ラーメン赤猫
漫画
作者:アンギャマン,
出版社:集英社,
掲載誌:少年ジャンプ+,
レーベル:ジャンプ・コミックス,
発表期間:2022年3月14日 - 連載中,
巻数:既刊6巻,
アニメ
原作:アンギャマン,
監督:清水久敏,
シリーズ構成:久保亨,
キャラクターデザイン:千葉道徳,
アニメーション制作:E&H production,
放送局:TBS系列,
以下はWikipediaより引用
要約
『ラーメン赤猫』(ラーメンあかねこ)は、アンギャマンによる日本の漫画。ネコが経営するラーメン屋を舞台とするコメディ作品。
2021年11月26日よりウェブコミック投稿サイト『ジャンプルーキー!』(集英社)に投稿された。ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』(集英社)2022年3月14日より10月3日までインディーズ連載。同年10月10日より通常連載に移行し、月曜更新で連載中。2023年11月27日、アニメ化が発表された。
ルーキー版
『ジャンプルーキー!』に2021年11月26日から2022年2月20日まで投稿されたインディーズ版の前身。全5話。そのうち1 - 3話は、『少年ジャンプ+』のインディーズ連載権獲得を競う「連載争奪ランキング」にエントリーした。4話にはイラスト、5話にはインディーズ連載開始の告知とイラストが描かれた。
「2021年11月 ジャンプ+連載争奪ランキング」で1位となり、『少年ジャンプ+』のインディーズ連載権が与えられた。また、2021年11月期ルーキー賞最終候補作にも選ばれた。
インディーズ版
『少年ジャンプ+』2022年3月14日より10月3日まで連載された。全29話。インディーズ連載は、担当編集者が付かず内容を作者の裁量に委ねられるかわりに、原稿料が公開から3日間の閲覧数に応じた変動制で、作品の末尾に表示される広告からの収入はなく、単行本の発行は確約されない(本作連載開始時点では単行本化実績なし)などの点で通常連載と異なっていた。
インディーズ版1-3話はルーキー版1-3話とほぼ同じ内容であるが描き直されており、一部キャラクターのデザイン(サブの毛色など)が変更されている。
2022年8月から9月にかけて、『猫田びより』(久楽)と並んでゲーム『にゃんばーカードWARS』とのコラボレーションが行われた。
次にくるマンガ大賞2022 Webマンガ部門で5位に選ばれた。
2022年10月4日には単行本が発売された。インディーズ連載作品の単行本化は『ゴダイゴダイゴ』(コウノスケ)に続いて2作目。
通常連載版
2022年10月10日更新の30話より通常連載化した。インディーズ連載枠では初めて通常連載へ移行した作品となった。内容や話数カウントは継続しているが、連載ページはインディーズ版とは別に作られた。
ストーリー
ラーメン屋のラーメン赤猫は、店長の文蔵を始め、猫たちだけで切り盛りしてきた。そこへ人間の女性、社珠子が就職面接に訪れる。
猫好きでない珠子だったが何故か採用され、まずは休憩時間に猫の毛をブラッシングする業務やさらには食器洗い等を担当する事になり、その日々の行動を通してラーメン赤猫で人間のよう働く猫たちとそれを支える猫好きな人間達、さらには色々な客が訪れるラーメン屋で描かれるキャットフルコメディ。
登場人物
声の項はテレビアニメ版の声優。
ラーメン赤猫の従業員
社 珠子(やしろ たまこ)
眼鏡をかけた茶髪の人間の女性で本作の主人公。ラーメン赤猫店舗の前の店主だったおばの紹介でラーメン赤猫の面接を受ける。どちらかといえば犬派で特別な猫好きではなく、それが決め手となって採用された。気が弱く、転職前は広告代理店の孫請けのブラック企業で良いように使われていた経歴を持つ。ラーメンに毛が入らないよう人間しか出来ない猫達のブラッシングや負荷が大きい洗い物、さらには機械製麺の業務を通して後にラーメン赤猫の正社員となりバックヤードを支えている。洗い場に出ているときは猫のラーメン屋のイメージを崩さないため黒子の衣装と猫耳を装着して業務をしている。前職の経験を生かしラーメン赤猫の改善案や店内用ポスターを持ってくる事も多い。B級のホラー映画が好きで、わずかなヒントで映画のタイトルを当てたこともある。
文蔵(ぶんぞう)
声 - 津田健次郎
オスの茶トラのイエネコ。店長でメイン調理担当。屋台をやっていた先代の味を引継ぎラーメン赤猫を創業。実は野良猫で行く末を案じた先代の計らいで、とある女性に引き取られたものの、持ち金も無いのに獣医に掛かり自分たちの面倒を見てくれた先代の元に戻るため脱走、屋台猫として落ち着いた過去を持つ。猫には害となる葱類を使わずラーメンや餃子を作り繁盛させる程の腕前の持ち主。開店前や昼と夜の営業時間の隙間の休み時間ですら道具の整備や料理の仕込みをする程ストイックな料理人でもある。なお老女に引き取られたときにタルトという名前を付けられている。
なお明確な世界観の解説はないものの、描写をみるかぎりでは作中世界において、文蔵たちのように高い知能を持ち人語を操る猫はある程度一般的に存在する模様。猫が法的人格を取得するための制度があるなど、社会的にも認知されている一方、猫好きの人間の振る舞いなどは現実と大きく変わらない。猫(と虎)以外の動物は登場していないため、他の動物がどういう存在なのかは不明。
佐々木(ささき)
オスのハチワレの点目なイエネコ。接客・レジ・経理担当。落ち着いた性格で基本柔らかい対応をする。文蔵と一緒に屋台の主人に拾われた後、文蔵とともにとある女性に引き取られしばらく暮らしていたが、女性が入院し看病の甲斐も虚しく死去した為、資産を引き取り苦労の末ラーメン赤猫のオーナーとなり開業する経緯を持つ。その遺産を使い猫の自立や社会進出を援助する社会事業を手掛けており、そのためか車の後部座席に座って送迎されるほどの立場でもある。猫ながら介護・雇用・経営・労務・経理に通じ、さらにはラーメンの注文・会計管理・スマホ決済システムも知り合いからアウトソースで導入できるほどの知識を持つ。実は老女からプリンと名付けられており、戸籍も銀行でもその名前で呼ばれている。なお赤猫メンバーの中で彼だけ名字を持っているが、名前が名前だけに名字呼びさせているようである。曰く「名前を呼んでいいのは1人(飼い主)だけ」。
サブ
ハナ
メスのシロネコなイエネコ。接客担当。以前は長毛だったが、ある事件を境にトリミングサロンで短毛のようにカットしてもらうようになった経歴を持つ。接客能力は抜群で店内の雰囲気や人流を読むことに長けラーメン赤猫のアイドル的存在であるが実は前職で「らぶぴぴ」という名前で猫インフルエンサーとして活動しショービジネスの闇を見て人間不信に陥るほどの出来事を経験した経緯がある。そのためか、サブ曰く初対面ではとりあえず嫌ってみるとこがあり、連載当初は珠子にも割と冷たい態度をとることがあったが、珠子の店やメンバーを想う行動や研究を重ねたブラッシングを受け続けることで段々と心を開いていき、呼び方も「社さん」から「珠ちゃん」へと変わっていった。クリシュナとはメス同士のためかより仲が良い。
クリシュナ
メスのトラ。製麺担当。アムールトラの父とベンガルトラの母との娘で、動物園の契約が終わり元の国に戻るときに自分の引っ込み思案から海外では暮らせないと考え日本に残ったところを佐々木にスカウトされた経歴を持つ。普段は店の奥の製麺所で店に出す拉麺を打っており店内には出て来ない。トラだけ有って珠子以上に胴体が大きくラーメン赤猫にクレーマーや迷惑客が来店した時に製麺所から出て来て冷淡に威圧し店から追い出す事も有るが、基本はかなり臆病である。麺打ちにはかなりの哲学があり、店の名物である虎打麺(手打ち細麺)に対して異様な拘りを見せる。当初は全て自前で処理していたが後に珠子が機械製麺を担当してくれるようになった為、麺切り包丁での手打ち麺製造に専念しているが大きい体格の為苦労している。任侠映画が好きでホラー映画が苦手らしく、曰く「ヤクザは虎の一撃で倒せるが、ゾンビは一撃じゃ倒せないから」。
ジュエル
長毛種のオスのイエネコ。接客担当。珠子正社員加入後の追加猫メンバー。派手めの容姿で初対面で"10L"と書かれた黒い名刺を配るほど行動が軽薄。猫のホストクラブを作るためラーメン赤猫で接客を学び修行したいとして加入、長毛種ながら毛を落とさない程の技量を持つがラーメンを2本脚で運ぶまでには至らずハナについてホール接客担当として勤務している。赤猫メンバーがホストクラブ設立を応援してくれる事に感銘を受ける。軽薄な行動とは裏腹に実は努力家で、ブラッシングしてもらっている間に経営の勉強をする、営業中でも暇があれば筋トレを欠かさず、皆が寝静まった後にもこっそり筋トレするほど。雪国出身らしく積もった雪の処理についても明るい。
ラーメン赤猫を支える人間たち
寺田 みきお(みきちゃん)
城崎(しろさき君)
ラットのママ
御所川原 凜(ごしょがわら りん)
但馬 照(たじま てる)
書誌情報
- アンギャマン『ラーメン赤猫』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊6巻(2023年12月4日現在)
- 2022年10月4日発売、ISBN 978-4-08-883279-1
- 2022年12月2日発売、ISBN 978-4-08-883398-9
- 2023年2月3日発売、ISBN 978-4-08-883402-3
- 2023年6月2日発売、ISBN 978-4-08-883619-5
- 2023年9月4日発売、ISBN 978-4-08-883713-0
- 2023年12月4日発売、ISBN 978-4-08-883811-3
テレビアニメ
2024年7月よりTBS系列にて放送予定。
スタッフ
- 原作 - アンギャマン
- 監督 - 清水久敏
- シリーズ構成・脚本 - 久保亨
- キャラクターデザイン - 千葉道徳
- アニメーション制作 - E&H production
- プロデュース - E&H production、グッドスマイルカンパニー