世田谷駐在刑事
以下はWikipediaより引用
要約
『世田谷駐在刑事』(せたがやちゅうざいけいじ)は、濱嘉之による日本の小説。2009年11月14日号から2010年5月8・15日合併号まで、講談社の『週刊現代』に連載され、2010年6月19日に講談社より単行本が刊行された。2012年2月15日には、加筆、修正の上、『鬼手 世田谷駐在刑事・小林健』と改題して、講談社文庫版が発刊された。
「鬼コバ」の異名を持ち組織犯罪隊対策部の鬼刑事として知られる存在だったが世田谷区の街の駐在所勤務に転じた警官の活躍を描いた作品。2012年からTBS系で単発シリーズとしてテレビドラマ化されている。
書籍情報
- 単行本:講談社、2010年6月18日、ISBN 978-4-06-216280-7
- 文庫本:講談社文庫、2012年2月15日、ISBN 978-4-06-277197-9 【改題】『鬼手 世田谷駐在刑事・小林健』
テレビドラマ
2012年から2015年までTBS系「月曜ゴールデン」で放送されたシリーズ。全3回。主演は哀川翔。
あらすじ
東京都の高級住宅街、成城にある「成城南駐在所」に勤務する警察官、小林健は家族思いで地域のために勤める駐在さん。彼はかつて特殊警棒1つでどんな危険な現場にも立ち向かい同僚や悪党に「オニコバ(鬼の小林)」と呼ばれていた伝説の刑事だった。その過去を捨て家族と共に過ごしていた小林だが駐在所の管内で殺人事件が発生する。小林はかつての上司、神代管理官たっての頼みで再び特殊警棒を手に凶悪犯罪へと立ち向かってゆく。
キャスト
小林家
小林健(こばやし たけし)
経歴:警視庁捜査一課
→ 世田谷中央警察署成城南駐在所
元刑事。階級は警部補で7年前、自分の行動で同僚・加藤を死なせた贖罪の意識から、拳銃を持たず特殊警棒一本で犯人に身一つで立ち向かうようになり、警察内部や悪党の間で「オニコバ(鬼の小林)」と恐れられるようになる。しかし、ある事件で被弾し、家族のそばにいられるように駐在所勤務に転じる。警視庁の拳銃保管庫には「命に過ぎたる宝なし」と刻まれた小林専用の特殊警棒がある。
小林陽子(こばやし ようこ)
小林の妻。亡き同僚・加藤の妻で加藤亡き後小林に支えられ、再婚する。現在、小林家は世田谷中央警察署成城南駐在所で生活している。
小林修平(こばやし しゅうへい)
陽子の連れ子。継父である小林のことを「ボス」と呼んでいる。第1作で犯人に拉致されるも小林に救出される。
「鬼コバ」と呼ばれていた時代の父を知らず、救出された時も全くの別人だと思っていた。
警視庁世田谷中央警察署
山吹昭夫(やまぶき あきお)
刑事。
小石川(こいしかわ)
刑事。山吹の部下。小石川は小林が刑事時代に担当していた祖師谷の不動産業者殺人事件の手伝いをしたことがあり、小林が駐在所勤務になってからも敬意を表している(第1作)。
橘
刑事。山吹の部下。
警察関係者
神代哲也(くましろ てつや)
捜査一課の管理官。階級は警視。小林の元上司で彼の実力を高く評価しており、武器を持った犯罪グループなどの検挙の際に小林の手を借りる。第1作で小林に復帰の話を持ち掛けるも固辞されている。
藤井
警視庁刑事。神代の運転手。
五十嵐光男(いがらし みつお)
地域課係長。階級は警部補。パトカーで駐在所を訪れ巡視(異常の有無の報告)にくる。
気になる異性ができ、小林夫婦に相談したこともある。
その他
三田千代子(みた ちよこ)
近所の住民。よく世田谷中央警察署成城南駐在所に訪れる。
沢村篤(さわむら あつし)
生化学第二研究室の研究員。小林の知人。
鈴井(すずい)
ホームレス。
ゲスト
第1作(2012年)
第2作(2014年)
第3作(2015年)
スタッフ
- 原作 - 濱嘉之「鬼手 世田谷駐在刑事・小林健」(講談社文庫)
- 脚本 - 安井国穂、藤原健彦
- 監督 - 村松弘之(1)、坂梨公紀(2.3)
- 技斗 - 深作覚
- 操演 - TAKE-ONE(1.2)、パイロテック(3)
- 技術協力 - ビデオフォーカス
- 美術協力 - 京映アーツ
- ポスプロ - 汐留スタジオ
- プロデューサー - 内丸摂子
- 編成担当 - 藤岡繁樹(1)、曹琴袖(2)、永山由紀子(3)
- 製作 - 東阪企画、TBS
放送日程
原作からの設定変更点
- 健の立場は所轄への異動にあたっての上層部の判断で駐在所勤務と組織犯罪対策課の係長を兼任する設定だったが、ドラマ版では前職は組織犯罪対策部から刑事部捜査一課へ変更され、刑事課との兼任も無く刑事課長や地域課の係長からも疎まれる存在に変更されている。
- 陽子の健との再婚(健は初婚である)は陽子の父が警察幹部であったことなどからの政治的側面が強かったが、ドラマでは割愛されており、「死なせた部下の妻を奪った男」という悪評すら立っている。