レジェンド オブ ドラグーン
題材:ドラゴン・竜,
以下はWikipediaより引用
要約
『レジェンド オブ ドラグーン』(The Legend of Dragoon)は1999年12月2日にソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEI) より発売されたPlayStation用ゲームソフト。ジャンルはロールプレイングゲーム。
概要
発売当時はスーパーグラフィックRPGとして、TVCM時に目の体操をさせるなど、その映像のクオリティを前面に押し出した販促を展開していた。挿入ムービーの品質はPS用ソフトとは思えないほど高美麗で、全世界規模による最大かつ最高のコンピュータグラフィックスの祭典「SIGGRAPH」でも1999年に入選作品として選定された。また、町並みやダンジョンなどのマップ及び背景ポリゴンの質感も、高いクオリティーのテクスチャマッピングを活かしたCGグラフィックで描かれている。
2010年12月22日よりゲームアーカイブスからPlayStation PortableとPlayStation 3対応ソフトとして配信が開始された。2023年2月21日にはPlayStation Plusのクラシックスカタログ配信タイトルに追加され、PlayStation 4とPlayStation 5でもプレイ可能になった。
ストーリー
世界が構築された直後には、地上に生命は存在していなかった。創造主ソアは一つの種子を大地に落とした。それは「神木樹」と呼ばれる生命の木が大地より発芽し大樹となった。108の実を付け、そこから108種族が誕生した。実った果実からは新たな生命が生まれた。
しかし、この世界に生命が誕生して間もない頃、多くの種族は地上の覇権を巡る争いを繰り広げていた。誕生と死滅、発展と衰退を繰り返し、現在まで生き残っている種族は半数程度に減っている。すべての種族には、神木樹に実をつけた順番によって、後にゆくほど高等な生物ということになっている。
時は流れ、魔力を持つ「有翼人」と呼ばれる種族が他の種族を支配していた。魔力を持たない「人間」は、強靭な生命力を持つ「ドラゴン」の力を得た竜騎士「ドラグーン」を生み出し、有翼人に戦いを挑んだ。激しい戦いの末、敗れた有翼人は姿を消し、人間の時代が訪れた。この戦いは「ドラゴン戦役」と呼ばれ、語り継がれる事となる。
それから1万1千年の後。剣士ダートは故郷と両親の仇である「黒き魔物」への復讐の為に旅をしていた。第二の故郷であるセレスへと一時帰郷する最中、既に絶滅したとされるドラゴンに襲われ、窮地に立たされるが、謎の女性ロゼに助けられる。 急ぎセレスに戻ったダートは、敵国であるサンドラ帝国によって村が焼き払われ、幼馴染の少女シェーナが連れ去られた事を知り、彼女を助ける為にヘルライナの監獄へと乗り込んでいく。 それが世界の運命を賭けた長い旅の始まりになるとも知らず…。
世界観
エンディネス大陸という架空の世界に神話レベルからの歴史を構築し、練り込まれた独自の世界観を生み出している。広い世界のあちこちに現実世界によく似た地域が再現されているので、幻想的な要素に加え、自然や人々の暮らしを味わうこともできる。またディスクをCDプレーヤーで再生すると、オープニングで流れる音がイントロとして始まる曲を聴くことができる。
アディショナルシステム
アディショナルシステムとはこのゲームにおける攻撃の基本システムで、通常攻撃にあたる。画面に表示されるサイトに合わせて○ボタンをタイミングよく入力することで連続攻撃を繰り出すことができる。
アディショナル技はキャラ毎に数種用意されておりレベルアップにしたがい覚えられる。アディショナルによってはサイトの色が青になることがあり、この際はサイトに合わせて×ボタンを押すことで成功となるが、失敗するとアディショナルが中断されるだけでなく敵からの反撃も受けてしまう。
アディショナル技には最大5までのレベルが設定されており、成功回数の増加にしたがい強化され段階的に攻撃力と取得SPが増えていく。
弓使いであるシェーナとミランダはアディショナルが使用できず、攻撃時には一本の矢を射るのみ。その代わり、D.Lvが上がれば取得SPも上昇していく。
ドラグーン変身
通常攻撃のアディショナルによりSPを取得するとSPゲージが上昇し、ドラグーンに変身できるようになる。ドラグーン変身時はキャラのパラメータ(物理攻撃力、物理防御力、魔力、魔法防御力)が大幅に上昇し、変身することでその時点で被っていたあらゆるステータス異常を打ち消し、変身中は即死攻撃を除くステータス異常を防ぐことができる。ドラグーン変身時には通常のコマンド(攻撃、防御、アイテム使用、逃走、ドラグーン変身、スペシャルドラグーン変身)に代えて、ドラグーン固有の物理攻撃(ドラグーンアディショナル)とMP消費によるドラグーン魔法が使用可能になる。ドラグーン変身時には各キャラに固有の変身モーションを堪能することができる。
ドラグーンレベル
ドラグーンスピリットに認められた時点ではドラグーンレベルは1で1ターンしか変身していられないが、各キャラの通常アディショナルによってSPを取得していくことによってドラグーンレベル(D.Lv)を最大5まで上げることができる。ゲージが満タンでもD.Lv上昇に必要なSPは獲得される。D.Lvの上昇に伴い、SPゲージの上限が増え、ドラグーンに変身していられるターン数が増加し、ドラグーン変身による攻撃力、防御力、魔力、魔法防御力の上昇率(ドラグーン強化率)が上昇し、使用可能な魔法とMPの上限が増える。
スペシャルドラグーン変身
パーティメンバー3人ともSPゲージが満タンの際にスペシャルコマンドが発生し、これを実行すると、メンバー全員がドラグーン変身し、実行したキャラのドラグーン空間が発生し、実行キャラのドラグーンアディショナルは無条件で完全成功する。ドラグーン空間ではスペシャルコマンドを実行したキャラの属性の魔法(属性武器による物理攻撃も含む)の威力が1.5倍となり、反属性の魔法の威力が半減する。
属性
すべての戦闘に登場するキャラ、モンスターには属性がある。属性は魔法を含む属性攻撃によるダメージを左右する。
- 炎⇔水
- 風⇔土
- 光⇔闇
- 上記の属性は対立し、対立する属性(反属性)同士は威力が1.5倍となり、同じ属性同士は威力が半減する。
- 雷
- 反属性はない。雷属性同士は威力が半減する。
- 無属性
- 文字通り属性の概念がなく、反属性や無属性同士の威力の半減もない。
上記の属性は対立し、対立する属性(反属性)同士は威力が1.5倍となり、同じ属性同士は威力が半減する。
反属性はない。雷属性同士は威力が半減する。
文字通り属性の概念がなく、反属性や無属性同士の威力の半減もない。
以上8種の属性がある。
登場キャラクター
ドラグーン
ダート(声:関智一)
赤眼竜ドラグーン - 炎属性、神竜王ドラグーン - 無属性
本作の主人公。23歳。故郷、ニートの村を滅ぼした「黒き魔物」を倒す為に旅を続けていたが、戦火が広がった事で第二の故郷であるセレスに戻って来た。シェーナを助け出す為にヘルライナの監獄に乗り込んだ事を皮切りにセルディオの騒乱に巻き込まれる。その後、ホークスでの戦いでドラグーンとして覚醒。当初は戦争終結後は再び黒き魔物を追う旅に出ようと考えていたが、シェーナが狙われた理由やラヴィッツを殺したロイドの目的など、自分達を取り巻く謎を解き明かすべく旅立つ事を決意。やがてエンディネス大陸を襲う破滅の運命へと立ち向かっていく。
正義感の強い熱血漢だが年相応の思慮深さや冷静さも併せ持つ性格。一方でシェーナからの想いを知りながら彼女を頑なに「妹」と思おうとするなど、恋愛については奥手で鈍感であり、割とナイーブな面もある。仲間達(主にメルとハッシェル)にツッコミを入れる事もしばしばだが、逆に選択肢次第では素っ頓狂な事を言い出す事も。
父の形見として赤眼竜のドラグーンスピリットを肌身離さず持っている。しかし彼自身はその石が何なのかは知らず、ドラグーンに覚醒した事で初めてその本質を知る事になる。
長き旅を経て、沈まぬ月の核で父・ジークと対峙。赤眼竜のドラグーンスピリットを奪われてしまうが、ロイドに託された神竜王のドラグーンスピリットによって最強のドラグーンへと進化。破壊神となったメルブ・フラーマと戦い、正気を取り戻した父ジークと協力して追い詰める。ジークとロゼの犠牲によってメルブ・フラーマを退けるが、沈まぬ月から脱出の直前、怨念のみで追ってきたメルブ・フラーマと再び対峙。神竜砲によって今度こそ消滅させ、世界を救った。その後、シェーナと共にセレスへと帰郷を果した。
ロゼ(声:冬馬由美)
暗黒竜ドラグーン - 闇属性
妙齢 (?) の謎の漆黒の髪の美貌の女性。推定年齢26歳。様々なことを知るようだが秘めていることも多い模様。フェルブランドに襲われていたダートを助けた。その際、自身の持つドラグーンスピリットが共鳴した事で彼に興味を持ち、後にドラグーンとしてダートの元に現れる。本人曰く、ダートの旅に付き合う理由はダート達が気になる為と、「気晴らし」であると言う。あまり感情を表に出さないクールな性格で誰に対しても基本的にドライな態度で接し、言動もキツく容赦が無い。しかしそれは運命に翻弄され続けた故でもあり、本来は優しい性格である。怒らせると怖く、「怪物だったら私が皆殺しにしてあげるわよ」などと恐ろしげなことを口走り、周りをドン引きさせることも。
その正体はドラゴン戦役で戦ったドラグーンであり、同時にダートの敵である黒き魔物自身である。ドラゴン戦役を生き延びた後は破壊神の誕生を阻止する為に魔法のチョーカーによって己が時間を停止し、敢えて汚名を被って月の御子を殺し続けていた。帝都ベルウェブにてジークによってダートにも素性を知られ、一時はダートにも感情を爆発される。後にウララにてダートに剣を向けられ、それに応えてダートが自分より強くなったと悟り、殺して仇を討つように促す。しかしこの時点でダートは既に真実を知って為すべき事を自覚しており、「黒き魔物はたった今、死んだ」と過去に折り合いを付け、ロゼを改めて仲間として迎え入れた。
最終決戦において正気を取り戻したジークと共にメルブ・フラーマにドラゴンバスターを突き刺し、スピリットの力を暴走させて爆発を起こす。ダート達が脱出する中、「私達はこの時代に居てはいけない」と語り、ダートに別れと感謝の言葉を告げ、そのまま沈まぬ月の爆発に巻き込まれて死亡した。
シェーナ(声:岡村明美)
白銀竜ドラグーン - 光属性
18歳。ダートの幼馴染で、セレスの村に住む少女。セレスが襲撃された際にヘルライナの監獄へ連れ去られる。ダートによって救い出され、以降行動を共にする。守られてばかりの立場になる事を嫌がり、弓矢を手に気丈に戦う。手当ての心得もある。心優しく慈愛に満ちた性格の一方、年相応に恋愛に積極的で、幼少期から好意を抱いているダートにさり気ないアプローチを掛ける事もしばしば。フェスターに「美しい人」と評されるほどの美少女だが、ダートには未だ子供扱いされる事が多く、その都度微笑ましい喧嘩を繰り広げている。故に当のダートには「妹のようなもの」と見られていたが、旅を通じて変化が生じていく。料理は得意だが昔は下手だったらしく、ダートには未だ不安視される。
序盤では沼で足を挫いたり、フェルブランドの毒で体調を崩すなど、戦士ではない普通の少女であるが故に仲間の足を引っ張ることもあった。フェルブランドの毒に耐え切れず倒れた際、その治療薬になるという「ドラゴニ草」を探しに行ったシャーリー神殿にて、シャーリーより託された白銀竜のドラグーンスピリットと共鳴し、ドラグーンに覚醒した。
大蛇モンスターのウロボロスを謎の光で消滅させるなど自身にも判らない不思議な力を発動させる事があり、また、ヴァラージと謎の共鳴を起こす事、セレスが襲われたのはその自分が狙われた為であった事から自身に秘められた力に恐れを抱くようになる。リゴール討伐後、ツインキャッスルにてダートに告白。その後の舞踏会にてドレスに身を包み、ダートと口付けを交わした。しかしそれから間もなくドラグーンの力を失い、戦線離脱する。クリスタルパレスでダート達の帰りを待っていたが、神竜王の襲撃の際にまたしても謎の力が発動し、女王テレサの命を救う。しかしその不可解な力への恐れからパニックに陥り、昏倒していたうちにディアス聖帝(ジーク)に誘拐された。
彼女の正体はミール・セゾー女王テレサの実の娘であり、18年前に殺されたルヴィア姫の双子の姉妹である。双子は不吉とされるミール・セゾーの風習に倣い、生まれて間もなく助産婦達に母と引き離された末にセレスの村長夫妻に引き取られていた。それと同時に破壊神ヴァラージエンブリオの魂の依代「月の御子」でもあり、破壊神誕生を目論むジークの手によって沈まぬ月の核へと連れ去られる。しかし破壊神との融合が果たされる直前、メルブ・フラーマが自ら核と融合した為に用済みとして放置された。ダートがメルブ・フラーマを倒すと同時に目を覚まし、無事救出される。エンディングではダートと共にセレスへ帰った。
ラヴィッツ(声:大黒和広)
碧緑竜ドラグーン - 風属性
バージル公国第1騎士団長。34歳。忠誠心強く、友情に厚い漢。早くに父を失った為に母想いであるが、母の手料理の良さを豪語したり王都への帰還時には母に会うべく実家に寄りたがったりとマザコンな一面もある。"フラウアストーム" では桜が舞う。ヘルライナの監獄を脱獄した際にダートと知り合い、旅を通じて固い友情を交わし、共に戦い信頼関係を築く。ダートとシェーナの仲を応援しており、二人の為に御膳立てをしたり、シェーナを一人の女として見られないダートに助言を送るなどしている。
父の仇であるグラハムを討ち、その本心を聞いた後に彼の碧緑竜のドラグーンスピリットを受け継ぐ。しかしアルバートを救出に向かったヘルライナの監獄にてロイドのドラゴンバスターの前に倒れ、ダートに「強く生きろ」と言い残して息を引き取る。碧緑竜のドラグーンスピリットはアルバートへと受け継がれた。
終盤、魂として「死都メーフィル」にてダートたちと再会するも、闇の住人ザグウェルと寄生生物メノンに操られ、「怨霊ラヴィッツ」と化してダート達に襲い掛かってしまう。しかしダートの身を挺した説得に正気を取り戻し、自身の身体ごとメノンを貫いて支配を脱した。そしてダート、アルバートと三人で永遠の友情を誓い合い、残された力でダート達を封魔球の元へ導いて消えて行った。メルブ・フラーマを倒した後、ダートはかつてラヴィッツを交わした「戦争が終わったらベールで一杯やろう」という約束を果たす為に彼の実家を訪れ、グラスに酒を注いだ。
アルバート(声:三木眞一郎)
碧緑竜ドラグーン - 風属性
バージル公国国王。26歳。20年前に父・カルラ王が殺害された事でセルディオが二国に分裂した際、バージル公国の王となる。ラヴィッツは幼い頃からの友人であり、武芸の師匠にもあたる。彼の体内には月の神器の一つである月の宝玉が埋め込まれており、ヘルライナの監獄にてロイドに奪われた。ラヴィッツの死後、碧緑竜のドラグーンスピリットを受け継ぎ、ダート一行に加わり、ラヴィッツ仕込みの槍捌きで戦う。ドウエル討伐後もロイドを討つまではドラグーンの一員として戦う事を決意。一時王の身分を捨て、ノイッシュに執務を任せて旅立つ。
容姿端麗で聡明な王であり、誰に対しても丁寧な口調と物腰柔らかな態度で接する。国民からの信頼も篤い。一方、理論派で理屈っぽい所や、やや天然な一面もある。ロマンチストな性格でもあり、旅の途中にティベロアのエミル姫と恋に落ち、二人で惚気たりクサい台詞を口にして周囲を辟易させる一幕も。トマトが苦手で質素な食事を好む。全てが終わった後はエミルを妃として迎え、バージルとサンドラの二国が一つに戻ったセルディオ国の王となった。
ハッシェル(声:稲葉実)
紫電竜ドラグーン - 雷属性
ルジュの村に伝わる竜樹式(るじゅしき)古武術の正統伝承者。70歳。蒸発した娘探して20年、旅を続けているという陽気なじいさん。ダートとは旅の途中で知り合っていた。娘が蒸発したのは自分の未熟さから来る過度の厳しさ故であると旅を通じて悟り、現在では娘を探すと言いながらも気ままな旅暮らしを送っている。ダート曰く「真剣なのは戦ってるときだけ」で、まごつくダートの代わりにシェーナとデートしようとしたり、つまみ食いしようとして厨房に忍び込んだりなど、その振る舞いは茶目っ気そのもの。しかし鍛え抜かれた技と肉体は老いても衰えを知らず、また冷静さを失ったラヴィッツを嗜めるなどいざとなれば年長者としての貫禄を見せる。
武闘会でダートと再会し、彼等に協力する。ドウエルを倒した後、一人立ち去ろうとするが、ドウエルの持っていた紫電竜のドラグーンスピリットにより覚醒し、以降も旅に同行する事になる。
実はその行方不明の娘こそダートの母親であり、ダートの実の祖父ということになる。これはシェーナが歌っていた歌がクレアが歌っていたものと同じであり、その歌はダートが母から聴かせてもらっていたものだと知った事で気付く。ダート自身もいつの間にか気付いており、最終決戦前にそれを確認した。本人曰く、「ダートは若い頃の自分に似ている」。戦いの後はコンゴールを連れてルジュに帰る。
コンゴール(声:菅原正志)
黄金竜ドラグーン - 土属性
ギガント族の最後の生き残りで、誇り高き戦士。37歳。幼いころドウエルに拾われて以降忠誠を誓う。口調は片言だが、性格は理知的で冷静。当初はサンドラ軍の猛将としてホークスの町を襲撃し、ダートを一度は追い詰めるがドラグーンの力の前に敗北。ブラックキャッスルではドラゴンの骨で作られた鎧を纏って立ち塞がるも、再び敗北する。その後は自分を殺さずに生かし、ドウエルをも倒したダート達に興味を抱き、彼らの後を追う。そして巨人の里でダート達の危機を救い、その旅に同行する事に。以降は種族を越えた「仲間」という存在に充足感を抱くようになる。本人曰く、手先は器用。戦いの後はルジュに住むようになった模様で、エンディングにてハッシェルから武術の稽古を付けられている姿が描かれる。
彼のドラグーンスピリット入手のイベントは任意であり、仲間になった直後に入手する事も可能だが、気付かなければいつまでもドラグーンになれずに進む事になる。その場合はラストダンジョンで入手する事になる。
メル(声:川上とも子)
蒼海竜ドラグーン - 水属性
花の都ドナウの踊り子。露出度が高い格好をしている。いつも元気で、パーティーのムードメーカー。一人称はボク。子供扱いされることを嫌がるが、実際メンバーで最も子供っぽい性格。しかし心は強く、実はシリアスな一面も持っている。盗賊団を倒す為にダート一行に同行。リーナスを倒した時にその蒼海竜のドラグーンスピリットを受け継ぐ。武器は長いハンマーであり、ドラグーン変身すると巨大化する。
正体は有翼人である。故郷には幼馴染みで婚約者のガラーハが居るが、隠れ里で一生暮らすのを嫌がり飛び出して現在に至る。外見は16歳程度の少女だが有翼人である為、実年齢はそれ以上。同じく陽気なハッシェルとつるむことが多い。戦いの後は故郷には帰らず、ガラーハと共に外の世界に出ている。
ミランダ(声:沢海陽子)
白銀竜ドラグーン - 光属性
ミール・セゾーの第1聖女で「武」を司る。男前なお姉さん。30歳。封魔球の下でシェーナから突如離れた白銀竜のドラグーンスピリットを受け継ぎ、シェーナと入れ替わる形でパーティに加わる。鎧のデザインはシェーナと変わっており、ミニスカートを基調としたシェーナの鎧と違ってロゼの鎧に近いものになっている。嫌いなものはバラの花。それは実の母に捨てられた過去に起因するもので、彼女に言わせれば、バラは棘に刺さった生き物の血で鮮やかな赤を保っているらしい。母への恨みから、テレサの為と言いながらも戦いに明け暮れる日々を送っているが、沈まぬ月にて母の幻と対峙した事でそんな自分を顧みる事になる。戦いの後はデニングラードに戻る。
敵対者
ロイド(声:速水奨)
銀髪の貴公子。残像剣の使い手で凄まじい剣の腕を持ち、ロアンの勇者大会でダートとハッシェルを圧倒する。実はバージル、サンドラ両国の上層部に取り入って暗躍し、セルディオの騒乱を掻き乱していた張本人。竜殺しの剣「ドラゴンバスター」の使い手であり、ドラゴンやドラグーンでは太刀打ちできない。ラヴィッツもその剣に掛かって命を落としてしまう。セルディオの騒乱終結後も、ティベロア、ミール・セゾーと国を跨って暗躍する。物語後半までは彼を追う事が旅の目的となる。正体は有翼人であり、外見年齢は28歳程度だが、実年齢は53歳。
全ては有翼人栄華を取り戻すため、ディアス聖帝の命で動いている。目的の為なら非情な手段も厭わない。しかし彼の目的はあくまで現在の世界をより良い理想郷に変える事であり、世界の破壊や人間の滅亡、新世界の創造といった事は望んでおらず、人間に敵愾心を抱いている訳でもない。故に人間の根絶やしを望むバーデル弟に「人間のいない世界など、今の有翼人が閉じこもっている森と変わりない」と言い放っている。また、血塗られた道を歩む愚か者は自分一人で十分だとしてリーナスには人間を誰も殺さないように指示したり、脅して強制させたとはいえテレサの協力には跪いて感謝の意を示すといった一面も。ウインクについては二度も命を救っているが、その理由をダートに尋ねられた際には「理由などない」と答えている。
死竜山にて結果的にダート達との共闘によって神竜王を倒し、そのドラグーンスピリットを手に入れるもドラグーンになる事は出来なかった。その後、フランベルの塔にて黒い鎧を纏い、ダート達と対決。一時はダートに殺されそうになったが、ウインクに庇われる。ディアス聖帝に後を委ね、自分は今までの所業の報いを受けるべきだとしてダートに殺すように促すも、ダートには「最後まで付き合ってもらう」と殴られ、全ての元凶であるディアス聖帝の元への案内役を務める事になる。
結果的にはディアスを騙ったジーク(に憑依していたメルブ・フラーマ)に利用されており、帝都ベルウェブにてジークの魔法の前に消え去る。しかし実は生きており、最終局面で月の核にてダート達に加勢。黒幕であるメルブ・フラーマに戦いを挑むも敢え無く致命傷を負わされ、ダートに神竜王のドラグーンスピリットとドラゴンバスターを託して息を引き取った。
ジーク・フェルド(声:大塚明夫)
ダートの父。18年前の黒き魔物の襲撃の際、逃げ遅れた人々を救出する為に燃える村に戻り、それ以来行方不明になっている。翌朝、村の焼け跡には赤眼竜のドラグーンスピリットだけが残されていた。
実はドラゴン戦役で活躍したドラグーンの一人で、赤眼竜のドラグーンスピリットの本来の所持者。当時の年齢は28歳。ロゼの恋人でもあった。メルブ・フラーマを倒した際に呪いによって石化。1万1千年後に呪いが解け、ハッシェルの娘クレアと間にダートをもうけた。
ロイドに指令を出していたディアス聖帝の正体であり、物語終盤の最大の敵。現在の年齢は53歳。ロイドを利用して月の神器を全て手に入れ、正体と目的を明かして自ら破壊神誕生の為に行動を開始する。三つの有翼人の都市の封魔球を破壊した後は落下した沈まぬ月にシェーナを連れて赴く。しかし実はメルブ・フラーマに憑依されており、ジーク自身の意識は既に無い。18年前の事件の際、黒き魔物を止める為にドラグーンに変身しようとスピリットの力を開放した事によって、スピリットに憑依していたメルブに身体を乗っ取られてしまった。以来、メルブに操られる傀儡と化して破壊神誕生の為に行動していた。
月の核にてダートからスピリットを奪い、再び赤眼竜のドラグーンと化してダートたちと対決する。しかしヴァラージエンブリオの目覚めに際してメルブがジークの肉体を離れた事で解放され、正気を取り戻した。メルブがダートに倒されると、舞い降りてきたロゼと1万1千年の時を経て再会を果たす。直後、まだ死んでいなかったメルブがダートとシェーナに襲い掛かった為、息子達の未来を切り開く為にスピリットの力を暴発させてメルブ・フラーマに致命傷を負わせた。その後、ダートに父親らしいことを何一つしてやれなかったと謝罪し、沈まぬ月の崩壊の中、ロゼと運命を共にした。爆心地には赤眼竜と暗黒竜のドラグーンスピリットだけが残されていた。
セルディオ
バージル公国
カルラ
カイゼル
スランバート夫人
絵描きの少女
ゲルダ
ドラン
サンドラ帝国
ドウエル
サンドラ帝国の皇帝。52歳。セルディオ王カルラの弟で、アルバートの叔父。兄を殺害し、国を二分。サンドラ帝国を築き上げ、武力による大陸統一を企てる。全ての種族が等しい世界を作る為には強い指導者が必要と考えている。
元々は世界平和を望む良き指導者であり、兄に反旗を翻したのも民の声に応えて腐敗した政治を変える為であった。しかし現在の彼の思想はあくまで武力による世界の統一であり、それもまた民の望むものではなく、結果的にロイドとディアス聖帝に付け込まれる事となった。
第一章のラストにて、ブラックキャッスルに乗り込んできたダート達と対決。二本の剣でダート達を苦しめるが、劣勢になると紫電竜のドラグーンに変身する。敗れた後は本来の良き指導者に戻り、アルバートに後を託して息絶える。ドラグーンスピリットはハッシェルを新たな所持者に選んだ。
沈まぬ月ではライトソードとシャドウブレードを携えた「ダークドウエル」としてアルバートと戦う。
サンドラ帝国軍大隊長
サンドラ帝国軍の大隊長。セレス襲撃の総指揮をとった人物で、多くの死者を出したことを悔やんでいる。セレス襲撃にはロイドも同行した。サンドラ帝国軍においては珍しい人格者であり、ドウエルには忠実な人物だが、彼の野望に疑問を感じている。それ故に新セルディオ党とも通じており、ポポとも知り合いである。戦争が終結すると、帝都だったカザスの市長に任命される。ストーリーの進行状況で市民の評判が変わっていき、最終的には彼に反発していた市民からも支持されるようになる。オープニングのセレス襲撃のムービーにも登場しており、気絶していたシェーナの額にガラス状の球体を近付けて光を立ち上らせているが、その意味は知らされていなかった。
フリューゲル
サンドラ帝国にあるヘルライナ監獄の獄長。肥満体型で超巨漢。気分屋な性格で、気まぐれで部下を谷底に落としたり、牢獄で飼育している怪物の餌にしたりする恐ろしい性格。悪趣味なくらいに大量なアクセサリーを身につけている。サンドラ本国からも煙たがられており、ヘルライナ監獄獄長という地位に就いた。
殺戮を好む性格なため、彼の部下も粗野で野蛮なものが多い。セレスの村の襲撃の兵の多くは彼の部下。また、つまらないという理由で、勝手に「村を皆殺しにしろ」と命令を付け加えていた。それが無駄に死者を増やす要因となった。ロドリゲスとガフタスという2匹の魔物をペットとして飼っている。サンドラ帝国で、ロイドと面識のある数少ない人間の一人。最期はダートたちに敗れ死亡する(ペットは生き残っていた場合、フリューゲルが死ぬと逃亡する)。
サンドラ特殊兵
グラハム
元セルディオ王国第2騎士団団長で現在はサンドラ帝国軍騎士団の一人。46歳。かつては有能な騎士でラヴィッツの父親のセルヴィとは親友だったが、全てにおいて自分より勝るセルヴィに対する劣等感がコンプレックスとなり、そこから来る恐怖心から彼を裏切り、死に追いやった。そのため、ラヴィッツに憎まれている。ドウエルからドラグーンスピリットを授かり、緑牙竜フェルブランドを従えてダートたちの前に立ちふさがる。ドラグーンスピリットとドラゴンという絶大な力を得て、自分はセルヴィを超えたと豪語していたが敗北。友を裏切ってまで手にした力の虚しさを悟り、ラヴィッツに本心を打ち明けて息を引き取る。ドラグーンスピリットはラヴィッツに受け継がれる。
ポポ
ロアン
ダバス
ロアンの商人。51歳。丸々と太った体型でひょうきんな性格の男性。ダート達とは火山で助けられた時に知り合う。PocketStation用ゲーム「モグールダバス」の主人公であり、自分の店の地下に広がるダンジョンに挑んでいる(実際は掘り進むが)。彼が手に入れたアイテムや金は「魔法のピカピカ袋」を通じてダートに転送される。一応、古物商を営んでいるが、怪しいものばかり店に置いている為に客は少なく、普段は露店の食べ物を漁る生活を送っている。しかし最大の趣味である宝石漁りの為ならどんな危険な場所にも挑む勇気を持つ。また、ドラグーンとは何の関係も無い一般市民であるにもかかわらず、同ゲーム内でドラゴンやヴァラージとツルハシ一本で対等に戦う戦闘能力の持ち主である。尚、冒険に出ている間はアルバイトの青年が店番をしている。
サナトル
ティベロア
王都フレッツ
ジオール王
ティベロア国王。45歳。エミルとリサの父親で二人は自慢の娘。特にエミルを溺愛している。そのためか彼女の変貌に疑問を持たず、寧ろ「活発になって良い事だ」と喜んでいた。他にもフェスターがダート達を城に連れてきた時は「フェスターが何人にも見える」と言ったり、リーンやダートが重力崩壊の谷の通行許可証を求める事を「危険に身を投じるのが流行っている」と解釈するなど、どこかとぼけた性格である。その性格や恰幅のいい見た目からは想像が付かないが若いころは名の知れた剣士で、現在でも並の騎士以上の腕を維持している。ミール・セゾーが神竜王に襲われた際には物資の援助を行い、後にウララの有翼人からの要請を受けて再びダート達を支援した。
エミル
リサ
フェスター(声:平田広明)
ドナウ~イリサ湾
リーン
ゲーリッヒ盗賊団
ゲーリッヒ
リーナス
蒼海竜ドラグーン - 水属性
ゲーリッヒ盗賊団の現首領の有翼人。自称「恋に生きる女」。外見年齢は25歳程度だが、実際はそれ以上の時を生きている。元々メルの故郷とは別の有翼人の森で暮らしていたが、生れ付き魔力が低かった事からバカにされ、反発して故郷を飛び出した後にゴロツキを集めて盗賊団を結成した。能力に関係なく仲間として見てくれるロイドに想いを寄せており、彼の計画に加担する。
エミルを幽閉し、自分が彼女に変装する。しかしがさつで男勝りな性格をまるで隠そうとしなかった為、周囲の人間にはエミルが豹変したものと思われていた。エミルが救出された後は正体を表し、ジオール王から月の短剣を奪って逃走。獄竜島でロイドに月の短剣を渡した後、蒼海竜のドラグーンと化してリゴールと共にダート達と戦う。ダートの一太刀を受けて致命傷を負い、最後の力を振り絞ってダートに向けて攻撃を繰り出すも、シェーナが庇った事で外れ、ダートに弾き落とされて失敗に終わる。死後、同じ有翼人である事と、愛する者の為に命を賭した事でメルからは同情の目を向けられていた。そのメルにドラグーンスピリットは受け継がれる。
ミール・セゾー
デニングラード、ファーニ
テレサ
ウインク
ロアンナ
ルヴィア
有翼人の森
バーデル兄弟
ブラーノ
ドラゴン戦役関係者
有翼人側
メルブ・フラーマ(声:塩沢兼人)
本作のラストボス。強大な魔力を持った、太古の時代における有翼人の最高指導者。穏健派の姉と異なり、他種族を根絶せんと考えていた。ドラゴン戦役終盤、首都カデッサの最終決戦にてジークに倒される。
しかし死の間際に精神を赤眼竜のドラグーンスピリットに憑依させており、18年前の黒き魔物の襲来時にジークがドラグーンに変身しようとした際に復活。ジークの身体を乗っ取り、ディアス聖帝を騙ってロイドを利用していた全ての黒幕である。破壊神を誕生させ、全世界の破壊と自らが支配する新世界の創造を目論む。
最終局面にてジークの身体より分離。シェーナに代わって月の核と融合し、破壊神ヴァラージエンブリオの肉体を得て神となった。しかし神竜王のドラグーンとなったダートと仲間のドラグーン達に死闘の末に敗れ、神竜砲の直撃を受ける。続くダートの渾身の一撃によって満身創痍になりながらもダートとシェーナに攻撃を仕掛けるが、ジークとロゼの決死の攻撃で爆散するも、脱出するダート達の前に原型を留めない異形と化してまで立ち塞がるが、ダートの神竜砲により完全に消滅した。
シャルル・フラーマ
有翼人の指導者「メルブ・フラーマ」の実の姉。ドラゴン戦役時、弟とは別の派閥(穏健派)を持っていた。見た目は若々しく美人なのだが、時を止めて一万年以上生きており、ロゼやジークの事をちゃん付けで呼ぶなど若干オバサンくさい一面がある。それは彼女達の運命に責任を感じて明るく振る舞っている為でもある。現在では春風の都・ウララで暮らしている。パックンフラワーのような魔法植物「シャルルフラワー」を作り出して育てているが、少なくとも有翼人達には「可愛い」と認識されている。
全てを知る為にデス・フロンティアを越えてやってきたダート達を迎え入れ、真実を話して彼らに道を示した。エンディングでは平穏にシャルルフラワーの世話をしながら、変わらず世界を見守っている。
サヴァン
魔都アグリスに住んでいる有翼人。元々は有翼人の復興のために魔法の研究をしていたが、4千年経って世界が自分を必要としていない事を知って絶望。しかし黒き魔物として汚名を被りながらも世界を守る為に戦い続けるロゼに心を打たれ、その助けとすべく封魔球の封印をより確実なものとする防衛システム「ムート」と魔法アイテム「サイケデリックボム」の開発に注力する事となる。自分の作った、「ロク」「ヒューク」「スピノ」「デカル」「パックル」という魔法生物と暮らしており、使役させていた。その魔法生物たちは、それぞれ名前の一部を語尾につけるなど、どれも個性豊かで愛嬌のある者ばかりである。
ムートとそれを守る魔法生物「ラストクラーケン」によってジーク(メルブ)の野望を阻止しようとしていたが、ラストクラーケンが操られた事と、それを倒す為に発動させられたドラグーンの力でムートは暴走。ダート達に道を示し、爆発に巻き込まれて死亡した。その死と共に魔法生物達も生命力を失い、ダート達の道を切り開いて機能を停止した。
ノモス
魔老ファウスト
ドラゴン戦役時代、有翼人側の参謀を務めていた老人。メルブ・フラーマをも上回る魔力を持ち、かつては空中要塞フランベルで地上を恐怖に陥れていた。また、自身と同等の力を持つ幻影を作ることも可能。人間側が開発した兵器「スピアシューター」によってフランベルが落とされた後も、野望を果たすべく塔の奥に未だ留まり続けている。その姿を目の当たりにしたロゼは「まだドラゴン戦役は終わっていない」と表した。公式ガイドには「マゾー」という魔法生物を生み出したと記述されているが、本編にはそれらしきものは登場しない。
ファウストの待ち受ける塔の深部に入るにはその幻影を消す必要があるのだが、通常では勝つ事はできない。スターダストを全て集めた時に手に入る「消幻石」があれば幻影を消し、最奥部にて本体と戦う事が可能。物理防御力はゲーム中でも最低クラスだが、ラストボスであるメルブを遥かに上回る魔力を誇り、魔法関連の対策をしたか否かで戦闘の難易度が大きく変化する。
人間側
ディアス聖帝
シャーリー
シュベール
カンザス
ヴァルザック
ドラゴン
緑牙竜フェルブランド
蒼波竜リゴール
神竜王
七つの翼と七つの眼を持つ最強のドラゴン。この世で唯一のランク1のドラゴンであり、名称は設定されていない。嘗て二体が存在したが、戦いに勝ち残った方が本編に登場する神竜王である。胸部から神竜弾、首の付け根から神竜砲を放ち、世界を滅ぼす程の力を持つ。その力故に有翼人によって死竜山に封印されていた。ダート達とロイドによって倒された事でドラグーンスピリット化する。ドラグーンスピリットは虹色。
戦闘の際は竜及びドラグーンの力を10分の1まで弱体化させる「竜封じの杖」を使用するが、それでもかなりの強敵である(ドラグーンも弱体化する為、必然的に更なる苦戦を強いられる)。また、ドラゴンバスターを持つロイドでさえも苦戦していた。作中でボスとして戦う神竜王はドラゴンバスターで傷付けられた上で竜封じの杖を受けた、謂わば二重に弱体化させられた状態であり、もしも万全の状態だったらとても太刀打ち出来る相手ではないとされる。
死都メーフィルにてゴーストとして再登場。ドラゴンらしく獰猛だったもののこの際のダート達の台詞から、王者に相応しい誇り高き性格だった事が窺える。生前はチャージが必要だった神竜砲はチャージ無しで連射できるようになっている。
最終決戦ではスピリットがダートを持ち主に選び、彼を最強のドラグーンに進化させた。ドラグーン変身時にはダートの腕から神竜王が飛び立つ演出が入り、剣へと姿を変える。
黒破竜ムハエル
暗黒竜の遺児であり、ドラゴン戦役時代のロゼの相棒。五つの眼を持つランク3の極竜王。比較的小型のドラゴンだが、攻撃力、防御力、機動性の全てに秀でており、強固な装甲は通常の攻撃では打ち破る事が出来ない。ムービーにも登場しており、ブラックレーザーでヴァラージを倒している。
生まれた時からロゼに育てられ、共に幾多の戦いを戦い抜いてきたが、ドラゴンの精神は戦いを続けるほど凶暴化する為、最終的にはドラグーンの命令すら受け付けなくなる。こうなるとドラグーンの手で殺すしかなく、ロゼもまたムハエルを殺めていた。しかしそれがロゼの心の傷として残り続けており、それを読み取った破壊神によって実体化させられ、沈まぬ月にてダートとロゼに襲い掛かる。
その他
マーテル
クーロン
クレア
ザグウェル
インドラ
第7の天使
ペルペ
ドレイク
タスマン師匠
商人
チョーナン、ジナン、サンナン、ヨンナン
ゴルガガ
セルフィス
ダンドン
スレイ(漫画版のみ)
用語
神話・伝承
神木樹(しんぼくじゅ)
現在でもデス・フロンティアのどこかに存在している。最終決戦時には沈まぬ月が上に落下する。また、108の実とはまた別に生命を生み出す事もあり、ダート達が訪れた際には「神木蝶」というモンスターが生まれた。
沈まぬ月
その正体は破壊神ヴァラージエンブリオの肉体であり、その誕生を恐れた有翼人達に封印されているもの。有翼人の五大都市にある封魔球と呼ばれる封印装置で封印されている。しかしジークに憑衣したメルブが全ての封魔球を破壊した事で、誕生の為に地上へと落下。神木樹の上に重なる形となった。月の内部は思念を具現化する世界が広がっており、本作の最終決戦の舞台でもある。最後は核と融合したメルブが倒された事で大爆発を起こし、神木樹諸共地上から消滅した。
月の御子
劇中の時代では18年前に生後間も無く殺害されたルヴィア姫が月の御子と思われていたが、実際はルヴィア姫の双子の姉妹であるシェーナこそが月の御子であった。
月の神器
黒き魔物
正体は暗黒竜のドラグーン。つまりロゼである。その目的は108年毎に赤子として生まれ出る月の御子=破壊神の魂を殺す事である。月の御子の周囲にいた人間もいずれは破壊神の使徒と化してしまう為、殺さざるを得なかった。
ドラゴン戦役
ドラゴン戦役
ドラグーン
劇中では描かれないが、変身すると人間とドラゴンの意識の競合が起こり、意識の弱い人間はドラゴンに自我を乗っ取られてしまう。
地域
エンディネス大陸
セルディオ
ティベロア
イリサ湾
ミール・セゾー
聖帝グロリアーノ
デス・フロンティア
破砕諸島
有翼人の都市
王都カデッサ
生都クリスタルパレス
魔都アグリス
法都ゼネバトス
死都メーフィル
種族
人間
有翼人
嘗ては世界を支配していたが、ドラゴン戦役に敗れて以来、姿を消した。現在は伝承で語り継がれているが、実際には生き残り達が隠れ里でひっそりと暮らしている。
ドラゴン
偽竜
ギガント族
ミニント
ヴァラージ
その正体は108番目の種族「破壊神ヴァラージエンブリオ」の細胞であり、白血球のようなもの。実際はヴァラージとは破壊神の事を指すのであり、個体のヴァラージ達が108番目の種族という訳ではない。破壊神の封印が解けた際には、その肉体である沈まぬ月より無数のヴァラージが生み出されている。
ヴィルード火山には下半身が溶けた個体が登場し、重力崩壊の谷には完全体が存在した。また、王都カデッサにはドラゴン戦役でヴァルザックを殺したスーパーヴァラージが半壊状態で残っている。最終決戦では完全なスーパーヴァラージが月の核を守る最後の砦として立ちはだかった。
尚、ダバスの店の地下にあるダンジョンの最下層にも完全体が一体存在している。
破壊神ヴァラージエンブリオ
その他
竜殺しの剣
竜封じの杖
水晶球
王都カデッサ陥落時に同時に破壊され、破壊神の魂が解放される。それによって月の御子なるものが誕生する事になった。
封魔球
消幻石
スターダスト
竜樹式(るじゅしき)武術
漫画版
ファミ通ブロスにてかぢばあたるにより連載された。全1巻。ブロスコミックスから2000年発売。
ゲームとの主な違い
ゲームの第一章を漫画化したものだが、連載期間の都合などでゲームと異なる部分がある。
- ヘルライナ監獄脱出からその足でホークスへ向かう。ゲームでは王都ベールでアルバートと謁見してから向かう。
- 第1章後半で行われる勇者大会がカットされている。そのためか、ドウエル戦の時点で仲間になっているはずのハッシェルが登場しない(作者は絶対描きたかったとコミックスで語っており、扉絵などでは描かれている)。ロイドが素顔で登場するのも、ゲームより早い。
- ラヴィッツが死亡しない。また、ゲームで、戦争はバージル側は劣勢であったが、漫画版ではフェルブランドをダートたちが倒した勢いから、優勢となっている。そのため、アルバートが月の宝玉を奪われる経緯がゲームとは全く異なる。
- ドウエルのドラグーンの鎧がハッシェルの物と同じデザインになっている(剣は持っている)。
小説版
タイトルは『レジェンド・オブ・ドラグーン セルディオ争乱』 全1巻。ファミ通文庫刊。伊豆平成著、新城カズマ監修、による小説。挿絵は井上純弌が担当。2000年発売。
漫画版同様に第一章がベースとなっているが、オリジナルの描写を挟みつつもストーリーの根幹は原作に忠実である。原作のあまりストーリーに関わらない中ボスとの戦いはほぼ割愛されている(作者のあとがきによると話の都合上仕方なくカットしたとの事)。
幻の続編
2012年に本作が、アメリカのゲームアーカイブスに当たるサービスPSone Classicsでの配信が決定した際、ソニーの吉田修平が受けたインタビューにて、当時、続編の構想があり、吉田が日本を離れた後にプリプロダクションも行われたが、諸事情により中止となり、制作チームも解散してしまったと語っている。