小説

ユニット (小説)


題材:復讐,

舞台:北海道,



以下はWikipediaより引用

要約

『ユニット』は、佐々木譲による日本の小説、及びそれを原作とした日本のテレビドラマ。

概要

2002年の北海道が舞台。

17歳の少年に妻子を凌辱され殺された真鍋篤。警察官である夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した宮永祐子。二人はひょんなことから知り合い、同じ職場で働くことになる。ある日、妻子を殺した少年(川尻乃武夫)の出所を知った真鍋は復讐を決意。銃を手に入れて実行するも失敗し、逆に命を狙われる羽目に。真鍋は、宮永祐子の夫・門脇英雄の執拗な追跡を受ける祐子とともに逃避行を続けながら、それまでの無気力な生活から立ち直っていく。少年犯罪や仇討ち、さらには家族のあり方についても考えさせられる作品である。

登場人物

真鍋篤

32歳。札幌市北区在住。北海道の帯広市出身で、東京の私立大学工学部卒業。土木工学を専攻していた事もあり、多数の技術関係の国家資格を持つ。地下鉄サリン事件が起こった1995年(平成7年)3月頃に、妻の由美とまだ赤ん坊だった娘のあみが、当時17歳だった川尻乃武夫により殺害され、魂が抜け殻状態となる。2002年(平成14年)、西18丁目駅にてプラットホームで起こった転落事故を機に波多野、門脇親子との出会いにより、波多野工務店で働くことになる。
門脇祐子

31歳。旧姓:宮永。函館市付近の江差町出身で、函館の短大の家政科卒業。夫の英雄のDVを避ける為、5歳の息子の晴也を連れて旭川市から札幌市にやってくる。真鍋と同じく西18丁目駅にてプラットホームで起こった転落事故を機に、波多野工務店で旧姓として働くことになる。
波多野正明

54歳(作中でもうすぐ55歳を迎える)。バツイチ。1976年(昭和51年)に結婚しているが、26年後の2002年(平成14年)に妻が出て行った。東京で就職している息子がいる。真鍋、門脇と同じく西18丁目駅にてプラットホームで起こった転落事故を機に、二人を波多野工務店に雇い入れる。
門脇英雄

祐子の夫。北海道警察旭川方面本部の警官。妻の祐子に度々暴力を重ねた。祐子と息子の晴也が宿舎を出て行ったことがわかると、あらゆる手段を使って妻子二人を追跡する。
川尻乃武夫

殺人犯。私立函館平和学園高等学校中退。1995年(平成7年)3月、もうすぐ18歳を迎える頃に、金の欲しさに真鍋の妻の由美とまだ赤ん坊だった娘のあみを殺害。同年から2002年(平成14年)5月までの7年間、盛岡少年刑務所、黒羽刑務所を服役。

主な用語

旭川市
北海道警察本部・旭川方面本部官舎 花咲町に居を構える、門脇祐子と晴也が住んでいた宿舎。

札幌市
札幌公共職業安定所 真鍋篤、門脇祐子、門脇晴也、波多野正明が入ったハローワーク。 波多野設備工務店 手稲区稲穂に店を構える企業。波多野正明が経営し、真鍋篤、門脇祐子が働くことになる職場。

テレビドラマ

テレビ朝日の『土曜ワイド劇場』特別企画として、『ユニット 復讐を誓う男と逃げる女』のタイトルで2006年2月11日に放送された。主演は緒方直人。原作では2002年の北海道が舞台となっているが、ドラマでは放送当時2006年の東京に置き換えている。視聴率は13.6%。

キャスト
  • 真鍋篤 - 緒形直人
  • 宮永祐子 - 若村麻由美
  • 波多野正明 - 伊東四朗
  • 門脇英雄 - 高橋克実
  • 川尻乃武夫 - 山崎裕太
  • 宮永晴也 - 鈴木宗太郎
  • 船田広志 - 阿部亮平
  • 真鍋由美 - 渋谷琴乃
  • 久保田彰子 - 円城寺あや
  • 大橋信子 - 大島蓉子
  • 清水弘 - マギー
  • 菊池均也、山上賢治、松美里杷、佐久間哲、平泉陽太、大塚洋、上原由恵、森喜行、葛井亮平、伊藤洋一、中野佑治、小菅結衣、加藤里桜、五十嵐真人、古賀プロダクション、劇団東俳
スタッフ
  • 監督・脚本 - 橋本綾
  • 原作 - 佐々木譲「ユニット」(文藝春秋刊)
  • 演出 - 土方政人(共同テレビ)
  • プロデューサー - 高橋萬彦(共同テレビ)、佐藤凉一(テレビ朝日)、三輪祐見子(テレビ朝日)
  • 音楽 - 志田博英、亀森素子、古跡奈歩
  • 音楽協力 - テレビ朝日ミュージック
  • 主題歌 - kiroro「もう少し」(ビクターエンタテインメント)
  • プロデューサー補 - 椋尾由希子
  • 広報 - 豊島晶子(テレビ朝日)
  • スチール - チャールズ村上
  • 演出補 - 萩原孝昭
  • 記録 - 村上律子
  • 撮影技術 - 五木田智
  • 技術プロデューサー - 石井勝浩
  • 照明 - 小野村拡洋
  • 音声 - 島田隆雄
  • 映像 - 桜庭武志
  • 編集 - 深沢佳文
  • ライン編集 - 伊藤裕之
  • 美術プロデューサー - 杉川廣明、吉良久仁子
  • 美術制作 - 吉見邦弘
  • 大道具製作 - 大地研之
  • 装飾 - 泉人士
  • 持道具 - 新本由理
  • 衣裳 - 金子光浩
  • スタイリスト - 岡のぞみ
  • メイク - 佐藤優子、野中真紀子
  • 劇用車 - LAカンパニー
  • 制作 - テレビ朝日、共同テレビ
参考文献
  • テレビドラマデータベース
  • 文藝春秋