吉田玲子,
キャラクターデザイン:松島晃,
音楽:片倉三起也,
アニメーション制作:スタジオディーン,
製作:山百合会,
放送局:テレビ東京,
話数:全13話,
アニメ:マリア様がみてる〜春〜
原作:今野緒雪,
監督:ユキヒロマツシタ,
シリーズ構成:吉田玲子,
キャラクターデザイン:松島晃,
音楽:片倉三起也,
アニメーション制作:スタジオディーン,
製作:読売広告社,ディーライツ,
放送局:テレビ東京系列,
話数:全13話,
OVA:マリア様がみてる 3rdシーズン
原作:今野緒雪,
監督:ユキヒロマツシタ,
シリーズ構成:吉田玲子,
キャラクターデザイン:松島晃,
アニメーション制作:スタジオディーン,
製作:山百合会II,
発表期間:2006年11月29日 - 2007年7月25日,
話数:全5話,
アニメ:マリア様がみてる 4thシーズン
原作:今野緒雪,
監督:加藤敏幸,
シリーズ構成:吉田玲子,
キャラクターデザイン:松島晃,
アニメーション制作:スタジオディーン,
製作:山百合会3,
放送局:AT-X,
話数:全13話,
ドラマCD:マリア様がみてる
発売元: 集英社,
以下はWikipediaより引用
要約
『マリア様がみてる』(マリアさまがみてる)は、今野緒雪による少女小説(ライトノベル)。また、続刊を含むシリーズの名称。それらを原作としたメディアミックス作品の総称(後述)。イラストはひびき玲音。東京都武蔵野の丘の上にあるという「私立リリアン女学園高等部」を主な舞台とした青春学園小説。同高等部の特徴である「スール」制度と、生徒会である「山百合会」(やまゆりかい)を軸に物語が展開される。略称は「マリみて」。
1997年に初の短編『マリア様がみてる』(文庫収録時、『銀杏の中の桜』に改題、再構成)が集英社発行雑誌「Cobalt」に掲載され、1998年に文庫第1巻である『マリア様がみてる』がコバルト文庫に書き下ろされた。以降、主要登場人物を中心とした「本編」とも言うべき物語はコバルト文庫に書き下ろし、「外伝」的な物語はCobaltに不定期掲載の後まとめて文庫化、という形で作品発表が続いた。2022年1月時点でシリーズ累計部数は560万部を突破している。
2008年5月にスピンオフ作品(姉弟シリーズ)『お釈迦様もみてる』が『マリア様がみてる 花寺版』として、『Cobalt』6月号増刊『別冊Cobalt』(集英社)に掲載。同年8月、加筆及び書き下ろし短編を加えた『お釈迦様もみてる 紅か白か』が同社のコバルト文庫より刊行。「マリみて」のメイン主人公である福沢祐巳の弟、福沢祐麒の入学から二年生になるまでを描いてシリーズは終了した。
シリーズの継続や各種のメディア展開により、コバルト文庫が本来ターゲットとする読者層である女性ばかりか、男性にも支持層が広がり、読者の8割以上は男性であると言われている。
あらすじ
ある朝、リリアン女学園の高等部に通う1年生・福沢祐巳は、憧れの先輩である「紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)」こと、2年生の小笠原祥子に「お待ちなさい」とマリア像の前で呼び止められ、タイの乱れを整えられる。後日、このことをきっかけに、高等部「山百合会」のメンバーが集まる「薔薇の館」を友人の武嶋蔦子と訪ねることとなる。
薔薇の館では、学園祭の劇『シンデレラ』の主役に選ばれていた祥子が、王子役として花寺学院の生徒会長が来る事を知り、怒って役を降りようとしていた。お姉さまである水野蓉子に「妹(プティ・スール)一人作れない人間に発言権はない」とされ、「今すぐ連れてまいります!」と部屋の外へ出たところ祐巳と鉢合わせになる。祥子は名前も知らない祐巳を「妹とする」と宣言するが、祥子に憧れていた祐巳はその申し出を断る。主に、上級生である佐藤聖の「一つ賭けをしましょう」という提案により、学園祭までに祥子が祐巳を妹にできたら降りてもいいが、その場合、シンデレラの代役は祐巳が務めるという事が決まる。祐巳も2週間後の本番に備えて山百合会の練習に加わり、物語が進んでいく。
花寺の生徒会長が祥子の婚約者であり、祥子が男性不信になった原因だと知った祐巳は役を引き受けようとする。しかし祥子は、祐巳の申し出を受けずに学園祭で役を務めあげる。後夜祭の輪の外で、祥子との繋がりがなくなった祐巳が寂しさをこらえていると、彼女を探し出した祥子が今度は本心から姉妹(スール)の申し込みをする。場所はマリア像の前。そして祐巳はその申し出を受け入れる。「月と、マリア様だけが二人を見ていた。」(原作 第1巻)
本作は、福沢祐巳と小笠原祥子との出来事を中心に、乙女達の学園生活を描いた作品である。
登場人物
山百合会幹部:小説第1巻終了時
紅薔薇(ロサ・キネンシス) | 白薔薇(ロサ・ギガンティア) | 黄薔薇(ロサ・フェティダ) | |||
---|---|---|---|---|---|
ロサ・キネンシス (紅薔薇さま) |
水野 蓉子 (みずの ようこ、3年) |
ロサ・ギガンティア (白薔薇さま) |
佐藤 聖 (さとう せい、3年) |
ロサ・フェティダ (黄薔薇さま) |
鳥居 江利子 (とりい えりこ、3年) |
ロサ・キネンシス・ アン・ブゥトン (紅薔薇のつぼみ) |
小笠原 祥子 (おがさわら さちこ、2年) |
ロサ・ギガンティア・ アン・ブゥトン (白薔薇のつぼみ) |
藤堂 志摩子 (とうどう しまこ、1年) |
ロサ・フェティダ・ アン・ブゥトン (黄薔薇のつぼみ) |
支倉 令 (はせくら れい、2年) |
ロサ・キネンシス・ アン・ブゥトン プティ・スール (紅薔薇のつぼみの妹) |
福沢 祐巳 (ふくざわ ゆみ、1年) |
ロサ・ギガンティア・ アン・ブゥトン プティ・スール (白薔薇のつぼみの妹) |
- | ロサ・フェティダ・ アン・ブゥトン プティ・スール (黄薔薇のつぼみの妹) |
島津 由乃 (しまづ よしの、1年) |
山百合会幹部:小説第19巻終了時(作中で1年が経過した時点)
紅薔薇(ロサ・キネンシス) | 白薔薇(ロサ・ギガンティア) | 黄薔薇(ロサ・フェティダ) | |||
---|---|---|---|---|---|
ロサ・キネンシス (紅薔薇さま) |
小笠原 祥子 (おがさわら さちこ、3年) |
ロサ・ギガンティア (白薔薇さま) |
藤堂 志摩子 (とうどう しまこ、2年) |
ロサ・フェティダ (黄薔薇さま) |
支倉 令 (はせくら れい、3年) |
ロサ・キネンシス・ アン・ブゥトン (紅薔薇のつぼみ) |
福沢 祐巳 (ふくざわ ゆみ、2年) |
ロサ・ギガンティア・ アン・ブゥトン (白薔薇のつぼみ) |
二条 乃梨子 (にじょう のりこ、1年) |
ロサ・フェティダ・ アン・ブゥトン (黄薔薇のつぼみ) |
島津 由乃 (しまづ よしの、2年) |
山百合会幹部:小説第35巻終了時(祐巳が「紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)」になった時点)
舞台
私立リリアン女学園
幼稚舎(幼稚園)から大学までの一貫教育を行うカトリック系のミッションスクール。明治34年(1901年)に華族の令嬢を対象として創立された。現在も名家の令嬢を多数受け入れており、俗に言う「お嬢様学校」である。武蔵野の丘の上にあるという広大な敷地には、先述の各部の校舎に加え、図書館、武道館、各種食堂、シスター用の寄宿舎など数多くの施設が存在している。幼稚舎から大学まではほとんどエスカレーター式に進学できるが、その分外部入学に対するハードルは高い。「リリアン(英Lilian/仏Liliane)」は女性の名前として用いられる名詞であり、百合のような女性(花言葉から威厳・純潔・無垢な女性)という願いで名付けられる。また、白百合がマリアの花とされることもあり、純潔な女性を指す代名詞としても使われる。
リリアン女学園高等部
リリアン女子大学
花寺学院
リリアン女学園と同じ丘の上に建つ学院。リリアン女学園とは対照的に、男子校にして仏教系の学校である。リリアン女学園とは姉妹校のような関係で、体育祭、学園祭、卒業式といった各学校行事はリリアンと同日にならないように調整している。作中には「(うちの一族は)男は花寺、女はリリアン」という台詞もあり、福沢姉弟のように兄弟姉妹でリリアン女学園と花寺学院とに通っている例も多い。長年、財界をはじめ各界に多くの実力者を輩出しており、レベルは相当高い。
花寺学院高校
独特の用語・慣習など
スール
リリアン女学園高等部特有の慣習で、学園生活を規律正しく円滑に過ごすために、指導者役になる上級生が下級生と「姉妹」になる約束をすること、またその約束をした人物。上級生、下級生いずれも1対1で行うものであり、複数の「姉」、「妹」を持つことは出来ない。そのため、「スール関係にある」=「特別に親しい」とみなされる。通常、上級生が下級生にロザリオを授ける事でスール関係が成立する。授けるロザリオは、自身がかつて「姉」から授かった物でも、新たに用意した物でもよい。本来、ロザリオを首にかけて授受するという習慣はないが、これはスールの関係がより強い絆でつながっていることを表現するための作者の演出である。なお「スール(sœur) 」とはフランス語で「姉妹」のこと。この用語については作中「キリスト教の学校ゆえに「シスター」だと「修道女」と混同してしまうためフランス語が用いられているのであろう」と説明されている。
リリアン女学園においてこのような慣習が生まれたのは、幼稚舎から中等部にかけて厳しい規則があるのに対し、高等部からは規則が比較的緩やかになることから、自分たちの行動は自主的に規律正しくするべきであるとの考えによる。この慣習が「スール」=「姉妹」と呼ばれるのは姉が妹を想う様に厳しくも優しく導くのが理想とされているためである。あくまで生徒の自主的な活動なので、姉も妹も持たない生徒も少なくない(主要人物では武嶋蔦子、細川可南子などが該当する)が、生徒会役員など要職にある者の場合は「妹を持つ」=「後継者を確保する」という意味合いも持つので、妹を持つことが半ば不文律になっている。
女学生同士で「姉妹」関係を作るということは、大正・昭和初期の「女学校」では流行としてわりと行われていたことであり、「S(シスターの略)」とも呼ばれた。こうした文化は、少女小説の元祖的存在である吉屋信子の作品にも描写されている。
- ソロリティ(sorority)は、欧米の学校に実在する女性のみによって構成された結社であり、メンバーは、お互いを「姉妹」とみなして結束と秘密を保つ。入会するには現役のメンバーから勧誘を受け、修練期間を経なければならない。また、入会時には特別な儀式(バッジの受け渡しなど)が行われる。なお、語源はラテン語で姉妹を意味する「soror」(スールー)であり、フランス語の「sœur」(スール)と同語源である。
- 宝塚音楽学校では、本科生が予科生の指導をするという長年の慣わしが有る。
- 女系社会である中国湖南省には、気の合う若い女性同士複数人が擬似姉妹の契りを結ぶ『結交姉妹』文化が有る。
- 山形県・鶴岡市大岩川の浜中周辺には12歳前後の女子同士が藁の籤を引いて義理の姉妹に成り合う「ケヤキ姉妹」という風習がある。
- 静岡県裾野市の不二聖心女子学院中学校・高等学校と札幌市の札幌聖心女子学院中学校・高等学校では高校3年生の最上級生が中学1年生の新入生と1対1でペアになり1年間学校生活や寄宿舎生活について指導をする「エンジェル制度」がある。
- 宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校には出席番号順に割り振られたファミリー制度という、班に学年1人もしくは2人ずつ集う班編成にて兄弟姉妹かのような絆を深めるシステムがあり、各班(ファミリー)には、パパ、もしくはママ役の教師が一人ずつ担当し、メンタル面でのサポートにも事欠かない。ファミリーは、男子班が19班、女子の班が11班全30班となっている。最上級生の6年生から、長男もしくは長女、5年生は次男もしくは次女といった具合に呼ばれ、本当の兄弟姉妹かのように呼ばれる。
姉(お姉さま、グラン・スール)
妹(プティ・スール)
おばあちゃん
孫
山百合会
リリアン女学園高等部生徒会の名称。当然ながら高等部の全生徒が山百合会会員であり、役員のみを指す呼称ではない。選挙で選ばれる役員は紅、白、黄の3人の薔薇さまだけだが、3人だけでは手が足りないため、手伝いとして妹である薔薇のつぼみ、さらには薔薇のつぼみの妹が常時働いている。それでも人手不足のときは、メンバーがクラスメイトや友人などに手伝いを頼むこともある。また、次期幹部候補となる優秀な生徒を薔薇のつぼみもしくは薔薇のつぼみの妹とするため意図的に手伝いをさせ、スールとなるよう画策することもある。
アニメでは第1期・第2期(どちらもテレビアニメ)の製作委員会の名称にもなっており、第3期(OVA)では「山百合会2」、第4期(テレビアニメ)では「山百合会3」となっている。
薔薇の館
薔薇さま
3人の薔薇さまは、各々、紅白黄の3色で呼び分けられる。また、薔薇さまは、「ロサ」に始まる別名(称号)を持つ。これは、それぞれ赤・白・黄色の花を咲かせる代表的な原種のバラの学名で、この名で呼びかける際には「さま」を付けない。なお、色の違いによる上下関係などは作中特には見られない。
紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)
白薔薇さま(ロサ・ギガンティア)
黄薔薇さま(ロサ・フェティダ)
薔薇のつぼみ
紅薔薇のつぼみ(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)
白薔薇のつぼみ(ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン)
黄薔薇のつぼみ(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン)
薔薇のつぼみの妹
紅薔薇のつぼみの妹(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン プティ・スール)
白薔薇のつぼみの妹(ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン プティ・スール)
黄薔薇のつぼみの妹(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン プティ・スール)
山百合会幹部
生徒会役員選挙
ヴァレンタインデー次期薔薇さまのお宝探し大会
その他
相手の呼び方など
ちなみに苗字で呼ぶことは少なく、また、上級生に「先輩」と付けて呼ぶことと、ニックネームで呼ぶことはほとんどない。
ごきげんよう
マリア様
マリア様のお庭
『リリアンかわら版』
既刊・各話詳細
文庫各巻
マリア様がみてる
マリア様がみてる 黄薔薇革命
マリア様がみてる いばらの森
いばらの森
白き花びら
マリア様がみてる ロサ・カニーナ
“リリアンの歌姫”蟹名静が初登場。
ロサ・カニーナ
長き夜の
マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(前編)
びっくりチョコレート
黄薔薇交錯
マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編)
ファースト デート トライアングル
紅いカード
紅薔薇さま、人生最良の日
マリア様がみてる いとしき歳月(としつき)(前編)
黄薔薇まっしぐら
いと忙し日々
一寸一服
マリア様がみてる いとしき歳月(としつき)(後編)
will
いつしか年も
片手だけつないで
マリア様がみてる チェリーブロッサム
この巻より、祐巳たちは2年生に進級。二条乃梨子、松平瞳子が初登場。
銀杏の中の桜
BGN(バックグラウンドノイズ)
マリア様がみてる レイニーブルー
ロザリオの滴
黄色薔薇注意報
レイニーブルー
マリア様がみてる パラソルをさして
この巻で加東景が初登場。
祥子に置き去りにされた祐巳は、聖達に救われ、加東景の下宿の世話になる。翌日、瞳子が祐巳を挑発し、2人の衝突は学園中に広まった。景の下宿にお礼に行くと景は不在で、祐巳は大家の池上弓子と話をする。弓子は祐巳を励ますと共に自分の学生時代を回想する。翌週、落ち着きを取り戻した祐巳は久しぶりに薔薇の館に赴く。祐巳は瞳子に祥子の様子を聞き出そうとするが瞳子は逃げ出し、2人はリリアン女子大学で弓子に会う。弓子は昔喧嘩別れした友人に会いに病院へ向かう所だった。週末、蓉子達が学校に現れ、祥子の祖母彩子の家に祐巳を連れて行く。話を聞いた彩子が祐巳を気に入り病状を伏せるよう頼んでいた為、祥子は彩子の見舞いで忙しい事を祐巳に言えなかったのだった。彩子が亡くなった後、祥子と祐巳はこれまでの事を互いに許し合った。亡くなる直前、昔喧嘩別れした友人が来院したと言う。祐巳の脳裏には弓子の事が思い浮かんだが深くは詮索しなかった。
祥子に置き去りにされた祐巳は、聖達に救われ、加東景の下宿の世話になる。翌日、瞳子が祐巳を挑発し、2人の衝突は学園中に広まった。景の下宿にお礼に行くと景は不在で、祐巳は大家の池上弓子と話をする。弓子は祐巳を励ますと共に自分の学生時代を回想する。翌週、落ち着きを取り戻した祐巳は久しぶりに薔薇の館に赴く。祐巳は瞳子に祥子の様子を聞き出そうとするが瞳子は逃げ出し、2人はリリアン女子大学で弓子に会う。弓子は昔喧嘩別れした友人に会いに病院へ向かう所だった。週末、蓉子達が学校に現れ、祥子の祖母彩子の家に祐巳を連れて行く。話を聞いた彩子が祐巳を気に入り病状を伏せるよう頼んでいた為、祥子は彩子の見舞いで忙しい事を祐巳に言えなかったのだった。彩子が亡くなった後、祥子と祐巳はこれまでの事を互いに許し合った。亡くなる直前、昔喧嘩別れした友人が来院したと言う。祐巳の脳裏には弓子の事が思い浮かんだが深くは詮索しなかった。
マリア様がみてる 子羊たちの休暇
夏休み直前のある日、祐巳は「遊園地デート」の件を祥子に切り出すが断られてしまうも、代わりに祥子は小笠原家の別荘に祐巳を誘う。別荘に着いた2人は楽しく穏やかな時間を過ごす。しかし、お金持ちの令嬢仲間である綾小路菊代、京極貴恵子、西園寺ゆかりの3人が2人の別荘滞在を聞きつけ、邪魔をしようと次々に嫌がらせを画策する。そんなある日、2人は西園寺家のパーティーに招待される。危険を感じながらも、覚悟を決めた祥子と祐巳はパーティーへと向かう。
夏休み直前のある日、祐巳は「遊園地デート」の件を祥子に切り出すが断られてしまうも、代わりに祥子は小笠原家の別荘に祐巳を誘う。別荘に着いた2人は楽しく穏やかな時間を過ごす。しかし、お金持ちの令嬢仲間である綾小路菊代、京極貴恵子、西園寺ゆかりの3人が2人の別荘滞在を聞きつけ、邪魔をしようと次々に嫌がらせを画策する。そんなある日、2人は西園寺家のパーティーに招待される。危険を感じながらも、覚悟を決めた祥子と祐巳はパーティーへと向かう。
マリア様がみてる 真夏の一ページ
略してOK大作戦(仮)
おじいさんと一緒
黄薔薇☆絵日記
マリア様がみてる 涼風(すずかぜ)さつさつ
この巻で細川可南子が初登場し、祐巳の妹候補と目されるキャラクターが出揃った。
OVA『マリア様がみてる3rdシーズン』のエンディングテーマ「Chercher 〜シャルシェ〜」の歌詞はこの話における祥子と祐巳のあるエピソードが元になっている。
学園祭シーズンを迎え、例年どおり男子校・花寺学院の学園祭を手伝うことになった山百合会の面々と、いつからか祐巳を慕い手伝いに来るようになった1年生の細川可南子。次第にエスカレートする彼女の行動に祐巳は不気味さを覚えるのだった。
花寺学園祭当日、山百合会が手伝いとして参加したイベントは、祥子のがんばりもあり、特にトラブルもなく後半にさしかかっていた。そんな中、祐巳は祥子のためにイベントを中座し、ひとりで花寺の生徒会室に向かったが、ある同好会の愚挙に巻き込まれてしまう。
学園祭シーズンを迎え、例年どおり男子校・花寺学院の学園祭を手伝うことになった山百合会の面々と、いつからか祐巳を慕い手伝いに来るようになった1年生の細川可南子。次第にエスカレートする彼女の行動に祐巳は不気味さを覚えるのだった。
花寺学園祭当日、山百合会が手伝いとして参加したイベントは、祥子のがんばりもあり、特にトラブルもなく後半にさしかかっていた。そんな中、祐巳は祥子のためにイベントを中座し、ひとりで花寺の生徒会室に向かったが、ある同好会の愚挙に巻き込まれてしまう。
マリア様がみてる レディ、GO!
マリア様がみてる バラエティギフト
バラエティギフトI-V
降誕祭の奇跡
小学校6年生の黒須ひかりは、入院した病院でリリアンの生徒「キョウコ」と出会い、スールになる約束をする。しかし、中等部に入学したひかりは、スール制度は高等部にしかないと聞いて愕然とする。
高等部3年生の真紀は、友人の安倍美嘉が渥美先生に恋をしていることを知る。しかし、真紀はその恋が実らないことを知っていた。
小学校6年生の黒須ひかりは、入院した病院でリリアンの生徒「キョウコ」と出会い、スールになる約束をする。しかし、中等部に入学したひかりは、スール制度は高等部にしかないと聞いて愕然とする。
高等部3年生の真紀は、友人の安倍美嘉が渥美先生に恋をしていることを知る。しかし、真紀はその恋が実らないことを知っていた。
マリア様がみてる チャオ ソレッラ!
チャオ ソレッラ!
紅薔薇のつぼみの不在
マリア様がみてる プレミアムブック
Answer
同書収録の声優インタビューでの蓉子役・篠原恵美と祥子役・伊藤美紀のリクエストに応えたもの。
マリア様がみてる 特別でないただの一日
マリア様がみてる イン ライブラリー
イン ライブラリーI-VI
静かなる夜のまぼろし
ジョアナ
チョコレートコート
桜組伝説
図書館の本
マリア様がみてる 妹(スール)オーディション
マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ
黄薔薇パニック
白薔薇の物思い
紅薔薇のため息
マリア様がみてる 未来の白地図
未来の白地図
薔薇のダイアローグ
マリア様がみてる くもりガラスの向こう側
アニメ第4期のエンディングテーマ「くもりガラスの向こう」は、この巻のあるエピソードが元になっている。
マリア様がみてる 仮面のアクトレス
黄薔薇真剣勝負
仮面のアクトレス
素顔のひととき
マリア様がみてる イラストコレクション
ハレの日
マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵
一巻を通じて祐巳視点の無いストーリーは本巻が初めてである(全編小説でない「プレミアムブック」や「イラストコレクション」を除く)。
キーホルダー
ハートの鍵穴
マリア様がみてる クリスクロス
“クリスクロス(crisscross)”には、“×印(を付ける)”・“食い違い”という意味がある。
クリスクロス
地図散歩
マリア様がみてる あなたを探しに
マリア様がみてる フレーム オブ マインド
フレーム オブ マインドI-X
四月のデジャブ
三つ葉のクローバー
枯れ木に芽吹き
黄色い糸
不器用姫
光のつぼみ
温室の妖精
ドッペルかいだん
A Roll of Film
マリア様がみてる 薔薇の花かんむり
マリア様がみてる キラキラまわる
マリア様がみてる マーガレットにリボン
「ユミちゃん絵日記・未来編」2編は、作業の順番待ちの間に祐巳が書いた「これから先にすることの日記」とその現実を描いており、表題作より未来にあたる「掟破り」(あとがき)の話。
ちなみに、集英社発行誌に『マーガレット』と『りぼん』があるが、作者は決めたときには意識しておらず、「集英社に媚びてつけたタイトルじゃない」、「変更する理由にはならないし、どっちも集英社だし、『ま、いいか』」となったと「あとがき」で言っている。
マーガレットにリボンI-IX
デビュー
ライバルがいいの
フィレンツェ煎餅を買いに
「さん」付け問題
僕の兄妹
志摩子の出生の事情が、志摩子の兄(叔父)である賢文(まさふみ)の一人称で語られる。リリアン女学園の生徒・卒業生でない者の一人称も男性登場人物の一人称も本作品が初(本作品と「青い傘の思い出」のみ)。
ユミちゃん絵日記・未来編(1)
ユミちゃん絵日記・未来編(2)
青い傘の思い出
マリア様がみてる 卒業前小景
35. マリア様がみてる ハロー グッバイ
祥子と令の卒業式を迎え、祐巳たちはお別れのときへ。卒業式直前、祐巳は祥子からあるものを渡される。その頃、由乃に呼ばれた蓉子・聖・江利子の前“薔薇さま”たちがリリアン女学園を訪れようとしていた。
著者は、サブタイトル「ハロー グッバイ」は「ごきげんよう ごきげんよう」の意で、当初は「ごきげんよう ごきげんよう」、「ハロー グッバイ」のどちらかをサブタイトル、もう一方をルビにしようしていたと、あとがきで明かしている。
マリア様がみてる リトル ホラーズ
前後編の後編の巻ではない小説だけの巻としては初めてイントロがない。
リトル ホラーズI-VI
チナミさんと私
ハンカチ拾い
ホントの嘘
ワンペア
胡蝶の夢
おまけ・リトル パニック
マリア様がみてる 私の巣(マイネスト)
雑誌『Cobalt』2007年8月号に掲載された表題作を第1話とする連作短編集。第2話以降は書き下ろし。時系列では『マリア様がみてる リトルホラーズ』を追い抜いている。
マリア様がみてる ステップ
雑誌『Cobalt』2010年7月号に掲載された同名の短編に大幅に加筆して長編化したもの。本編(祐巳・祥子編)の時点からは過去にあたる。このためイントロ中の他の巻では「平成の今日」の部分が、「昭和の今日」になっている。
マリア様がみてる フェアウェル ブーケ
備考 小説、漫画ともに、各電子書籍化。
Cobalt掲載の短編
マリア様がみてる(1997年2月号)
マリア様がみてる ショコラとポートレート(2003年2月号)
マリア様がみてる 羊が一匹さく越えて(2003年4月号)
マリア様がみてる 降誕祭の奇跡(2003年12月号)
マリア様がみてる チョコレートコート(2004年2月号)
マリア様がみてる 桜組伝説(2004年4月号)
マリア様がみてる 図書館の本(2004年8月号)
マリア様がみてる 静かなる夜のまぼろし(2004年12月号)
マリア様がみてる 不器用姫(2005年4月号)
マリア様がみてる 温室の妖精(2005年8月号)
マリア様がみてる 三つ葉のクローバー(2006年2月号)
マリア様がみてる 黄色い糸(2006年4月号)
マリア様がみてる ドッペルかいだん(2006年8月号)
マリア様がみてる 枯れ木に芽吹き(2006年12月号)
マリア様がみてる 四月のデジャブ(2007年4月号)
マリア様がみてる 私の巣(2007年8月号)
マリア様がみてる ワンペア(前編・後編)(2008年2月号・4月号)
マリア様がみてる チナミさんと私(2008年9月号)
マリア様がみてる 胡蝶の夢(2009年1月号)
マリア様がみてる ハンカチ拾い(2009年5月号)
マリア様がみてる 昨日の敵(2009年9月号)
マリア様がみてる ステップ (2010年7月号)
マリア様がみてる 卒業式まで (2010年11月号)
マリア様がみてる プライベートTeacher (2011年5月号)
マリア様がみてる 飴とストレッチ (2011年11月号)
マリア様がみてる おっぱいクッキー(2012年3月号)
制作背景
本作のアイデアが生まれたのは、今野の説明によれば、1990年代中ごろ、ボーイズラブ全盛期のころであった。今野は作家仲間と集まって、最近の(少女向けの)小説・漫画は男ばかりでつまらない、女の子が大勢登場する作品があまりない、といった話題で盛り上がっていた。彼女たちはいくつかのアイデアを出し合っていたが、今野が「「お姉さま、マリア様がみてますから!」って感じで……」と発言すると、これが大いに場を盛り上げた。雑談の時点で、学年の違う女の子同士の関係という基本構想と、タイトルは決まっていたという。今野はその後、彼女たちから頻繁に「『マリア様がみてる』書かないの?」と催促されるようになった。今野は、彼女たちの了解を得て、『Cobalt』1997年2月号に最初の中篇を書いた。今野は高校・短大の5年間、女子校に通っており、作品の舞台を高校にしたのは自身の体験もあったとしている(さらに通っていた幼稚園がカトリック系であり、キリスト教にも縁があった)。中高一貫の高校の入学試験を受けた際、教室に女子しかいなかったことには衝撃を受けたといい、自身を投影させたのは同じく途中入学組の二条乃梨子であったと語っている。
その後、新作を書く段階になり、以前の中篇の続きではどうかという打診があった。今野は、中篇の時期の半年ほど前から新たな物語を開始させることにし、主人公を乃梨子から祐巳に交代させた。白薔薇の二人の関係は既に完成してしまっていたからであったという。祐巳のデザインは乃梨子たちとはまったく違う方向性とすることにし、ツインテールを髪型に選んだ。本作はキャラクターがまずあり、ストーリーはあとから考え出されていった。「どんどんキャラが勝手に動き出していきました。」本作のポイントは姉妹(スール)のシステムである。今野は、書き始めるにあたり「三冊くらい続けばいい」などと思っていたが、「姉には姉がいるのは必然的。祐巳は一年生で、祥子は二年生。ということは祥子の姉だってきっといる」ということに気付き、構想が膨らんでいった。
本作は、吉屋信子の『花物語』を継承していると評されることがある。しかし、今野は『花物語』からの影響を明確に否定している。執筆を始めてから頻繁に同作のことを質問されるようになり、そのときになって初めて読んだとしている。「エス(シスターフッド)」という概念についても同様であった。今野は言葉としての「百合」は知っていたが、本作を百合ものにしようとはまったく考えていなかった。本作はボーイズラブに対するアンチテーゼとして生み出されたものだと今野は語っている。
評価
批評・影響
本作は、百合といわれる女性の同性愛を扱った作品を愛好する男性が急増するきっかけにもなった。社会学者の熊田一雄は、リリアン学園という本作品の舞台は現代日本のジェンダー観に基づいた競争原理・管理体制とはまったく異なるものであり、そのため旧来的な意味での男性性とは異なる男性性を求める男性は魅力を感じるのだと説明している。
倫理学研究者の長門祐介は、本作の「ごきげんよう」の挨拶や、登下校の道すがらにあるマリア像、会議・お茶会の開かれる生徒会室、そして上級生と下級生の強い絆のシンボルとしてのロザリオといった舞台・設定は、今野の「一〇代の女子が暮らすべき理想の女子校のディテールへの強い拘り」の結果としての側面もあると述べている。本作はそのような場所を舞台に、登場する少女たちの内面の健やかさをひたすら強調して描き、重大な事故のたぐいは起こらない。長門はしかし、本作はそこから退屈な展開に陥ることなく、本作の舞台・設定に理想の女子校のパロディ以外を当初見いだしていなかったような読者をして、巻が進むにつれ、リリアン女学園という場所と伝統の奥行きを意識させていくと肯定的に評価している。
第1巻(無印)冒頭の、祥子が祐巳のタイを整える場面は、名シーンとして称えられている。
ランキング
日経BP社がインターネットで実施したアンケートを基に公表した「2003年度ライトノベルランキング」では1位を獲得している。
既刊一覧
本編
- 今野緒雪(著) / ひびき鈴音(イラスト)、集英社〈コバルト文庫〉、全37巻
- 『マリア様がみてる』1998年5月10日第1刷発行(4月24日発売)、ISBN 4-08-614459-X
- 『マリア様がみてる 黄薔薇革命』1999年2月10日第1刷発行(2月3日発売)、ISBN 4-08-614554-5
- 『マリア様がみてる いばらの森』1999年5月10日第1刷発行(4月27日発売)、ISBN 4-08-614591-X
- 『マリア様がみてる ロサ・カニーナ』1999年12月10日第1刷発行(12月1日発売)、ISBN 4-08-614661-4
- 『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(前編)』2000年3月10日第1刷発行(3月3日発売)、ISBN 4-08-614695-9
- 『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編)』2000年5月10日第1刷発行(4月25日発売)、ISBN 4-08-614715-7
- 『マリア様がみてる いとしき歳月(としつき)(前編)』2001年2月10日第1刷発行(2月2日発売)、ISBN 4-08-614817-X
- 『マリア様がみてる いとしき歳月(としつき)(後編)』2001年4月10日第1刷発行(4月3日発売)、ISBN 4-08-614841-2
- 『マリア様がみてる チェリーブロッサム』2001年8月10日第1刷発行(7月27日発売)、ISBN 4-08-614895-1
- 『マリア様がみてる レイニーブルー』2002年4月10日第1刷発行(3月29日発売)、ISBN 4-08-600078-4
- 『マリア様がみてる パラソルをさして』2002年7月10日第1刷発行(7月1日発売)、ISBN 4-08-600136-5
- 『マリア様がみてる 子羊たちの休暇』2003年1月10日第1刷発行(2002年12月25日発売)、ISBN 4-08-600210-8
- 『マリア様がみてる 真夏の一ページ』2003年4月10日第1刷発行(3月28日発売)、ISBN 4-08-600243-4
- 『マリア様がみてる 涼風さつさつ』2003年7月10日第1刷発行(7月1日発売)、ISBN 4-08-600284-1
- 『マリア様がみてる レディ、GO!』2003年11月10日第1刷発行(10月31日発売)、ISBN 4-08-600337-6
- 『マリア様がみてる バラエティギフト』2004年1月10日第1刷発行(2003年12月25日発売)、ISBN 4-08-600360-0
- 『マリア様がみてる チャオ ソレッラ!』2004年4月10日第1刷発行(3月31日発売)、ISBN 4-08-600399-6
- 『マリア様がみてる 特別でないただの一日』2004年10月10日第1刷発行(10月1日発売)、ISBN 4-08-600484-4
- 『マリア様がみてる イン ライブラリー』2005年1月10日第1刷発行(2004年12月25日発売)、ISBN 4-08-600527-1
- 『マリア様がみてる 妹(スール)オーディション』2005年4月10日第1刷発行(4月1日発売)、ISBN 4-08-600568-9
- 『マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ』2005年7月10日第1刷発行(7月1日発売)、ISBN 4-08-600609-X
- 『マリア様がみてる 未来の白地図』2006年1月10日第1刷発行(2005年12月22日発売)、ISBN 4-08-600704-5
- 『マリア様がみてる くもりガラスの向こう側』2006年4月10日第1刷発行(3月31日発売)、ISBN 4-08-600743-6
- 『マリア様がみてる 仮面のアクトレス』2006年7月10日第1刷発行(6月30日発売)、ISBN 4-08-600784-3
- 『マリア様がみてる 大きな扉 小さな鍵』2006年10月10日第1刷発行(10月3日発売)、ISBN 4-08-600823-8
- 『マリア様がみてる クリスクロス』2007年1月10日第1刷発行(2006年12月22日発売)、ISBN 4-08-600859-9
- 『マリア様がみてる あなたを探しに』2007年4月10日第1刷発行(3月30日発売)、ISBN 978-4-08-600895-2
- 『マリア様がみてる フレーム オブ マインド』2007年7月10日第1刷発行(6月28日発売)、ISBN 978-4-08-601034-4
- 『マリア様がみてる 薔薇の花かんむり』2007年10月10日第1刷発行(10月2日発売)、ISBN 978-4-08-601075-7
- 『マリア様がみてる キラキラまわる』2008年1月10日第1刷発行(2007年12月26日発売)、ISBN 978-4-08-601110-5
- 『マリア様がみてる マーガレットにリボン』2008年4月10日第1刷発行(4月1日発売)、ISBN 978-4-08-601144-0
- 『マリア様がみてる 卒業前小景』2008年10月10日第1刷発行(10月1日発売)、ISBN 978-4-08-601214-0
- 『マリア様がみてる ハロー グッバイ』2009年1月10日第1刷発行(2008年12月26日発売)、ISBN 978-4-08-601244-7
- 『マリア様がみてる リトル ホラーズ』2009年7月10日第1刷発行(7月1日発売)、ISBN 978-4-08-601305-5
- 『マリア様がみてる 私の巣(マイネスト)』2010年1月10日第1刷発行(2009年12月25日発売)、ISBN 978-4-08-601363-5
- 『マリア様がみてる ステップ』2011年1月10日第1刷発行(2010年12月28日発売)、ISBN 978-4-08-601481-6
- 『マリア様がみてる フェアウェル ブーケ』2012年5月10日第1刷発行(4月28日発売)、ISBN 978-4-08-601631-5
スピンオフ
- 今野緒雪(著) / ひびき鈴音(イラスト)、集英社〈コバルト文庫〉、全10巻
- 『お釈迦様もみてる 紅か白か』2008年8月10日第1刷発行(8月1日発売)、ISBN 978-4-08-601192-1
- 『お釈迦様もみてる 学院のおもちゃ』2009年4月10日第1刷発行(4月1日発売)、ISBN 978-4-08-601274-4
- 『お釈迦様もみてる ウェットorドライ』2009年10月10日第1刷発行(10月2日発売)、ISBN 978-4-08-601335-2
- 『お釈迦様もみてる 自分応援団』2010年4月10日第1刷発行(4月1日発売)、ISBN 978-4-08-601392-5
- 『お釈迦様もみてる スクール フェスティバルズ』2010年7月10日第1刷発行(7月1日発売)、ISBN 978-4-08-601422-9
- 『お釈迦様もみてる S-キンシップ』2010年10月10日第1刷発行(10月1日発売)、ISBN 978-4-08-601451-9
- 『お釈迦様もみてる 超難解問題集』2011年12月10日第1刷発行(12月1日発売)、ISBN 978-4-08-601585-1
- 『お釈迦様もみてる 潔き一票』2012年12月10日第1刷発行(11月30日発売)、ISBN 978-4-08-601684-1
- 『お釈迦様もみてる オン ユア マークス』2013年8月10日第1刷発行(8月1日発売)、ISBN 978-4-08-601743-5
- 『お釈迦様もみてる 蛍のヒカル』2013年12月10日第1刷発行(11月30日発売)、ISBN 978-4-08-601768-8
関連書籍
- 『マリア様がみてる プレミアムブック』2004年7月27日発売、ISBN 4-08-600455-0
- 『マリア様がみてる イラストコレクション』2006年7月28日発売、ISBN 4-08-600797-5
- 『映画原作 マリア様がみてる』2010年6月30日第1刷発行、ISBN 978-4-08-601421-2
メディアミックス
2003年に漫画化、2004年にテレビアニメ化され、2006年にはアニメの声優によるインターネットラジオが配信され、OVA化もされた。また、実写映画化も決定し、2010年秋に公開された。
漫画
集英社の漫画雑誌「マーガレット」系に掲載された長沢智によるものと、「Cobalt」に掲載されたひびき玲音の手によるものがある。
長沢智版
長沢智の手により漫画化されたもので、集英社「マーガレット」誌上にて、2003年10月(21号)より連載されていた。後に別冊の「ザ・マーガレット」に連載が移行。全9巻発売。
ほぼ原作に忠実だが、4巻は「〜ロサ・カニーナ〜」より「〜長き夜の〜」が先に収録されている。「〜長き夜の〜」には二人羽織で百人一首をするオリジナルエピソードが入る。祥子(前髪が開いている)、志摩子(髪がきつく巻いている)、静などの髪型が原作挿絵と異なる。
- 今野緒雪(原作) / 長沢智(作画) 『マリア様がみてる』 集英社〈マーガレットコミックス〉、全9巻
- 2004年2月25日発売、ISBN 4-08-847713-8
- 2004年7月23日発売、ISBN 4-08-847761-8
- 2005年1月25日発売、ISBN 4-08-847817-7
- 2005年6月24日発売、ISBN 4-08-847862-2
- 2006年1月25日発売、ISBN 4-08-846022-7
- 2006年8月25日発売、ISBN 4-08-846084-7
- 2007年2月23日発売、ISBN 978-4-08-846140-3
- 2008年1月25日発売、ISBN 978-4-08-846253-0
- 2010年10月25日発売、ISBN 978-4-08-846581-4
また、文庫版も全5巻発売されている。
- 今野緒雪(原作) / 長沢智(作画) 『マリア様がみてる』 集英社〈集英社文庫 コミック版〉、全5巻
- 2010年4月16日、ISBN 978-4-08-619115-9
- 2010年4月16日、ISBN 978-4-08-619116-6
- 2010年5月18日、ISBN 978-4-08-619117-3
- 2010年6月18日、ISBN 978-4-08-619118-0
- 2010年7月16日、ISBN 978-4-08-619119-7
ひびき玲音版
Cobaltに不定期で掲載。原作小説から一部のシーンを切り出してコミック化する場合が多い。
マリア様がみてる 祐巳のヴァレンタイン・イブ(2003年2月号)
マリア様がみてる 祭りの前(2003年10月号)
マリア様がみてる クリスマス・プレゼント(2003年12月号)
マリア様がみてる 卒業までに…(2004年2月号)
マリア様がみてる ひとりの日曜日(2004年4月号)
マリア様がみてる 年の始めの(2004年12月号)
その他
スピンオフ作品『お釈迦様もみてる』の漫画版が見城さくらの作画で『Comic Cobalt』に掲載された。
アニメ・ドラマCD
Webラジオ
イベント
『リリアン祭』とは、アニメ・ドラマCDの声優陣、作品のファンが参加して行われるイベントのこと。
2006年8月6日、アニメ第3期シリーズの製作決定を記念して『真夏のリリアン祭〜山百合会に何かご用?〜』がサンパール荒川で開催された。
2008年9月14日、新宿区の日本青年館大ホールで『マリア様がみてる 秋のリリアン祭』が二部構成で行われ、そのうち、第2部の模様はDVDに収録されて『マリア様がみてる 秋のリリアン祭〜第二部〜』として2009年2月25日に発売された。
2015年3月29日、『私立リリアン女学園 卒業イベント』が、よみうりホールにて昼の部と夜の部が行われた。この卒業イベントでは声優キャストによる「卒業前小景」の朗読劇、原作者である今野緒雪が登壇して送辞の言葉として「年齢性別を問わずリリアンの門は常に開かれています」とコメントされた。またイラストを手がけたひびき玲音は客席にて黒薔薇ロザリオを持参し立ち会った。2016年2月現在で映像化の予定は無い。
実写映画
『実写映画 マリア様がみてる』は、2010年11月6日に公開された実写映画。監督は寺内康太郎。主演は波瑠、未来穂香など。
映画の公開に合わせ2010年10月20日より期間限定で15:00-15:03まで美人時計とコラボとして映画紹介されている。また、『Cobalt』2010年11月号ではメイキングDVDが付録となった。公開記念として『秋葉原キュアメイドカフェ』で11月5日-7日限定で『マリア様がみてるカフェ』が開催された。
ストーリー(映画)
私立リリアン女学園に通う1年生の福沢祐巳は、憧れの紅薔薇のつぼみこと2年生の小笠原祥子から突如、姉妹宣言を受ける。戸惑いつつも山百合会主催の舞台シンデレラの制作に参加することに。
キャスト(映画)
- 小笠原祥子 - 波瑠
- 福沢祐巳 - 未来穂香
- 水野蓉子 - 平田薫
- 佐藤聖 - 滝沢カレン
- 鳥居江利子 - 秋山奈々
- 支倉令 - 坂田梨香子
- 藤堂志摩子 - 高田里穂
- 島津由乃 - 三宅ひとみ
- 武島蔦子 - 広瀬アリス
- 柏木優 - 碓井将大
- 小山田みゆき - 望月リカ
スタッフ(映画)
- 監督 - 寺内康太郎
- 原作 - 今野緒雪
- 脚本 - 寺内康太郎、佐上佳嗣
- イラスト - ひびき玲音
- 製作 - リバプール、集英社、ジョリー・ロジャー、メ〜テレ、テレビ大阪サービス
- 制作プロダクション - ジョリー・ロジャー
- 配給 - ジョリー・ロジャー、リバプール、メ〜テレ
主題歌(映画)
- 『Heavenly Days』
- 作詞・作曲 - rino / 編曲 - 大久保薫 / 歌 - CooRie
- 作詞・作曲 - rino / 編曲 - 大久保薫 / 歌 - CooRie
ロケ地(映画)
- 長野県上田市 旧宣教師館
- 長野県松本市 松本高等学校(旧制)
- 長野県埴科郡坂城町 信州夢ばらの里
- 茨城県土浦市 茨城県立土浦第一高等学校(旧本館)
FLASHアニメ
劇場マナーCMとしてFLASHアニメ『マリア様のたしなみ』が本作上映前に上映された。全3パターン(各上映館で1パターン上映)。担当声優はアニメと同じ。また、公式サイトでもFLASHアニメ『マリア様のおしらせ』が全3話配信された。
担当声優
ARE YOU レディ?
『マリア様がみてる ARE YOU レディ?』は、サークルKサンクス限定前売特典の『シークレット・エピソード・ブック』に収録された、今野緒雪による書き下ろし短編。内容は小笠原祥子と福沢祐巳が出会う前の出来事となっている。A6文庫サイズ、16ページ。
関連商品
参考資料
- 『ライトノベル完全読本』日経BP社、2004年8月1日。ISBN 4-8222-1704-3。
- 熊田一雄『男らしさという病?:ポップ・カルチャーの新・男性学』風媒社、2005年9月1日。ISBN 978-4833110679。
- 『ユリイカ』 2014年12月号 特集=百合文化の現在、青土社、2014年11月27日。ISBN 978-4791702800。
- 今野緒雪(聞き手・構成:青柳美帆子)「『マリア様がみてる』のまなざし:“姉妹”たちの息づく場所」、34-41頁。NAID 40020518620。
- 石田美紀「戦闘美少女と叫び、そして百合」、181-189頁。NAID 40020518713。
- 青柳美帆子、玉木サナ、長門祐介「百合文化に分け入るために:作品・人物・メディアガイド」、208-225頁。
- 嵯峨景子・三村美衣・七木香枝『大人だって読みたい!少女小説ガイド』時事通信出版局、2020年11月30日、127頁。ISBN 978-4-7887-1704-6。
- 石井ぜんじ / 太田祥暉 / 松浦恵介『ライトノベルの新・潮流 黎明期→2021』スタンダーズ、2022年1月1日。ISBN 978-4-86636-536-7。
- 石井ぜんじ「電撃文庫の躍進」、54-55頁。
- 今野緒雪(聞き手・構成:青柳美帆子)「『マリア様がみてる』のまなざし:“姉妹”たちの息づく場所」、34-41頁。NAID 40020518620。
- 石田美紀「戦闘美少女と叫び、そして百合」、181-189頁。NAID 40020518713。
- 青柳美帆子、玉木サナ、長門祐介「百合文化に分け入るために:作品・人物・メディアガイド」、208-225頁。
- 石井ぜんじ「電撃文庫の躍進」、54-55頁。
関連カテゴリ
- フロンティアワークスのアニメ作品
- 1998年の小説
- 生徒会を題材とした漫画作品
- 兄弟姉妹を題材とした小説
- 別冊マーガレット
- ボーイズラブ小説
- 吉田玲子のシナリオ作品
- 2009年のテレビアニメ
- 読売広告社のアニメ作品
- 多摩地域を舞台とした漫画作品
- 多摩地域を舞台としたアニメ作品
- 百合漫画
- ディーライツのアニメ作品
- 2006年のOVA
- ドラマCD
- 人物の入れ代わりを題材とした小説
- 漫画作品 ま
- コバルト文庫のアニメ作品
- アニメ作品 ま
- 宗教施設を舞台とした作品
- 高等学校を舞台とした漫画作品
- コバルト文庫
- スタジオディーン
- 百合アニメ
- メディアミックス作品
- テレビ東京系アニメ
- UHFアニメ
- 生徒会を題材としたアニメ作品
- テレビ東京の深夜アニメ
- マーガレット
- NBCユニバーサル・ジャパンのアニメ作品
- 高等学校を舞台としたアニメ作品
- 2004年のテレビアニメ
- マリア様がみてる