ミルモでポン!
以下はWikipediaより引用
要約
『ミルモでポン!』は、篠塚ひろむによる日本の漫画作品。
概要
外見は可愛いが、へそ曲がりの妖精ミルモとその周辺の人々や妖精とのお話。時にファンタジー、時にラブコメ。
原作漫画は、2001年2月3日発売の『ちゃお』(小学館)2001年3月号に読み切り版(『恋はゲームで!』に収録)が掲載され、同年8月3日発売の2001年9月号から連載が開始した。『ちゃおデラックス』では番外編なども掲載された。
『ちゃお』での連載は2005年12月3日発売の2006年1月号をもって終了し、さらに各種番外編も終了の上、2006年1月20日発売の『ちゃおデラックス』での番外編掲載を最後に完結。ちゃおコミックス全12巻、アニメ版は全5巻。
2005年12月21日には公式ファンブックである『ミルモでポン! メモリアルファンブック』が発売された。
2003年に、第27回(平成15年度)講談社漫画賞の児童部門、および第49回(平成15年度)小学館漫画賞の児童向け部門を受賞した。累計発行部数は215万部を突破している。
アニメ化以降、連載終了まで扉絵は毎月カラーだった。また、放映終了まで表紙に毎回登場していた。なお、連載終了後もちゃおコミックス一覧欄などにミルモのイラストが載っている。
『ちゃお』のほかに、アニメ版が放映された2002年から小学館の児童向けの雑誌である『幼稚園』・『めばえ』・『学習幼稚園』でも連載された(詳細はこちらの記事を参照)。しかし、学年別学習雑誌においては低・中学年向けのものにアニメの情報が掲載されるのみに留まり、漫画版は連載されなかった。
2023年、アイドルグループ「≒JOY(ニアリーイコールジョイ)」の出演で「≒JOY☆FAIRY LIVE STAGE『ミルモでポン!』」として舞台化された。
2023年6月、舞台化を記念して、17年半ぶりとなる描きおろしエピソードが『ちゃお』7月号に掲載された。ミルモの過去を描いた内容となっている。
あらすじ
ごく普通の中学1年生の南楓は同じクラスの結木摂に片想いをしていたが、話しかけることも出来なかった。そんな中、楓の願う気持に妖精界から呼び出された恋の妖精ミルモが、魔法を使い、楓の恋を叶えるため人間界に住むこととなった。そして、結木にはミルモの婚約者になる予定だったリルム、転校生で結木のことが好きな日高安純にはミルモのライバルであるヤシチ、楓に恋をした松竹香にはミルモの弟ムルモがパートナーとなり、妖精達はそれぞれの願いを叶えるために人間界に住むことになる。
なお、漫画では連載開始時から中学2年生に、8巻目から中学3年生に進級している。
登場人物
作中用語
世界観・舞台設定
この作品では大きく分けて「妖精界」と「人間界」の2つの世界が存在する。
妖精界
ミルモたち妖精の住む世界のこと。人間界と繋がっており、ミルモたち妖精はそこを自由に行き来することができる(ただし人間とパートナーになっていない妖精は人間界に永く留まることは許されていない)。妖精は基本的には人間には見えず音もきこえず、見ることができるのはマグカップで妖精を呼び出し、パートナーになった人間だけであるが、妖精に度々ちょっかいを出すボスラという凶暴な猫や犬などといった動物やアニメ『わがまま☆フェアリー ミルモでポン! わんだほう』第39話で登場した赤子の悠太には妖精が見えている。
人間界と妖精界は表裏一体で、人間界が善の心に包まれていれば妖精界も平穏になるが、逆に人間界が悪の心に染まると妖精界にも悪い影響が出てしまう。元々2つの世界に繋がりはなかったが、遥か昔に妖精界に出来た最初の「ほころび穴」の中に偶然通りかかった妖精が落ち、それと同時期に人間界で強い願いを持った人間が祈ったことで、「ほころび穴」の中の異空間にさ迷っていた妖精は願いの力に引き寄せられ、マグカップの中からその人間のもとに現れたことで、2つの世界は偶然にも繋がった。妖精のもつ楽器の力とマグカップが反応して、二つの世界の道を作るので、たとえ人間であっても魔法の楽器を持っていれば、妖精界と人間界を行き来することは可能。
ミルモの里
ガイア族の里
時の神殿
魔界
クリスタルランド
人間界
実在する特定の地名、場所などはほとんど明示されることは無かった。
南楓の家
日高安純の家
結木摂の家
松竹香の家
城戸悦美の家
梅園桃の家
江口沙織の家
住田光一の家
森下はるかの家
学校
制服はブレザーで、夏は黒の半袖ワイシャツに緑を基調としているが、冬は白の長袖ワイシャツに青を基調(アニメ版より)としており、学校指定のコートもある。
河川
ワルモ団の基地
魔法
全ての妖精に扱うことができる不思議な力。掛け声は「〜でポン」。
本来の魔法
効果は物を出したり、別のものに変化させたり、移動させたりと様々。怪我や病気を治す魔法は存在しないが、楓の恋心が壊れたときにミルモがスリ傷を直す魔法を使っていた。
また熟練度もある程度関わっているらしく、マルモ国王やエンマたちの魔法はミルモたちよりも高度なものである。ミルモたち4人の楽器が壊れて新しく彼らに支給されたときの楽器はまだ魔法が使えなかったが、楽器の持ち主の精神力が上がり、楽器が光り出してからは魔法がパワーアップして使えるようになった。
セッション魔法
ミルモ&リルム:復元
ミルモ&ヤシチ:反射
ミルモ&ムルモ:妖精化
リルム&ヤシチ:合体
リルム&ムルモ:召喚
ヤシチ&ムルモ:透明化
ミルモ&リルム:復元
ミルモ&ヤシチ:反射
ミルモ&ムルモ:妖精化
リルム&ヤシチ:合体
リルム&ムルモ:召喚
ヤシチ&ムルモ:透明化
アニメ『わがまま☆フェアリー ミルモでポン! ごおるでん』終盤で登場した4人全員のセッション魔法は、壊れた沙織のフルートを修復、ゴールデンに変えて沙織がその音色を奏でることで悪い心に侵された者たちの心を浄化し、ダアクを倒す決め手となった。
黒魔法
アニメではダアクから力を与えられたワルモ団、アクミに直接黒魔法の力が宿っており、ラットがダアクから与えられた「カラクリガン」にも同じ力が宿っている。また、ワルモ団に操られた状態のリルムやムルモも黒魔法を扱っていた他、妖精以外では桐生やダアクに操られている状態の沙織も黒魔法を扱っている。
魔法アイテム
原作登場のアイテムとアニメオリジナルのアイテムが存在した。
マグカップ
うちわ
ちびっこパウダー
恋心スイトール
本音リップ
いらいら血管シール
妖精らくがきノート
ちぇんじクッキー
作中ではミルモと楓、ヤシチと安純、ムルモと松竹がそのクッキーを食べて入れ替わってしまったが、終盤では粉々になったクッキーを浴びた周囲の者全員がバラバラに入れ替わってしまった。
ちゅっちゅシール
秋茄子風船
ミルモコール
パソコン(ミモモパソコン)
マジカルマイク
また「ミルモンミルモンプリクリム〜」と言うだけで、自ら妖精に変身することもできる。
フェアリーコール
マジカルウォッチ(腕時計ケータイ)
フェアリーコールC
クリスタルを発見した時は「クリスタルみ〜っけ、送信!」の掛け声とともに使用キャラクター独自のリアクションを行い、パートナー妖精とのセッション魔法で、クリスタルを回収することができる。
リストピディエ ハートミルモード
コロッとスプレー
乙女ちっくパウダー
透明フラフープ
睡眠魔法のグニャリと眠れ球
アーユーレディレディ
魔法初級者でも簡単に使えるが、使い方を間違えると相手をカエルに変えてしまう上、魔法をかけた妖精もオタマジャクシに変わってしまう。
クレクレクレンジングクリーム
赤ちゃん歩行器ハイグレード3
緑のボタンで餌を食べる毎に巨大化する「食べっこアヒルちゃん(ただしアヒル自体はお世辞にも可愛いとは言えない)」、黄色のボタンで相手を拘束してとんでもないスピードで伸びる「伸びっこ椅子」、赤のボタンで大量のナンダカワカンナイノを噴射させる水鉄砲を出す。
幽霊でスッポン
その他の用語
時の宝玉
伝説のクリスタル
フェアリンピック
楽器お休みしますでぃ
「またたびにゃんにゃん」
書誌情報
- 篠塚ひろむ 『ミルモでポン!』 小学館〈ちゃおフラワーコミックス→ちゃおコミックス〉、全12巻
- 2002年2月26日発売、ISBN 4-09-135013-5
- 2002年6月26日発売、ISBN 4-09-135014-3
- 2002年9月26日発売、ISBN 4-09-135015-1
- 2003年2月26日発売、ISBN 4-09-135016-X
- 2003年7月26日発売、ISBN 4-09-135017-8
- 2003年12月19日発売、ISBN 4-09-135018-6
- 2004年4月27日発売、ISBN 4-09-135019-4
- 2004年10月1日発売、ISBN 4-09-135020-8
- 2005年2月1日発売、ISBN 4-09-130090-1
- 2005年6月30日発売、ISBN 4-09-130158-4
- 2005年9月30日発売、ISBN 4-09-130257-2
- 2006年3月31日発売、ISBN 4-09-130398-6
アニメ版
舞台
2023年、アイドルグループ「≒JOY(ニアリーイコールジョイ)」の出演で「≒JOY☆FAIRY LIVE STAGE『ミルモでポン!』」として舞台化。6月14日から18日まで、東京・品川プリンスホテル クラブeXで上演された。
キャスト (舞台)
- ミルモ - 天野香乃愛
- リルム - 村山結香
- ヤシチ - 江角怜音
- ムルモ - 市原愛弓
- ハンゾー - 大信田美月
- サスケ - 小澤愛実
- マンボ - 高橋舞
- ガビン - 大西葵
- ペータ - 逢田珠里依
- ビケー - 藤沢莉子
- ムーン - 山田杏佳
- パピィ - 山野愛月
(以上すべて≒JOYメンバー)
- アンサンブル - 飯島優花、久保田有紗、永咲友梨
スタッフ (舞台)
- 脚本・総合演出:川尻恵太
- 演出:白鳥雄介