レダ (栗本薫)
以下はWikipediaより引用
要約
『レダ』は、栗本薫のSF小説。
概要
同じく栗本のSF小説『メディア9』などと同じ未来史に属する青春SF。理想郷のごとき未来社会を舞台として少年の成長を描く。
『SFマガジン』1981年8月号から1982年10月号に連載されたのち、1983年4月30日に早川書房から単行本(ISBN 4-15-203225-1)が刊行された。のち、1988年には3分冊のハヤカワ文庫版(I:ISBN 4-15-030268-5(1988年6月15日)、II:ISBN 4-15-030271-5(1988年7月15日)、III:ISBN 4-15-030274-X(1988年8月15日))が刊行されている。表紙は、単行本版を辰巳四郎、文庫版をいのまたむつみが担当している。
あらすじ
高度な管理システムのもとで理想社会を実現した未来都市ファーイースト30。ここで暮らす人々は、完全な自由を保障され、平和を謳歌していた。この都市に生まれた少年イヴもまた、この平和な都市を愛していた。
ある日イヴは、銀色のニンフのような女性レダと出会った。彼女は、システムによる管理を拒否した反社会主義者《紊乱者(ディソーダー)》であった。イヴは《紊乱者》との出会いに怯えながらも、奔放なレダの姿に次第に不思議な魅力を感じるようになった。
レダとの交流を続けるにつれ、イヴは理想社会であることを信じていたファーイースト30がはらむ矛盾や問題に気づき始めていった。そして、イヴの周囲に起こった小さなさざ波が、やがて都市全体を巻き込む波紋を広げていく。