ラグナロク (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
『ラグナロク』(RAGNAROK)は、安井健太郎による日本のライトノベル。イラストはTASA。角川スニーカー文庫(角川書店)より1998年6月から刊行されていたが、2006年11月を最後に未完のまま刊行が中断した。2017年8月17日より、『小説家になろう』にて本作のリブート版の連載を開始。タイトルを『ラグナロク:Re』として、オーバーラップ文庫から書籍版の刊行も開始された。
第3回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作。『ザ・スニーカー』にて連載されたほか、ことぶきつかさによるコミックス版も出版された。
あらすじ
登場人物
主人公
リロイ・シュヴァルツァー
本編の主人公。元傭兵ギルド所属だったが、現在はギルドを脱退してフリーの傭兵として活動する。服装は常に全身黒ずくめ、目つきも非常に悪い。二つ名は、「疾風迅雷のリロイ(リロイ・ザ・ライトニングスピード)」「黒き雷光(ブラック・ライトニング)」。ギルド脱退時には最高位であるSSランクへの昇格が約束されていたが、とある事件でサンドラが死にジェイスに裏切られたため脱退する。皮肉なことに、ギルド設立からSS昇級を蹴った者は彼が初めてだった為、フリーの傭兵となってもその名は広く知れ渡っている。
その身体には5000年前に滅んだ「闇の種族」ロキの血が流れていると言われ、普通の人間なら即死するほどの重傷を負っても瞬時に治癒してしまう。また、生命の危機に瀕した際には巨大な悪魔のような姿に変貌する「獣化」と呼ばれる現象が起こる。彼の獣化は、厳密には他の者達の獣化とは全く別物で、ロキの遺伝子がリロイの肉体を侵食する現象であり、瞬間治癒や悪魔化に留まらず、翼が生えたり、腕が大蛇のように変貌したり、空間を圧縮する能力を発現したりと多岐に渡り、また彼の精神によってはその現象を自分の意思でコントロールすることも出来る。
性格は直情で暴力的、後先考えずに行動する事が多い。また、かなりのお人よしであり、子供や女性からの頼みは断れない。女運が無く、レナやフレイヤにいいように使われていた。
乗り物運は最悪で、飛行艇に乗れば処女飛行で爆発炎上、豪快に墜落。列車に乗れば、深い谷底にまっさかさま。船に乗ればまず間違いなく無数のダーク・ワンに襲撃され、馬車に乗ればまず間違いなく大量の盗賊との戦闘とあいなる。コーヒー好きだが、砂糖とミルクをたっぷり入れないと飲めない。
土地運はもはや災厄と言って良く、立ち寄った町が大洪水に巻き込まれて海の一部となったり、無数の大型竜巻に狙い撃ちにされたりと、もはや受難の権化。エフィルいわく、「あの竜巻は絶対あんたを狙ってたのよッ!!」とのこと。リロイ本人以外は全員うなずいている。
基本的に楽観主義で、自身に降りかかるいろいろな物事を力ずくでどうにかしてしまう。確立や打算、失敗したときのことなど目もくれず、自分が進むべきだと感じた道を全力疾走で突き進む青年。彼の根幹になっている信念は、「出来るかどうかじゃねぇ…、やるんだよッッ!!!」。
ラグナロク
リロイの相棒の意志を持つ喋る剣。
5000年前の大戦時に作られた対闇の種族用兵器で、製造番号は0109。(第一ロット九本目の意)
ホログラムとして白いローブを重ね着した、見目麗しい(本人談)青年の姿を取る事も出来る。ややナルシスト。本体は剣の柄に嵌め込められている宝玉で、取り外す事で意識を離れた場所に飛ばす事も可能である。大の紅茶党で、コーヒーは下品な人間の飲むものだと思い込んでいる。思った事をよく口に出してしまう。自分のことを冷静な性格と考えているが、5000年もの長い時を生きているためか些細なことで感情的になりやすい。
5000年前に最初の相棒アキ・ヴェルナーとともにレディ・メーヴェと交戦経験がある。
所属なし
アレクサンドル・リュヴィール(アレクサンドル・リュヴィール・ヘイムダル・レオン・ファルファクス)
幼少の頃のリロイを拾い、育てた傭兵。幼少時、闇の種族に頭部を噛まれた際に痛覚を失っており、このことから「鋼鉄の男」の二つ名で呼ばれる。
ギルド在籍時代は「魔王(アークエネミー)ヘイムダル」と呼ばれ、E級の時点でSS間違いなしと言われたほどの腕を誇ったが、リロイはリュヴィールがそうとは知らなかったようだ。かつてはレオン・ファルファクスという名だったらしい。
人間には必ずあるとされる能力を制限する制御装置(リミッター)を闇の種族に頭部を噛まれた際に失っている。これを解除すれば身体能力がそれまでのおよそ3倍まで上がり、ウィルヘルム派の枢機卿と同じような能力を扱えるようになる反面、長時間使用すると身体に負荷がかかる。同時に痛覚も失っており痛みを感じない。
ヴァルハラのエージェントだった時期があり、ウィルヘルム派の枢機卿を少なくとも3人殺害し、教皇すら殺しかけたらしい。
クローディア・リンゼ
ヴァナード王国
フレイヤ
ジリアン・ミラー
マリーナ・クロス
オルディエ
キルシェの相棒。
正体はラグナロクと同じく、5000年前作られた対闇の種族用兵器で、製造番号は1006[ツェント・ゼックス]。(第十ロット六本目の意)
ホログラムとして人間の姿にもなれるが、なぜか露出度の高い格好をしている。
後期最新型として造られた為にプライドが高く、初期型であるラグナロクを『兄さん』と呼びつつも馬鹿にしている節がある。また《闇の種族》に対する敵愾心もラグナロクより強い。
人体や物質から一定以上の存在意思(ノルン)を抜き取る事を防ぐ安全装置が付いていない事をラグナロクから示唆されている。
5000年前、ロキを滅ぼした張本人。その際に『何か』を知ってしまい、その記憶を思い出さないよう意図的にプロテクトをかけていた。後にラグナロクとの会話で封印していた記憶が蘇り発狂するが、ラグナロクに介抱され正気を取り戻す。そしてイレーヌの正体を明かした上で今後敵対することにも成りうる事を忠告するも、少なからず彼を『兄』として認めるようになった。
アスガルド皇国
バルドル
ヴァーリ
ナナ
ヴァルハラ
イレーヌ・ウィンスレット
ヴァルハラの社長。謎が多く、普通の人間では無いようだが社員の中には彼女を崇拝する者も少なくない。
社員に任務を命じる時に「一つあなたに頼みたいことがあるのよ」と、社長でありながら命令ではなく頼み込むような言い方からして、高圧的な態度で命令を下すヴァナード王国の女王フレイヤとは対称的である。
とにかく人間に対しては優しい。胸につけたペンダントをいじる癖がある。
どうやら過去に闇の種族によって全てを奪われたらしい。その経験から闇の種族を決して許さず闇の種族を完全に滅ぼすためにヴァルハラを設立した。
彼女はラグナロクシリーズに指示、統括を要請の出来るラシールと言う名称で呼ばれることがあるが強制力は無くラグナロクシリーズはそれを拒否することも出来る、しかし断る理由が無ければ従わざるを得ない程度には重要な存在でもあるらしい。
トゥルース・マイセル
ロティス・ペルレ
ラティファ・フォーラーニ
リゼル・ジルバ
ジェイス
ヴァレリオ・ザント
ランディ・ゴルト
テュール・ヴァイス
アルティシア・エーデルシュタイン
レニー・アイゼン
元暗殺者組織「葉隠」の鋼糸使い。何故ヴァルハラにいるのかというと、こちらの方が給料がいいからという理由らしい。
寂しがり屋で一人で食事をするのが嫌い。10代半ばに見えるが実際は20代半ばである。
給料は実家の両親に送っている。また両親もそんな家族思いのレニーを心配してか、月に一度は帰ってこいと言うほど子煩悩である。レニーも「子離れしない親をもつと大変」と言っているが(外伝・アウトサイダー参照)、実際にはそれほど嫌ではないようだ。
時間にはルーズで、遅刻したり、逆に早く来すぎたりしている。事実、予定の時間よりも早く来すぎたレニーのせいでその場にいた側近にカイルがヴァルハラと繋がっていることがバレてしまい、敵対勢力の使者であるレニーをまず先に殺そうとしたが正当防衛で返り討ちに。結局、カイルはレニーの時間を守らない悪癖のせいで死ななくてもいい部下を一人死なせてしまい、その事件のもみ消しをしなくてはならなくなってしまった。
SS級傭兵
アグナル
マレーネ・エルウェス
犬神梓(いぬがみ あずさ)
ザック・ファフニール
ライナルト
アイントラート
レディ・メーヴェ
アイントラートの社長。
ウェーブした銀髪に憂いを帯びた紫紺の瞳が特徴の人形のように整った容姿の少女。およそ10歳程度にしか見えないが、齢5000を数える吸血鬼。
5000年前の大戦期にはレディ・ヘルという名で、人類を抹殺、殲滅すべき敵だとして最も苛烈に攻撃した事から「殺戮の淑女」と呼ばれ、人間に対する憎悪の凄まじさは同胞である闇の種族からも恐れられていた。これはラグナロクが「お前がどれほどの人間を無慈悲に殺戮したか忘れたとでも言うのか」と発言している点からも伺える。人口数百万人規模の防衛設備の揃った都市を単身かつ一晩で壊滅させたほどの力を有しており、都市への余波を考慮できないほどの恐慌に突き動かされた住人による、通常の上級眷属であれば考えるまでもなく命を落とす(パレル談)ほどの銃弾・砲弾・光子兵器の集中砲火を受けるも生存。ヴァルハラ側の見解では最古にして最強の吸血鬼。大戦期に一度だけ交戦したラグナロクは彼女が上級眷属の中でも桁違いの能力を有しており彼女の一撃ともなれば自分が無に帰する可能性すらあると述懐している。
穏やかな性格の持ち主ではあるが、ヴァルハラとの会談の際にオルカンの命を弄ぶかのようなランディの言動がきっかけで激怒し、ただ怒りを覚えたというだけで周囲に絶大な影響を及ぼした。また、強い意志の込められた言葉は催眠効果にも似た現象を発生させ、これに反抗しようとしただけでランディの脳が破壊される寸前にまで追い込まれるなど、その能力は他の上級眷属と比較しても別格。
パレルが言うにはアングルボザと並んでロキに最も近い存在らしい。ただし、パレル自身はアングルボザに対しては攻勢に出た反面、ヘルに対してはそんな事は思いもよらないとの事。イレーヌがレディ・メーヴェと万が一戦闘になった場合、できうる限り逃走せよと念を押し、アングルボザが「ヘルのお気に入りに手を出すと後が怖い」と発言し、シュタールが「いかにお前といえど」と自身よりレディ・メーヴェが上であると認識しているかのような発言をする等、要所要所で間接的にその強さが提示されている。
ある理由からかつての自身の行動に深い悔恨の念を抱いて人間との共存を望み、「アイントラート」を設立した。スニーカー・アルティメットガイドRAGNAROKの用語集では「作中における様々な謎に関する答えを知っていると思われ、五本の指に入る重要人物」と記述されている。
人類との共存という目標は、他の同胞からは憎悪の対象ではあるものの、レディ・メーヴェがいる限りは迂闊に手出しできない状況らしい。一方で、襲撃を行ったゲレーデは「指一本動かせない老いぼれ」だと聞いていたと語っており、情報には齟齬が生じている模様。
ベストラとは友人であり、彼女からはメーヴェと呼ばれているが、アングルボザやシュタール、トゥーゲントからはヘルと言う昔の名で呼ばれている。
テーゼ
ネロス
ロゼリア
アイントラートの社員で吸血鬼。
お淑やかな性格。
少なく見積もってもSS級に匹敵する実力を有しており、アズサ、ザックの2人を相手に素手で渡り合える。
そのたおやかな外見とは裏腹にレディ・メーヴェを除けば吸血鬼の中では最強ランクの実力を持っている。(スニーカー・アルティメットガイドRAGNAROKを参照)
意外とお茶目な性格で、ビル内に侵入したザントのすぐ側に転移して驚かせるという悪戯もしてみせているが、人間に対しては優しい。
吸血鬼といっても必ずしも血を吸わなければ生きていけないということではないらしい。ジェイスの揶揄にロゼリアは「私達は血を吸って生きているわけではないのよ」と返答している(外伝 アウトサイダー参照)
血を吸わなくても生きていける代わりに大量の食事が必要らしい。ロゼリアは紙袋に入った三人分の量の食事をリロイに見せていた。これでもダイエットしていて少なめにしているらしい。「だとしたら普段はどれだけ食べるのだろうか」とラグナロクも疑問を胸中で発していた。
オルカン
ベアトリス
エイル
アイントラートに属する人間の女医。神話の医療の女神が元になっているが、こちらは神話と違ってとにかく口が悪く気性も激しくて外伝・アウトサイダーではカルテイルの腹部にパンチをお見舞いするほど(もっとも鍛え抜かれたカルテイルの腹筋はびくともせず、殴ったエイルの方が痛かったようだ)。
医者のくせに勤務中でも酒を飲んだりしている不良女医。実際にフリージアが産気づいた時にテーゼ達が医務室に向かった時は彼女は酒を呑んでいた。
口も態度も悪いが腕は確かで医者としての確かな倫理観、使命感も持っている。日頃から彼女の世話になっている病弱なテーゼはエイルに頭が上がらない。
アウトサイダーではザントの念力攻撃によって機材の下敷きになったりした。そのせいか第10巻「廃都の幻影」では顔にアザが残っているが、それでも相変わらず口は悪くて有能な女医として活躍しているエイルが登場している。
クライスト教団
クライスト教団ウィルヘルム派
傭兵ギルド
闇の種族(ダーク・ワン)
ロキ
5000年前に存在した「闇の種族」で、リロイの先祖。5000年前にオルディエの所有者であった女に滅ぼされるが、直前まで女と性行為をしていた事で彼の遺伝子だけは残り、後の世まで引き継がれていった。
「ギヌン・ガープ」と「ユミル」にプロテクトをかけた人物でもある。
当時は闇の種族側の中心的な存在であったにも関わらずミュートス・ロズールという名でラグナロクを造り上げて人間に加担したりと不可解な行動を取っていた為、闇の種族からは《混沌の調停者》と呼ばれていた。
レディ・メーヴェ、トゥーゲント、アングルボザ等、5000年前から存在する闇の種族の上級眷属達は当然の事ながら面識がある。
ウィルヘルム派からは神の最大の敵『背神者』とされている。
アングルボザ
マーニ
ソール
シュタール
トゥーゲント
ラスター
ベストラ
闇の種族の上級眷属。美しい女性だが実は両性具有。強大な力を持っており、第二巻ではアニタを蘇生させるほど。何を考えているのかわからない所がある。リロイを何度か助けているが、同時に危地に立たせることも。
愛するロキを殺したラグナロクであるオルディエを密かに追っていた。彼女を見ると今までの冷静さを放り投げて何がなんでも殺そうとする。その姿はまさに鬼女である。邪魔する者や目障りな者は全て滅ぼす殺人鬼になる。事実、オルディエたちのいた列車の中の乗客のほとんどを殺害するほど残忍になり、その殺戮による多くの死体を見たリロイを激怒させた。この覆しようのない事実が、どんなに美しくて優しそうに見えてもベストラは所詮は闇の種族だという観念を彼に植え付けた。
レディ・メーヴェとは旧友でシュタールと陰ながら交戦し、負傷したためアイントラートで療養していた
5000年前の人物
用語
神々の黄昏・ラグナロク
5000年前、ダーク・ワンによって滅亡寸前まで追い込まれた人類が最後の希望を託し製造した決戦兵器。北欧神話の神々の最終決戦になぞらえ、神々の黄昏(ラグナロク)と呼ばれることになる。物体の存在意思、「ノルン」を操って大破壊を起こし、局所的には可能性変異すら起こしうる。鍔元には「ノルン」制御のための人工知性が宿っている。ラグナロクは空気中の分子を利用し、人間の姿を形成することも可能。この状態でのみ行使できる緊急プログラムが存在するらしいが詳細は不明。あらゆる道の達人の戦闘データと一通りの武器・兵器の操作方法がインプットされており、ある程度までなら戦えるが戦闘経験から得られる直感や閃きが備わっていないためリロイのように真の達人とも呼ぶべき相手には数段、劣る。またこの状態で莫大なダメージを受けるとそれが本体である宝玉にフィードバックし、死ぬ事もある。また学習機能が備わっており、同じ行動を繰り返すうちにそれを人間で言う習慣のように感じるようになる事もある。ダーク・ワンの存在を知覚できるセンサーを備えているが上級眷属になるとセンサーが鈍くなる。様々な戦闘用途のために形状、機能の差があるラグナロクが複数シリーズ開発された。ダーク・ワンの人類殲滅を阻止し人類を滅亡から救ったが、激しい戦いの末、数本しか残らなかった。
闇の種族(ダーク・ワン)
いつごろからか歴史の影に現れ始め、ついには人類を滅亡寸前まで追い詰めた異形の存在。総じて強靭な生命力を持ち、人類に対して敵意を持つ。その戦闘力、危険度から下級、中級、上級と分類されており、一般人には手も足も出ない存在であり、訓練をつんだ兵士が徒党を組んでも下級すら倒せないこともある。上級眷属に至ってはもはや生物というよりも、物語や伝承のなかの魔王や鬼神と大差ない存在である。そしてなぜか、どれだけ異形な眷属であろうと、どれだけ形が崩れようとも、全て「人型」である。なお、上級はラグナロクシリーズの感知機能に反応しない。また、同じ上級眷属であっても戦闘能力に著しい差が見られるケースもある。吸血鬼などはその代表格である。テーゼが言うには下級・中級と上級は異なる系統で支配階級と被支配階級ではあるが、同じ生物として見る事自体が間違っているらしい。
《闇の種族》(ダーク・ワン)
上級眷属の中でも格の違いはあり、トップクラスは概ね5000年以上生きている古参達で占められる。
ヴィーグリーズの遺産
ラグナロク
剣にはそれぞれ四桁の製造番号が与えられ、上二桁が世代、下二桁がその世代の何本目に造られたかを表している。ちなみにラグナロク(リロイの剣)は0109(第一ロットの9本目)、オルディエは1006(第十ロットの6本目)である。
傭兵ギルド
SS級(ダブル・エス)
葉隠
ヴァルハラ
アイントラート
クライスト教団
ウィルヘルム派
人は神に近づく為に生まれた存在であり、神の御心に従う為には人を捨て、より強い存在である超人を目指すべきと言う『超人思想』(ツアラトウストラ)を掲げている。
『超人思想』の元に日々洗脳と人体強化を行っており、末端の信者でも不死身に近い耐久性を持つ。力の強さと信仰心によって厳格かつ明確なヒエラルキーが構築され、枢機卿クラスともなれば《闇の種族》の上級眷属にも匹敵する力を備えている程である。
《クラフト》
《ヒルン》
巡察執行士(ヴァールハイト・リッター)
エグゼキューショナーズソードと《聖衣》と呼ばれる強固な防具で身を固め、多くの兵士が洗脳と薬物強化を施されている。
信仰心と強さに応じて第一から第五階位までの階級があり、第二階位ならば司教・司祭クラスよりも強く、第一階位ともなればリロイすら苦戦する程の実力がある。また、階級によって《聖衣》など装備の質も異なる。
枢機卿
再生能力を備えた不死身の肉体と空間転移や自然現象に干渉出来る超常的な力、『聖母』に与えられた《福音の刃》(普段は腕部に収納されている)を兼ね揃えた超人で、『超人思想』の体現者として彼らを信奉する信者も少なくない。
既刊一覧
小説
- 安井健太郎(著) / TASA(イラスト) 『ラグナロク』 角川書店〈角川スニーカー文庫〉、全11巻
- 「黒き獣」1998年6月26日発売、ISBN 4-04-419201-4
- 「白の兇器」1998年8月31日発売、ISBN 4-04-419202-2
- 「銀の深淵」1998年12月25日発売、ISBN 4-04-419203-0
- 「青き双珠」1999年3月26日発売、ISBN 4-04-419204-9
- 「紫の十字架」1999年8月31日発売、ISBN 4-04-419205-7
- 「黄金領域」1999年9月30日発売、ISBN 4-04-419206-5
- 「灰色の使者」2000年4月28日発売、ISBN 4-04-419208-1
- 「翡翠の罠」2000年8月31日発売、ISBN 4-04-419210-3
- 「背神の遺産」2001年6月29日発売、ISBN 4-04-419213-8
- 「廃都の幻影」2002年5月31日発売、ISBN 4-04-419216-2
- 「獣の系譜」2004年9月30日発売、ISBN 4-04-419219-7
- 安井健太郎(著) / TASA(イラスト) 『ラグナロクEX』 角川書店〈角川スニーカー文庫〉、全9巻
- 「BETRAYER」1999年10月28日発売、ISBN 4-04-419207-3
- 「DIABOLOS」2000年6月30日発売、ISBN 4-04-419209-X
- 「COLD BLOOD 失われた絆」2000年12月26日発売、ISBN 4-04-419211-1
- 「DEADMAN」2001年3月29日発売、ISBN 4-04-419212-X
- 「THE OUTSIDERS」2001年12月26日発売、ISBN 4-04-419214-6
- 「SANCTUARY」2002年2月28日発売、ISBN 4-04-419215-4
- 「THE LEGACY」2002年12月27日発売、ISBN 4-04-419217-0
- 「FEARLESS」2003年9月30日発売、ISBN 4-04-419218-9
- 「MISFORTUNE」2006年10月31日発売、ISBN 4-04-419221-9
- 安井健太郎(著) / 巌本英利(イラスト) 『ラグナロク:Re』 オーバーラップ〈オーバーラップ文庫〉、既刊5巻(2020年9月25日現在)
- 「1.月下に吼える獣」2018年4月25日発売、ISBN 978-4-86554-337-7
- 「2.獣たちのミメーシス」2018年7月25日発売、ISBN 978-4-86554-375-9
- 「3.大敵」2019年10月25日発売、ISBN 978-4-86554-558-6
- 「4.悪辣たる異端」2020年8月25日発売、ISBN 978-4-86554-719-1
- 「6.青海のラグナロク」2020年9月25日発売、ISBN 978-4-86554-738-2
漫画
- 安井健太郎(原作) / TASA(キャラクター原案) / ことぶきつかさ(作画) 『ラグナロク』 角川書店〈角川コミックス・エース〉、全3巻
- 2001年7月27日発売、ISBN 4-04-713444-9
- 2002年5月29日発売、ISBN 4-04-713497-X
- 2003年2月26日発売、ISBN 4-04-713538-0
関連作品
- スニーカー・アルティメットガイドRAGNAROK
- スニーカーCDコレクション ラグナロク-灰色の使者