ランブルフィッシュ (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
『ランブルフィッシュ』は、三雲岳斗による日本のライトノベル、およびそれを原作とした漫画・ラジオドラマ。小説のイラストは久織ちまきが担当し、角川スニーカー文庫(角川書店)より刊行された。
ストーリー
1990年代初頭、世界に突如RF(レイドフレーム)と呼ばれる人型陸戦兵器が出現した。この強力な新兵器の開発予算を捻出するために、各国政府は試作RF同士の模擬戦闘を行い、その勝敗を観客に賭けさせる「RFトーナメント」と呼ばれる競技を公認ギャンブルとして認可する。
そのRF競技のための技術者を育成する機関として、日本に「恵理谷闘騎技術専門校」が設置された。その通称「恵理谷」に通う実習生、志村瞳子の前に1人の編入生が現れる。高雄沙樹と名乗るその少年は、試験に受かったのが不思議なくらいのド素人で、時代遅れの不良で、しかも手違いで瞳子のルームメイトになってしまうのであった。
登場人物
声優名はラジオドラマ版でのもの。
主要人物
高雄 沙樹(たかお さき)
声:神谷浩史
本作の主人公。恵里谷闘騎技術専門校の2年生。編入生の1人でD班所属の闘騎手。搭乗機は”ガンヒルダ”。
野性的な顔立ちと長髪にピアスなど時代遅れの風貌をした元ヤンキー。操縦に関しては素人だが、その異常な運動能力や天性の格闘センスを用いて作品中トップクラスの強さを誇る。潜在能力は藤真蒼威と互角で、彼と戦闘スタイルも酷似している。
詳細な出身及び経歴、素性一切が不明。史上初めてRFが実戦投入された湾岸戦争の生存者で、RFの最重要機密に深く関係するが自覚はしていない。中東出身で帰国子女のため、英語が堪能。家事全般が得意で意外と几帳面な一面もある。また、父親の職業の影響からか美術品の鑑定も得意。
3人の姉と妹を非常に恐れている。養父の一樹とは終始喧嘩が絶えないが仲が悪いわけではない。
経験の浅さからか機体の消耗度を考えずに戦闘を続けるので、短時間での戦闘以外はRFに搭乗させられない事が作中でも指摘されている。協調性に欠けており、チームプレーや連携を無視しての単独先行も多い。深見将利から軍隊式の格闘術を伝授されているが、彼がファンである女優の折原彩那の正体だとは知らない。
志村 瞳子(しむら とうこ)
声:平野綾
本作のヒロイン。RFの設計を行う設計士専攻の2年生。D班所属で万年最下位の未完成RFガンヒルダの設計主任。RFの電子部品から家電製品まで取り扱う新興企業の令嬢だが、社長である母親に反発して家出同然の身。RFを兵器として利用することに元来懐疑的で、人類社会に貢献することに需要を広げたいと潜在的に考えている。本人の自覚よりも他者からの評価は高く、RFの微調整や強化に本領を発揮するタイプ。
ショートヘアに印象的な瞳を持つ結構美人。やや寸胴で幼児体型が悩みの種。性格的には生真面目で負けず嫌いな反面、当初は挫折に弱い部分もあったが、沙樹に感化され次第に強く成長していく。ルームメイトの沙樹とは犬猿の仲で喧嘩が絶えない一方、対等で信頼できる関係。本人達に自覚はないが、恋愛感情も芽生えつつある。
RFの設計図はミリ単位で精確だが、手先は不器用で非常に大雑把な一面もある。料理は特に苦手。誕生日は10月。
瑞原 玲(みずはら あきら)
声:石田彰
編入生の1人でD班所属の調教士専攻の2年生。担当RFはガンヒルダ。
クールな美少年で中学時代からの沙樹の親友であり数少ない理解者。難関と言われる調教士の編入試験で満点を叩き出した天才。幼少時に深見将利と接触した凄腕のハッカーで”無貌の使徒”の異名を誇る。RFの最重要機密に気付く人物で設計士並の知識を有する。過去に阪神淡路大震災に巻き込まれて妹を亡くしている。その影響からか感情表現に疎く、沙樹以外の人間と深く関る事を極力避けている。
中性的な美貌と小柄な体型の持ち主。性格的には物静かだが、外見に反して喧嘩と霊感は強い。
林崎 要(はやしざき かなめ)
声:三浦祥朗
闘騎手専攻の2年生。編入生の一人で、実家は剣道の名門林崎家の師範代。元防衛大学校の早期選抜生で騎乗時間は千時間を越えており、実力はプロと遜色ない。自衛隊所属時代にRF搭乗中の事故で上官を殺害している。上官の妹で唯一の肉親である越智芹架に負い目を感じ、常に気に掛けている。
所属はB班で搭乗機はクリムズン・エッジ。性格的には物静かで寡黙だが、戦闘中は感情の一切を見せない戦闘マシーンそのもの。RFを兵器=道具と割り切っているが、RF競技の闘騎手としての自覚は不足している様。世間常識に意外と疎い。
椎名 涼(しいな りょう)
声:渡辺武彦
編入生の1人でA班所属の設計士専攻の2年生。担当RF”ベゼリィ”の武装設計を担当。
軽薄なフェミニストを装うモデル体型の美青年だが、エリートが揃うA班に編入早々所属するなど実力は高いが謎も多い。かつて英国王立闘騎技術専門校に在籍していたが、直属の教官アイリーン・ファラァの失踪後に消息を絶つ。友人以上恋人未満の女友達が沢山いる。その一方で他者に極力深入りしない等、本性を見せない。
アイリーンの失踪後、自暴自棄になり熱を入れていたRFの研究を放棄しようとするが、恵里谷への編入とアイリーンとの再会を発端にかつての意欲を取り戻す。
深条 海里(しんじょう かいり)
声:稲田徹
弱小チームD班の班長で設計士専攻の4年生。虚弱体質及び神経質で普段は威厳の欠片も無い。かつてはA班のRFプロトシグリット設計を担当、恵里谷最優秀設計士として賞賛される程の実力者で大変な切れ者。沙樹も彼には一応の敬意を払う。
A班を辞めた真相は、3年前の事故にも起因するがそれ以上に、A班が伝統的に女性の闘騎手を認知しない事にあった。瞳子同様にRFを軍事利用することには否定的な見解。顧問の白石奈緒の本性を知る人物の一人。
理想筺体研究の第一人者である白石奈緒の門下生で、開発に最初に成功した天才。ガンヒルダの専用装備”カドゥケウス”は本来プロトシグリットの装備類の一つとして、彼が開発した。
短い黒髪に野暮ったい銀縁の眼鏡の気弱そうな青年だが、顔たちはむしろ怜悧。
由良 まりあ(ゆら まりあ)
声:桑島法子
D班所属の闘騎手専攻の2年生。瞳子の親友。搭乗機は深条海里が設計主任を務める緋色のRF”ヴァージニティ”。
ふわふわした外見とは裏腹に戦績は校内トップクラス。亜麻色の豊かな髪とおっとりした雰囲気の美人で人気も高い。
掴み所のない性格の持ち主で何事にも執着を持たない様。精神的に脆い一面もあり、人に甘えるのが苦手。実は幼少期に母親から児童虐待及び育児放棄されており、伯父夫婦に養女として引き取られている。現在、法的手続きによって母親との接触を禁止されている。合気道の有段者。好物はケーキやタルト。
彼女の戦闘における格闘技の基礎は円運動を基本とした杖術だが、物語後半で恐るべき戦術を生み出す。女性闘騎手特有の弱点によって、正攻法な戦闘には強いが泥仕合や極端な暴力状態には脆い。
深見 祭理(ふかみ まつり)
声:久川綾
恵理谷闘専設計士専攻の3年生で瞳子の先輩。現在は英国王立闘騎技術専門校へ留学中。
物語前半では13年前に失踪した兄の行方を追っており、裏主人公とも呼べる存在。ガンヒルダの基礎設計を担当。瞳子の学生寮のルームメイトで沙樹の部屋の元住人だった。
性格は傍若無人で乱暴な上にすぐ怒る、大雑把と沙樹とある意味酷似しており、目的のためなら手段を選ばず他人を平気で振り回す事から、敵も非常に多い様。
実家は老舗旅館”深見園”の跡取り娘で、女将である母親とは似た者同士で犬猿の仲。父親からは溺愛されているものの、後継者になるつもりは毛頭なく、3巻終盤での帰国後は瞳子と沙樹の部屋に居座り続けている。手先は不器用。特技は空手。
黒髪のストレートロング、メリハリの利いた7頭身と華やかな顔立ちの美人。物語後半でロングヘアを短くした。誕生日は12月。彼女が設計したRFは高性能な反面、非常に扱いにくく極端に乗り手を選ぶ事が指摘されている。
D班の闘騎手だった関斎とコンビを組んでいたが、その関係は現在の沙樹と瞳子と類似している。
笹原 菜々美(ささはら ななみ)
久間 悟郎(ひさま ごろう)
声:藤本たかひろ
D班所属の整備士長で最年長の5年生。30過ぎのオッサンにしか見えない厳つい風貌の持ち主だが、性格はD班の実習生の中で最も常識的で手先も器用。海里と共にまりあを常に気に掛けている。趣味は家庭菜園。
稲杜 楓(いなもり かえで)
声:金月真美
恵里谷闘専きってのエリート集団A班の美人班長。才色兼備な女性でRFプロトシグリットの設計主任、専用装備ゲイボルグの開発者。過去に海里と組んでおり、彼に好意以上の感情を抱いているが、現在の不甲斐ない彼を歯痒く思っている。瞳子に目を掛けているが、肝心の彼女からは苦手意識を抱かれている。蒼威の本性を知る数少ない人物。実家は呉服問屋で趣味は華道とお菓子作り。根が生真面目で融通が利かないためか、臨機応変に行動する瞳子を密かに羨んでいる。
藤真 蒼威(とうま あおい)
声:置鮎龍太郎
通称王子。A班の正闘騎手で常勝無敗の恵里谷チャンピオン。搭乗機は恵里谷最強のRF”青の暴君”プロトシグリット。北欧系の血を引く美男子で女性から熱狂的な支持を集めるが、性格的には非常にマイペースで空気が読めない、むしろ読もうとしない。沙樹と瞳子に強い関心を抱いている。圧倒的な実力で相手を完膚なきまで叩きのめすので、男性陣や敗者から恨まれてもいる。
4巻の沙樹との試合を最後に恵里谷を中退、イギリスのチームに移籍した。過去に当時の恵里谷チャンピオンだった中根を試合中に殺してしまった事がある。RF設計士の資格も所有。
長谷川 忍(はせがわ しのぶ)
貴城 史(たかしろ ふみ)
声:菅沼久義
闘騎手専攻の1年生でA班の副闘騎手。搭乗機は支援型RF”戦士殺し”ベゼリィ。椎名涼のルームメイトで瞳子とは中学校の先輩後輩の間柄だが、瞳子は覚えていない。中学時代から瞳子に憧れており、当初は沙樹を目の敵にしていた。沙樹との試合に敗れて以降は彼の舎弟扱い。年相応に思い込みが激しく打たれ弱い一面が見えるが、徐々に成長していく。
試合後は短髪を刈って虎刈りに近い。
神楽坂 結花(かぐらざか ゆか)
神楽坂 唯(かぐらざか ゆい)
加藤 優妃(かとう ゆき)
声:小松由佳
E班所属の設計士専攻の3年生。女性型RF”ドミニオンアリス”の設計主任。RFの設計図が認められて飛び級した秀才で瞳子とは犬猿の仲だが、お互いを高く評価しあうライバル。実家は軍需産業を生業とする名門加藤財閥で、父親は8人兄弟の末っ子のためか立場はやや弱い。瞳子に負けず劣らずの強情な少女だが、現在はとある騒動がきっかけで沙樹に夢中。
上品に結った髪と卵型のノーブルな顔たちでおでこが目立つ。貧乳が悩みの種。
瀬能 ちさと(せのう ちさと)
古宮 梨沙(こみや りさ)
真田 圭吾(さなだ けいご)
市来(いちき)
島袋 克己(しまぶくろ かつみ)
J班の総代。闘騎手専攻の5年生で正闘騎手。搭乗機はゴキブリを彷彿とさせる戦士型RF”ヴェズレド”。
身長160センチにして体重95キロ、体形も顔もとにかく四角いといった印象のスキンヘッドの偉丈夫。趣味は顔に似合わない詩作で恵里谷の女子生徒なら誰もが一度は彼の詩を送られた事がある。
朗々と響き渡る張りのある声と芝居がかった言い回しが特徴。性格的には熱血漢で善人、礼儀正しい紳士。
藤真蒼威との試合で善戦、”霧の亡霊”事件では未確認RFから襲撃され負傷するものの、実力は高く柔軟な発想の持ち主。
ディヴィス・レイステルが企てた恵里谷襲撃では、加藤優妃の指示の下、彼に操作された無人RF軍団に応戦。その際の戦いを目撃したインストラクターによってプロに勧誘された。
長谷川 成志(はせがわ なるし)
声:徳山靖彦
恵里谷闘専の闘騎手専攻の3年生。長谷川忍の実弟で作中最弱の実力の持ち主。元D班所属でガンヒルダの初代闘騎手。ガンヒルダの性能を半年掛けても引き出せない事から、見切りを付けてN班のRF”ヘヴィ・ノヴァ”の闘騎手に就任。ところが、編入して間も無い高雄沙樹の搭乗するガンヒルダに敗北。負けた腹癒せに不良を雇って瞳子を誘拐するが、D班に返り討ちにされる。沙樹の入学以後は転落の一途で、J班の予備闘騎手に納まるが、教頭の指示によって”霧の亡霊”事件を引き起こして退学の危機に晒された後、学長の全権委任を受けた深見祭理と兄によって顎で使われる身分に甘んじる。
金髪で神経質な顔立ちの青年、鼻に掛かったドイツ語混じりで喋る。7巻での一件で”恵里谷の裏切り者”の烙印を押される。SR交流試合で補欠登録された上、負傷した兄に代わって”メイヘム”に搭乗。予想を覆す活躍でユーリアンを撃破するが閉所恐怖症に陥る。
永谷 美鈴(ながたに みすず)
四条烏丸 馨(しじょうからすま かおる)
白石 奈緒(しらいし なお)
声:西原久美子
恵里谷闘騎技術専門校の教官でD班の顧問。設計科の座学を担当しており、授業は判り易く実習生からも評判。調教士の資格も所有しており、プログラマーとしても優秀。
中学生に間違われる程の童顔で小柄な体型の女性で、恵里谷の制服や猫耳のカチューシャ等コスプレが趣味。子供じみた言動の持ち主で普段は威厳の欠片も見当たらないが、MIT卒の才女でRFの基礎構造に精通した世界的に著名な権威。恵里谷闘専の教官の中でもその発言権は絶大なもので、彼女自身の地位も高い。
童顔に似合わず、強かで抜け目の無い大変な切れ者。恵里谷初期のOBで卒業後も学生寮に居座り続けており、現在は瞳子と沙樹のルームメイト。瞳子に自分の欠点を自覚させるために沙樹をルームメイトとして招く等、度々策略を廻らす色んな意味で怖い女性。彼女の危険な本性を知る者はあまり居ない。作中最大のキーパーソン。
深見将利の私立中学の同級生兼幼馴染で、現在は敵対関係にある様。物語後半でディヴィス・レイステルと共謀して恵里谷を裏切ると見せかけて、彼を逮捕する算段を立てた。実は瓜二つの容姿の娘がいる。料理が得意。趣味は銃器の収集と手入れ。
下部谷 貢(しもべだに みつぐ)
雨宮 泰介(あめみや たいすけ)
恵里谷闘専最古参の教官で騎乗科では基礎体育を担当。柔道六段、剣道四段、ベンチプレスの記録は160キロとプロの格闘家としても通用する実力の持ち主。15年前、恵里谷が創設された直後に大学柔道部のコーチを辞めて移籍した人物。
編入試験で当時受験生だった高雄沙樹に目を付け、彼を不合格に追い込もうと妨害工作を試みるが、全て失敗。試験最終日の実技試験、RFの模擬戦で受験生仲間の椎名涼達の助言を受けた沙樹によって、自業自得とは言え、飛び蹴りを食らって病院送りなった哀れな人物。ちなみに、この時に編入試験の手伝いを遣っていたのは期末トーナメントの成績が悪かったD班であり、沙樹の実技試験の観戦してたのは深条海里である。
基本的に女性を見下しており、女子生徒の評判は高くない様。離婚によって妻に養育権を取られた3歳の息子がいる。お世辞にも頭は良くない。
アイリーン・ファラァ
キャロライン・サヤ・レイステル
通称キャリィ。SRの本場アリゾナ州フェニックス闘騎技術専門校の闘騎手。搭乗機はシグリットの複製RFダークシグリット・ミカエル。凄腕のチーム”レイステル小隊”の隊長で西海岸の名門レイステル一族の出身。
恵里谷との交流試合のために東京に来日、沙樹と同じ格闘術を用いて彼と闘う事に執着する謎の多い女性で、彼の過去を知るものと見られる。色素の薄い金髪に碧眼、極めて精巧な人形めいた美少女だが愛想や感情の起伏に乏しい。
RF操縦の技量は卓越しており、指揮官としての才能も相俟って作中トップクラスの実力者。
養父ディヴィス・レイステルによってRF操縦の英才教育を施されており、養父からは恵里谷闘専への襲撃における手駒と見做されていたが、彼女自身が沙樹を捜すためだけに彼を利用していただけでディヴィスに愛情は抱いていない。
沙樹同様、第六次中東エンブリオ遺跡調査隊の元一員で発掘された金属生命体 (RAID) との交流のために召集された子供たちの一人。戦争に巻き込まれて調査隊が全滅した後、RAID共々、出資者のレイステル財団に回収され生き延びる事ができた。発掘調査の責任者である高雄沙夜教授から名前を敬称した一人で、彼女を敬慕していた。
ユアン・ガルー
エレアノーラ・アイドリス
ユーリアン・ハート
高雄 一樹(たかお いつき)
高雄 亜夜(たかお あや)
高雄 香夜(たかお かぐや)
吹雪 沙夜(ふぶき さや)
ディヴィス・レイステル
キャロラインの養父にして西海岸の名門レイステル財団の当主。RFの制御チップ製造を独占する国際闘騎機資本六社連合の統治者として君臨する若い大富豪。かつて中東での発掘調査でRAIDと呼ばれる金属生命体を発見。多国籍軍に襲撃された調査隊を見捨てRAIDの回収を優先した。本来は、沙夜を見殺しにしたディヴィスは沙樹や高雄家にとっては仇とも言うべき人物。
国際闘騎連盟の所有扱いになっている7体目のRAID(タイプξ)の強奪を目論み、恵里谷闘専をSR交流試合の最中に襲撃するものの、高雄一樹ら”天使機構”と結託した国際闘騎連盟によって翻弄。キャリィの裏切りによって財産及び社会的地位全てを失う。傲慢で非情、成金趣味のいけ好かない俗物的な人物。
林崎爺(はやしざきおう)
加藤 宰巌(かとう さいげん)
声:平野正人
加藤優妃の祖父。加藤重工業 (KHI) の会長にして名門加藤財閥の総帥として引退後も絶大な権力を持つ。林崎爺とは古い友人同士の様で共に若い娘に目が無い助平爺。瞳子の母親である志村冬子とも懇意の仲でRFの最重要機密に深く関わる。
SR交流試合の最中、林崎爺と共にディヴィス・レイステルの襲撃から芹架と志織を護衛、彼の失脚に一役買った。合気柔術の達人で傭兵に勝る実力の持ち主。
風早 志織(かざはや しおり)
越智 芹架(おち せりか)
日向 昌巳(ひゅうが まさみ)
松鯉 鉄蔵(まつこい てつぞう)
高遠 紀鷺(たかとお きさぎ)
沙樹の中学生時代の同級生で元彼女。志村瞳子の父方の従姉で実家はシムラ系列のRFの部品製造を行う会社の社長令嬢。深窓の令嬢といった儚げな雰囲気の淡い栗色の巻き毛のロングヘア、ほっそりとした肢体の上品な美人。
父の都合で海外に赴任していたため、単位が不足して2年生を遣り直していたが本来は沙樹と同学年。自身と同様に焦燥感に駆られていた沙樹をRFの世界に誘った張本人。沙樹とはある意味、似た者同士で同志的な深い信頼関係。瞳子とは彼女の父親の失踪後に疎遠となっていた。
短編「残像編」初登場。若手ヴァイオリニストとして人気を博しているが、本来の自分を抑圧した事が原因で深刻なスランプに陥り失踪。沙樹と瞳子へ会いに恵里谷闘専を来訪するが、麻薬密輸に利用されていた事が発覚、瞳子と誘拐されるが・・・。
実は、沙樹が総長を務めていた伝説の暴走族”鳴神”の女親衛隊所属の元不良で喧嘩はかなり強い。余談だが沙樹の恵里谷編入のために、推薦状を書いたのは彼女の父親の高遠社長である。
作者曰く、性格に問題があり過ぎて出番を削られ続けたもののかなり重要な人物。
深見 将利(ふかみ しょうり)
エレクトラ・クレリデス・フールクロア・クロマ
RF(レイドフレーム)
作品世界での戦闘用ロボットの呼称。
恵理谷闘騎技術専門校
ガンヒルダ
SRガンヒルダ
クリムズン・エッジ
クリムズン・エッジ改
ヴァージニティ
プロトシグリッド
メイヘム
ベゼリィ
ドミニオンアリス
ディーサイド
ヴェズレド
ヘヴィ・ノヴァ
ヴィスタス
フェニックス闘騎技術専門校
ダークシグリッド
ミカエル
その他
タロン
テララガン
ヤマワキゼルダ
ヒムロハイランダー
スー・ウォリア
メタトロン
ベステローサ
ミスティ・ファントム
小説
すべて角川スニーカー文庫(角川書店)刊行。
- 『ランブルフィッシュ1 新学期乱入編』(2001年)
- 『ランブルフィッシュ2 中間試験暴走編』(2001年)
- 『ランブルフィッシュ3 場外乱闘恋心編』(2002年)
- 『ランブルフィッシュ4 伝説崩壊編』(2002年)
- 『ランブルフィッシュ5 凶天使襲来編』(2003年)
- 『ランブルフィッシュ6 亡霊殲滅編(上)』(2003年)
- 『ランブルフィッシュ7 亡霊殲滅編(下)』(2003年)
- 『ランブルフィッシュ8 決戦前夜秘湯編』(2004年)
- 『ランブルフィッシュ あんぷらぐど』(2004年、短編集)
- 『ランブルフィッシュ9 大会開幕奇襲編』(2005年)
- 『ランブルフィッシュ10 学園炎上終幕編』(2006年)
漫画
漫画は川下寛次の作画により『月刊少年エース』にて連載され、角川コミックス・エースより単行本が刊行された。久織ちまきと山根公利がデザイン協力を行なっている。
- 『ランブルフィッシュ1』(2002年)
- 『ランブルフィッシュ2』(2003年)
- 『ランブルフィッシュ3』(2003年)
ラジオドラマ・CD
ラジオドラマは、カドカワ・サウンドシネマ第9弾として2002年10月8日から同年12月6日までJFN35局ネットで放送された。その後、カドカワ・サウンドシネマ・シリーズとしてビースタック・バップよりCDとして発売された。
- 『ランブルフィッシュ 1 前途洋々編入生揃い踏み編』(2002年)
- 『ランブルフィッシュ 2 非常事態!恋愛旋風!!編』(2002年)
- 『ランブルフィッシュ 3 RF深淵伝説との遭遇編』 (2003年)