メダロット (漫画)
以下はWikipediaより引用
要約
『メダロット』は、コンピュータゲームの『メダロット』シリーズを、様々な作者により漫画化したもの。
ほるまりん版
同シリーズの原作者であるほるまりんが漫画化。『メダロット』から『メダロットG』が『コミックボンボン』に1997年6月号から2003年7月号まで連載された。
その後、『デンゲキニンテンドーDS』2009年11月号から2010年10月号まで『メダロットDS』が連載された。
2013年6月21日より新装版としてメダロットヒカル編の単行本が復刊される。
ゲームの発売に合わせて、『メダロット』(全3巻)、『メダロット2』(全4巻)、『メダロット3』(全2巻)、『メダロット4』(全2巻)、『メダロット5』(全2巻)、『メダロットG』(全2巻)、とタイトルを変えている。タイトルが変わるごとに各物語は一段落するが、全体のストーリーは繋がっている。
また、主人公が変わるたびに話が大きく変わるため、各作品の主人公の名前から、メダロットがヒカル編、メダロット2 - 4がイッキ編、メダロット5及びGがコイシマル編と呼ばれる。
根本的な設定が他メディアと大幅に異なる。例を挙げれば、ゲームではイッキ編はヒカル編の7年後の物語だが、漫画では12年後となっている。
メダロット達というよりメダルが明確に人格を持つと描写され、他メディアでは装備している機体名で呼ばれることがほとんどであるメダロット達は基本的にメダルの個体名で呼ばれ端役であろうと会話シーンが多くあり、その個性が強調される。メダロット作品は基本的におもちゃとしてのメダロットと社会との関係を描く傾向にあるが、ほるまりんの漫画版は特にその傾向が強く、様々な人物の思惑と陰謀が渦巻いている。ほるま特有のシュールギャグによる軽いノリを交えつつも、児童誌らしからぬ重いテーマを扱うことも多いシリアスな側面が強い作風となっている。特にシリーズが進むにつれて登場人物の言動には子供向けコンテンツやおもちゃに対しての風刺的要素を持つものが多くなっていき、ギャグ面においても現実の出来事を皮肉ったものも見受けられる。これは、「2」を連載する際に、当時のコミックボンボンで書かれていた漫画の幼年誌にありうる背伸びの傾向をテーマに「力強さ」「情緒豊かさ」「利口さ」の内、少なかった3番目の利口さの方向で進んだためとなっている。
ゲーム版では数字のやり取りのみで表現している効果に視覚的な説明がなされていることが特徴の一つで、アンチエアや変化といったゲーム版では特に原理が説明されていないパーツの機構も描かれる。数あるメディア作品の中でもメダロットの破壊描写が顕著であり、ちょっとした攻撃でパーツがはじけ飛び、オイルを血、部品を骨や臓器に見たてた演出が多い。またメダロットたちも傷つくたびに悲鳴を上げる。
ストーリー
メダロット(コミックボンボン 1997年06月号 - 1999年04月号掲載)
全体の流れはゲーム版とほぼ変わらないが、ストーリー性が希薄だったゲーム版『1』の補完的役割も持ち、アレンジされつつもヒカル達の日常を描く。
また、以降シリーズのキーパーソンとなる節原教授とロクショウの存在、そしてマザーメダロットが登場しているなど早くも相違点が見られる。
最後の二話は外伝であり1970年代のロボロボ団とメダロット博士のメダロット開発秘話、『1』よりあとのメタビーとロクショウの姿を描いた話などである。
市販メダロットの攻撃力が高く、電柱や車を破壊するなど派手な効果が多かった。
メダロット2(コミックボンボン 1999年05月号 - 2000年06月号)
この作品から明らかにゲーム版とのシナリオの差別化が見られるようになる。特に最終決戦においては戦闘描写よりもメタビーとラスト、メダロット博士とヘベレケ博士のそれぞれの問答に力が入れられており、そこではゲーム版の「恐るべき兵器たるメダロット」という点よりも「生物としての脅威たるメダロット」という、後の作品にも繋がるテーマを強く描き出している。
メダロットの攻撃力はこの作品から抑えられている。
メダロット3(コミックボンボン 2000年07月号 - 2001年02月号掲載)
「しゃべる虫」が登場し、いよいよメダロットについての謎に触れ始める。また閑話における野良メダロットのブラックビートルの顛末は少年誌らしからぬ展開を以ってイッキ達に重い現実をうかがわせた。本作もゲーム版とは全くシナリオが違っているが「環境」というテーマにゲーム版とは違った視点で作品作りをしている。
メダロット4(コミックボンボン 2001年04月号 - 2001年11月号掲載)
月のマザーのメダルが入った「復元体」が「グレイン」の形状に酷似している点以外にゲーム版との共通点を見出すのは難しい。
ゲーム版『4』はシリアス寄りだった『3』の反省で明るいノリに戻っていたが、漫画は逆にシリアスを突き詰めたシリーズでも最も重い内容となっている。
連載前に掲載された予告編では、マザーから街を守る自衛隊、謎の集団に制圧されるセレクト隊、海岸に打ち上げられるメダビーなどの場面が描かれたが本編ではそれらの場面はなかった。
メダロット5(コミックボンボン 2001年12月号 - 2002年06月号掲載)
久々にゲーム版に比較的忠実なシナリオだが、作者曰く「色々な都合」により全12話のところを全7話に短縮されており、後半部分は非常に急な展開となっている。
メダロットG(コミックボンボン 2002年08月号 - 2003年07月号掲載)
過去シリーズでも何度か触れられた「メダロットの寿命」がテーマとなっている。
メダロットDS(デンゲキニンテンドーDS2009年11月号 - 2010年10月号掲載)
新規ユーザーの確保という目的もあり、キャラクター紹介と基本的設定の説明が内容の大半を占める。
ほるまりんの漫画版メダロットにおいて、主人公が敵を倒して終結させる王道的描写はこの作品が初である。
登場キャラクター(ほるまりん)
登場するメダロットの個体名には金属に関係したネーミングが多い。
メダロット
登場する人間には稲作に関係した名前が付けられている。
あがたヒカル
三ヵ月間意識を失い寝たきりであったにもかかわらず、意識を取り戻すや、すぐに走るなど身体能力は高い。
メタビー(ヒカル)
ヒカルの最初のメダロットであり、パーツは父親が徹夜で並んで購入したという高級品であり、ヒカルにより装甲が強化されている。性格は粗暴だが、自分を犠牲にしてヒカルをビーストマスターから守り、死の恐怖に怯えるヒカルを励まし、廃校となった学校で食太郎に付き合おうとするロクショウの「可哀想」という考えを逆に「可哀想」と批判したり、やや精神的に大人と覚える部分がある。第3話まで名前が付けられず(ヒカルが忘れていた)ヒカルに名前を付けられるも気に入らなかったため自ら「メタルビートル、略してメタビー」と名乗る。ヒカルが考えた名前は、ムシムシムッシー略してムムム、クヌギジュエキー、スイカシルシル、モグモグフヨードであった。
『3』では1コマしか出番がなく『4』で左目にキズを負った姿でイッキ達に立ちはだかった。怪盗レトルトのメダロットとして活動するときは、1号機とよばれる。
シリーズでもトップクラスの強力なメダロットとして描かれ、射撃パーツで格闘を行いイギリス代表機を一撃で機能停止させたこと(『2』においてイッキのメタビーが同様の攻撃を行ったが自らの腕も壊れてしまった)や、数十体の同型機を仲間二体と共にほとんど無傷で機能停止させることもあった。
秋田キララ
二毛作ユウキ
イッキ編では怪盗レトルトの正体がヒカルであると知らなかった。
パディ
イセキ、ヤンマ、クボタ
ロボロボ団との戦いでは、ヒカルたちと共闘している。
タイフーン
レイカ
イナゴ
スズメ
ビーストマスター
ムラクモノミコ
ブラックメイル
ロボロボ団が魔の十日間時に使用した機体は、圧倒的な性能でメタビー達を追い詰めるがタイヨウの指令は聞かなかった(外国製ゆえ言葉が通じないのではないかとタイヨウは推理した)。結果、ろくに命令を聞かず戦場であるビルを破壊、ビルと感覚をリンクさせたビーストマスターが逆上し捕食され機能停止した。
魔の十日間後、メダロット社の情報操作により全世界666体限定発売された。
ヒールエンジェル
魔の十日間時にロボロボ団が使用した機体は逆上したビーストマスターに破壊された。
ロクショウ
『2』ではダニーやバートンとともに金色のカブトムシを探す旅に出ている。「魔の十日間」後、野良メダロットである彼は様々なものを失い、サムライ口調で話すこともなくなった。戦闘能力は常軌を逸したものがあり、人工筋肉の力を通常の数倍引き出し、日本トップレベルの実力を持つラムタムを護衛のメダロットもろとも、あっという間に切り捨てたほどである。圧倒的な実力を持ちながら、闘うことを拒み続けるが、コウジの家でビーストマスターを発見すると、コウジ邸のメダロットを壊滅させ、ビーストマスターの引き渡しを要求する。しかし、ロボロボ団の襲撃の際にビーストマスターが記憶を失ったことを知り、カリンの懇願を受けて刃を収めた。そして、イッキ達の前から姿を消す。
『G』最終回で登場し、すすたけ村で人からマントをもらうシーンがある。
『DS』ではマカイロドウスを装着し「ろのじ」と名乗るメダロットがマントを羽織って登場したが、関係性は不明。
メダロット博士
当初はメタビーを横暴にも研究材料にしておきながらいざキレられると逆ギレしたりなど、コミカルな面が目立つ人物だったが、ヒカル編終盤から策謀家の面が姿を現しメダロット社の命令を離れた独断や破壊工作も行う。私利私欲で動いているわけではなく人としての情もあるが、人間やメダロットをコマ扱いすることにはためらいがなく、必要であれば罪なき一般市民への攻撃も行う。
基本的にはニモウサク一族の派閥に味方しているが、『2』からはメダロット社にも秘密のエージェントとして怪盗レトルトを使役し、何かの「計画」を進めている。
『2』終盤、浮遊要塞で「メダロットと人間は手を取り合って生きて行ける」という主張をヘベレケ博士に理想主義であると批判され、反論することができず最終回を迎えた。
節原源五郎教授
心について研究するため、ダニーとバートンを作る。しかし、「二体」は心を有することができず、節原博士は彼らによく謝っていた。
絶滅寸前の金色のカブトムシを保護し、その話を聞いた子供たちにも慕われていたがロボロボ団の襲撃をうけ、金色のカブトムシを失ってしまう。その後は体調を崩しロクショウに金色のカブトムシ保護を託しこの世を去る。
ゲームでは「虫博士」として存在が語られるが既に故人。
バートン
ゲームでは虫博士の生前の言葉を再現するオウムとしてのみ登場。
ダニー
ミスターうるち
ヒヨコ売り
テラカド
一度、大気圏突入するメタビーを救うべく自らが盾となり燃え尽きるも、メダルは無事だった。ビーストマスターとの決戦では衛星軌道上からセレクトビルごと攻撃しようとした(ヒカル達が中に居る事は知らない)が、ビーストマスターのデスブラストで破壊された。しかし今度も辛うじて無事だったらしく、エピローグでは入院していた。 『2』終盤ではジャミングにより反則行為の処罰が出来なかった。
宇宙人
メタビーのメダルを修復し、崩れ落ちるセレクトビルからヒカルたちを助け出した。しかし記憶を消去したため、ヒカル達は覚えていない(勝手に宇宙人を名乗ったタイヨウは嫌がらせに記憶を残され、ショックを受けていた)。ロズウェル事件では同種の宇宙人が人類に捕獲、殺害されメダロット開発のサンプルとされた。「魔の十日間」の対策会議では日米両政府は宇宙人の存在をいないという前提で会議をしていたが本当に彼らが知らなかったかは不明。少なくともアメリカ政府側の一人は存在を知っていた。
メダロットという存在についての設定(解釈)がゲーム版と異なる事、またマザー達とは違う行動原理で動いている事から、彼らの立場は極めて不明瞭なものとなっている。
他の生物や機械に内部機構も含め「変化」する。欠損したパーツを他の物質で再生するなど、人類のコピーしたメダロットとは違うボディを持っている。
ボナパルト
オオミヤテツヒト
ナンテツ
食太郎(しょくたろう)
メダロット2 - 4
酒造にちなんだ名前が人間に付けられている。
天領イッキ
『DS』では彼と同性の人物がコンビニの店員をしている。ゲームでは彼が明確にイッキであるとされるが、漫画では明言されていない。
メタビー(イッキ)
『DS』で「めのじ」と名乗りマーサイラモンを装着するメダロットが登場するが、関係性は不明。
甘酒アリカ
ブラス
辛口コウジ
虫嫌いだが虫には詳しい。
ラムタム
純米カリン
クイックシルバ
あがたヒカル / 快盗レトルト
変装し、謎の人物、怪盗レトルトとして活動することもある。また、任務外にも人助けを行っており、人々からの評判は悪いものではなく、ヒーローとして扱うものも多い。その実態はメダロット博士直属の工作員であった。怪盗レトルトとして活動するときは捕縛ガン、パンチガン、催眠手投げ弾、簡易転送衛星などを扱い、メダロットを使うときは隠蔽パーツで姿を消させて運用することが多い。
『2』序盤ではセレクト隊からは怪盗レトルトはロボロボ団の関係者ではないかと疑われていた。『4』において、マザーメダロットの情報を流させないために虫マニアの集会場を襲撃、設備を破壊する。その場にいたイッキ達に追われ、仕方なく応戦し、圧倒的な実力でイッキ達を倒した。
虫マニア襲撃後はコンビニをやめ、イッキ達の前から姿を消す。しかし、メダロット博士に諭され、月のマザー死亡後にイッキ達の元へ戻ってきた。
なお、ほるまりんの漫画版はダークヒーローとしての一面が強く描かれ、最後まで怪盗レトルトの正体を明かさなかった作品である。
キクヒメ
ペッパーキャット
イワノイ
カガミヤマ
天領 ジョウゾウ
天領 チドリ
サケカース
スルメ
サラミ
シオカラ
ヘベレケ博士
アワモリ
トックリ
かんちゃん
タマオ・ピルバーレン
ゲーム版『4』にも登場。イッキを名字で呼ぶ珍しい人物で、メダバード大会に出場した。
2 - 4のサブキャラクター
『2』の登場人物
ボウズ世良多とギブソン木崎
イヨヨカ(P-04号)
魔の十日間でメダロット博士が動員したメダロットから教育を受けており、その教官から共に戦ったメタビー(ヒカル)の話を聞かされ、憧れるようになった。
イッキ達がメダロット社を訪れた時に、KBTを装備し、なおかつ、名前が同じであるためメタビー(イッキ)に恭しい態度を取るが別人であることがわかると、すぐに態度を変え、偽物呼ばわりをする。
それに腹を立てたメタビー(イッキ)と飛行パーツを装着しての空戦ロボトルを行う。メタビーが空戦に不慣れということもあり、有利に勝負を進めた。しかし、メタビーの放った反応弾で逆上したカラス達に襲われ、両者は墜落する。その後、いち早く態勢を立て直したメタビーに撃たれ敗北した。
横有木はさみ
ストンミラー(劇中に明確な呼称はない)
ラスト
当初はバイフィッシュ一式、ロボロボ団が強奪したアンビギュアス一式、メタビーのメダフォース発動後はベルゼルガシリーズを使用。
メタビーと何度も交戦し、経験を積む度にその実力を上げている。ヘベレケから「メタビーを倒し、越えること」を使命として与えられていたが、やがて自我が芽生え自らの意志でメタビーを打ち倒すことを望み、命令に背いた。
フユー墜落後も自らの意志でヘベレケ博士と共に行動し、彼の事を「父」と呼んでいる。ちなみにフユーン墜落時はチャイルドシートで助かったらしい。
トカゲモドキ堂
『3』の登場人物
ブラックビートル
しゃべる虫
日本では桜島に現れたバッタのサクラジマ一号が最初の発見例である。
正体は各地に眠っている地球のマザーメダロットがキッズメダロットを眠らせるため使役しているメッセンジャー。使命を果たすためだけに本来よりも長くマザーたちに寿命を延ばされていた。頑なにメダロット達の目覚めを拒んでいたが、月のマザーが死んだ後はイッキに「まあよかろう」とだけ告げて去っていき、現れなくなった。
『4』の登場人物
虫マニア達
あからさまに怪しい外観に興味を持ったアリカが取材を申し込み、そこで彼らもしゃべる虫について調べていることが明らかになったことから意気投合する。
メタビーと虫達の会話をネット上に公開したため結果的にメダロット社の暴走を幇助してしまい、それを危惧したアキハバラの命を受けたレトルトに襲撃される。
イサナガミ(タツタちゃん)
メタビーにメダロットの正体やマザー達のこと、生物という存在についての自分の考えを伝えたが、後に月のマザーを止めようとして反撃に遭い脳を吹き飛ばされ死亡。イサナガミ以外にもメダルを打ち込まれた鯨もいたが、イサナガミ以外は死亡した。
メタビーからは「ばあさん」と呼ばれる。長生きしているせいかやたら達観した性格。
月のマザー
寿命により弱っている地球のマザーに反して強いメダフォースを持ち、一度に大量のキッズメダロット(レアメダルを除く)を操ることができる。
地球のマザー達と違い「目覚め、殖える」という使命に従う事に疑問を持っておらず、反発するイッキとメタビーに「侵食」という概念を説く。
イッキとメタビーとは最後まで相容れなかったが、結局は政府が放ったミサイルによって破壊される。最期は自身の主張の正しさを証明するように笑いつつ機能を停止し、イッキは何も言い返す事が出来なかった。
メダロット5、G
昆虫にちなんだ名前が付けられている。
テンサン コイシマル
苗字は雑誌掲載時は「天山」だったが、単行本で「天蚕」に修正された。
オメダ
序盤ではロボトル初心者であり、実力不足に悩まされることもあったが、経験を積み、強くなっていく。
『5』最終回でイトに機体を壊されるが、部品取り寄せに時間がかかるため、その間の代用機体として「デコトム」を装備していた。
オオムラ サキ
シジミ ヤマト
タマヤス ヒコオ
ヒョウモン アサヒ
サメハダ オサム
タテハ コノハ
シジミ ベニ
ツユクサ カオル
タマヤス デンスケ
オバケ騒ぎを起こして村に注目を集めようとしたり、小学校の図書室から自分の伝記を置くスペースを確保するため、本を盗ませたりするなど後ろ暗いことも行う。
ゲーム版ではヒコオを溺愛するあまり代表選抜の大会ではヒコオがコイシマルに負けた際にはルールを曲げて再戦を設定したりとあまりいいイメージが無いが、漫画版では「もしヒコオが負けたら」というミヤマ先生の問に「村おこしのためガマンする」と答えるなど、村おこしに固くこだわる姿勢が強く描写され、コイシマル達に対してもアラクネに破壊されたメダロット達をポケットマネーで修復してくれるなど極めて好意的に接している。
アラクネ イト
使用メダロットは「ハードネステン」(名前は不明)。
ハードネステン
『G』最終回で地下遺跡で岩に押しつぶされ生死不明。
アキ アカネ
割と適当で気楽な性格だが教師らしいところもある。ウスモンに好意を抱かれているが本人は全く気付いていない。
使用するメダロットは「マクラリウス」(名前は「ブリード」)。
ミヤマ グンバイ
勤務中でもしょっちゅう酔っ払っており、部室のマットで寝ていることが多い。
使用メダロットは「アカマッツー」「タケワッター」「ウメスッパー」。
ウスモン ハマキ
ハンミョウジ ミチオ
シゲユキ
ミスターカバシラ
レボレボ団
「アラクネイトの起こした事件のせいで落ち込んでいる子供達を励まし、本来ロボトルは楽しいものであることを教えるため」結成された。
現場監督
高い機動力でコイシマルたちを翻弄するが、ヌルハチの乱射がまぐれ当たりし倒される。その後、尋問をしようとしたサキたちの前で、ハードネステンに回収された。
メダロットDS
お菓子にちなんだ名前が登場人物に付けられている。
アマクラ アズマ
ガン
ヒムロ コハク
愛機はサンジューロの「ジュウ」。
アサクサ チトセ
愛機はノワールカッツェの「ノワル」。その重力攻撃を受けると「めきょっ」という不思議な打撃音が鳴る。
ベニイ タルト
愛機はドクタースタディの「ドクタ」。
オオシマ サクラ
愛機はペッパーキャットの「P.C.」。
ダイトク ナット
愛機はキースタートルの「キース」。
テンリョウ
めのじ
ろのじ
コンビニの客
旧来のメダロットファンを意識して描かれている。
ラストF³
快盗レトルト
ママ
パパ
用語
組織・集団
メダロット社(株)
社長職にはニモウサク一族、大株主としてアングラ一族がある。基本的に両者の考えは異なっており、様々な内紛を起こす。少数勢力としてメダロット博士も独自の活動をしている。また、ロボロボ団とは別にヘベレケ博士の賛同者も多数潜伏しており様々な裏工作をしている。
基本的にはおもちゃ会社として世間からは扱われており、土中からメダルが発掘されるのも「演出」の一つと考える市民も多い。
ニモウサク一族
アングラ一族
ロボロボ団
魔の十日間が解決しタイヨウ達が逮捕された『2』では、新幹部陣による更にヘベレケ博士に忠実な組織として活動を再開、セレクト島地下の浮遊要塞を拠点とした。一時期は謎のアフロ集団を名乗っていた。
セレクト隊の本部機能をマヒさせ事件を起こそうとするが、ラストの情報漏えいによりイッキ達の襲撃を受ける。浮上させた浮遊要塞により逃亡を図るも、アワモリ率いるセレクト隊が追い打ちをかけ、浮遊要塞は墜落、ヘベレケ博士含めメンバーは消息不明になる。
消息不明になった幹部陣は『3』でアングラ一族により偽の住民票を与えられ、違法改造メダロットの販売に加担していた。そして、メダロット博士やイッキ達をメダロット社屋上に呼び寄せ、罪を被せようとしたところに生死不明だったヘベレケ博士が介入、幹部たちはヘベレケ博士の部下に戻りロボロボ団再結成となる。
『DS』時点でも組織は健在であり、未完成スペナグメノーグを盗み、コハクを拉致、それを助けに来たアズマとも交戦した。
セレクト防衛隊
主な職務はメダロット犯罪への対処や危険な野良メダロットの駆除、災害時の避難誘導やメダロット社からの雑務など多岐にわたる。権力は弱く、捕えた犯罪者がすぐに釈放されるなどのケースがある。
『2』序盤では、不審人物として怪盗レトルトを追っていた。
メカニック
メダロット
メダル
ティンペット
パーツ
ロボトル
『G』までは敗者が渡すパーツは現物だったが、『DS』ではパーツのデータを受け渡す。
変化パーツ
メダロット社からの試供品一時レンタルであり、ランダムで選ばれるため、戦況にそぐわないパーツが出ることもある。
宇宙人の使う変化パーツは真の意味で他のパーツに「変化」することが出来る。
アンチエア
スラフシステム
市販の製品ではロボトルの損傷を完全に直すことはできず、修理に出すことが一般的。
メダロッター
メダロッチ
転送
『3』時点でセレクト隊は転送の履歴を入手し、個人を特定できる。怪盗レトルトはこれを防ぐため、打ち上げ式の簡易衛星を使いメダロットを転送している。
メダフォース
メダリアシステム
野良メダロット
浮遊要塞
内部にはメダロット側からの通信でパーツを送るフユーンコンピューターやメダリアシステムの情報が入っている。
『2』終盤において緊急浮上するが、セレクト隊の攻撃を受け山に墜落した。『3』ではメダリアシステムを巡りセレクト隊、怪盗レトルトが残骸を調べようとした。
遺跡
一体のマザーメダロットと多数のキッズメダロットがセットで格納されていた。現在、地球ではこれらの遺跡でメダルやフユーンストーンなど貴重なものが発掘される。しかし、メダロット社はメダル以外の発掘品に興味を持っていない。
マザーメダロット
この内地球に降り立ったものは、現地の人間と接触し知恵を与え、崇拝対象にもなった。その後、地球の環境を破壊することを嫌ったマザー達は「仲間を殖やす」という使命を放棄、多数のキッズメダロット達と共に眠りについた。
キッズメダロット
現在メダロット社(株)が販売しているメダロットは、これらキッズメダロットのメダルに、人間の手で作られたレプリカのボディを与えたものである。
事件
ロズウェル事件
このコスモエイリアンをサンプルとし、人類産メダロットの開発は飛躍的に進行する。
魔の十日間
事件の解決を急いだメダロット博士は、子供たちに未発売の変形メダロット三種(ランドモーター、レディジェット、ブルーサブマリン)を貸し与え、セレクトビルへの陸海空同時突入作戦を促した。ユウキとパディの空中班はビル内に侵入したものの、待ち受けていたロボロボ団メタルビートル部隊に敗北する。悪ガキ三人組で構成された水中班は護衛の警備メダロットを排除し、建物内に潜入するが、ビーストマスターに敗れる。ヒカルとキララ、ロクショウの陸上班は食糧輸送のため下された跳ね橋を通りセレクトビルに進入、警備メダロットと交戦を繰り返し、電波発生装置を備えた屋上へたどり着く。その後、ロボロボ団殲滅を焦った日本政府が衛星軌道上からのレーザー攻撃を仕掛けようとしたところ、ビーストマスターが先制攻撃、レーザー砲台メダロット全十二機は破壊される。そして戦いは続き、セレクトビルの崩壊、主要人物の逮捕、ビーストマスターの行方不明で幕を閉じる。
事件解決後、人々の記憶からは急速に薄れたが、セレクト隊の信用失墜、野良メダロットの増加、メダロットへの各種規制など様々な影響を残した。
また、事件で使用されたビーストマスターやブラックメイルなどのメダロットに関して、メダロット社と日本政府は情報を操作しそれに関する都市伝説も生まれた。
謎のキノコ
アリカが廃坑に写真撮影をしに行ったときに、共にいたブラスに寄生する。その後、ラムタムが無理やりキノコを引きちぎると、今度はラムタムに寄生、銭湯の煙突に登ったが突然現れたしゃべる虫にキノコが齧られバランスを崩し、熱湯に落下、菌は全滅した。
藤岡建機版
藤岡建機が手掛けた作品で、「メダロッターりんたろう、およびメダロットR」と「漫画版メダロットNavi」の2つが存在する。
メダロッターりんたろう / メダロットR
『りんたろう』は『コミックボンボン』にて1998年07月号から1999年09月号まで連載されていた(単行本は全3巻)。『R』は1999年10月号から2000年07月号まで連載(全2巻)。基本的な話の内容は同じ。勢いのあるバトル的な展開も多く、何度か性的なサービスカットを挟むこともあった。
ほるまりん連載漫画、メダロットの外伝的な物語であり主人公も違うが、後に世界観はイッキ編と統一され、作中にもイッキ編のキャラクターが登場する。ただし、各メダロット作品に共通してキャラクターの言動や設定に差異がある。
ゲーム版『R』とは一部メダロットこそ共通し、本作の鱗太郎や刃助など今作のキャラクターも登場するがストーリーには特に繋がりは無く、設定も全体的に大きく異なっている。
ゲーム版『メダロット4』では作中に登場し、クリア後にはいつでもロボトル出来るようになる。なお、メタビーとほぼ同型のカンタロスは完全独立して登場している。両腕はカブトメダルと相性がいいが、頭と脚部は威力系メダルと相性がいい。 登場人物は海産物にちなんだ名前が付けられている。
あらすじ
亀山小学校に通う波島鱗太郎(りんたろう)は幼い頃に伝説のメダロッターヒカルと出会いメダロットの魅力に気付く。4年に進級し部活動を決定する際にメダロット部への入部を決めるが、メダロット部は問題ばかり起こしている部活動だった。
登場キャラクター(りんたろう)
波島鱗太郎
ボンボン本誌で描かれたメダロット・ナビのショートストーリーでは、鱗太郎がナビのキャラクターデザイン風に描かれたこともあった。
カンタロス
当初ははっきりとした自我を持っていなかったが、この頃より感情を表すようになり、片言ながら鱗太郎同様に「だぜ」を口癖として喋るようになる。また『メダロット・ナビ』においては(ただし、単行本収録時にはこのシーンは削除されている)、さらにその改良型であるアークビートルダッシュに換装した。
高速弐脚射撃型という特殊な編成で使われる。
海馬竜
鮫島刃助
アニメ版(無印)にも、ワンシーンだけゲスト出演している。
さとうたまを(佐藤玉魚)先生
学校(ゲームではカメヤマ小)が登場した関係で、ゲーム版『4』に特別出。またゲーム版『navi』では「ブロッソメイル」を従えている。
円
アンズドビートル
『メダロット・ナビ』では、メダロットは人間に使われてこそ真価を発揮するとの考えから、脱走した「クワガタバイザン」やその手助けをする弟「カブトベニマル」と戦った。ゲーム版ではクラスター内ではぐれた弟「マスクドカブト」(=カブトベニマル)を捜している。大人しい性格だが、寝起きは非常に悪く性格が一変する。
鮟蔵具左衛門
秋葉原ナエ
メダロット・ナビ
「メダロット」シリーズはタイトルを同じくしても各メディアが独自のストーリーを持っているのが特徴だが、この作品では珍しくゲームに近い内容になっている。しかしゲーム本編のストーリーを直接描く訳ではなく、大筋としてはクラスター事件の前日談と後年の出来事が並行して描かれる。前者の主役はゲームと同じくカスミ、後者の主役はメダロットであるクワガタバイザンである。しかしメタビーとの出会いと日常、シデンとの交流等、ゲーム版とは異なる面も多く、ゲーム本編のようなコミカルな雰囲気もかなり少ないシリアスな作風となっている。何よりゲーム版でのシナリオにあたるクラスターでの出来事が悲壮感を以って語られており、挿入される『星の王子様』の引用と相まって叙情的雰囲気を持つ作品となっており、破天荒でギャグも満載だった藤岡の前作『りんたろう』とは正反対の作風を持つ。『りんたろう』のキャラクターが登場するが世界観の繋がりの程度は不明。尚、そのシーンのみ絵柄や雰囲気が『りんたろう』風になっている。予告では当時のセミの俗説(成虫の寿命は7日間)に擬えた「7日間の物語」とされていたが、実際にはそのような描写は無い。コミックボンボン2001年07月号 - 2001年12月号連載。
登場キャラクター(ナビ)
アサノ カスミ
サチ
コハルビ ヒヨリ
舵真秀斗作品『男!度胸 メダカードファイターズ』
舵真秀斗による、メダロットカードゲームを主題とした漫画作品。『コミックボンボン』2000年08月号 - 2001年06月号連載。
「メダロット」がフィクションとして存在する世界で、メダロットに興味は無いが将棋が強い少年・伊藤園度胸がメダロットカードゲームと出会い、大会にまで出場するようになるまでを描く。
当初は半年の連載の予定だったが、人気のために延長された。しかし物語終盤、作者の舵真に次の仕事が来たために度胸の準決勝進出が決定したところで打ち切りとなった。その後の展開の構想は舵真自身によって語られている。
坂野カヲリ版
坂野カヲリにより、『別冊コミックボンボン』に掲載された。『メダロット2』『メダロット3』を原作としている。
田中靖規作品『メダロット7』
田中靖規による作品。『最強ジャンプ』2012年 08月号-10月号までと2013年 1月号に短期連載された。
Zトン作品『メダロット ガールズミッション』
Zトンによる作品。『電撃マオウ』2016年4月号にクワガタバージョンの漫画版、5月号にカブトバージョンの漫画版が掲載された。
伯林作品『メダロット再〜リローデッド〜』
伯林による作品。『マンガほっと』2017年12月27日より2023年2月12日にかけて「週刊メダロット通信」内で連載。
書籍情報
講談社から出版され、絶版となっていた単行本が、2013年から描き下ろしの表紙、修正、合本を施し、新装版として刊行されている(2017年12月現在、ほるまりん作のメダロットGまでの6作品7冊が刊行されている)。また、一部の書籍が電子書籍化している。
ほるまりん作品
メダロット(講談社、KCデラックス、B6)
- 新装版 メダロット ヒカル編 2013年06月21日発行 ISBN 978-4-06-376863-3
メダロット2(講談社、KCデラックス、B6)
- 新装版 メダロット イッキ編(1)2014年10月23日発行 ISBN 978-4-06-377080-3
- 新装版 メダロット イッキ編(2)2014年12月22日発行 ISBN 978-4-06-377107-7
メダロット3(講談社、KCデラックス、B6)
- 新装版 メダロット イッキ編(3)2015年02月23日発行 ISBN 978-4-06-377138-1
メダロット4(講談社、KCデラックス、B6)
- 新装版 メダロット イッキ編(4)2015年04月23日発行 ISBN 978-4-06-377182-4
メダロット5(講談社、KCデラックス、B6)
- 新装版 メダロット コイシマル編(上) 2017年10月23日発行 ISBN 978-4-06-393293-5
メダロットG(講談社、コミックボンボンKC、新書)
- 新装版 メダロット コイシマル編(下) 2017年10月23日発行 ISBN 978-4-06-393294-2
藤岡建機作品
メダロッターりんたろう!(講談社、コミックボンボンKC、新書)
メダロッターりんたろう!メダロットR(講談社、コミックボンボンKC、新書)
メダロット・ナビフジオカケンキ名義(講談社、コミックボンボンKC、新書)
- 2001年12月06日発行 ISBN 978-4-06-323933-1
舵真秀斗作品
男!度胸メダカードファイターズ(講談社、コミックボンボンKC、新書)
田中靖規作品
メダロット7 メダロット7カブトVer./クワガタVer.パーフェクトロボトルブック(集英社、Vジャンプブックス、A5)に1話から3話を収録。番外編は未収録。
- 2012年9月18日発行 ISBN 978-4-08-779638-4
Zトン作品
メダロット ガールズミッション メダロット9×ガールズミッション オフィシャルデザインアーカイブス プラスに収録。