七つ屋 志のぶの宝石匣
以下はWikipediaより引用
要約
『七つ屋 志のぶの宝石匣』(ななつや しのぶのほうせきばこ)は、二ノ宮知子による日本の漫画作品。『Kiss』(講談社)2014年1月号から3か月おきのペースで連載されていたが、2019年6月号より毎号掲載に変更。タイトルの「七つ屋」は「質屋」を示す隠語。
作品概要
2001年、『GREEN〜農家のヨメになりたい〜』の連載を終えた作者は次回作として二つの構想を持っていた。一つは音大の物語、もう一つは質屋の物語。当時の担当編集者は前者を選びそれが『のだめカンタービレ』となった。「のだめ」完結後、後者である本作の執筆が始まった。
あらすじ
東京・銀座9丁目商店街。江戸時代から続く老舗の質屋・倉田屋の高校2年生の娘・志のぶは、宝石の「気」を感じる不思議な力を持っている。宝石から地球の雄大さを感じ、真贋を見抜くその天賦の才能を活かして、店でも宝石限定で鑑定を任されている。そんな志のぶには婚約者がいる。
歴史に名を残す名家の跡取りとして生まれた北上顕定は、家の没落・一家離散により、幼少期に倉田屋に質入れされる。当然のことながら、人間の質入れなど受け付けていないが、通常3か月の質草預かり期限を3年とし、それが守られなかった場合は店主の孫娘と婚約させるという契約が成立する。顕定はそのまま倉田家で育ち、質屋の仕事を学びながら鑑定眼を養う。北上家から離散した宝物類の行方を探すため、高級ジュエリー店の外商として、各界のセレブたちとの繋がりを得ていく。
登場人物
主要人物
倉田 志のぶ
北上 顕定
フランスの老舗高級ジュエリー店「デュガリー」日本支店の外商。高校時代に商店街のマドンナ・コンテストで女性陣を押さえて優勝した伝説を持つ、整った顔立ちと物腰の柔らかさで多くの女性客を虜にする。
公家から武家になって活躍した名家、北上家の跡取りだったが、幼いころに一家は離散し、祖母・章子によって倉田屋に質入れされた。通常、人間の質入れは当然受け付けていないが、当時の店主だった志のぶの祖父が、かつての憧れの存在であった章子のたっての希望とあり、名家の家系図に名を残したいという邪な願望に負け、期限の3年を過ぎたら孫の志のぶと婚約させるという条件で質入れを認めた。3年が経ち、質流れ品として倉田家で育ち、すっかり江戸っ子口調も身に付いている。現在は店の裏手のアパートに一人暮らし。倉田屋に出ると客が殺到し、2日間店に出ただけで普段の倉田屋の1か月分の売り上げを凌ぐ。
幼い頃に見せられた鳥が舞う赤い宝石を探し求めている。
倉田家
その他
コラボレート
2021年2月25日発売の『Kiss』4月号では、『のだめカンタービレ』の連載開始20周年記念として、本作と『のだめカンタービレ』がコラボレート。2作のコラボイラストが表紙に使用されている。同年7月13日に本作の単行本第14巻の発売を記念し、表紙で反響を得たコラボイラストを使用した応募者全員プレゼントが制作された。
同年11月、『Kiss』の創刊30周年記念として、BE:FIRSTと同誌の7作品がコラボレート。その1作として、本作はBE:FIRSTのメンバーのSOTAとコラボレートし、キャラクターのビジュアルを再現したしおりの配布が書店にて行われ、11月25日発売の同誌2022年1月号ではピンナップが掲載されている。
2022年2月19日から6月19日まで、国立科学博物館にて開催が行われるジュエリーを紹介する特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」と本作がコラボレート。会場の案内を志のぶと顕定が行い、二ノ宮の描きおろしイラストを展示。
書誌情報
- 二ノ宮知子 『七つ屋志のぶの宝石匣』 講談社 〈KC Kiss〉、既刊20巻(2023年11月13日現在)
- 2014年11月13日発売、『Kiss』2014年1月号、4月号、7月号、10月号、ISBN 978-4-06-340940-6
- 2015年11月13日発売、『Kiss』2015年1月号、4月号、7月号、10月号、ISBN 978-4-06-340972-7
- 2016年11月11日発売、『Kiss』2016年1月号、5月号、8月号、10月号、ISBN 978-4-06-398004-2
- 2017年4月13日発売、『Kiss』2016年12月号 - 2017年3月号、ISBN 978-4-06-398016-5
- 2017年9月13日発売、『Kiss』2017年4月号 - 7月号、ISBN 978-4-06-398031-8
- 2018年1月12日発売、『Kiss』2017年8月号 - 11月号、ISBN 978-4-06-510733-1
- 2018年5月11日発売、『Kiss』2017年12月号 - 2018年2月号、4月号、ISBN 978-4-06-511484-1
- 2018年10月12日発売、『Kiss』2018年5月号 - 7月号、9月号、ISBN 978-4-06-513191-6
- 2019年9月13日発売、『Kiss』2018年10月号、2019年6月号 - 8月号、ISBN 978-4-06-517145-5
- 2020年2月13日発売、『Kiss』2019年9月号 - 12月号、ISBN 978-4-06-518767-8
- 七つ屋志のぶの宝石匣 プチ番外編(『Kiss』2019年2月号)
- 2020年6月11日発売、『Kiss』2020年1月号 - 2月号、4月号 - 5月号、ISBN 978-4-06-519962-6
- 2020年10月13日発売、『Kiss』2020年6月号 - 9月号、ISBN 978-4-06-521133-5
- 2021年2月12日発売、『Kiss』2020年10月号 - 2021年1月号、ISBN 978-4-06-522429-8
- 2021年7月13日発売、『Kiss』2021年2月号、4月号 - 6月号、ISBN 978-4-06-524246-9
- 2021年11月12日発売、『Kiss』2021年7月号 - 10月号、ISBN 978-4-06-525918-4
- 2022年3月11日発売、『Kiss』2021年11月号 - 2022年2月号、ISBN 978-4-06-526929-9
- 2022年8月12日発売、『Kiss』2022年4月号 - 7月号、ISBN 978-4-06-528624-1
- 2023年2月13日発売、『Kiss』2022年10月号 - 2023年1月号、ISBN 978-4-06-530563-8
- 2023年7月13日発売、『Kiss』2023年2月号、4月号 - 6月号、ISBN 978-4-06-532155-3
- 2023年11月13日発売、『Kiss』2023年7月号 - 10月号、ISBN 978-4-06-533225-2
- 七つ屋志のぶの宝石匣 プチ番外編(『Kiss』2019年2月号)