七度狐 (小説)
以下はWikipediaより引用
要約
『七度狐』(しちどぎつね)は、大倉崇裕による日本の推理小説。
落語シリーズの第2作目、著者初の長編作品である。緑が「季刊落語」編集部に配属されて1年経った頃の物語。
- 第4回本格ミステリ大賞 最終候補作
- 本格ミステリこれがベストだ! 2004年版ベスト10
- 本格ミステリベスト10 2004年版 第4位
あらすじ
2000年夏、北海道に出張していた牧から、春華亭古秋一門会の取材を命じられた緑は、静岡県の山間部にある杵槌(きねつち)村を訪れる。
この寂れた寒村で、当代古秋が、次代、七代目・春華亭古秋の名跡を継ぐ後継者の指名をするとあって、落語界から大きな注目を集めていた。
しかし、一門会(審査会)開始前夜、古秋の次男・古春が姿を消し、一糸纏わぬ無惨な姿で水没した水田から遺体で発見される。折からの豪雨で道路が寸断され、村は陸の孤島と化し、警察も、頼りの牧も来られない。古秋は動揺しながらも、予定通り一門会を敢行すると言う。犯人の正体と名跡の行方は……。
登場人物
春華亭一門
春華亭 古春(しゅんかてい こはる)
古秋の次男。短く刈り込んだ頭に、太い眉。男前だが、親しみやすい顔立ち。審査会では、「高倉狐」を披露する。声が掠れ気味で、声質は他の兄弟に劣るが、それをカバーできる語り口がある。兄弟の中で一番人気がある。
春華亭 古吉(しゅんかてい こきち)
春華亭 瞳子(しゅんかてい とうこ)
杵槌村の人々
佐藤 知恵(さとう ちえ)
屋島 亮子(やじま りょうこ)
その他
5代目・春華亭 古秋
流々亭 百目(りゅうりゅうてい ひゃくめ)
作中登場落語
- 七度狐
- らくだ
- 親子茶屋
- 高倉狐
- 天神狐
- 骨釣
- 野ざらし
- 稲荷俥