ミスマルカ興国物語
以下はWikipediaより引用
要約
『ミスマルカ興国物語』(ミスマルカこうこくものがたり)は、林トモアキによる日本のライトノベル。イラストはともぞ。角川スニーカー文庫(角川書店→KADOKAWA)より2008年2月から刊行されている。
「天界クロニクル」の一作で、ストーリー上の時系列順に、『ばいおれんす☆まじかる!』、『お・り・が・み』、『戦闘城塞マスラヲ』、『レイセン』、『ヒマワリ:unUtopial World』と世界観を共にするファンタジーバトル小説。2016年7月時点で「天界クロニクル」シリーズの累計部数は160万部を突破している。
また、浅川圭司によるコミカライズが『月刊少年エース』(角川書店)にて、2009年7月号から2011年5月号まで連載された。
世界設定
作中の世界は、一見するとRPGやファンタジー作品のような世界設定だが、時系列的には現代から数百年後の未来の世界である。一度文明が滅んだ後、聖魔杯の力で復興した人々が再び文明を築いたのが作品のスタート地点であり、そのため馬車や魔法が主流である時代ながらバイクや大型車両が「旧文明時代の遺産」として登場したりもする。
技術や文明のレベルは共和国以外はほぼ同程度であり、大抵中世レベルの時代設定と言ってよく、作中ではゼピルム共和国のみが民主主義政治の形態をとり、文明レベルも現代と遜色ない。
ストーリー
場所は大陸。時は戦乱。南にグランマーセナル帝国。北のゼピルム共和国。2つの強国に挟まれた中原にその国はあった。自由と平和を愛するその国の名はミスマルカ。後に策謀という名の猛毒を以って、大陸全土を震撼させることになる国の名前である。
登場人物
世界観
諸勢力
中原
ミスマルカ王国
ゼムン王国
ラズルカ王国
ハイランド王国
ペルグルン王国
グランマーセナル帝国
一振りで万を屠る帝国三剣、光・火・風・氷・雷・土・闇の各属性に特化した天魔七将、精鋭の諜報機関風、皇族を守護する帝国特級侍従隊「ノアールローゼン」、大陸最強を謳われる黒騎士団を擁する。首都はロッテンハイム。
エルクレセル
レンキス
ゼピルム共和国
ノーテスカ
ノエシス
ヴェロニカ商工同盟
神殿教団
大陸最強と謳われる帝国の黒騎士団に比肩する聖騎士団や異端審問会を擁する。異端審問会には泣く子もキルする合法キリングマシーン集団とも呼ばれる第二部なるものが存在するとか。
平和な時代が長く続いたためその権威は下降の一途を辿っており、最近では派閥により枢機会が割れて帝国親派の急進派と諸国連合親派の保守派で争いが起きている。穏健派は事なかれ主義で完全中立。
極東
大東京王国
西域
旧文明の遺跡や遺産が多く戦車でさえ珍しくはない。音声認証などのハイテクなものまで残っている模様。
キーワード
聖魔杯
力を悪用させないために現在はその力をいくつかの紋章に移して分けて大陸各地に封印されている。封印を解くことができるのはミスマルカ王朝の血をひくものだけであり、その在り処を知っているのはミスマルカ王のみ。
紋章の分散に関しては旧文明崩壊の折、聖魔杯の守護者であった円卓と呼ばれる賢者たちが聖魔杯のチカラを分けた紋章を各地に奉じ、そのチカラにより絶滅の危機に瀕した人類が再び立ち上がるまでの安息の地を用意したという話もある。
太陽が描かれた黄色の紋章、森をモチーフにされた緑の紋章、赤い炎の揺らぎを模した火の紋章、空を飛ぶ羽が記された白の紋章が確認されている。
魔人
寿命のことがあるため、魔人は見た目で単純にその者の年齢等を判断することは出来ない。現にルナスなどはミスマルカ王やハイランド女王が独身の頃から戦場の最前線で活躍していた。
ミスマルカ王家の資料によると一般の魔人よりも高位の魔人や修練を積んだ魔人は魔力の波長が整っていやすいという傾向がある。
はるか昔には、最高位の魔人は「アウター」、さらにその頂点は「億千万の眷属」と呼ばれていた。
勇者
政治的絶対中立の神殿教団に属するため、各々が己の正義に従い行動する。
用語
魔法(まほう)
魔導紋章技術(まどうもんしょうぎじゅつ)
紋章符(もんしょうふ)
魔導皮膜(まどうひまく)
魔物(まもの)
なお西域では主要な食物として食される。その死骸からガスやオイルも精製できる。
魔王(まおう)
神器(しんき)
旧文明(きゅうぶんめい)
聖魔王(せいまおう)
二代目聖魔王は預言者以外で唯一、未来視を持っていたとされている。
スズラン条約
預言者(よげんしゃ)
旧マジスティア王国が一大帝国を築き上げる引き金となったとも言える「いずれ強大な魔王が大陸の東に攻め入ってくるだろう」という予言を出したとされている。
神殺し(かみごろし)
ラヒル曰く、彼が用意した三つの紋章によって行われる「子に親の魔力を引き継がせる」という手法はこの神殺しの一族が用いたものである。ちなみにミスマルカ王家には初代聖魔王が実は神殺しの一族だったという話が伝わっている。
既刊一覧
- 林トモアキ(著) / ともぞ(イラスト)、角川書店→KADOKAWA〈角川スニーカー文庫〉、既刊14巻(2015年5月1日現在)
- 『ミスマルカ興国物語 I』2008年2月1日初版発行(1月31日発売)、ISBN 978-4-04-426614-1
- 『ミスマルカ興国物語 II』2008年5月1日初版発行(4月26日発売)、ISBN 978-4-04-426615-8
- 『ミスマルカ興国物語 III』2008年10月1日初版発行(9月30日発売)、ISBN 978-4-04-426617-2
- 『ミスマルカ興国物語 IV』2009年5月1日初版発行(4月28日発売)、ISBN 978-4-04-426619-6
- 『ミスマルカ興国物語 V』2009年9月1日初版発行(8月29日発売)、ISBN 978-4-04-426620-2
- 『ミスマルカ興国物語 VI』2010年1月1日初版発行(2009年12月26日発売)、ISBN 978-4-04-426621-9
- 『ミスマルカ興国物語 VII』2010年6月1日初版発行(5月29日発売)、ISBN 978-4-04-426623-3
- 『ミスマルカ興国物語 VIII』2011年1月1日初版発行(2010年12月28日発売)、ISBN 978-4-04-426624-0
- 『ミスマルカ興国物語 IX』2011年7月1日初版発行(6月30日発売)、ISBN 978-4-04-426627-1
- 『ミスマルカ興国物語 X』2012年5月1日初版発行(4月28日発売)、ISBN 978-4-04-100266-7
- 『ミスマルカ興国物語 エックス』2012年12月1日初版発行(11月30日発売)、ISBN 978-4-04-100583-5
- 『ミスマルカ興国物語 XI』2014年1月1日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-100888-1
- 『ミスマルカ興国しない物語 〜ミッション・シャルロッテ〜<ミスマルカ興国物語>』2015年4月1日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-103106-3
- 『ミスマルカ興国物語 XII』2015年5月1日初版発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-101382-3
漫画版
同作の漫画作品。角川書店刊の月刊少年エースにて2009年7月号から2011年5月号まで連載された。
既刊一覧
- 林トモアキ(原作) / ともぞ(キャラクター原案) / 浅川圭司(作画) 『ミスマルカ興国物語』 角川書店〈角川コミックス・エース〉、全4巻
- 2010年1月26日初版発行(1月22日発売)、ISBN 978-4-04-715369-1
- 2010年6月26日初版発行(6月24日発売)、ISBN 978-4-04-715481-0
- 2010年11月26日初版発行(11月24日発売)、ISBN 978-4-04-715564-0
- 2011年4月26日初版発行(4月22日発売)、ISBN 978-4-04-715684-5