ライトノベルの楽しい書き方
小説
著者:本田透,
出版社:ソフトバンククリエイティブ,
レーベル:GA文庫,
巻数:全10巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『ライトノベルの楽しい書き方』(ライトノベルのたのしいかきかた)は、本田透による日本のライトノベル。イラストは桐野霞が担当している。略称は「ラノたの」。GA文庫(ソフトバンククリエイティブ)より2008年2月から2012年1月まで刊行された。2010年公開で実写映画化された。
あらすじ
主人公、与八雲はふとしたきっかけからクラスメイトにして学園一の美少女、流鏑馬剣(やぶさめ つるぎ)が実は新人ライトノベル作家であることを知ってしまう。そして、八雲はライトノベル作家としてデビューこそしたものの、スランプにおちいっていた流鏑馬剣に協力することになるのだった。
登場人物
与 八雲(あたえ やくも)
本作の主人公。私立南堂学園1年の男子生徒。16歳だというのに、あまり恋愛に興味がなく面倒だと思っており、初恋すら経験したことがなかった。流鏑馬剣のことは以前から「綺麗な生物」と認識していたものの、別に恋愛感情を抱いてはいなかった。だが、剣の作家活動に協力するため、お試しで付き合い始めてから少しずつ価値観が変わってきている。大の海産動物好きで、クラゲやウミウシなどを可愛いという独特の感性を持つ。曰く「深海と宇宙は男の浪漫」とのこと。もっとも、八雲自身は生物のいない宇宙を好いているわけではなく、単に深海が好きなことを強調する表現として宇宙を並べたに過ぎない。将来の夢は「海の生き者博士」。ただし、本人にも具体的にその夢の形が見えていない。というのも、たとえ無脊椎動物で理論的には痛みを感じないとしてもウミウシなどの解剖ができず、標本などを研究したいわけではないから。むしろ八雲としては、生きている海の生物を守り、愛したいと思っている。
流鏑馬 剣(やぶさめ つるぎ)
本作の主人公。私立南堂学園1年で八雲のクラスメイト。美人(ただし目つきが凶悪)でスタイルもよく、スポーツも万能。小柄でもない八雲より少しだけ身長が高い。特に格闘技においては非凡な才能を有しており、幼い頃熊と戦い、しかも勝利している。ただ、本人は「可愛い女の子」に憧れており、格闘技に優れていることに対し、逆にコンプレックスすら抱いている。中学生の頃に姫宮美桜(ひめみや みお)のペンネームにより処女作、「まほぴよっ!」でライトノベル作家デビューした期待の新人。文才はそれなりにあるようだが、「自分の体験したことしか書けない」という弱点を持っており、よくスランプに陥る。また、父親は非常に厳格な人物であり、娘がライトノベル作家になることをゆるすはずもないので、剣がライトノベル作家であることは秘密となっており、顔出しもしていない。「作家特有」の妄想癖と素直になれない性格のおかげで、焼き餅を焼いたり八雲の真意を試そうとしたりしては、事を悪い方向へ持って行ってしまう。
市古 ゆうな(いちご ゆうな)
私立南堂学園1年で八雲の隣のクラスに所属する女子生徒。石切清麿の調査によれば、学園内のランキングで「萌え部門」1位。「ぽんぽん」のペンネームでイラストレーターをしており、剣の書いたライトノベルに可愛らしいイラストを入れている。ドジっ娘であがり症、口癖は「はわわわ…」。押しが弱く、気が弱いと思われがちで、現にそう思われているが意思の強いところがあり、譲らない点については譲らない。サメに襲われたときにうろたえながらも冷静な判断をしたり、剣の代役として聴衆の前で話をするなど、逆境に強いところがある。その容姿、性格ともに剣の理想をほとんどそのまま投影しており、ときおり剣は自分と比較し鬱々としている。一方で市古は「使えない」自分にコンプレックスを抱きつつ剣にあこがれていて、その気持ちのすれ違いから大げんかしたりしつつも、いつの間にか無二の親友となった。
与 心夏(あたえ ここな)
与 こゆり(あたえ こゆり)
与 まるみ(あたえ まるみ)
石切 清麿(いしきり きよまろ)
鷹峰 多々湖(たかみね たたこ)
流鏑馬 半次郎(やぶさめ はんじろう)
水戸敷 あるみ(みとしき あるみ)
既刊一覧
- 本田透(著) / 桐野霞(イラスト) 『ライトノベルの楽しい書き方』 ソフトバンククリエイティブ〈GA文庫〉、全10巻
- 2008年2月15日発売、ISBN 978-4-7973-4555-1
- 2008年5月15日発売、ISBN 978-4-7973-4850-7
- 2009年2月15日発売、ISBN 978-4-7973-4973-3
- 2009年9月15日発売、ISBN 978-4-7973-5592-5
- 2010年1月15日発売、ISBN 978-4-7973-5745-5
- 2010年6月15日発売、ISBN 978-4-7973-5971-8
- 2010年11月15日発売、ISBN 978-4-7973-6160-5
- 2011年3月15日発売、ISBN 978-4-7973-6303-6
- 2011年8月12日発売、ISBN 978-4-7973-6573-3
- 2012年1月16日発売、ISBN 978-4-7973-6786-7
映画
2010年12月4日に劇場公開されたBerryz工房の須藤茉麻主演によるラブコメディ映画。監督の大森研一は、本作が初の商業用長編映画である。東京・池袋テアトルダイヤほか3館での小規模封切りにもかかわらず、『王様のブランチ』ミニシアターランキング全国3位、『ぴあ』初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では全国6位等を記録した。またDVDオリコンチャートにおいては、販売デイリーランキング映画総合において全国第1位を記録した。
キャスト
- 流鏑馬剣 - 須藤茉麻
- 与八雲 - 佐藤永典
- 市古ゆうな - 竹達彩奈
- 与心夏 - 能登有沙
- 与まるみ - 國府田マリ子
- 石切清麿 - 鈴木拡樹
- 与こゆり - 五十嵐令子
スタッフ
- 原作 - 本田透
- 監督 - 大森研一
- 脚本 - 大森研一、髙橋龍也
- 企画 - 中野隆治
- エグゼクティブプロデューサー - 松橋祥司、浅見敬
- チーフ・プロデューサー - 加藤智行
- プロデューサー - 影山二郎、浅生亮平
- 撮影監督 - 吉村大樹
- VE - 上池惟孝
- 美術装飾 - 藤井悦男
- 編集 - 大森研一
- 助監督 - 田口桂
- 制作担当 - 村瀬正憲
- 音楽監督 - 中村太一朗
- 制作プロダクション - 右脳事件
- 製作 - ブロスタTV
- 配給 - アートポート
主題歌
- 武川アイ(J-more)「Dreamer」
DVD
2011年3月2日に日本コロムビアから発売された。
- 本編DISC:80分
- 限定版DISC:160分。メイキング映像を収録。