一輝まんだら
以下はWikipediaより引用
要約
『一輝まんだら』(いっきまんだら)は、手塚治虫による日本の漫画作品。
概要
『漫画サンデー』にて1974年9月28日号から1975年4月12日号まで連載された。
時は1900年、ヨーロッパの列強に植民地化されつつある清王朝末期の中国や明治時代の日本を舞台に、史実とフィクションを巧みに交えつつ、清国と明治日本の関わりや当時の清国人への差別的な待遇、義和団の乱や孫文による革命運動、蔣介石や毛沢東の登場など、主に当時の中国の歴史を中心に描かれている。作品には「一輝まんだら」というタイトルの通り北一輝も登場しており、社会主義的な思想の色合いも濃い。連載していた雑誌の趣向に合わなくなってきたという理由で第一部完の状態で終わっている。
あとがきにて手塚は、第二部では、北一輝の上海での執筆活動や、日本の軍閥の模様、二・二六事件を描くつもりであり、連載に意欲のあることを語っていたが、1989年に亡くなるまでに連載はついに再開されないまま終わった。
登場人物
姫三娘 (き さんじょう)
北輝次郎
王太白 (おう たいはく)
上海の富裕層の子弟。章炳麟門下の革命青年グループの中でも急進派であり漢民族の復興を志す。お尋ね者である三娘と一緒のところを目撃されたことから反政府運動者として拘留、拷問を受ける。両親の説得と革命青年グループの参加者を告白したことで釈放されるが、訪ねてきた三娘を両親が官警に密告したことから、三娘を連れて日本へ渡る。
日本では黒龍会の世話になり、孫文とも交流を持つが、孫文の目指すアメリカ式の民主主義路線に反発し袂を分かつ。
日本への船中で知り合った鉢須賀鳩子と恋に落ちるが、公爵の手の者に捕えられ、身分違いを責められる。革命の役に立つよう陸軍士官学校へ口利きをするということで、鳩子に別れの手紙を出して、士官学校へ入学する。
士官学校では在校生の差別発言が元で喧嘩、在校生に失明の怪我をおわせ投獄、軍事裁判の法廷に立たされる。
鉢須賀鳩子 (はちすか はとこ)
単行本
- ハードコミックス 全2巻(大都社)
- 手塚治虫漫画全集 全2巻(講談社)
- 上下巻(角川書店)
- コンビニコミックス 全1巻(角川書店)
- 手塚治虫文庫全集 全2巻(講談社)