ミッドナイトレストラン7to7
以下はWikipediaより引用
要約
『ミッドナイトレストラン7to7』(ミッドナイトレストランセブントゥセブン)は、胡桃ちのによる日本の4コマ漫画作品。芳文社の『まんがタイムスペシャル』にて連載開始、同誌の休刊後は『まんがタイムオリジナル』に移籍して連載。
概要
ビジネス街の公園の隅(モデルは靭公園)にある深夜営業のレストラン「7to7」(午後7時開店、午前7時閉店を意味する)の個性豊かな店員たちを描いた作品である(この店の営業時間が労働基準法に触れることをネタにしたおまけ漫画が1巻のカバー裏に描かれている)。
レギュラーキャラクターたちは普段、標準語で会話をしているが、時々関西弁で会話をすることがある。
男4人+女1人というメンバー構成は、『ONE PIECE』から着想を得ている。
店名はアメリカ映画『9時から5時まで(9 to 5)』に由来しており、大阪の化粧品メーカー「727」(セブンツーセブン)とは関係ない。
登場人物
7to7スタッフ
本作5人の主人公達。それぞれ固有の来客層を持つ。
天四郎(てんしろう)
23歳。オーナーで元ホストの美青年でお金好きの女好き、美人を見かけると彼氏連れであっても声をかけ(多くはオリーにしばかれる)、守銭奴と仲間内から称される通り、雨が降ろうが槍が降ろうが店を開け、商売なら何でも行う商売人。前職の元客による来店やオーダーをされる事がしばしば。
ホストらしくない等の理由で隠しているが生家は田舎(中台詞から内陸部の、「おじが青森で鴨農家をしている」事から青森を除く東北5県出身である事は判明している)の相当な資産家で、実家を出た理由の一つに地元での女性遍歴が存在する(帰郷時には実家などで取れた食材(イノシシなどのジビエ)を持ってくることも)。
織作の事は常に気になっている様で、織作に馴れ馴れしくする相手には一喝や注意をしている所が見られる(ただし普段の素行の影響の為、このような優しさを見せてもあまり気付かれない)。
織作(おりさく、通称オリorオリー)
21歳。ウェイトレスで「7to7」の紅一点。名門進学校を卒業しているものの、大学へは通っていない。100品以上のオーダーを同時に覚えられ、他にもさまざまな資格や技能を持つスーパーウェイトレスだが、男らしい名前にコンプレックスがある他、破滅的に料理が下手。食べるのは好きで、フェアを行う際にもいろいろなアイデアを出す。「7to7」に来たのは朝起きられないかららしい(天四郎談)。
美人でファンも多く、彼女目当ての来店や(天四郎の商売で)生写真などが裏で取引されることもある。男性との交際歴(いずれもマジメエリート系だった)もそれなりにあるが、婀娜っぽい大人の女性そのものな外見・振る舞いとは裏腹に実はまだ男性経験がない。
天四郎との仲は全く進歩していない様に見えるが、お互い気が付かない内に見つめあったり、「7to7」創設前に一度だけキスした事もある(オール2色版の付録小冊子参照)。
羽音(はのん)
25歳。バーテンダー。童顔で最も若く見えるが最年長で、かつては暴走族の頭であり、怒らせたら「仮面が取れる」怖い人物である。警察や「この付近」に顔を覚えられている為、表立ってバーテンダーが出来ないからと「7to7」に決めたらしい。数百種類のレシピを暗記しており、材料がある限りどんなオーダーでも受け付ける。族のアタマを張っていた頃は破音を名乗っていた。
ストーリー開始時点でメンバー唯一の既婚者。2児の父親だが、連れ子同士の再婚であり、妻は看護婦で元レディース、彼女の前夫は羽音の憧れの暴走族の頭。
スタッフ内で唯一の中途退学者である。小柄で柔和な容姿から、いじめが原因で高校の自主退学を余儀なくされたと度々勘違いされているが、実際は喧嘩による停学を繰り返した挙句、最終的に相手を病院送りにした為の退学処分である。
好みの女性のタイプはレディース系で、ギャル系は嫌いなため行動で示す。
「7to7」に入る前は天四郎の行きつけのバーにて働いていたらしい(オール2色版の付録小冊子参照)。
遠矢 雅美(とおや まさみ、通称マサ)
23歳。パティシエ。中卒のまま3年以上の留学(フランスに2年・ベルギーに1年・イタリアに半年)・日本有数のパティシエに師事等の経歴があり、「7to7」に勤める前は高級ホテルのパティシエ長を務めていた実力者。加えてお菓子関係に関してはどこまでも努力を惜しまない。しかし生来の凄みのある顔に頬の大きな傷(ハンドミキサーの暴走による事故)という容姿のため、ポピーの群生地を歩いているだけで警察が疑うことなく誤認逮捕するなど災難に遭うこと多々。「7to7」に落ち着いたのも「ヤクザの跡取り」と誤解されて前の職場に居づらくなったためらしい。また自分の店を持つ事も「密売のカモフラージュとしか思われない」と諦めている。
そんな容姿とは裏腹に内面は超甘党でかわいい物好き、おまけに下戸。幼少時に粉モノに甘味トッピングをしたり、酒代わりにリキュール(原液)を飲むなど、甘味に偏り気味の独特な味覚を持っている(狂っているというほどではなく、妹のユミや天四郎の元客が作った激甘料理を食べたときには顔をしかめている)。
スタッフ内で最多の日本語・英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語の5ヶ国語を習得している。製菓用語として学ぶ経緯は必要であるのも事実だが、その実態は容姿のみで判断された場合誤解をされたままなので必死で覚えた。その語学力から、進学予備校の英語教師をすることもある。
「7to7」の中では最後に入ったスタッフ。天四郎&織作も初めて本人を見たときはその筋の人と勘違いしていた(オール2色版の付録小冊子参照)。
此乃花 咲耶(このはな さくや)
19歳→20歳。シェフ。料理漫画(本人の独白によれば『包丁人味平』らしい)に影響を受けた親によって、5歳から修行に出された為、料理人としての腕前は非常に高い。天四郎に次ぐ女好きで、さまざまな意味で成人メンバーに振り回されやすい。羽音やマサも勘づいている天四郎と織作の微妙な関係には唯一気づいていない模様。
彼女はいる時といない時があり、結構振られている事が多い。織作と付き合ったこともあったが、直後に女性問題(当時働いていた店で3股かけていた)がばれて1日足らずで振られた(ちなみにこれが今のところ交際期間の最短記録らしい)。ただしその後も7to7に入るまで交友は続いていた(オール2色版の付録小冊子参照)。
家族構成は姉と母がいる様子。父親は「居た事が無い」(本人談)。母はミーハーで、ある演歌歌手の大ファン(追っかけツアーに行くほど)。
スタッフ内で唯一学歴が明確になってないが、一応中卒(修行中は転校を繰り返していたので同じ学校に長く在学していた事が無く「どこかを卒業した記憶」しかない)。
「7to7」に入る前はどこに勤務していたのかはまだ不明。
スタッフ中唯一の未成年者であったが、誕生日を迎え成人になった。
同業他店
※スタッフ親族に関しては後節にて後述する。
繚乱(りょうらん)
百花(ももか)
7to7スタッフの親類
天四郎の関係者
三組空鳥(みつぐみ からと)
分水 九司(わけみず きゅうじ)
羽音関係者
羽音の妻
子供たち
マサ関係者
和美(かずみ)
遠矢ユミ
マサの父
マサの実父で超甘党。健康な生活さえしていれば、たとえ暴食していても太らない体質であるらしい。実は天四郎も憧れる伝説のホストであり、当時は天雅(てんが)を名乗って(本名かどうかは不明)いて、その様は「天雅、夜の蝶を支配する」とまで言われた。天四郎は現役ホスト時代、必死に彼に追いつこうとしたが、当時所属していた店のトップに立ってなお、その記録を抜くことは出来なかったという。
夜生活がたたってしまい、体のラインがどんどん崩れていき、ホストとしてやっていけなくなって、当時の妻(マサ兄妹の実母)に諭され引退し、妻の実家のある金沢で昼の仕事に就き一念発起する。するとどんどん痩せて行き往年のラインに近付いて行ったが、現在でも油断すると崩れてしまうらしい。子どもたちには非常にフレンドリーだが、逆にその事をうっとうしがられる事もある。
マサの母
他作品とのつながり
『つなみティーブレイク』(『まんがタイムラブリー』に連載)の舞台である紅茶専門店「Dover亭」にスタッフ一行が立ち寄ったことがあり、双方の従業員(と客)が交流を持つようになる。特にマサは「Dover亭」のマスターと意気投合し、同店への移籍を考えたことがある。
『パパロバ』(発表当時は『まんがタイムラブリー』に連載)の舞台である旅館「ゆほびか」にマサとワビが泊まりで出かけたことがある。『パパロバ』中では1話が割かれているが、『7to7』本編では1コマ触れただけだった。ここでマサは「遠矢」様と呼ばれている。
『よろずや男子』(『まんがホーム』連載)の登場人物の1人と7to7スタッフの1人が先輩後輩の関係にある(具体的に誰と誰がその関係にあるのかは明言されていない)。このため織作が手伝いに駆り出されたことがある。また、予備校の代講教師を行ったときには講師をしていた雅とニアミスしている。
書誌情報
- 胡桃ちの『ミッドナイトレストラン 7to7』 芳文社〈まんがタイムコミックス〉既刊14巻(2023年3月7日現在)
- 2002年6月18日第1刷発行(6月3日発売)、ISBN 4-8322-6253-X
- 2004年3月18日第1刷発行(3月3日発売)、ISBN 4-8322-6326-9
- 2005年12月17日第1刷発行(12月2日発売)、ISBN 4-8322-6432-X
- 2007年12月22日第1刷発行(12月7日発売)、ISBN 978-4-8322-6594-3
- 2009年10月22日第1刷発行(10月7日発売)、ISBN 978-4-8322-6781-7
- 2011年3月22日第1刷発行(3月7日発売)、ISBN 978-4-8322-6944-6
- 2012年7月21日第1刷発行(7月6日発売)、ISBN 978-4-8322-5091-8
- 2013年12月22日第1刷発行(12月6日発売)、ISBN 978-4-8322-5248-6
- 2015年7月22日第1刷発行(7月6日発売)、ISBN 978-4-8322-5399-5
- 2017年3月22日第1刷発行(3月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5566-1
- 2018年8月22日第1刷発行(8月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5705-4
- 2020年1月22日第1刷発行(1月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5777-1
- 2021年8月20日第1刷発行(8月5日発売)、ISBN 978-4-8322-5837-2
- 2023年3月22日第1刷発行(3月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5893-8
- オール2色版
- 2009年6月21日第1刷発行(6月6日発売)、ISBN 978-4-8322-6747-3
- 短編集『くるみっくす』
- 2010年9月22日第1刷発行(9月7日発売)、ISBN 978-4-8322-6887-6
- この短編集には前述のとおり、本作と『つなみティーブレイク』のコラボレーション漫画「つなMIX!」8ページと「Tto7」8ページの計16ページが収録されている。
- 2010年9月22日第1刷発行(9月7日発売)、ISBN 978-4-8322-6887-6
- この短編集には前述のとおり、本作と『つなみティーブレイク』のコラボレーション漫画「つなMIX!」8ページと「Tto7」8ページの計16ページが収録されている。