ロコ・モーション (漫画)
以下はWikipediaより引用
要約
『ロコ・モーション』は、藤井理乃による日本の4コマ漫画。「まんがタイム」(芳文社)にて、2011年10月号から12月号にゲスト掲載された後、2012年1月号から2014年5月号まで連載された。
とある中高一貫校に通う女子高生・伊那路ひろこは、親友の白鷺ももこが地元の鉄道会社「わかば鉄道」に就職したことを期に、自身も高校を1年留年し、彼女と同じ会社に就職した。そんな新米女子鉄道員2人の仕事模様を描いた作品である。ゲスト掲載(3話)分はプロローグとして2人の高校時代を描き、本連載となってからが鉄道会社を舞台としたストーリーとなっている。
キャッチコピーは「青春をかける仕事みつけました!!」。
登場人物
伊那路 ひろこ(いなじ ひろこ)
本作の主人公。連載開始時は高校3年生。渾名は「ロコ」で、本人は名字で呼ばれることを嫌っている。天真爛漫かつ社交的な性格。体力はあるが、成績は悪く、特に数学が苦手。また、絵心も無い。親友のモコが地元の鉄道会社に就職したことを期に、自身も彼女と同じ会社に就職することを志すようになる。そのことから、彼女の合格祈願をすべく、追試を放棄してまで伊勢神宮へ参拝し、結果卒業が1年遅れることとなってしまった。
モコに遅れること1年、彼女と同じ「わかば鉄道」に入社した。入社して間もない新人研修の一つである列車防護の訓練中、道路で動けなくなった老女を助け、社内報でも取り上げられることとなった。7話目より車掌見習いとなった。仕事に対しては、強い情熱を以って取り組んでいるが、時に直情的な性格が災いして失敗をしてしまうことがある。その一方で、根を詰めやすい一面もあり、業務中に過労が原因で倒れてしまったこともある。
白鷺 ももこ(しらさぎ ももこ)
岡谷 美鈴(おかや みすず)
天竜(てんりゅう)
高崎 明日香(たかさき あすか)
白鳥 雅(しらとり みやび)
故人。高崎と同期入社の女性車掌。涙もろい性格で高崎に女性車掌が差別される一因とみなされていたことがあるが、心の支えともなっていた。突然の病気休職の後に病没、初登場は乗務員宿泊所の幽霊としてであった。
初の女性車掌組として様々な壁に当たり、まるで長いトンネルの中にいるような(高崎の言)暗中模索の中で高崎と酒席で愚痴を言い合う日々だったが、長いトンネル区間を天井のCG映像で楽しませる北越急行のゆめぞら号のようにその中でも楽しませる存在になりたい、というのが生前の夢だった。ただ乗ったことは無かったため、同期でもある天竜は「ゆめぞら号に乗りたい」と誤解し、毎年乗車してきては墓前に同線の乗車券を供えるようになった。高崎にとっては困ったことがあった際にも墓参するなど、現在も心の支えとなっている模様。
用語
わかば鉄道
のどかな自然に囲まれた地域を走っており、周囲には温泉などの観光地もある。ただし昼の時間帯に乗客がいない、車掌シミュレーターが段ボール製の手作りであるなど、経営状態はあまり良くない様子で、『わかばマドレーヌ』などグッズ販売も手掛けている模様。
JR名古屋駅との間に直通特急を運行しており、JR保有の383系を思わせる振り子式電車が乗り入れる、中津駅で乗務員の交代が行われる。また、わかば鉄道の自社車両もJRの車両をイメージさせるものとなっている。
ロコとモコは中高の6年間をこの路線を利用して通学しており、学校は中津駅を最寄駅としている。
書誌情報
- 藤井理乃『ロコ・モーション』 芳文社〈まんがタイムコミックス〉、全2巻
- 2012年11月22日発行(2012年11月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5130-4
- 2014年5月22日発行(2014年5月7日発売)、ISBN 978-4-8322-5288-2