ルパン三世 アルカトラズコネクション
題材:脱獄,ケネディ大統領暗殺事件,
以下はWikipediaより引用
要約
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『ルパン三世 アルカトラズコネクション』(ルパンさんせい アルカトラズコネクション)は、モンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』のTVスペシャルシリーズ第13作。2001年8月3日に日本テレビ系の『金曜特別ロードショー』にて放送された。初放送視聴率は22.8%。
概要
サンフランシスコ沖に眠る沈没船の金塊を巡る、ルパンファミリーと秘密結社「シークレットセブン」との激しい金塊争奪戦を描く。漫画『新ルパン三世』のサンフランシスコ編をベースとしており、ゲストキャラクターや各種設定はそのまま流用している箇所も多い。歴代TVスペシャルでモンキー・パンチ原作の漫画を基にした作品は2022年現在、本作のみである。
本作ではゲストヒロインがラスト数分のみの登場となっている。TVスペシャルでストーリーラインに絡むマドンナキャラクターが登場しないのは、2019年現在では本作と次作の『ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト』の2作のみである。また、エンディングでは変装ではなくプライベートで洋服(Tシャツ・短パン)を着ている五ェ門を見ることができる。
今回の「ルパン三世のテーマ」は従来のインストゥルメンタルではなく、akikoを起用した新しいヴォーカルバージョンとなっている。
本作からルパン三世シリーズのアニメーション制作方式はセル画からデジタルアニメに変更となっている。また、21世紀における最初の作品でもあり、銭形が「世紀を超えてお前(ルパン)と付き合うつもりはない」と、これを踏まえた発言をしている。
TV第2シリーズから編集を担当してきた鶴渕充寿がこの作品で最後の参加となり降板した。
あらすじ
サンフランシスコ沖に浮かぶ違法カジノ船「マシンガン・ケリー号」から金を盗もうとしたルパン一味は銭形警部の活躍により失敗する。しかし、ルパンは真の狙いは船が密かに調査していた海底の地形データであり、今回のターゲットはサンフランシスコ沖に眠る100年以上前の沈没船「ヤンキー・スレード号」に積み込まれていた大量の金塊であった。
盗んだ地形データを解析するルパンのアジトを、カジノ船の持ち主であるアンディ率いるマフィアが襲いかかり、ルパンは彼らに誘拐されてしまう。謎の組織の幹部・黄(ホワン)はデータを奪い返すためルパンを拷問にかけるが、逆に彼に殺されてしまう。次元の手助けで拷問部屋から脱したルパンはそこがかつてアル・カポネやマシンガン・ケリーといった大物犯罪者も収監したアルカトラズ刑務所であると知る。街に戻ったルパンは次元に今回の敵は西海岸最大の犯罪組織であり、謎多き秘密結社「シークレットセブン」であることを明かす。その直後、ルパン達は謎の黒服の2人組に襲われ、シークレットセブンかと問う次元にルパンはCIAかFBIじゃないかと曖昧な返答で返す。
黒服達とマフィアらしき男達から逃げるため、ルパンと次元はケーブルカージャックを行う。さらに2人は「マシンガン・ケリー号」の現金に施した特殊な追跡装置を用いてシークレットセブンのメンバーの割り出しを始め、現サンフランシスコ市長で次期大統領候補マックスも幹部だと知る。最終的に不二子のアジトへ着くが、そこには銭形と相棒のテリー刑事が待ち構えており、ルパンは逮捕される。
深夜、拘置所をテリーが訪れルパンを襲う。ルパンはテリーこそがシークレットセブンの首領であると見抜くが、仕込み拳銃で額を撃たれ死ぬ。事件はルパンが隠し持った拳銃で襲ってきたものとして処理されるが、銭形はルパンが死んだ振りをしていると逸早く気付き、その狙いを知るためあえて芝居に乗る。霊柩車で移送中、ルパンは銭形にテリーが犯罪組織のドンであることを明かすが、直後にテリーが車に爆弾を仕掛けていることに気付く。ルパンは巧みに銭形を逃がすと車は爆発し、2人が死んだと判断したテリーは組織のアジトがあるアルカトラズへ向かう。
不二子を仲間に引き入れ海底データを手に入れていたテリーらはついに念願の金塊回収へと動きだす。一方、アルカトラズ島へ向かう次元と五ェ門をシークレットセブンの幹部であるハイエナとスーザンが襲うが返り討ちに遭う。ルパンは生きており先にアルカトラズにおり、次元たちと合流する。そしてルパンは仲間を監獄の地下にある、1930年代のアメリカのような地下都市に連れて行き、この街の正体とケネディ大統領暗殺事件の真相、シークレットセブンの目的を明かす。実は、アルカトラズ刑務所は地獄どころか犯罪者たちの楽園であり、地下に街を築き、酒や女を運び入れ、平和を謳歌していたという。ところが1960年代、アメリカ大統領となったジョン・F・ケネディは監獄の正体を知り、弟のロバート司法長官と共に閉鎖を決めたという。ケネディ暗殺の証拠物件は、当時の政府高官などが関わっていたためにマシンガン・ケリー号の金塊の中に紛れて隠されていた。テリーはマックスを闇社会出身初の大統領にするために、CIAやFBIの動向を抑えたく、この証拠物件を欲しており、また黒服の正体もこれを防ごうとするCIAのエージェントたちであった。
そこに現れたテリーはルパンの推理を正しいと認め、その見識を讃えた上で、金塊はくれてやるから、証拠は寄越せと取引を持ちかける。ところがなぜかルパンは自分も証拠の方が欲しいと言い出し、交渉は決裂する。激しい銃撃戦の中で次元はアンディを射殺するが、その中でテリーに撃たれて瀕死のCIAのエージェントが、地下都市に仕掛けた爆弾を起動させる。崩落する地下都市の中でテリーは迷い込んでいた銭形に逮捕されるが、間もなく落ちてきた教会の鐘に押し潰されて死亡する。そこに、金塊回収のために深海に潜っていたが、浸水によって急浮上した潜水艇に乗った不二子が現れる。ルパン一味は幸いにと、これに乗り込み、崩落するアルカトラズ島から脱出を果たす。
不二子は結局、金塊が1つしか回収できなかったと嘆くが、それすらも金塊に偽装されたケネディ暗殺の証拠を納めた箱であった。ルパンは暗殺の証拠を確認し真相を知るが、そこにアメリカ軍が戦闘ヘリなどで襲撃してきたため、最後に証拠物件を再び海へと放り捨て、追手たちが去るところで物語は終わる。
登場人物
レギュラー
石川五エ門
峰不二子
ゲストキャラクター
テリー・クラウン
ルキノ・マルカーノ
アンディ
黄(ホワン)
ハイエナ
マックス
アレジ
スーザン
ミラー
黒服の男たち(CIAのエージェント)
用語
シークレット・セブン
闇社会においてアメリカ西海岸最大の犯罪組織と言われているが噂程度の存在で、実在も不確かな組織。その実態はテリーをトップとする7人の幹部からなる実在の組織で、幹部それぞれが大マフィアのボスやサンフランシスコ市長などの表向きの立場を持っている。また、その真の目的はかつて犯罪者たちの楽園と呼ばれたアルカトラズの地下都市の復活であり、幹部たちも実は楽園の恩恵を受けていたかつてのアルカトラズの受刑者達の子孫であった。
「楽園」復活のために闇社会初のアメリカ大統領就任を狙っており、その邪魔になると考えられるCIAなどの国家機関を抑えるために、ケネディ暗殺の証拠を手に入れようとしていた。
ヤンキー・スレード号
モデルはヤンキーブレード号(英語版)。
ケネディ暗殺の証拠
暗殺にはCIAなどの国家機関や当時の闇社会も関わっており、このために証拠を隠すことになって金塊型の容器に入れられ、ヤンキスレード号の金塊にまぎれて隠されていた。最後はルパンの手により、海中に沈められた。
声の出演
- ルパン三世 - 栗田貫一
- 銭形警部 - 納谷悟朗
- 次元大介 - 小林清志
- 石川五ェ門 - 井上真樹夫
- 峰不二子 - 増山江威子
- テリー・クラウン - 石田太郎
- アンディ - 大塚明夫
- 黄(ホワン) - 滝口順平
- ハイエナ - 立木文彦
- スーザン - 沢海陽子
- アレジ - 緒方賢一
- ミラー - 出光元
- ルキノ・マルカーノ - 松井範雄
- マックス - 池田勝
- モニカ - 川上とも子
- 島香裕
- 江川大輔
- 小形満
- 岸祐二
- 坪井智浩
- 新垣樽助
スタッフ
- 原作 - モンキー・パンチ(中央公論新社刊)
- 監督・絵コンテ - 殿勝秀樹
- 脚本 - 柏原寛司
- 音楽 - 大野雄二
- 音楽監督 - 鈴木清司
- 音響監督 - 加藤敏
- 音響効果 - 糸川幸良
- 音響制作 - 東北新社
- 音響制作担当 - 田中信作
- 美術監督 - 宮野隆
- 作画監督 - 小林利充、平山智
- キャラクターデザイン - 小林利充
- メカニックデザイン - 佐野隆史
- 撮影監督 - 川田敏寛
- 編集 - 鶴渕允寿
- 制作担当 - 浄園祐
- 演出 - 渡辺正彦
- プロデューサー - 小野利恵子(日本テレビ)、山下洋(日本テレビ)、尾﨑穏通(TMS)
- アシスタントプロデューサー - 大石祐道(TMS)
- 脚本プロデューサー - 飯岡順一
- 音楽プロデューサー - 山田慎也、国分浩安
- オープニングテーマ「LUPIN THE THIRD」
- 作詞 - 千家和也(英語訳:奈良橋陽子)
- 作曲 - 大野雄二
- 歌 - 大野雄二トリオ・フィーチャリング・akiko
- エンディングテーマ「WHAT'S THE WORRY?」
- 作詞 - 奈良橋陽子
- 作曲 - 大野雄二
- 歌 - 大野雄二トリオ・フィーチャリング・akiko
- アニメーション制作 - 東京ムービー
- 製作 - 日本テレビ、トムス・エンタテインメント
- 作詞 - 千家和也(英語訳:奈良橋陽子)
- 作曲 - 大野雄二
- 歌 - 大野雄二トリオ・フィーチャリング・akiko
- 作詞 - 奈良橋陽子
- 作曲 - 大野雄二
- 歌 - 大野雄二トリオ・フィーチャリング・akiko