マロリオン物語
以下はWikipediaより引用
要約
『マロリオン物語』(マロリオンものがたり、The Malloreon)は、アメリカの作家デイヴィッド・エディングスによって書かれたファンタジー小説。全5巻(旧翻訳版は10巻)で構成。日本語訳はハヤカワ文庫FTから発行されている。
概要
前日譚となる『ベルガリアード物語』に残された謎や、登場人物たちの新たな活躍が描かれる。『ベルガリアード物語』ではセンダリア(Sendaria)をはじめとする西方諸国が主な舞台であったが、本作はマロリー(Mallorea)をはじめ、それまで存在が読者に明かされていなかった東方大陸の国々が主な舞台となる。
続編としてベルガラスやポルガラの過去の話である『魔術師ベルガラス』『女魔術師ポルガラ』、舞台となる世界の解説書「The Rivan Codex」(日本語未訳)がある。
ストーリー
リヴァ王にして『西方の大君主』となったガリオンは、西方諸国の諸問題に頭を悩ませる日々を送っていた。しかし、邪神トラクとの死闘から2年後、彼はある警告を耳にする。
「ザンドラマスに気をつけよ」
ガリオンは政務の傍ら、『祖父』ベルガラスとともにこの警告について調べる日々を送っていたが、彼の身辺で次々に事件が勃発する。風の島を護ってきた《リヴァの番人》ブランドの暗殺、妻セ・ネドラの暗殺未遂事件、熊神教勢力の急成長、そして愛息・ゲラン王子の誘拐事件。
困惑する彼のもとに女予言者シラディスの幻影と大男トスが現れる。シラディスは言う。ゲラン誘拐事件の陰には『ザンドラマス』とサルディオン(アンガラク国家では『クトラグ・サルディウス』)の存在があること、ゲランを救うためには必ず予言通りに旅の仲間を揃えなければならないこと。決戦の場所は『もはや存在しない場所』であること。そして、旅の仲間の選択を、探索すべき道をひとつでも間違えればガリオンはいやでもゲランを殺すことになり、すべての探索が上手くいったとしても仲間のうち1名が必ず命を落とすこと。
ガリオンは常に抱いている「どうして僕が?」という戸惑いを抱きながら、再び旅にでる。そんな彼にセ・ネドラ、ベルガラス・ポルガラの父娘、ポルガラの夫ダーニク、謎多き少年エランドといったかつての旅の仲間たちや、【女狩人】、【物いわぬ男】といった新たな仲間も加わる。旅の過程で彼は「どうして僕が?」という長年の問いに対する答えを見つけ、受け入れていく。
かつては敵であった者たちや謎の存在である予言者たちとの出会いを交え、旅は西方大陸から東方諸国へと続く。はるか昔から続く2つの予言の争いは、再びガリオンを《光の子》として最終的な選択の場へと誘う。
タイトル
括弧内は原題
- 西方の守護者/熊神教徒の逆襲(旧版)
- マーゴスの王/禁じられた呪文(旧版)
- 疫病帝国/カランダの魔神(旧版)
- メルセネの錬金術師/ダーシヴァの魔女(旧版)
- ケルの女予言者/宿命の戦い(旧版)
主要な登場人物
主人公の一族
※【】内は予言に登場する呼び名である。
ガリオン(Garion、ベルガリオン (Belgarion) ):【選ばれし者】、【光の子】
セ・ネドラ(Ce'Nedra):【世界の女王】
ゲラン(Geran)
ベルガラス(Belgarath):【愛される永遠なる者】
ポルガラ(Polgara)
ダーニク(Durnik):【二つの命を持つ男】
旅の仲間
※【】内は予言登場する呼び名である。
エランド(Errand、エリオンド (Eriond) とも):【珠かつぎ】
シルク(Silk、ケルダー王子 (Prince Kheldar) ):【案内人】
リセル(Liselle、ヴェルヴェット (Velvet) とも):【女狩人】(Huntress)
トス(Toth):【物言わぬ男】(Silent Man)
サディ(Sadi):【男ならぬ男】(Man who is no Man)
ザカーズ(Zakath):【からっぽの者】(Empty One)
友人・仲間
※【】内は予言登場する呼び名である。
バラク(Barak):【恐ろしい熊】
レルドリン(Lelldorin):【弓師】
マンドラレン(Mandorallen):【護衛の騎士】
ヘター(Hettar):【馬の首長】
レルグ(Relg):【盲目の男】
ベルディン(Beldin)
ウルギット (Urgit)
ヤーブレック (Yarblek)
敵
アガチャク(Agachak)
チャバト(Chabat)
ハラカン(Harakan、ウルフガー(Ulfgar) などの別名もあり)
ウルヴォン(Urvon)
神々
アルダー(Aldur)
イサ(Issa)
ネドラ(Nedra)
マラ(Mara)
トラク(Torak)
かつてアンガラク人(Angaraks)を治めていた神々。唯一人間に殺された。シンボルとなる動物は竜。『アンガラクの竜神』『隻眼の邪神』と人間から恐れられていた。兄アルダーから《アルダーの珠》を盗み、それを取り戻すべく兄弟や彼らが率いる人間と戦争を起こした際、《珠》を天にかかげ、大陸を東西に二分した。その結果、《珠》が発した青い炎により、《珠》をかかげ持っていた左腕と顔の左半分を火傷で激しく損傷し、《珠》を見つめていた左目を失った。
『ベルガリアード物語』でベルガリオンと壮絶な戦いを繰り広げた末、ベルガリオンの前に倒れた。
※のちにアンガラク人はマロリー人・ナドラク人・タール人・マーゴ人に分けられた。
※のちにアンガラク人はマロリー人・ナドラク人・タール人・マーゴ人に分けられた。
国家
アローン人国家
※神:熊神ベラー
リヴァ、風の島(The Isle of the Winds,Riva)
※ふたりが旅に出た際は、《リヴァの番人》ブランドの次男・カイルが守を預かることになる。
※ふたりが旅に出た際は、《リヴァの番人》ブランドの次男・カイルが守を預かることになる。
チェレク(Cherek)
ドラスニア(Drasnia)
アルガリア(Algaria)
その他西方諸国
センダリア(Sendaria)(神:すべての神)
ウルゴランド(Ulgoland)(神:ウル)
アレンディア(Arendia)(神:雄牛神チャルダン)
※ミンブル人の血と文明を受け継ぐ民は、ダラシア保護領のペリヴォー島に居住している。
※ミンブル人の血と文明を受け継ぐ民は、ダラシア保護領のペリヴォー島に居住している。
トルネドラ(Tolnedra)(神:獅子神ネドラ)
ニーサ(Nyssia)(神:蛇神イサ)
アンガラク人国家
※神:竜神トラクの死により不在
クトル・マーゴス(Cthol Murgos)
ミシュラク・アク・タール(Mishrak ac Thull)
ガール・オグ・ナドラク(Gar og Nadrak)
マロリー(Mallorea)
※グロリムはアンガラク人の祭祀階級であり、すべてのアンガラク国家に住む。その宗教活動はトラクへの人身御供が中心であり、トラクの死後もなお続いているため、他のアンガラク人に恐れ嫌われている。しかも、人間の形態を持った者だけがグロリムというわけではなく、トラクの指示により猟犬に姿を変えた者もいる。また、猟犬の姿から人間に戻った者は自らをチャンディムと名乗っている。悪魔を召喚する能力を持つ者も存在する。
※グロリムはアンガラク人の祭祀階級であり、すべてのアンガラク国家に住む。その宗教活動はトラクへの人身御供が中心であり、トラクの死後もなお続いているため、他のアンガラク人に恐れ嫌われている。しかも、人間の形態を持った者だけがグロリムというわけではなく、トラクの指示により猟犬に姿を変えた者もいる。また、猟犬の姿から人間に戻った者は自らをチャンディムと名乗っている。悪魔を召喚する能力を持つ者も存在する。
東方諸国(マロリーを除く)
※神:なし
カランダ七王国(The Seven Kingdoms of Karanda)
ダラシア保護領(Dalasian Protectorates)
※ダル人は、クトル・マーゴスのヴァーカト島にも居住している。
※ダル人は、クトル・マーゴスのヴァーカト島にも居住している。
メルセネ帝国(Melcene)