レッツラゴン
ジャンル:ギャグ,
以下はWikipediaより引用
要約
『レッツラゴン』は、週刊少年サンデーに1971年37号から1974年29号にかけて連載された赤塚不二夫による日本の漫画作品。「レッツラゴー 」などの流行語を派生させた。
概要
『週刊少年サンデー』に連載していた『ぶっかれ*ダン』の連載終了後、赤塚は担当編集者を武居俊樹に戻すことで新連載を引き受ける。その後2か月間アメリカに滞在。自由の女神をバックにとった赤塚の写真と『レッツラゴン』のタイトルがニューヨークから送られ、武居はこれを構成して1話の色扉として入稿。このタイトルは赤塚がアメリカ滞在中に使った「レッツラゴーン」「サンキューベラマッチャ」などのデタラメ英語からきている。
連載当初は独立独歩の父子家庭を描いた異色作。その後、ベラマッチャ、ネコのイラ公、トーフ屋のゲンちゃんなどのサブキャラクターが登場し、スラップスティックやシュールナンセンス(不条理ギャグ)を通り越してアナーキーなギャグを展開する作品となった。
連載途中から担当記者の武居俊樹と2人だけでアイデア会議をする様になった。武居の証言によると、赤塚は出したアイデアをネームでなく原稿用紙にそのまま直接描いていくので描き始めると後戻りできず、先がまったくわからなかったという。次第に楽屋オチや内輪ネタを連発し、「伊豆の踊り子」から本格的に狂った話が描かれ始める。後に赤塚は「完全に開き直った」と述べている。
その後、いきなり劇画調になるギャグが多用されたり、赤塚と武井記者との抗争が続いたりするなど徹底的にシュールなギャグを展開した。サブタイトルの上には必ず「レッツラゴン」との小さいルビが振られた。
アニメ化は1989年に企画が立ち上がったものの、作品性の問題から頓挫し『がきデカ』がアニメ化され、以降はアニメ化の企画が持ち上がらなかったが、『カリキュラマシーン』(日本テレビ)内で歌われた「行の唄」のアニメシーンに、ベラマッチャ・本官さん・ゴンが登場している。また東京12チャンネル(現:テレビ東京)で放送されたアニメ版『ダメおやじ』の「台風騒動」では、ベラマッチャが端役で登場している(この作品はフジオ・プロが協力しているため)。
1982年にTBSにて放送された『ニャロメのおもしろ数学教室』にベラマッチャが出演している。声は田中康郎。
赤塚いわく「『おそ松くん』のユーモアが『天才バカボン』でナンセンスに近づき、『レッツラゴン』でシュールに発展した」のだそうで、ごま書房版最終巻のあとがきでは「オレが最後に描いた本当のナンセンス漫画なんだよ。自分で一番好きな漫画なの」と語っている。一方ではバカボン、ア太郎、おそ松のように一般的人気が爆発することはなく、キャラクターとしてもベラマッチャが若干他作品に顔を出す程度にとどまっている。
登場人物
ゴン
おやじ
ベラマッチャ
イラ公
トーフ屋ゲンちゃん
マセリ
目ン玉つながりのお巡りさん
ゲストキャラクター
スターシステムで赤塚マンガの別作品のキャラクターもよく登場した。
- イヤミ
- ココロのボス
- ニャロメ
- ウナギイヌ
- へんな子ちゃん(1960年代版)
- 服部竜之進(どーして小僧)
ほか
コミックス
- 曙出版 アケボノコミックス 全12巻(絶版)
- 立風書房 全1巻(絶版)
- 山手書房「レッツラゴン宣言」全1巻(絶版)
- 双葉社 全3巻(絶版)
- ごま書房 全12巻(絶版) - 曙出版版を底本にしたごま書房版及び赤塚不二夫漫画大全集版では差別用語などが大幅に改変されている。
- 小学館文庫「赤塚不二夫名作選 4・レッツラゴン」 全1巻
- 復刊ドットコム 全7巻 - 2013年9月から翌年10月にかけて全7巻を刊行。連載時の扉絵を復刻するなど初出時に近い状態になったことが特徴。差し替えられていた差別用語等が復活し、最終巻には曙出版、ごま書房版で未収録になっていた「幻の1話」が収録された。
- eBookJapan 全12巻 - 2011年7月26日発売。単行本ではカットされている「週刊少年サンデー」連載時の扉絵や武居俊樹による欄外のアオリ文、フジオ・プロのスタッフ4名との共作も収録。最終巻に武居があとがきを書き下ろしている。
舞台
コントユニット「男子はだまってなさいよ!」による『男子!レッツラゴン』が2015年7月30日から8月9日にかけて本多劇場にて公演された。
キャスト
- ゴン - 渡辺大知
- おやじ - 中村まこと
- 荒川良々
- バッファロー吾郎A
- ラバーガール(飛永翼、大水洋介)
- シソンヌ(長谷川忍、じろう)
- ANI(スチャダラパー)
スタッフ
- 原作 - 赤塚不二夫
- 作・演出 - 細川徹
- 音楽 - スチャダラパー