世界の終わりの世界録
小説
著者:細音啓,
出版社:KADOKAWA,
レーベル:MF文庫J,
巻数:全10巻,
漫画
作画:雨水龍,
出版社:KADOKAWA,
掲載誌:月刊コミックアライブ,
レーベル:MFコミックス アライブシリーズ,
発表期間:2015年10月27日 -,
巻数:既刊11巻,
以下はWikipediaより引用
要約
『世界の終わりの世界録』(せかいのおわりのアンコール)は、細音啓による日本のライトノベル。イラストはふゆの春秋。MF文庫J(KADOKAWA)より、2014年7月から2017年5月まで刊行された。作者の前シリーズに続き、オリジナルの架空言語(セラフェノ音語の派生形)が用いられている。「プロジェクト・アンコール」と題してコミカライズ、ドラマCD化、コラボCD化が決定した。2022年7月時点でシリーズ累計部数は100万部を突破している。
あらすじ
世界を滅亡の危機に追いやった終焉戦争が英勇エルラインと三大姫の4人によって鎮められてから300年。エルラインの遺した「世界録」(アンコール)を求めて世界中の旅団が冒険をする時代。
聖フィオラ旅学園に通う少年・レン=E・マクスウェルは、英勇エルラインの生き写しといわれる容姿をしていた。レンにはエルラインのような人間離れした力はなく、剣の才能も同年代と比べて劣るので、見た目が似ているだけの『偽英勇』という不名誉な呼び名で呼ばれていた。
そんなレンはある日、300年前に戦死したとされていた三大姫の一人、竜姫キリシェに出会う。キリシェはエルラインが遺した世界録は三大姫のために遺されたものだと考え、同じく三大姫の一人であったレンの先輩である大天使フィアと共に世界録を探しに行くという。2人に誘われたレンは実力が足りないことから同行するかどうか悩んでいたが、キリシェから「弱ければ仲間を守るよう強くなれ」と言われ、彼女らを守れるよう強くなることを決心し、旅に同行することを決めた。
道中で三大姫の最後の一人である元魔王エリーゼを仲間に加え、まさに伝説の再来となった旅団は、世界録を求め旅を続ける。
登場人物
「声」はドラマCDで演じる声優。
主要人物
レン=E・マクスウェル
声 - 内田雄馬
本作の主人公。聖フィオラ旅学園に通う騎士志望の少年。伝説の英勇エルラインの生き写しと言われるほどそっくりだが、剣才がなかったため「偽英勇」と蔑まれている。妹がいる。
エルラインに子孫はいなかったが、レンの十一代前の先祖がちょうどエルラインと血の繋がりがある。容姿と合わせてこのことが彼を偽英勇と呼ばれるのを後押ししている。
本人は優秀で日々努力しているが、比較対象がエルラインや同期のトップたちなのでいつも不当な評価を受けている。
300年前の封印から解放されたキリシェと出会うことによって先輩のフィアとキリシェが伝説の三大姫本人と知り、一緒に世界録を探す旅に出ることにした。
道中で世界で一人しかいないと思われていた精霊を使役する古代詠唱士(エイシェンター)の素質を開花させた。
エルライン=E・マクスウェル
キリシェ
声 - 洲崎綾
かつてエルラインと共に世界を救った全ての竜を束ねる竜姫。人間年齢で16歳。
終焉戦争後は封印されており、戦争が終結した300年後に自力で封印を突破した。
天銀竜という種族に生まれ、生まれた時からあらゆる竜より強かったので竜を束ねる竜姫になった。姉妹の契りを結んだカルラという妹がいる。
発した言葉が世界に干渉し具現化する言霊(ちからあることば)や息吹(ブレス)などの竜としての力を使い戦う。
作る食事が壊滅的で、あのエルラインも耐えられずこっそり捨てていた。
フィア
声 - 巽悠衣子
かつてエルラインと共に世界を救った最強の大天使。
序列第二位、天界きっての戦闘狂。学園ではフィア・ネスフェリアと名乗っていたが、本名かどうかは不明。
終焉戦争後傷を癒していたが、治癒が一段落した時地上にエルラインそっくりの少年が現れたため興味を持ち、観察するため聖フィオラ旅学園に潜入していた。
戦闘スタイルは素手。昔は弓を使っていたが、拳で殴ったほうが強いと気がつきそれからは使っていない。天使特有の法術も得意としている。
エリーゼ
声 - 西明日香
かつてエルラインと共に世界を救った冥界の先代魔王。
本名はエリゼリス・ディ・マリアブレイズ。かつては魔皇姫と呼ばれ、五大災という配下を従えその強大な瘴気で冥界を覆い支配していたが、終焉戦争で致命的なダメージを受けたため転生し現在は10歳相応の姿となっている。
エリーゼが急にいなくなってしまったため、魔王の座は彼女の弟が継いだ。
悪魔の特有の法術を得意としている。
武器は巨大な黒い槍『冥鎗マリアブレイズ』。
地上
覇都エルメキア
王立七十二階位特務騎士団(エルメキア・ダスク)
ゼルブライト
序列第一位の騎士王。短く刈り上げた灰色の短髪で筋骨隆々の長身の男。剣聖シオンと並んで現代最強の騎士といわれている。
両手剣(ツーハンデット)を使い、その一振りは精霊の力を借りた剣よりも強くソニックブームをも巻き起こす。
何もしなくても人間離れした力、速さ、レンの死に物狂いで鍛えた技巧をすぐさま対応する器用さを持っている生まれながらにして最強の剣士。
後に除籍される。
王蛾(おうが)
序列第二位の青年。白の長髪を1つに束ねている。刺突剣(レイピア)を使い、『邪剣士』の異名を持つ。外部に公表されているのは序列と名前だけ。
虚構精霊(エイドス)に懐かれており、指示が可能だが虚構精霊に対して興味がない。
カサディン
序列第三位の褐色の肌の男性。片手半剣(バスタードソード)と暗器を織り交ぜながら戦う騎士。『外法騎士』の異名を持つ。
『終焉の地』を開放するのに必要な女神法印を奪うべく、天界に攻め込んだ。
ナーフレス
序列第四位の白髪の老人。『狂刃』の異名を持つ騎士団唯一の覇都研究機関からの派遣員。
ゼルブライト
王蛾(おうが)
竜の渓谷 リ・インファリエル
天界 シオ・シャルニエ・ルー
冥界 ヴェナ・アスラ・ドール
ヴェルサレム
五大災
元魔王候補。エリーゼが全員倒し配下にした。現魔王よりも強い。
アシェンディア
声 - 植田佳奈
炎の将魔。現魔王に反旗を翻し地上のガリア大炎山に現れた最上級悪魔。
かつて、エリーゼが自分を庇ったことにより、彼女が転生したことを根に持っており、エリーゼが魔界の女王に再びつくことを挑んでいる。
冥界では美食家で通っており、フィア同様、酒豪である。
魅亜(ミア)
波の将魔。禁術により生まれた悪魔と竜の混血種(バスタード)。そのため、性別の概念がなく、中性的な姿をしている。強靭な耐久性と無類の回復力を兼ね備えている。
謎の敵である光の発光体との戦闘後、それを追いカナン大聖堂の『祈りの間』まで追ってきた。そこでレンとエリエスと戦闘になる。
ルルフォニカ
氷の将魔。青髪赤眼の女性。愛称は「ルル」。普段は魔王宮の家政婦長(ハウスキーパー)をしている。魔王宮についてのことはほとんど把握している。
古参悪魔であり、歴代魔王の相談役も務めている。初代魔王。
バオ
呪の将魔。白黒の仮面をつけ藁のような外套で体を覆っている大柄な悪魔。
人前に出るのはエルラインの魔王宮襲撃以来。
いまだ地上へ出たことはないため人間には知られていない。意志の疎通は不可能に見えるがエリーゼやアシェンディアは会話できる様子。
エリーゼ曰く、魔王の座をかけて戦う魔王載冠の儀において不可侵の結界をこえていつのまにか現れていたという。正体は呪詛の追及の果てに自らを強大な呪いそのものにした狂気の悪魔。
アシェンディア
声 - 植田佳奈
炎の将魔。現魔王に反旗を翻し地上のガリア大炎山に現れた最上級悪魔。
かつて、エリーゼが自分を庇ったことにより、彼女が転生したことを根に持っており、エリーゼが魔界の女王に再びつくことを挑んでいる。
冥界では美食家で通っており、フィア同様、酒豪である。
魅亜(ミア)
ルルフォニカ
沈黙機関
用語
英勇
世界録を見つけた者にその二代目の栄誉を与えられると国家間で決められている。
世界録(アンコール)
世界録にはいまだ未発見の聖域などが記されているといわれているので、これを手にした者はそれを利用し様々なことができる。
終焉戦争
剣帝エルラインと三大姫によって鎮められた。
旅団(パーティ)
旅団の構成技能
騎士(マスター)
法術士(アリア)
精霊使い(スピリット)
武闘家(フルタイプ)
結界士(エンチャンター)
療法士(ヒーラー)
狩人(ハンター)
捜索士(シーフ)
聖フィオラ旅学園
凱旋都市エンジュ
覇都エルメキア
古代城イスタルシルの本城に王族が暮らしている。
王立七十二階位特務騎士団(エルメキア・ダスク)
全メンバーのうち72人だけが主力となるため、序列争いが激しい。
聖地カナン
カナン巡礼聖教船
審門(ゲート)
竜の渓谷
天界
冥界
精霊
古代詠唱士(エイシェンター)
隠者の小部屋『忘却の書斎』
3つの石碑があり、それぞれに3人の意志が宿っている。
光り輝く者たち
古代詠唱術に関する研究を片っ端から破壊し、シィエラミリスを壊滅させ歴史上から消え去った原因。
エルラインと三大姫が鎮めた終焉戦争の敵の正体は光り輝く者たちと碑文の三賢者は考えている。
現在でも活動しており、その活動は過去の遺跡や門を破壊するなどして情報を抹消している。そのため、現代では沈黙機関と呼ばれる。
終焉戦争では一切沈黙しているかのごとく言葉すら発さないと思われていたが、その正体は精霊と似て非なる者で、彼らの言葉を聞くには精霊と話す特殊な才能を持たなければならない。しかし、その言葉の切り替えは意図してるらしく、彼らの一員であるミスティは人間に紛れていた。
虚構精霊(エイドス)
碑文の三賢者がレンに見せた完全体虚構精霊は4メートル近くある巨体で2対の漆黒の翼、後頭部に2本の触覚、頭には強固な装甲、上半身は人間の女性のような形で下半身は竜の尾のようになっている異形の者だった。
完全体の虚構精霊は赤紫色の法術反射特性を持つ反の虚構精霊、黄金色の物理反射特性を持つ拒の虚構精霊、蒼碧色の受けたダメージをなかったことにする非の虚構精霊に分裂することができ、防御不可能な呪詛で攻撃を行う。
既刊一覧
小説
- 細音啓(著) / ふゆの春秋(イラスト) 『世界の終わりの世界録』 KADOKAWA〈MF文庫J〉、全10巻
- 「再来の騎士」2014年7月31日初版第一刷発行(7月25日発売)、ISBN 978-4-04-066922-9
- 「極光の竜帝」2014年10月31日初版第一刷発行(10月24日発売)、ISBN 978-4-04-067125-3
- 「熾天の女神」2015年2月28日初版第一刷発行(2月25日発売)、ISBN 978-4-04-067404-9
- 「異端の覇王」2015年6月28日初版第一刷発行(6月25日発売)、ISBN 978-4-04-067691-3
- 「降魔の大皇」2015年10月31日初版第一刷発行(10月23日発売)、ISBN 978-4-04-067942-6
- 「終焉の精霊」2016年2月29日初版第一刷発行(2月25日発売)、ISBN 978-4-04-068113-9
- 「神代の暴君」2016年5月31日初版第一刷発行(5月25日発売)、ISBN 978-4-04-068342-3
- 「慟哭の神霊」2016年9月30日初版第一刷発行(9月23日発売)、ISBN 978-4-04-068633-2
- 「絶望の始祖」2017年1月25日初版第一刷発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-069012-4
- 「再来の英勇」2017年5月25日初版第一刷発行(同日発売)、ISBN 978-4-04-069237-1
漫画
『月刊コミックアライブ』2015年12月号より連載。作画は雨水龍。
- 細音啓(原作) / ふゆの春秋(キャラクター原案) / 雨水龍(作画) 『世界の終わりの世界録』 KADOKAWA〈MFコミックス アライブシリーズ〉、既刊11巻(2024年1月23日現在)
- 2016年3月23日発売、ISBN 978-4-04-068224-2
- 2016年9月23日発売、ISBN 978-4-04-068546-5
- 2017年6月23日発売、ISBN 978-4-04-069048-3
- 2018年3月23日発売、ISBN 978-4-04-069579-2
- 2018年12月21日発売、ISBN 978-4-04-065406-5
- 2019年11月22日発売、ISBN 978-4-04-064242-0
- 2020年12月23日発売、ISBN 978-4-04-064836-1
- 2021年10月21日発売、ISBN 978-4-04-680940-7
- 2022年7月23日発売、ISBN 978-4-04-681567-5
- 2023年3月23日発売、ISBN 978-4-04-682246-8
- 2024年1月23日発売、ISBN 978-4-04-683091-3
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- 少年騎士と3人の少女の英雄詩(2015年9月16日、Dragon Guardian作、ゲストVocal:原田ひとみ、青葉りんご、野宮あゆみ)
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