小説

ヴァルキリーワークス




以下はWikipediaより引用

要約

『ヴァルキリーワークス』は逢空万太による日本のライトノベル。イラストは蔓木鋼音。

概要

神々のミスで地上にばら撒かれた“神威(ケニング)”。それを回収するため派遣されてきたヴァルキリー フェル子ことフェルスズと普通の高校生 大神理樹の日常とバトルを描くアクション×ラブコメディ。既刊4巻。 世界観は同作者「這いよれ!ニャル子さん」「深山さんちのベルテイン」と共通。

登場人物
主要人物

大神 理樹(おおがみ りき)

主人公。高校一年生。外見は中性的で言動も落ち着いているがその実好意を抱いた相手には非常に積極的かつオープンな態度で接するため、学校では「肉食系草食獣」やら「草食系男子(終わらない発情期)」やら言われており(同作者の別作品にも名前ははっきり出ないものの度々登場しており、そちらでは「総食系男子」と呼ばれている)本人もそれを認めている。普通の人間のはずだがなぜか絶対騎行圏の内部でも活動でき、神威を励起状態にしたりヴァルキリーと合体することが可能など本人すら理由を知らない謎が多い。
フェル子 / フェルスズ

理樹が最初に出会ったヴァルキリーの少女。ヴァルキリーとしての実力はお世辞にも高いとは言えず理樹からは「駄ルキリー(駄目ヴァルキリーの略)」などと呼ばれてしまっている。ただし後に神威を短時間とはいえ一人で励起状態に出来るようになるなど徐々に実力は上がっている模様。
理樹のセクハラには困っているものの内心満更でもなく、ロスヴァイセや科乃に対して嫉妬し、無意識のうちに理樹に抱き着くことも多い。
一方で彼女の存在は完全なイレギュラーであり、本来はヴァルキリーワークスの参加者にも登録されていないヴァルキリーである(ヴァルキリーワークスに参加しているヴァルキリーはあらかじめ参加者全員の名前を知らされているが、フェルスズの名はない)。科乃に指摘されることで自分が何故人界に来たことすらも覚えていないことに気づき、錯乱しかけるが理樹とロスヴァイセによって持ち直す。なお、彼女の能力の一つである「智慧の水源(ミーミルズウェル)」もロスヴァイセたちが知らないものであり、その素性は謎が多い。
馬子 / ロスヴァイセ

≪白き駿馬≫という意味の名を持つ馬頭人体のヴァルキリー。顔はともかくスタイルは抜群である。姿こそ奇抜だが実力は本物。理樹のことは当初は顔のことを指摘された挙句「馬子」と呼ばれたことから毛嫌いしていたが、窮地を助けられたことからべた惚れしている。
一時町を離れていたが、その後顔を変える神威を必死で回収し、理樹の前に再び姿を現した。神威使用後は白い長髪をポニーテールにした美女となっている(本来は様々な顔に変えることができる神威であるが、相性が悪いためこの顔にしかなれない)。
フェルスズのことは「仮免許」と呼び馬鹿にしていたが、神威回収の際に多少は見直しており、自身の存在に疑問を抱き錯乱しかけた時は彼女を叱咤し、以後は友人として仲間として彼女を支えている。
自らの真名のこともあり、馬肉が苦手。
剣子 / シュヴェルトライテ

≪剣を統べる者≫という意味の名をもつヴァルキリー。名前の通り剣が大好きで、神威も剣やそれに類する形状のものしか扱わない。しかし神威には恵まれておらず、自分にふさわしい剣の神威を求めている。フェルスズとは別にどこか抜けている。
なりゆきから理樹やフェルスズと対立するも、その後の神威回収騒動の際に協力したことから理樹に好意を抱く(表面上は否定しており、ツンデレな反応をしている)。
3巻のAmazon限定特典では離れた場所で理樹たちと過ごしたことを思い出しつつ、ニヤけている姿が描かれている。
鉾山 科乃(ほこやま しなの)/ オルトリンデ

理樹のクラスメイト。豊満なバストの持ち主であり、理樹はよく「胸占い」などセクハラをしている。それを関節技などで返すやり取りはもはやクラスでの恒例行事のようなものとなっている。
その正体はヴァルキリーであり、人界におけるトラブルシューター。前任者が真面目すぎたために鬱病を発症したということから、適度に手を抜く生き方をすることを考え、人間界に溶け込んでいた。友佳や理樹と出会い、人間界での生活に生きがいを見つけることとなる。
フードマンの指示から、イレギュラーであるフェルスズを排除するために行動するも、「鉾山科乃」の時の友人として接していた彼女のことを殺すことができず、迷い続けており、陰から支援することもあった。理樹の説得もあってフェルスズの件から手を引こうとするも、ヴァルトラウテが強引にも彼女を排除しようとしたので止めるために理樹と合体する。
戦闘では弓の神威「閃輝礫弓(イチイバル)」を扱い、遠距離攻撃を得意とする。

学校関係者

露口 令(つゆぐち れい)

理樹のクラスメイト。彼女持ち。
佐藤 友佳(さとう ともか)

理樹のクラスメイト。友達思いで科乃のことを応援しており、それゆえあらゆる女性に手を出そうとする理樹に釘を刺している。
科乃にとっては人間界で最初にできた友達であり、彼女もまた友佳のことに感謝している。
『這いよれ! ニャル子さん』に登場する暮井珠緒は別の区に住む従姉妹。
井上 敏美(いのうえ としみ)

理樹のクラスメイト。腐女子であり、理樹と露口のことを毎日監視し、隙あらば写真を撮ろうとしている。

その他

リョーコ

理樹の母で作家。フェル子との会話や巻末のイラストコーナーで「リョーコ」と名前は明言されているが表記は3巻現在不明。
彼女の小説は官能小説、それも母親が主役の息子との近親相姦ものが主体であり、またどこまで本気かわからないアプローチを理樹にしかけている。

用語・設定

神威(ケニング)
古の神々や英雄の武器や道具、もしくは力そのもの。元々は神界で管理されていたが手違いで地上にばら撒かれることとなってしまった。
戦乙女選定儀(ヴァルキリーワークス)
平たく言えば神威回収によるヴァルキリーの能力試験。神威にはその質と量によって「評価値」が定められており、その評価値の最も高いものが「勝者」となる。特にルールはないらしく、「最終的に評価値が最も高ければいい」ので初期のロスヴァイゼのように他のヴァルキリーから奪おうとする者もいる(ただし余りにも強力な神威はバランス上の問題から即天界に回収される模様)。また、本来ヴァルキリーワークスに参加しているヴァルキリーは他のヴァルキリーの名前を全て把握している。
絶対騎行域(ヴィーグリーズ)
神威が発動した際などに地上に被害を及ぼすのを防ぐ目的で展開される一種の結界。展開中の空間内部での被害は神界が肩代わりすることになる。基本的にヴァルキリーか神威しか活動できない。

出版物