ロゼアンナ
以下はWikipediaより引用
要約
『ロゼアンナ』は、ペール・ヴァールーとマイ・シューヴァル共著によるスウェーデンの警察小説「マルティン・ベック シリーズ」の第1作である。
翻訳の原書は、ロイス・ロス(L. Roth)訳、スフェア・ブックス(Sphere Books)の英語版「Roseanna」。
2014年9月に、柳沢由実子による新訳・改題『ロセアンナ』がKADOKAWA〈角川文庫〉から刊行された。
あらすじ
1964年7月8日、エステルイェータランド県モータラ(Motala)のボーレンスフルト水門で作業中の浚渫船が女性の死体をボーレン湖中から引き上げた。地元のモータラ署はアールベリ警部の担当で捜査を開始した。司法解剖の結果、性的暴行を受けた後に絞殺されたことは判明したが被害者の身元は不明のまま捜査は行き詰まり本庁の応援を仰いだ。ストックホルムからマルティン・ベックとその部下達がモータラに集まり捜査を開始したが、現地ではめぼしい進展が無く捜査陣はいったん散開した。
9月29日、アメリカ合衆国の大使館経由でネブラスカ州の警察から失踪者の照会がベックの元に届いた。確認すると被害者はリンカーンの図書館に勤務する司書のロゼアンナ・マッグロウ(Roseanna McGraw)であることが判明した。同じ頃、アールベリから事件発生と同時期に現場付近を通常のスケジュールとは異なる時間帯に通過した遊覧船があったという情報が入った。船客名簿を確認すると被害者の名前があり、被害者は船上から投げ落とされたと推測された。
船客への聞き込みを進めるうちに捜査線上に1人の不審な人物が浮かび上がり事情聴取も行ったが、決め手となる証拠を見つけることはできなかった。そこでベックらは通常とは異なる捜査手法を試してみることにした。